- 全て理想個体を想定しています。
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早はH/A/B/C/D/S、タイプのノーマル/電気/地面/格闘/エスパー/ゴースト/飛行/ドラゴン/フェアリーは無/電/地/格/超/霊/飛/竜/精という略称を用います。その他技名ポケモン名などでも略称を用いるので調べた上でわからない場合はコメント欄にお願いします。
- 努力値の後の±は性格補正を指します。
- 技名の前の↑↓はランク補正を指します。
前置き&ニドクインについて
こんにちは、orcaです。今回投稿させていただくのはニドクインです。
ニドクインとは初代に登場した地毒タイプのポケモンで元祖技のデパートと言われる非常に広い技範囲が特徴です。5世代では所謂中堅に位置し、その広い技範囲を十分に生かせる特性力尽くを活用した特殊ATとステロ毒菱を撒く昆布が主流な型だったと思います。今回は前者の特殊ATとしてのニドクインを考察していきます。
不要という声が多ければ削除いたします。
コンセプト
今回の1番の仮想敵はズバリ、バシャサンダーナットです。バシャサンダーナットとは細かい説明は省きますが、サンダーナットレイでサイクルを回しバシャの苦手なポケモンを削ったり倒したりすることでバシャーモの全抜きを狙うシーズン4で大流行した構築です。優れた相性補完から1体で対策するのは困難なのですがニドクインは技範囲と耐性からその取り巻きに採用されやすいファイアローも合わせた4体全員に優位に立つことが可能です。
他にも広い技範囲から自分より遅いポケモンに対しては高い圧力をかけられ耐性受けもしにくいため、バシャサンダーナット以外にもしっかり仕事をすることができます。
採用理由
1.対バシャサンダーナット
2.広範囲特殊AT
3.対フェアリー
持ち物&特性
C75という低めの火力を補え技範囲の広さを潰さない珠力尽くで確定です。珠以上の補正がないと役割対象であるサンダーに羽休めで粘られる危険があります。
仕様により力尽く補正のかかる技の時は珠ダメが入らないのもポイント。
努力値、性格
- パターンA
性格 控えめ
努力値 H252,B4,C236,D4,S12
実数値 197-×-108-137-106-98
調整
H ぶっぱ
HD 眼鏡ニンフィアハイボ2耐え
B 端数
C 157-128ミトムヘドロウェーブで確2
S 4振りメガヘラ+2
ニドキングとの大きな違いである耐久を重視した配分。対バシャサンダーナットという観点から軽く比較すると、ウェーブでバシャーモに高乱数を取れたり少ない努力値で無振りサンダーを抜けたりするニドキングに対し、ニドクインは珠バシャの攻撃をH振りだけでも余裕を持って耐えるという安定感があります。ざっくり言うとサンダー対面から動きやすいニドキング、バシャ対面から動きやすいニドクインといった感じですね。
耐久はわかりやすいところでいうとH振りのミトムマリルリより少し高いぐらいです。CはATとは思えない数値ですが特性持ち物によりかなり底上げされるので、なかなかの火力がでます。
- パターンB
性格 控えめ
努力値 H204,B52,C236,D4,S12
実数値 191-×-114-137-106-98
調整
H 16n-1
HB 特化メガバシャの馬鹿力+↓フレドラ耐え
D 端数
C 157-128ミトムヘドロウェーブで確2
S 4振りメガヘラ+2
パターンAと比べて物理耐久に若干偏らせた配分。ニンフィアからの乱数が動いた反面メガバシャに対して後出しがしやすくなっています。
技構成
ヘドロウェーブ/大地の力/火炎放射(大文字)は役割上確定で、4枠目は冷凍ビーム/10万ボルト/気合い玉/不意打ち/岩雪崩/ステルスロックといった技から選択という形になります。
運用
基本的に高火力技を複数回耐えられる耐久はないので半減無効読みの繰り出し、もしくは死にだしが基本となります。場に出せれば技範囲の広さもありかなりのタイマン性能を発揮してくれるので弱点を的確について相手を荒らして行きます。特に鈍足で固めているパーティに対してはニドクイン1体でかなり優位に動くことが可能です。
バシャサンダーナットに対してはサンダーの電気技毒々やナットレイの守るステロ読みで繰り出すことで相手が基本選出をしている場合確実に1体は倒すことができ、ニドクインがメジャーではないため対策がされておらず選出の時点で勝ちを確信できることもある程です。
相性のいい味方
- ポリゴン2
電磁波(放電)を撒くことでニドクインが動きやすい環境を作ることができ、高火力の押し付けに弱いニドクインのケアが可能です。
- ギャラドス
ポリ2同様麻痺撒きとして動け、威嚇によるサポートも可能です。電気に対してはニドクインで牽制が効きます。
ダメ計
- 与ダメ
ヘドロウェーブ
H252(207-100)マリルリ 120.7%〜142.9%
H4(156-90)バシャーモ 89.7%〜105.7%(37.5%)
H252(202-150)ニンフィア 82.1%〜98%
H252(185-89)ファイアロー 75.6%〜89.1%
H252(197-110)サンダー 57.3%〜68%
等倍であれば大抵のポケモン確2圏内に入ります。
[大地の力]
H252(167-170)盾ギルガルド 83.8%〜99.4%
H252(207-120)バンギラス 64.2%〜76.8%
ギルガルドは10万から入ることで保険を発動されることなく処理できます。
[火炎放射]
特化(181-184)ナットレイ 97.7%〜114.9%(81.3%)
H252(187-125)メガへラクロス 67.9%〜80.7%
[冷凍ビーム]
H4(155-100)ボルトロス 102.5%〜120.6%
D4(167-111)サザンドラ 85.6%〜101.1%(6.3%)
[10万ボルト]
H252(207-135)スイクン 56.5%〜67.6%
[気合い玉]
H244(191-115)輝石ポリゴン2 63.8%〜76.4%
ヘドロウェーブ+気合い玉で確定となります。
[岩雪崩]
H252(185-91)ファイアロー 115.1%〜137.8%
- 被ダメ
[物理]
A252(182)ガブリアス地震 97.4%〜115.7%(87.5%)
特化(189)珠バシャフレドラ 77.6%〜92.8%
特化(146)鉢巻アローブレバ 70%〜82.7%
特化(112)マリルリアクジェ 48.7%〜57.8%(90.2%)
特化(260)メガヘラ種ガン 11.6%〜14.2%
[特殊]
特化(178)眼鏡ニンフィアショック 76.1%〜90.3%
特化(194)サザンドラ流星群 68.5%〜80.7%
特化(222)剣ギルガルドシャドボ 47.7%〜56.8%(89.5%)
C252(177)化身ボルトめざ氷 39.5%〜46.7%
最後に
メジャーなポケモンではないので、ダメ計を見ると耐久火力にどうしても不足を感じてしまいますが、場に出せばしっかり仕事をしてくれる頼もしいポケモンです。バシャサンダーナットに悩まされている人は一度使ってみる価値は十分あるかと思います。
最後まで閲覧いただきありがとうございました。