- 指定がない限りお互いに6Vであるとします。
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早はH/A/B/C/D/Sという略称を用います。また、タイプのノーマル/電気/地面/格闘/エスパー/ゴースト/飛行/ドラゴン/フェアリーは無/電/地/格/超/霊/飛/竜/精という略称を用います。
- 努力値の後の±は性格補正を指します。
- 技名の前の↑↓はランク補正を指します。
前置き
こんにちは、orcaです。
今回投稿させていただくのはギルガルドです。優秀なタイプと特性から現環境でトップメタを張っているポケモンですね。
不要という声が多ければ削除します。
ギルガルドとは?
第6世代で登場した霊鋼タイプのポケモン。その特性から扱う人のスキルが求められ、扱いは難しい部類に入りますが上手く扱えれば実質720族となるため非常に強力です。
型は、世代初期は剣舞と影うちという技から物理が大半を占めていましたが鬼火や物理受けの蔓延により次第に特殊にシフト、現在も3/4は特殊が占めています。しかし今回は原点回帰ではないですが物理ギルガルドを投稿いたします。
ギルガルドの対策としてよく取られるのがギルガルドより遅いポケモンの叩き落とすやイカサマです。しかしそこで剣の舞を使うことによりシールドフォルムの状態で攻撃を受けかつ弱点保険を発動させることで次のターンにAが4段階上昇した状態で反撃に出ることができます。要するに一般的なギルガルドへの対策を裏目にとった動きができるということです。
持ち物
基本的に剣の舞とあわせて決定力を大きく上げられ、等倍で通るタイプが2つしかないという点で相性が良い弱点保険1択です。しかし、パーティによっては防塵ゴーグルラムあたりは一考です。
採用理由
1.抜きエース
剣の舞+弱点保険により決定力を大きく上げられ、霊という一貫性の高いタイプの先制技である影うちにより抜いていくことが可能です。豊富な耐性により積みやすいのもポイント。
2.後だし性能
12個という耐性から後だし性能に優れ、一部のポケモンは完封できます。無効が3つかつ抵抗がヌケニンを除くと最多なのも評価点。
3.ギルガルドメタメタ
前述の通り、特殊ギルガルドを意識した動きを裏目にとれます。具体的にはギルガルドの技構成にも依りますが、ローブシンポリゴン2マリルリなどがあげられます。
努力値、性格
性格 意地っ張り
努力値 H252,A236,S20
実数値
167-110-170-×-170-83(シールド)
167-220-70-×-70-83(ブレード)
調整先
H 総合耐久重視のぶっぱ
HBA A↑×4シールドフォルム時、不一致イカサマ耐え
A 余り
S 4振りバンギラス抜き
割と不特定多数を相手にすることが多いのでそこまで細かい調整は施していません。
技
確定技
- 剣の舞
今回のコンセプト。決定力を大幅にあげることができ、後攻でブレードに攻撃をあてようとしている相手の裏をかくことが可能です。技マシン。
- 影うち
等倍範囲が広い優秀な先制技。タイプ一致かつ剣の舞により火力が出るのでもちろん確定。レベル技。
選択技
- アイアンヘッド
ギルガルドの一致技の最高打点。半減されやすく他の技との補完もそこまで良くないのが難点です。レベル技。
- シャドークロー
タイプ一致技。影うちとタイプが被るものの聖なる剣との相性補完がかなり優秀で1/6の急所率も意外とおいしいです。技マシン。
- 聖なる剣
呼びやすいポリ2への打点や霊技との相性補完として。ハピラキの小さくなるを無視できるのもちょっとしたメリットです。レベル技。
- キングシールド
ギルガルド固有技。交代以外で唯一シールドフォルムに戻れる技で採用することで立ち回りに幅が生まれます。一方その分技範囲が狭まるので抜き性能は下がってしまいます。物理なのでキンシ読み鬼火もかなり痛いですね。レベル技。
ダメ計
- 与ダメ
[影うち]
H252(167-100)メガゲンガー 61%〜71.8%
B4(153-92)ファイアロー 35.9%〜43.1%
H236(175-160)メガハッサム 18.8%〜22.2%
A↑×6になるとステロ込みでガブリアスを落とせる程度の火力が出ます。マリルリの腹太鼓アクジェとほぼ同火力なのでイメージはしやすいかと思います。
アイアンヘッド
H252(207-100)マリルリ 48.3%〜57%(89.1%)
B4(183-116)ガブリアス 47.5%〜56.2%(85.5%)
H4(181-120)メガガルーラ 46.4%〜54.6%(57%)
H252(212-115)ローブシン 41%〜48.5%
特化(192-156)輝石ポリゴン2 22.3%〜27%
マリルリは剣舞一回で、ローブシンは剣舞+弱保で落とせるのでとりあえず初手は剣舞安定です。ポリゴン2はA↑×6でも落とすことができないので確実な突破を考えるのであれば聖なる剣を採用した方が賢明かと思われます。
シャドークロー
H252(167-170)ギルガルド 61%〜73%
H236(175-160)メガハッサム 31.4%〜37.7%(85.4%)
特化(172-211)エアームド 24.7%〜30%
[聖なる剣]
H252(207-130)バンギラス 112%〜133.3%
特化(192-156)輝石ポリゴン2 34.3%〜40.6%
- 被ダメ
全てシールドフォルム時のものです。
メガガルーラは親子愛非考慮です。
[物理]
不一致イカサマ 28.7%〜34.7%
特化(112)マリルリ滝登り 35.9%〜43.1%
特化(194)メガガルーラ地震 52.6%〜62.2%
特化(211)ローブシン叩き落す 53.8%〜64.6%
特化(204)バンギラス噛み砕く 65.8%〜79%
A252(182)ガブリアス地震 73%〜87.4%
[特殊]
特化(238)メガサーナイトハイボ 27.5%〜32.9%
C252(177)ボルトロス10万 32.3%〜38.3%(95.8%)
特化(222)ギルガルドシャドボ 69.4%〜83.8%
特化(205)ウルガモス大文字 91%〜107.7%(43.8%)
相性のいい味方
- サザンドラ
所謂サザンガルド。2体で全てのタイプを半減以下にできる非常に優秀な組み合わせです。サイクルを回しやすいのもキンシを採用しにくいこの型ではありがたいです。3枠目にはマリルリやメガバナが有名。
- ガブリアス
相手のガブリアスに逆鱗を撃たせることでギルガルドの起点にすることができ、ステロを撒くことで直接抜き性能をサポートすることも可能です。ガブリアスの弱点を全てギルガルドで半減できるのもポイント。
- ポリゴン2
無理にギルガルドでミラーを張る必要がなくなり、電磁波でギルガルドのサポートができます。
運用
持ち前の耐久によりサイクル戦、タイマン性能のどちらにも適性があるため選出の機会に恵まれ非常に腐りにくいポケモンです。有利な相手に繰り出し→交代際に剣舞や攻撃といった動きがとりやすいので積極的に場に出して行ってください。
運用する上での注意点はまず剣舞や攻撃技を一度でも使い物理であることがわかると鬼火ゴツメもちがバンバンでてくるのでその交代際でしっかり攻撃をいれていくことです。またキンシを搭載していなくても相手はキンシを読んで動いてくることが結構あるのでその事も頭に入れておいた方がいいです。
実際に使ってみた感覚としては相手が特殊もしくは特殊寄りの両刀を想定して動いてくることが多く剣舞の使用機会が非常に稼ぎやすかったです。また下手に物理受けを呼ばないのもありがたい点ですね。
最後に
いかがだったでしょうか?
剣舞によりキンシにそこまで依存せずに戦うことができ、影うちによる終盤の全抜きも狙えるこの型はテンプレの特殊や両刀とはまた違った強さを発揮してくれます。特殊両刀に使いづらさを感じた方は是非1度使ってみてください。
最後まで閲覧いただきありがとうございました。