平素はみなさんの育成論やコメントから勉強していますが、現在使用中の型を紹介したいと考え、投稿しました。
また、本育成論では、HP、攻撃、防御、特攻、特防、すばやさを順にHABCDSと略記し、不適当でない程度に技名や持ち物等漢字を充てております。
カバルドンとは?
第4世代より登場し、天候を砂嵐に変更する特性【砂起こし】、H108A112B118という物理方面に高い適性をもつ地面単タイプのポケモン。
採用理由
1.砂嵐のダメージと拘束技の継続ダメージにより、毎ターン3/16のダメージが与えられ、砂嵐4ターンで4/16、砂地獄6ターンで12/16が与えられ、砂地獄後はなまける連打でも1体突破することが可能である。
2.あくび+砂地獄により、確実に1体を寝かすことができる
差別化
ラグラージ
メリット
- 4倍弱点がない
- 拘束技が特性により、相手を回復/強化させない
※ラグラージの渦潮は貯水、乾燥肌、呼び水により無効化され、相手がメリットを受けるが、カバルドンの砂地獄を無効にする浮遊は単なる無効化である
- B方面の耐久で勝る
- 技枠を割くことなく砂嵐による固定ダメージの上乗せができる
- 眠る以外の連打性の高い回復技の有無
デメリット
- 水タイプを持たないため、耐性が少ない
- 拘束技がタイプにより無効化される
- D方面の耐久で劣る
- 自爆/大爆発による起点防止行動を防げない
以上より、砂起こしによるダメージ効率の底上げ、連打しやすい回復技の有無、物理耐久の3点が差別化となると考える。
努力値
調整1
H252-B252-D4
HB特化。残飯や身代わり効率を考慮する型ではないため、特化した調整が取れる。
いじA252メガガルーラ 恩返し(親子愛) 43.9%〜52.1% 乱2
いじA252メガヘラクロス 種マシンガン 16.4%〜20.2%×5 確2
いじA252メガガブリアス 地震(砂力込) 44.6%〜53% 乱2
控めC252メガフシギバナ ギガドレイン 81.8%〜97.6% 確2
調整2
H204-B252-D52
Hを残飯効率を意識した16n+1の最大値とし、Bは特化、残りをDに振った形。
もちろん、両受けといえるほどの耐久は不可能。
控えめC252メガガルーラ 冷凍ビーム 61.2%〜72.7% 確2
控えめC252メガフシギバナ ギガドレイン 78.4%〜92.8% 確2
技構成
確定
- 砂地獄
- なまける
この型のコンセプト。互換の利く技を覚えるわけではないため、確定。
- あくびorどくどく
催眠せず、固定ダメの効率を追求するなら毒々もアリ。
相手の回復を考慮しなければ、4ターンで相手のHPを削り切ることも可能。安全な回復機会が失われるため、リスキーになるので確定欄はあくび。
選択技
優先順位の高い技
- のろいorたくわえる
催眠拘束した相手の前で積むことで擬似無限型として行動できる。積みきれば、C特化メガバナのギガドレを確5、メガガルの+2捨て身を確4近いレベルで耐える。
- 守る
1耐え→あくびが限度な環境トップメタ連中へ。
ここ一番でのターン稼ぎにも優秀。
- 吹き飛ばし
身代わり等起点対策。
ただし、メガガルーラなどの環境トップメタの物理勢相手には守るor事前積みが必要なため、それらへの対応力は落ちる。
優先順位の高くない技
- 岩雪崩
A112とアタッカーとしては物足りなくとも、役割破壊には十分な攻撃能力を持つため、あると便利。主に、ファイアローに打つ。
- ステルスロック
あくびステロのコンボの動きも出来、拘束ダメージも可能なので汎用的な技構成となるが、1耐え必須なため、対面によっては腐る。
- 砂嵐
砂の撒き直しのため。
- 地割れ
砂地獄+砂嵐以上の回復手段を持つ相手に。
持ち物候補
- 粘りの鈎爪
遂行の確実性をとり、確定欄とした。パーティー内での競争率の低さやトリック/すり替えによって相手に活用されにくいことが大きい。また、のろい/蓄えるありの場合、催眠と合わせて起点にしやすい。
- しめつけバンド
拘束技のダメージが1/8→1/6となる驚異の効率化兵器。
砂地獄の起動ダメージ(威力35)等で相手の最大HP1/12を削りきれていれば、わずか4ターンで削り切る。
- ゴツメ
いじメガガルーラのA特化恩返しを物理耐久で劣る調整例2でも3割ほどの乱2に抑える耐久を有することから接触型の物理を押さえ込む性能としては十分
- 残飯
攻撃面の遂行性よりも長く居座ることに重きを置くならこちら。
砂嵐込で2/16、砂嵐+砂地獄では4/16のHP差が開く。
相性の悪い相手
- エアームド等地面無効の鋼
地面無効かつ毒無効、砂無効ということでダメージソースがないため、あくびによる流しがせいぜい。
他の2体の選出で厚く見るか、そもそも選出しないかしかないです。
- フシギバナなど特殊草
起点確保→蓄えるをきっちり積みきれていない限り、お世辞にも厚いと言える特殊耐久ではない以上、無理と考えていいです。
- ボルトロス
挑発による補助技潰し&めざ氷&地面無効のため、素直に逃げましょう。手がないです
相性の良い味方
- ファイアロー&ガルーラ
カバルドンの起点作成能力と削り能力からアローやメガガルの後始末と相性はよい。
エアームドが本気で無理となるため、特殊型ないし、役割破壊の大文字は欲しい。
- デスカーン
相手の特性無効、まとわりつくによる無効タイプのない固定ダメージ、毒ビシと抜群の相性を誇る。ただし、特殊方面がもろくなるのが難点か。鬼火により、逃がさず狩ることもできるため、2体並べておけば、相手の消耗度合いは推して知るべしと言える。
- バンギラス
言わずと知れた特殊耐久の鬼。HDどくまもバンギのような特殊耐久特化型もあり、相性が補完しやすい。ただし、水と草が2倍弱点で一貫する。
- ラッキー
THE・特殊受けとも言える特殊受けの定番。どくまもたまご産みなど固定ダメ合戦にも秀でる。苦手な特殊を投げます。
- サンダー、ボルトロス、ライボルト
一致技で飛行、サブ技で鋼が見れるため、好相性。特に、ボルトロスは挑発によるカバルドンへの挑発防止、電磁波撒きによる不眠ポケモンへの行動制限ができるのみならず、カバルドンの死に際あくびから死に出すことで相手を悪巧みの起点にできる。
運用
砂地獄orあくび→なまけるまでに最低2耐えが必要なため、火力面でのトップメタを相手に受けるのは難しいため、こいつだけで対処しようとせず、3体で潰していく必要がある。
基本は先発or死に出しから相手を削っていくのが基本だが、相手に苦手なモンスターがいなければ、先発&1体で疲弊させ、最後に立ちはだかるカバという運用も可能。
こいつを処理できるレベルの高火力を連打できるようなモンスターは限られるため、常に補完を意識した構築、立ち回りをすることで有利対面がつくりやすくなります。
また、サイクル戦にNOと言って、強引に1体を持っていけるのでサイクル戦重視の受け回しにも強いです。
最後に
投稿に不慣れなため、至らないところはあると思います。
修正や表現の変更などありましたらよろしくお願いします。
また改善提案などありましたら提案ください。
※シーズン2通して運用し、まもる>たくわえると感じたため、上段の確定欄を蓄える→守るとしました。
HB特化の物理受けが等倍でも確2、乱2とかになるような火力バカが台頭してる状況で悠長に積むと詰むことが多かったため、あくび→まもるの流れの遂行に対する信頼性を重視した形になります。