- 全て理想個体を想定しています。
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早はH/A/B/C/D/S、タイプのノーマル/電気/地面/格闘/エスパー/ゴースト/飛行/ドラゴン/フェアリーは無/電/地/格/超/霊/飛/竜/精という略称を用います。その他技名ポケモン名などでも略称を用いるので調べた上でわからない場合はコメント欄にお願いします。
- 努力値の後の±は性格補正を指します。
- 技名の前の↑↓はランク補正を指します。
前置き&パルシェンについて
こんにちは、orcaです。今回投稿させていただくのは印パルシェンです。既に印パルシェンは投稿されていますが、失礼ながら既存のものでは印パルシェンの魅力を伝え切れていず考察不足であると感じたためフォークという形で投稿させていただきす。
パルシェンとは5世代で殻を破るの習得・連続技の強化により一躍メジャーとなったポケモンで、主に殻を破るを利用した抜きエースとして採用されてきました。今作では直接的な強化弱体化はなかったもの物理に偏重した環境になったことによりHBミトムやHBナット、クレセポリ2など珠破りでも落ちないポケモンが増えたため環境的には逆風となっています。そこで今回は怯みを狙うことで被役割対象に対する行動回数を増やし強引に突破することができる印パルシェンを考察していきます。
コンセプト
今回は怯みによる被役割対象の強引な突破に焦点を当てていきます。パルシェンはスキルリンクにより王者の印を持たせて連続技を使うと約41%で相手を怯ませることができます。ここだけを言うとただの運ゲーのように思われるかもしれませんが、パルシェンを受けられるポケモンは多くないため、その41%を引くことで勝ちが確定することが多いです。また前述の通り物理受けの増加により珠を持たせても突破できない相手が多い中で王者の印は非常に有用な持ち物です。以下具体的に印と珠の比較をしていきます。
- 珠では突破可能だが印では怯みに依存
H振りミトム/H振りナット/マンムー/H振りバンギ/H4メガバンギ/ハッサム/特化ギャラ/H振りメガバナ
- 珠では突破不可だが印であれば突破の可能性
特化ミトム/オボンミトム/特化ナット/オボンマリルリ/クレセ/特化ポリ2/ヒードラン/メガハッサム/H振りスイクン/エアームド
単純に優劣をつけることはできませんが環境にミトムマリルリナットクレセドランあたりが蔓延していることを考えると印にも十分採用価値はあります。感覚的には(確率が大きく違いますが)大文字と火炎放射の比較に似ているところがあるかもしれません。また先制技が非常に多い今の環境では珠ダメの有無も結構大きな違いです。
持ち物
コンセプト上、王者の印or鋭い牙で確定です。
採用理由
1.全抜きエース
2.対物理竜
3.連続技(対無限)
4.先制技
努力値、性格、技構成
性格 意地っ張りorやんちゃ
努力値 H52,A252,S204
実数値
132-161-200-×-65-116(意地っ張り)
132-161-200-105-58-116(やんちゃ)
調整
H 殻破後鉢巻アローのブレバ最高乱数切り耐え
A 負担重視のぶっぱ
S 殻破込みで準速スカガブ抜き
技 氷柱針/ロクブラ/氷の礫orドロポン/殻破
恐らくパルシェンのテンプレの振り方。ガブ対面で殻破のターンに岩石封じをされても最速ガブを抜けるSの最低値が114でありついでに殻破後準速スカガブまで振っています。準速スカガブを抜くことで死に出しのガブに対してスカーフ襷を気にせず氷柱針を使うことができます。この配分ではAはぶっぱとしていますが耐久がもう少し欲しい場面も少なからずあるので剣舞ガブの逆鱗耐えなどに耐久調整をするのもありかと思います。
選択技はボルトやステロ込みでアローを落とせる礫とヒードランを怯みに依存することなく突破できるドロポンの選択といったところです。
運用
基本的に物理に死に出しし殻を破るで起点にしていきます。B180という非常に高い防御からほとんど耐久に努力値を回していなくてもかなり耐えることが可能です。破れれば広い攻撃範囲により多くの相手を確定圏内に持ち込むことができ、怯みにより不利な相手にも4割の勝ち筋を残せるのでかなりの抜き性能を誇ります。抜いていく上では先制技が一番大きな障害となるので選出画面で抑えておかないと痛い目をみることがあります。
怯みに関しては突破不可な相手が出てきた時に突破できる可能性があるというだけで積極的に狙っていくものではありません。4割を引いて1体突破すれば勝ちが確定するという場面における勝ち筋の一つとして考えていただければと思います。
相性のいい味方
- ライコウ
壁構築。パルシェンがより安定して破れる環境を作ります。ライコウを採用する場合は積みサイクルのような形をとるのが使いやすいかと思います。
- ソーナンス
パルシェンが苦手な先制技持ちを逃さず処理してくれる優秀なポケモン。アンコールにより起点を作れるのもポイントです。ギルガルドが非常に重くなるので注意。
ダメ計
- 与ダメ
全て破り前提、1発あたりの計算です。
[氷柱針]
H4(181-120)メガガルーラ 21.5%〜25.4%
特化(187-192)メガフシギバナ 12.8%〜16%
特化(227-189)クレセリア 11%〜13.2%
特化(192-156)ポリゴン2 10.9%〜13%
H252(167-170)盾ギルガルド 7.7%〜9.5%
ロックブラスト
H252(177-120)メガハッサム 11.2%〜13.5%
特化(157-174)ミトム 11.4%〜14%
H252(197-126)ヒードラン 12.6%〜15.1%
[氷の礫]
B4(183-116)ガブリアス 137.7%〜163.9%
H4(155-90)ボルトロス 104.5%〜123.8%
H4(153-92)ファイアロー 51.6%〜61.4%
ハイドロポンプ
H252(197-126)ヒードラン 104%〜124.2%
H252(167-170)盾ギルガルド 45.5%〜54.4%(53.5%)
- 被ダメ
技名の後ろにYが入っているものは破り後のダメ計です。
[物理]
A252(182)ガブリアス逆鱗 47.7%〜56.8%(87.1%)
特化(204)鉢巻カイリュー神速Y 52.2%〜62.1%
特化(211)ローブシンマッパY 54.5%〜65.1%
特化(216)霊ランドロスエッジ 62.1%〜74.2%
特化(112)マリルリじゃれつくY 64.3%〜77.2%
特化(146)鉢巻アローブレバY 84%〜100%(6.3%)
[特殊]
無振り(110)スイクン熱湯 43.9%〜52.2%Y(15.2%)
無振り(95)クレセリアキネシスY 84.8%〜100.7%(12.5%)
最後に
印パルシェンいかがだったでしょうか?運が絡む故に個人によって好みが大きく分かれ、このような文章の上で利点を伝えるのは非常に難しい型なのですが、魅力を伝えられるように努力はしたつもりです。PGLで5割弱が印であることからも決して弱い型ではないので興味を持っていただけたら是非使っていただけると幸いです。
最後まで閲覧いただきありがとうございました。