- はじめまして。サスライBと申します。育成論第4世代から、このサイトは第3世代から
ことあるごとに参考させていただいております。
育成論の投稿は今回がはじめてなので、至らない点などございましたご指摘いただければ幸いです。
おことわり
記載されているポケモンは特に指定が無い限りすべて個体値が31を前提としとしています。
また、文章の冗長性を少なくするため、個体値について
HP=H こうげき=A ぼうぎょ=B とくこう=C とくぼう=D すばやさ =S
といった略称を使用させていただくことをご了承ください。
ゲッコウガとは?
さて、育成論について記述させていただきます。
ゲッコウガはXYに登場した隠れ特性へんげんじざいという個性的な特性を持ち、
見た目のカッコよさもあってか多くの人に愛用されているポケモンです。
しかし火力の低さから敬遠されることもあり、XY初期の対戦環境からは
数が減ったように感じます。
へんげんじざいについて
変化自在はゲッコウガのタイプが変わることでタイプ相性の関係が変わる点に
まず注目されますが、なんといってもすべての技が一致で打てる
のが最大のメリットと考えています。これによって少ない火力を補うことができます。
なぜ努力値はAS振りなのか?
なにより意表がつけるへんげんじざいの火力があがるという点を含めると、特殊技を踏まえても一貫性のある飛行技、アクロバットが魅力に感じます。
ほかにもいわなだれ、かわらわり、つじぎり、かげうちなど技のタイプとしては一貫性の
ある物理技が目立ちます。
また、ゲッコウガがよく持っている技を持っていなかったりするので相手のサイクルに致命的な負担をかけられます。
例として、メガリザードンYに対して、天候の関係で特殊ゲッコウガでは落とせませんが
いわなだれで向かえ打つことがでたり、いわなだれを見せた後にやってきた格闘を
アクロバットで落とせます。特にかげうちがあると襷キノガッサとのタイマン性能が
かなり強くなります。
技構成について
物理技に特殊技を入れることで彼の範囲をぐっと広げることが出来ます。
種族値はA95、C103とそこそこあるので技範囲次第で種族値の低さも補うことができます。
なかなか気味の悪い技構成になるかもしれませんが、
有用性については後述のダメージ計算にて。
性格をむじゃきやせっかちなどにして余った6をCに振ることで
特殊技を入れ、範囲を広げることもできます。
- 確定技
- アクロバット。
一致で威力165、または82。
物理技構成はいろいろ考えられますが上記の理由によりアクロバットを確定とします。
持ち物考察は後述します。
- 選択技
優先度の高い順に紹介します。
- かげうち
一致で威力60。
へんげんじざいのタイプ変化を活かせます。
主にローブシンやキノガッサ等のマッハパンチを防ぐことができるほか、
加速バシャーモへ牽制することもできます。
アクロバットを打たせてくれないスカーフヘラクロスにも負担を与えられます。
- なげつける
おうじゃのしるし(後述)と合わせて。おうじゃのしるしなら怯み効果があるので
きあいのタスキを読んで打つのはもちろん、相手の物理耐久の塩梅を見ることもできます。
- いわなだれ
一致で威力107。
ゲッコウガを見ると寄ってきやすい、リザードンへ打てる他、
いわなだれを受けに来た格闘にアクロバットを打つこともできます。
- 岩石封じ
コメントでご指摘いただいたので追加しました。
一致で威力90。
メガリザードンXの龍の舞によって上がったSを無効にさせる他、
Sの高いポケモンに負担を与えられます。
- 冷凍ビーム
一致で威力135。
ガブリアスなどの氷を弱点とする相手に。
- 身代わり
チイラの身と合わせて。
メガフシギバナやキノガッサの催眠読みで使うのも良さそうです。
また、あくのはどうやつじぎりを搭載することでギルガルドとのタイマン性能を
少しでもあげることができます。
メガチャーレムの守る読みで使っても。
メガヘラクロスには注意。
- 候補技
魅力的ですが採用については熟考の必要があります。
- めざめるパワー
一致で威力90。
地面...電気タイプへの打点になるほか、アクロバットを受ける岩へ打ったり、電磁波を防いで様子を見ることも。
草...威力や対面するポケモンを考えるとくさむすびがいいかもしれません。
電気...ギャラドス狙いに。
炎...ナットレイやハッサム、クチートに。
- つじぎり、あくのはどう
ギルガルドやゲンガーに。ただ、ゲンガーについてはメガシンカしなければアクロバットで充分な場合があります。
- くさむすび
物理技を受けに来るトリトドンやヌオーなどに。
- じんつうりき
範囲がアクロバットと被りますが、毒タイプへの打点となりうります。
格闘ポケモンについては、かげうちでマッハパンチを無効にできる、
アクロバットを打つことでチョッキで耐えるのを防ぐなど
特殊ゲッコウガと差別化ができます。
- みずしゅりけん
ファイアローへの打点に。
- あなをほる
パワフルハーブ(後述)と合わせて。
持ち物
- おうじゃのしるし、するどいキバ
ほぼ確定です。なげつけると合わせてタスキを潰すほか、
他の技ではギリギリ落とせない相手の体力をすこし削って落とせるようします。
ちなみに相手が守る状態の時に使っても道具が無い状態になるので
その点を戦略に組み込めます。
ちなみにこのアイテムでのなげつける威力は一致で45。
- きあいのタスキ
一撃で瀕死になるダメージを受けないとアクロバットの威力が上がらないので、
すこし立ち回りにくくなります。
- チイラのみ
みがわりとあわせて火力を補うのに。
- パワフルハーブ
あなをほるとあわせて倒しにくい電気ポケモンに。
有利な相手
アクロバットがある前提とします。
ちなみに特殊型では苦手な
メガヘラクロス、メガフシギバナ、メガサーナイト、エルレイド、ヌメルゴンなどに
打点を与えられるのもアクロバットを搭載してこそです。
いわなだれ持ちなら
ウルガモス、メガリザードンY、ギャラドス
かげうち持ちなら
キノガッサ、ハリテヤマ、ヘラクロス等の格闘ポケモン
なげつける持ちなら
ドレディア、ビビヨンなどの抜きポケモンや
メガじゃないゲンガーにも有利に戦えます。
れいとうビームがあれば組み合わせることでH252振りマルチスケイルカイリューの
技を封じつつ確定で倒せます。
このように今までのゲッコウガの苦手としていたポケモンにも
打点を与えられるのは物理技を含めた大きなメリットです。
逆にナットレイ、クチート、ギルガルドなどの複合鋼は相変わらず苦手としているので注意です。
性格について
- ようき
火力を挙げることを考えるといじっぱりが理想的ですが
ゲッコウガのS実数値190代ではマヒになってもそこそこ立ち回れるため
採用価値はあります。
- いじっぱり
火力をあげるなら。
- むじゃき、うっかりや、やんちゃ
特殊技の火力を意識して。
- せっかち、さみしがり、おっとり
ダウンロード対策に。
努力値、ダメージ計算
ありそうなシチュをまとめてみました。
特に記述の無いものはようき、ASに252、Cに4振っている前提で計算しています。
また、確1、乱1など略称を使うことをご容赦ください。
- アクロバット
- 与ダメ
H252メガフシギバナ68.4%〜81.2%確2
H252ハリテヤマ90.8%〜107.5%中乱1
H212ローブシン76.3%〜90.8%確2、
マッハパンチ読みかげうち混みで確1
HB252メガヘラクロスを確1
威力55ならH252でも確定2なのでおうじゃのしるしと合わせて。
H4メガサーナイト75%〜88.1%なげつけると合わせて確1
H252ゲンガー68.2%〜80.8%なげつけると合わせて確1
H4ラティオス60%〜70.3%なげつけると合わせて高乱1
- いわなだれ
H252メガリザードンY138.3%〜164.3%確1
H252メガリザードンX52.9%〜62.7%確2
H252ペンドラー69.4%〜82.6%確2
H252ギャラドス63.3%〜75.2%確2
威嚇込みでも低乱2
- 冷凍ビーム
H252サザンドラ 51.2%〜61.3%確2
H252カイリュー 96.9%〜115.1%高乱1(なげつけるでマルチスケイルを潰した場合)
C性格下降補正なしなら確1
H252ガブリアス100.4%〜119%確1
- 被ダメ
特に記載がなにものは耐久無調整です。
シチュエーションとして半減で受けて負担をかけてから有利なポケモンに交代、
あるいは相手がこちらのだしてくる技を読み違えた時を想定しています
- アクロバットで飛行タイプになっているとき
A252いじっぱりハリテヤマのインファイト 49.6%〜59.1%乱2
C252ひかえめメガフシギバナのギガドレイン 30.6%〜36%中乱3
C252ひかえめメガフシギバナのヘドロばくだん 73.4%〜86.3 確2
- かげうちでゴーストタイプになっているとき
C252性格無補正メガゲンガーのヘドロばくだん 84.3%〜100% 低乱1
A252いじっぱりメガヘラクロスのミサイルばり 71.0%〜85% 確2
いわなだれで岩タイプになっているとき
A252いじっぱりメガガルーラのおんがえし 65.9%〜77.5% 確2
A252いじっぱりメガハッサムのとんぼがえり 69.3%〜81.6%確2
C252性格無補正サンダーの10まんボルト 74.1%〜87.7% 確2
C252性格無補正サンダーのかみなり 90.4%〜106.8% 乱1
いかがでしたでしょうか?ゲッコウガに物理技、もしくはアクロバット。
戦術の幅がぐっとひろがります。是非育ててみてください。