はじめまして、今回初投稿です。以後お見知りおきを。
はじめに
今回の育成論の考察において、基本的にモンスターは全員6v(めざパは理想個体)を想定しています。
また便宜上HABCDSといった略称を用いさせていただきます。
ダメージ計算についてはトレーナー天国さんのツールを基に行っております。
- キノガッサについて
60-130-80-60-60-70
第五世代ではポイズンヒールによる無限戦法、またA130から繰り出されるテクニマッパ
によりトップメタと化していたポケモン。
しかしながら第六世代になり、みがわり・キノコのほうし・ローキックといったメイン技の弱体化、またファイアロー・メガフシギバナといったモンスターの台頭により、すっかり都落ちしてしまいました。
ただその中でもマリルリ・水ロトムといった流行の水タイプ及びバンギラス
への圧力は絶対的であり、加えて現在のトップメタであるメガガルーラに対しての遂行速度を持つため、今回考察に至りました。なので仮想敵はこの四体+αとさせていただきます。
型紹介
- 配分
実数値:145-200-100-x-80-113
H…76振り、ASの余り。一応鬼火ダメの8nは避けられている。特に意味はないですが。
A…極振り。基本的にいじっぱりで作る以上はここは確定でいいと思います。
S…180振り、補正なしバンギラスと同速≒最速50族(ラッキー・マリルリ等)抜き。ここがSのボーダーラインと考えます。
- 性格いじっぱりについて
今回役割を遂行したい対象を見る限り、ようきの補正の必要性が薄く感じられたので、火力を重視させていただきました。
- 持ち物たつじんのおびについて
後述するダメージ計算を見ていただければ分かると思うのですが、補正無しだと主に水ポケモンに対しての確定数が変わってきます。
また命の珠に関しては、今回メガガルーラへの繰り出し機会を増やすために見送らせていただきました…が、H252マリルリに対して高乱2から確2に変わったり、おんがえしでフシギバナに対しての耐性が上がり、またエッジ搭載でHCシャンデラが確定取れるようになったり選択肢としては十分に足りえます。鉢巻に関してはH4メガガルーラが確定取れないのと立ち回りが大きく制限され役割が変わってくるので非考慮です。
- 技構成
・確定技
マッハパンチ
タネマシンガン
上記二つはメインウェポンであり、遂行技。絶対必須です。
一応HB特化水ロトムを無視するならば、マシンガンをばくだんに変えることも出来ますが、襷・身代わり潰しや最大威力を考えると決してお勧めは出来ません。
・選択技
キノコのほうし
キノガッサの代名詞 モロバレル? パラセクト?知らない子ですね で、弱体化されてもなお、草タイプやマジガ持ち以外を問答無用で無力化する変化技。
メガガルーラを択ゲーに持ち込んだり、呼ぶギルガルドを安全に後続に任せる為にも優先度は高めです。
がんせきふうじ
第六世代になり、威力60(実質90)、命中95となり強化された技。ローキックの代替技というだけでなく、炎・飛行を呼ばせない為にも入れてはおきたいです。
みがわり
炎や耐久相手に状態異常読みで貼れればキノコのほうしからアド取れる強みがあります。
ただ現状環境にいる鬼火使いはキノガッサより早いかパンプジンのような胞子無効が多く、また貼れたとしてもオンバーンのように貫通技持ちもいるので前作のように気軽には使えないので注意。
グロウパンチ・つるぎのまい
Aを一段階ないし二段階上昇させる積み技。一段階上昇でH4メガガルーラが確1になります。最後の抜き性能は増すが、攻撃範囲は狭まるのでパーティメンバーと相談しましょう。
おんがえし
呼ぶメガフシギバナに対してのサブウェポン。とはいえ、H252フシギバナの時点ですら確3なので厳しいところ。珠向けでしょうか。
アイアンテール
フェアリーピンポイント。ダメージ計算の欄には記載しませんが、H252ニンフィアまで確1(105.9%〜)。採用の余地はあるかもです。
ダメージ計算
- メガガルーラ
【与ダメ】
H4メガガルーラへのマッハパンチ
→76.7%〜91.7%(確2)、一段階上昇時は112.7%〜(確1)
事前にゴツゴツメットのダメージが2回分入っていた場合、確定で落ちます。
この為、削りや起点で強化入れてからの遂行となります。
【被ダメ】
補正無A252メガガルーラのねこだまし
→42%〜50.2%(超低乱2)
同上グロウパンチ
→33%〜39.2%(次の上昇補正込みで乱2)
同上じしん
→33.7%〜39.9%(確3)
同上ふいうち
→27.5%〜33%(確4)、A二段階上昇の場合→54.4%〜64.7%(確2)
同上おんがえし
→105.4%〜(確1)
- マリルリ
【与ダメ】
H252マリルリへのタネマシンガン
→48.7%〜58.9%(高乱2発)、持ち物補正無の場合→40.5%〜49.2%(確3発)
【被ダメ】
補正有A252マリルリのアクアジェット
→17.2%〜20.6%(乱5)、腹太鼓アクジェの場合→69.6%〜82%(確2)
同上たきのぼり
→35.1%〜41.3%(確3)
同上じゃれつく
→157.2%〜(確1)
- 水ロトム
【与ダメ】
H252ロトムへのタネマシンガン
→50.3%〜61.1%(確2発)、持ち物補正無の場合→42%〜50.9%(低乱2発)
HB特化ロトムへのタネマシンガン
→38.2%〜45.8%(確3発)、持ち物補正無の場合→31.8%〜38.2%(乱3発)
【被ダメ】
C無振り補正無ロトムのボルトチェンジ
→21.3%〜25.5%(乱4)
C252補正有ロトムの眼鏡ボルトチェンジ
→ 43.4%〜51.7%(低乱2)、持ち物補正無の場合→28.9%〜35.1%(低乱3)
同上ハイドロポンプ
→ 68.9%〜81.3%(確2)、持ち物補正無の場合→46.2%〜54.4%(中乱2)
同上めざ氷
→100.6%〜(確1)、持ち物補正無の場合→ 67.5%〜80%(確2)
この為ロトムが眼鏡アタッカーだった場合はやや苦しいです。それ以外なら概ね安定。
- バンギラス(メガバンギラス)
【与ダメ】
H252バンギラスへのマッハパンチ
→120.7%〜(確1)
H252メガバンギラスへのマッハパンチ
→97.5%〜113.5%(中乱1)、珠の場合→105.3%〜(確1)
【被ダメ】
A252補正有バンギラスのストーンエッジ
→ 39.3%〜46.8%(確3)
同上こおりのキバ
→70.3%〜82.7%(確2)
竜舞一積みA252補正無しバンギラスのストーンエッジ
→53.7%〜64.1%(確2)
同上こおりのキバ
→93.7%〜111.7%(乱1)
- やや辛い相手もろもろ
・オンバーン
→補正無C252珠ばくおんぱで87.5%〜104.1%入るため、みがわりを貼っても消し飛ばされます。ただH4振りの場合、がんせきふうじで101.2%〜なので受け出しは縛れます。
・ナットレイ
→マッハパンチでH252ナットレイは59.6%〜71.8%の確2。しかし補正有A252ジャイロボールで86.6%〜102.2%の乱1、トゲダメージ込みで高乱数で落ちるのでやはり対面では不可。一応はっけいを入れれば88.9%〜107.1%の乱1で突破の目は出ますがいささかピンポイント過ぎると自覚。
・ヌメルゴン
→草食個体を想定。マッハパンチでH252ヌメルゴンは38.5%〜45.6%の確3。上記と同じようにはっけいで57.8%〜68.5%の確2にはなります…がC無振りでもだいもんじで93.7%〜110.3%の中乱1なので基本的には無理です。
・キノガッサより早い炎全般、弱点技持ち
→不一致だいもんじの場合、実数値139から確1を取られます。故にサザンドラを除いた特殊龍には強気には出れないです(サザンドラもマッハパンチで89.8%〜107.1%の乱1なので対面では無理ですが)
- 無理な相手
・ギルガルド
→バトルスイッチの仕様上、寝ている状態でもフォルムチェンジは行われ、H252ブレードフォルムに対してタネマシンガンは17.9%〜21.5%の乱5発なので眠りターン次第では突破可能です。
しかしながらキングシールド持ちでないギルガルドであれば十中八九退くはずなので事実上ラス1でない場合は突破不可能。またキングシールド持ちも突破不可能。補正有ギルガルドのシャドークロー→影うちで95.7%〜114.7%のダメージを負い、特殊型ならシャドーボールのみでも86.8%〜102%の低乱1。
・フシギバナ(メガフシギバナ)
→メインウェポン両方半減、おんがえしを搭載してもH252フシギバナですら40.1%〜47.5%の確3、メガフシギバナだと28.8%〜34.2%の低乱3。返す刀のヘドロ爆弾で無補正無振りでも112.5%〜の余裕の確1という無理ゲー。
まとめ
キノガッサは得意不得意を他のポケモン以上にはっきり選びます。苦手とする炎全般・フシギバナ等の対策や、キノガッサが役割遂行出来る環境をパーティ単位で見ることが大事です。
同タイプで言えば全盛期のローブシンのような安定感があるわけではないですが、役割を絞れば現環境でも十分な縛り能力はあると考えます。
以上で考察を終わります。ここまでの閲覧、大変ありがとうございました。
アドバイス・評価等お待ちしております。