- 指定がない限りお互いに6Vであるとします。
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早はH/A/B/C/D/Sという略称を用います。また、タイプのノーマル/電気/地面/格闘/エスパー/ゴースト/飛行/ドラゴン/フェアリーは無/電/地/格/超/霊/飛/竜/精という略称を用います。
- 努力値の後の±は性格補正を指します。
- 技名の前の↑↓はランク補正を指します。
前置き
こんにちは、orcaです。
今回投稿させていただくのはメガハッサムです。数値が足りないと散々言われてきたハッサムがメガシンカをとげ、600という高い数値を手に入れたため単純に強力なポケモンですね。
不要という声が多ければ削除します。
ハッサムとは?
第2世代で登場した鋼虫タイプのポケモン。優秀な耐性に高火力先制技、蜻蛉帰りという唯一の無効化されない交代攻撃技を持ち合わせ5世代までは環境のトップに君臨していたと言っても過言ではありません。
今作ではメガシンカによって今までより圧倒的に安定した耐久を手に入れ後だし・撃ち合い性能が向上しました。これにより従来の蜻蛉帰りを利用したサイクル性能や、羽休め+剣の舞による抜き性能もハッサムのときと比べ大きく向上し使い勝手が良くなったと言えますね。この育成論ではこの2つに注目してメガハッサムを考察していきます。
通常特性
普通のハッサムであればテクニシャン1択ですが基本メガシンカを想定しているためけたぐりの威力を下げられるライトメタルの採用も一考です。ただパーティにメガシンカが複数いたりどのポケモンがメガシンカするかを割られたくなかったりする場合を考えると、メガシンカしなくても十分に動けるテクニシャンに軍配があがりそうです。
採用理由
1.サイクル性能
蜻蛉帰りを全ポケモン中最高火力で扱えるため相手の交代先に大きな負担をかけつつサイクルを回すことが可能です。Aに大して振らなくても種族値のお陰でそこそこの火力がでます。また、9個という豊富な耐性により後だし性能が高くそれもサイクル性能を後押ししています。
2.抜き性能
バレットパンチをテクニシャンにより威力を底上げして扱えるので終盤の抜き性能が非常に優秀です。羽休めにより複数回剣舞を使い抜き性能をあげられるのもポイント。
3.逆鱗・流星群受け
フェアリーの登場によりハッサムである必要性は薄れましたが依然としてドラゴンに耐性がある数少ないタイプであり見せ合いにいるだけで竜技の使用をためらわすことができます。
努力値、性格
性格 意地っ張り
努力値 H236,A52,B52,D92,S76
実数値 175-194-167-×-132-105
調整先
H 16n-1
HD 特化サザンドラの悪の波動2耐え
HB A252テラキオンのインファ2耐え
特化霊ランドロスの地震2耐え
A 余り
S 準速ラッキー+3
防御特化ハッサムと同等の物理耐久と補正なしHDハッサムと同等の特殊耐久、特化ハッサムに近い火力を持ちます。ダメ計を見ていただければわかるようにこの程度Aに振ると丁度いい感じのダメージがでます。
下の調整ラインもご参照ください。
調整ライン
被ダメにおいては基本はメガシンカの時の調整ですが、●のついているものは非メガシンカ+メガシンカ(一発目のみハッサム)の調整となっています。
攻撃の調整先は蓄積により戦っていくメガハッサムには無意味になりやすいので省略しています。
- 物理耐久(H236は確定)
B0 特化バンギラスのエッジ2耐え
B28 A252ガブリアスの地震2耐え●
B52 A252テラキオンのインファ2耐え
特化霊ランドロスの地震2耐え
B164 特化バンギラスのエッジ2耐え●
B180 特化メガバンキラスのエッジ2耐え
A252珠ガブリアスの地震2耐え
- 特殊耐久(H236は確定)
D4 特化メガフシギバナめざ炎耐え
D20 C252ボルトロスの10万2耐え
D44 C252眼鏡ラティオスの波乗り2耐え
C0クレセリアのめざ炎2耐え
D92 特化サザンドラの悪の波動2耐え●
D116 C0クレセリアのめざ炎2耐え●
C252ボルトロスの10万2耐え●
D132 C252眼鏡ラティオスの波乗り2耐え●
D164 C0ライコウの↑10万2耐え
- 素早さ
S4 4振り零度スイクン抜き
S52 4振り80族(メガバナ・ヌメルゴンなど)抜き
S60 準速ラッキー抜き
S92 4振り85族(クレセリア・スイクンなど)抜き
技
確定技
- バレットパンチ
ハッサムの代名詞。外す理由がありません。レベル技。
- 蜻蛉帰り
サイクル戦で有利に立つために必須です。技マシン。
- 羽休め
ハッサムではなくメガハッサムを使う大きな理由がこの技による場持ちの良さです。剣舞を複数回積んだりサイクルを回せる機会を増やしたりと用途は多いです。技マシン。
- 剣の舞
いくらメガハッサムと言えど終盤抜いていくためにはこの技がないと火力が足りません。終盤には羽休めと合わせて積極的に使っていきたいです。
どの技も今回の型からは外すことができないので全て確定で候補技はなしとします。
ダメ計
- 与ダメ
バレットパンチ
H252(175-85)サーナイト 89.1%~106.2%(31.3%)
H244(191-115)トゲキッス 60.7%~72.2%
H252(207-130)バンギラス 49.2%~58.9%(98%)
H4(136-100)メガゲンガー 49.2%~58%(98.4%)
B4(183-116)ガブリアス 31.6%~37.7%(85.4%)
H4(155-90)ボルトロス 23.2%~27.7%
[蜻蛉帰り]
H4(156-110)ラティオス 97.4%~116.6%(93.8%)
H252(207-130)バンギラス 56%~67.6%
H252(157-127)ミトム 38.8%~46.4%
特化(227-189)クレセリア 37%~43.1%
H252(187-143)メガバナ 28.8%~34.2%
H252(207-135)スイクン 28%~33.3%
- 被ダメ
メガガルーラは親子愛非考慮です。
[物理]
特化(194)メガガルーラ地震 25.7%~30.2%
特化(200)鉢巻きガブリアス逆鱗 34.2%~41.1%
特化(200)ガブリアス地震 38.2%~46.2%
特化(204)バンギラスエッジ 39.4%~46.8%
特化(146)鉢巻きアローブレバ 51.4%~60.5%
A252(186)カイリュー炎パンチ 73.1%~86.8%
[特殊]
特化(238)サーナイトハイボ 33.7%~40%
C0(95)クレセリアめざ炎 38.8%~48%
C252(177)ボルトロス10万 39.4%~46.8%
C252(182)眼鏡ラティオス波乗り 40%~47.4%
C0-(72)メガガルーラ文字 52.5%~64%
特化(190)メガバナめざ炎 77.7%~91.4%
物理特殊ともに大抵の攻撃は2耐えしそうです。
相性のいい味方
- ヒードラン
相性補完に優れ、メガシンカにより耐久が上昇したことでハッサム時よりもサイクルが回しやすいです。ただ高火力地面・格闘が厳しいのは変わらないのでトゲキッスを入れるなどして補うことが必要です。
- サンダー
蜻蛉ルチェンで高いサイクル性能をもち、そこそこの相性補完もあります。同様の理由でミトムなんかも相方として優秀です。
運用
耐久の上がったハッサムといった感じなので一般的なハッサム同様、序盤は有利な相手に繰り出して蜻蛉帰り・終盤に剣舞とバレットによる全抜きを狙うというのが基本的な動きになります。メガハッサムはハッサムで起こりやすいダメージの蓄積による過労死ということがその耐久により起こりにくいので余裕をもったプレイングが可能です。
終盤の全抜きという点においてはサイクル戦で相手がある程度削れてきたら剣舞で火力を増強しバレットで抜いていきます。羽休めと組み合わせることで複数回舞うこともでき、より広い相手を確定圏内に持ち込めます。抜き性能を十分に発揮するためにも、序中盤でいかに相手をバレット圏内に持ち込むかということを意識して運用してください。
最後に
いかがだったでしょうか?
安定した耐久からの高火力蜻蛉帰り、バレットの抜き性能により上手く動かせれば間違いなくパーティーの強い味方になってくれます。メガシンカの中では尖った性能があるわけではないのでそこまで使用率は伸びていませんが、単純に強く使いやすいポケモンなので是非使ってみてください。
最後まで観覧いただきありがとうございました。