はじめに
けーきと申します。
今回はレート採用率1位のポケモン界の主人公ガブリアスについての考察をしたいと思います。
またこの考察ではHP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さを順にH、A、B、C、D、Sの略称で表し、個体値はすべて理想値とします。
ガブリアスとは?
4世代に出た600族であり、出てから常に環境に入り続けているという強力なポケモンです。
5世代になり色々なポケモンが夢特性をもらい、ガブリアスは優秀な特性である鮫肌を手に入れました。
技の範囲が一致で地・竜と非常に優秀な範囲でA130から繰り出される一致技はかなり強力です。
さらに持ち物の幅が非常に広く、襷スカーフハチマキ珠ラムオボンヤチェ果てはゴツメと大半の持ち物を生かすという型の広さも魅力です。
そんなガブリアスの今回はレートで一番多いであろう襷ステロガブリアスについて考察していきます。
採用理由
- ステロまき
- 高いタイマン性能
ステータスについて
種族値108-130-95-80-85-102
耐久力と素早さと火力を備えた完璧とも言える種族値ですね
努力値は0-252-4-0-0-252
性格は陽気
ASぶっぱの最速です。
火力とすばやさは落としたくないのでこれで確定です。
残り4はどこでもどうぞ
Bに振ればカイリューの意地っ張り鉢巻神速の乱数がずれます。
持ち物
気合の襷
これで確定です。
出オチを防げるのでステロまくチャンスを増やしたり、岩石封じ+逆鱗or地震で上から確定で落としてくる相手(ゲッコウガやラティなど)を落とせたりします。
競争率の高いアイテムですが、ガブリアス自体の選出のしやすさもあるのでそこまで問題ないかと
特性
鮫肌で確定です。
これがないとメガガルーラに最低相打ちに持ち込めないです。
技構成について
- 確定技
地震
タイプ一致100技。無効がある以外は文句なしの良技。外す理由がないです。
ステルスロック
交替時に出てきたポケモンのHPを1/8削ります。
またタイプ相性も反映するので岩弱点のポケモンには1/4、岩半減のポケモンには1/16といったダメージになります。今回の型の主軸を担う技なので確定です。
ガルーラやクチートの不意打ち透かしにも便利です。
教え技
基本この4つで確定です。
逆鱗のこだわりが嫌いな人はダイブでも構わないとは思いますが、命中不安過ぎます。採用するなら気持ち小さくなる対策になると考えるといいかと。ドラゴンクローとダブルチョップは火力不足なので論外です。
また岩石封じを切ってほえるというのもありです。有利対面ステロ→相手交代→次のターンほえるでうまいこと行けば3匹バレさせることもできるかも知れないです。
としてましたがコメントより意見がありましたので以下選択技
逆鱗
タイプ一致120技。縛られるデメリットがありますが、それを差し引いても強いです。クレセやポリ2やムドーが後ろにいるときは安易に打たないように。
吠える
ステロとの相性がよく起点回避、ハメ戦法を防げたりと何かとあれば便利な技。
行動順が最後になるので注意。
大文字
ガブを受けに来る一部のポケモンに刺さる技。
主にナットレイ、ハッサム、エアームドに打つことが多い。
ちなみに火炎放射だとムドーが確3なのでPP勝負に持ち込むしかないです。対面で毒を盛られたりすると負け確なので文字推奨。
岩石封じ
今作で命中威力が強化され非常に使いやすくなったS100%ダウンの岩技。
これで襷ボルトなどを対面で安定して狩ることができます。
また後続は動きやすくなったりもするので非常に扱いやすい技です。
難点としては弱点ついてもドラゴンクロークラスの火力で受けに来たポケモンへの負担がほとんどないこと。
毒々
受けに来たクレセリアやポリ2に。
基本月の光と自己再生だと思われるので当ててこっちも受けれるポケモン出せば相手が勝手に消耗してくれます。吠える同様あると何かと便利。
立ち回りについて
ほぼ先発か死に出しです。(タスキ温存が理想のため。)
基本的には襷を盾に高いタイマン性能をいかしつつ隙あればステロといった感じです。
後ろにいれば電気の一貫性が消せるので相手の対面安定の10万やボルチェンに出すことも可能です。また何らかの方法でたすきが潰れる(相手にステロ撒かれる、毒もらうなど)といった事態でも、もともとのスペックがかなり高いので潰れても充分動けます。
他のステロまきとの差別点について
バンギラス
・耐久力が高く、不一致弱点位なら余裕で耐えるスペックもあり、砂嵐で対面のポケモンの襷潰しもできる。
・その反面弱点の数が半端なくどれもメジャーであるうえにSも遅いので、ステロを撒くだけになってしまうこともしばしば。また一致技の火力が全体的に微妙。
カバルドン
・耐久力が凄まじく、単タイプのおかげで二倍弱点しかつかれないのでそうそう落ちない。
さらにあくび吠えるステロというステロ撒きにおける重要技を軒並み覚えるのも強い。
砂もまける
・むしろこの型くらいしか現存しないため挑発乙トリック乙になりがち。Sも遅い。
マンムー
・天候で襷がこわれない&連続技で沈むのが種マシンガンくらいなので相手のパーティーしだいだが自分より遅い相手に安定して二回動ける。
またがむしゃら礫を使えるためHP1で残れば相手に負担をかけれる。
・地震は安定するが、つららばりが運要素が強く威力が安定しない。Sが中速ラインなので抜かれやすい。また先発の多い水ロトムに対していい有効打がない。(一応フリーズドライがありますが低火力という欠点があります。5世代教えとも両立不可。)
ヒードラン
・耐性耐久がかなり良く、一度撒ければ相性補完の優れるクレセとの組み合わせでサイクルしてるだけで相手のポケモンを消耗させることができます。
また眼鏡個体も少なからずいるのでこちらが一回行動するまでは挑発は打たれにくいというのもメリットです。
・基本的に弱点つかれやすいです。耐性やステータス的にもあまりタスキを持たせたいポケモンではないので、不意の一撃に注意です。またステロ個体だと火力が乏しく、鉢巻や眼鏡持ちにサイクルを崩される可能性があるということもあります。
単体で勝てるポケモンが違うのでそこまで意識する必要はないと思います。
ラグラージやエアームドやラッキーといった高耐久鈍足はカバとだいたい同じ理由と思ってもらえればいいです。
襷でのゴリ押しで1:1交換+何かをしてくれる際にステロまけますといった感じです。ほかのと違ってステロはそこまでメインに据えるものではないです。撒かずに殴り続けたほうが相手に負担が掛かって良いという場面も結構あります。
またよく呼ぶクレセリアですが、剣舞の可能性を相手はまず考慮するので基本的に冷Bがまず飛んでくるので後続の負担が軽いというのも使いやすい一つでもあると思います。
またガブリアスの時点で相手は選出をかなり縛られます。
ガブリアスは基本迷ったら選出しろと言われるくらい安定性が高いポケモンです。
逆に言えば受けループ以外のパーティーにはかなりの確率で出てきます。
こに時点で襷ガブを倒すには
1.ガブリアスより早く2発で仕留めることのできるポケモンを対面させる。
これはオンバーン、ゲッコウガ、スターミーなどが該当します。
この場合岩石封じからの攻撃で落ちるので注意が必要。
2.相手の一撃を耐えて後攻の技+先制技で倒しきる。
これはローブシン、めざ氷ギルガルドなどですね。(この場合鉢巻を警戒してない場合1体何もできずに持ってかれることもあります)
3.受けれてガブリアスに安定したダメージが通るもしくは強制交代持ちポケモン。
これはクレセリア、ヤドラン、エアームドなどですね。(前者2つは鉢巻。後者は文字持ちだと落とされます)
ここまえ書けば結構多いと思う方もいると思います。
まあ実際多いです。
ですが1の場合は火力不足で受けられやすい、2、3の場合は鉢巻で思わぬ一撃で死んでしまう。など有り得ます。
色々な型があることがガブリアスの強みとなっています。
それにこの時点で見ればわかるとおり3のパターン以外は先発を縛られてるものです。
それに合わせて有利なポケモンを出されると不利対面から始まったりなどもありえます。
5世代の型との比較。(長いので見たい方だけどうぞ)
なぜ6世代になり襷で且つ物理型のガブリアスが増えたのかについて。
5世代の襷ステロといえば通称メテオガブという無邪気CSの両刀が主流でした。
逆鱗で拘りたくないけど龍技を打っておきたいなどという場面が多々有り、それを解消するために生まれました。
しかしガブのCは80とかなり控えめな値であり、流星群の火力も決して高いといえるレベルではありませんでした。
それが6世代になり特殊技の弱体化による火力減少、ガブリアスができれば倒しておきたいメガガルーラの登場(流星打ったターンに引かれると次出てきた時にガブリアスがCダウンだと地震の火力不足でグロパン不意打ちで起点にされる。)により使いにくくなってしまい消えたと思われます。また、岩石封じが非常に扱いやすくなったというのも物理型が増えた一つの要因であると思います。
スカーフについて
今作でメガガルーラやメガクチートというメガ進化の台頭によって超火力のポケモンが多数出てきました。それにより何が起こったかというと半端な受けポケは受けが成り立たなくなりました。
それにより残ったのは耐久が凄まじく高いもしくは耐久が高くイカサマ持ちなどが残りました。
例を挙げるならばエアームド、クレセリア、バルジーナ、ポリゴン2、ラッキー、バンギラスなどですね。
そしてこいつらがパーティーにいる確率はかなり高いです。
結果的にスカーフというアイテムを持っても簡単に受けが成立し起点にされておしまいっていうのが多くなってしまいました。
これはサザンドラにも言える感じですね。昔はガブやラティを落とすためスカーフもかなり多かったですが、今のサザンドラはほぼ珠か眼鏡で性格補正かかってることがほとんどです。(これは悪の一貫性が非常に向上したというのもあるとは思います)
そしてフェアリーの登場によりこだわり逆鱗安定というのがなくなりました。
他にもスカーフガブの狩る対象であったカイリューやウルガモスやラティオスの数が圧倒的に減ったというのもあります。
とはいえ、選出段階で襷想定で動くと一気にパーティー崩壊もするのでしっかりと対策するべきです。
鉢巻
今でも一定数はいます。防御特化クレセリアがステロ込みで高乱数2という破格の火力なので受けが成立せず、ヒードランは確定3ですがヒードランから通るウェポンが身代わり守るや吠えるステロ型にはまともにないためサイクル崩しには非常に有効です。
が、やはりここでもフェアリーの登場が大きく響きます。
5世代でのガブの鉢巻逆鱗は基本的に再生技のない場合受けが成り立ちません。
言ってしまえばナットとエアームドがいないパーティーには思考停止逆鱗だけでおかしなくらいの圧力をかけれるポケモンであったというわけです。
ですが今の環境で例えばクレセリアにぶつけたとしましょう。
クレセリアが2発で沈みました。そしてマリルリが出てきたとしましょう。
この時点でマリルリは逆鱗解除のターン+こだわり逆鱗なので交代するターンと2ターンという強力すぎるアドバンテージが得られます。
要するに思考停止逆鱗が無理になったということです。
こだわりアイテムに言えることはフェアリーの登場によって思考停止龍技が使えなくなったので扱いづらくなり数が減ったということです。
ちなみに昔いた191や201ガブなどはめざパの威力減少により過去の産物になってます。
ダメージ計算
- 与ダメ
逆鱗
H252メガガルーラ48.6%~58.0%
H4メガガルーラ56.9%~68.0%
H4ボルトロス87.7%~104.5%(封じ二発の方がゴツメも考慮すると安定そうです。)
H252FCロトム61.8%~73.2%
HB252↑メガフシギバナ35.3%~41.7%
H252メガヘラクロス49.7%~58.3%
HB252↑サンダー42.6%~50.3%
H4威嚇込みメガギャラドス37.4%~44.4%
H4キノガッサ91.2%~108.1%
地震
H252ギルガルド(シールド)73.1%~87.4%
H252マリルリ49.8%~59.4%
H252ハッサム48.0%~57.6%
H4威嚇込みメガライボルト94.5%~112.3%
H252威嚇込みメガクチート61.1%~72.6%
H252メガクチート91.7%~108.3%
H4メガバンギラス69.3%~83.0%
岩石封じ
H4威嚇込みギャラドス32.7%~39.8%
H4ボルトロス59.4%~71.0%
H252ファイアロー97.3%~116.8%
- 受ダメ どちらも4振りした前提です
A252↑メガガルーラの猫だまし31.1%~37.2%
A252↑メガガルーラの恩返し79.2%~94.0%
A252メガガルーラの恩返し71.6%~85.8%
A252メガガルーラの不意打ち37.2%~44.8%(一撃目は25.1%~30.1%)
A4ギルガルドの影うち18.0%~21.9%
A252↑二段階上昇ギルガルドの影うち47.5%~56.3%
A252メガルカリオの適応力インファイト84.2~99.5%
A252↑キノガッサのテクニシャン種マシンガン20.2%~24.6%
A252↑キノガッサのテクニシャンマッハパンチ31.7%~38.3%
C252↑眼鏡水ロトムのハイドロポンプ82.5%~97.3%
C252ボルトロス(化身)のめざ氷85.2%~100.5%
C252メガライボルトのめざ氷87.4%~104.9%
C252↑眼鏡サザンドラの悪の波動67.8%~80.3%
C252トゲキッスのマジカルシャイン82.0%~96.2%
なにか希望があれば追加します。
耐久の大まかな目安になりそうな技は書いておきました。
相性のいい味方
・メガバンギラス
クレセドランの並びに非常に有利であり、一度舞えば技の範囲が非常に広いので襷潰れた所を片っ端から狩れます。お互いに単体性能が素晴らしいので片方だけの選出でも充分機能するのも強い点です。
・メガルカリオ
こちらはラキグライの並びに有利です。
インファの火力は物理受けのムドーすらも確2という強力な火力で殴れて非常に強いです。
たすきつぶしからのインファ連打で全抜きというのも選出しだいでは充分いけます。
・トノグドラ
トノは脱出ボタン推奨。
5世代のナットトノグドラの亜種です。
弱体化こそしましたが、一回性の高い雨眼鏡ドロポンの火力は今でも健在です。
この場合ナットがきついのでガブは文字もつといいです。
・バトンバシャーモ+メガガルーラ
バシャーモは襷持てないので岩石封じや威嚇対策の白いハーブ、耐久に厚く振って不一致地震位を耐えるようにして保険発動バトンなどなど。バコウの実でアローのブレバ耐えてからバトンすればS上昇したメガガルーラに繋げたりもできます。
見てもらえば分かるとおり基本は相手を確1にできるだけの抜き性能があるポケモンになります。一応受けループでもなんとかなるといえばなるんですが、メガ進化ポケたちが受けループを軽くひねり潰すレベルの火力を持ってるせいでステロ+受けループは厳しいかと思います。
最後に
襷ステロガブはどうでしたか。
剣舞ガブや鉢巻ガブと違って耐久ポケを突破する火力は皆無ですがその反面、対アタッカー同士においては非常に強いタイマン性能を発揮します。
うまく使えばステロによる味方のサポートもできますし、襷により相性不利を強引に覆すこともできます。
また誤字脱字、ここが悪いなどという点があればコメントで指摘をお願いします。
この育成論が不要というコメントが多ければ削除します。
追記
コメントによりいろいろな情報を追加しました。