はじめに
こんにちは。ヒヨコです。
今回は再投稿という形でスカーフオノノクスについて育成論を投稿させて頂きます。
至らずに誤字や欠点等ございましたらコメントにてお願いします。
不要という声が多ければ削除します。
- 便宜上、能力値の略称(HABCDS)を用いります。
- 個体値はHABDSVのこの型においての理想個体を前提とします。
- ダメージ計算はトレーナー天国様のダメージ計算機を使用させて頂きました。いつも世話になります。
オノノクスについて
第五世代に登場した単ドラゴンのポケモンです。
A147という第五世代のポケモンを代表するような攻撃種族値を持ちます。
しかし、S97ということもあり、四世代からの「永遠のトップメタ」とも言える
"ガブリアス"
や、特性が非常に優秀で先制技も完備の
"カイリュー"
の影響で物理ドラゴンとしては影が薄めです。
ですが、特性"型破り"やA147は魅力的で面白く、差別化さえできていれば十分戦えるレベルにあると感じたため考察していこうと思いました。
持ち物
今回はコンセプトである拘りスカーフを確定欄に持ってきました。S調整を施すことによって舞ったカイリューやギャラ、スカーフキッスを上から殴れるようになりますね。
ゲンガーやガブリアス、ライボルト、ボルトロス等高速ポケモンを上から殴り倒せる(=序盤の奇襲によるアド稼ぎや終盤での抜きに使える)ことが利点です。
特性
特性は型破りとします。
利点としては、頑丈貫通(ハサミギロチンも当たる)、浮遊に地震を通せる、マルスケ貫通などが挙げられます。スカガブとの差別化要因のひとつ。
なお、緊張感、闘争心の二つはこの型では発動機会に恵まれず、ロトムやゲンガーの処理も安定しなくなるため見送りです。
採用理由
- ガブリアスを大きく上回る攻撃力を活かしたスカーフAT
※ガブリアスと比較したのはスカガブとの差別化を兼ねているため。
- 単ドラゴンの耐性+型破り地震を活かしたミトム、ヒトムメタ
- 相手のPTを特性である程度縛るため。具体的には先述のロトムやカイリューの選出を躊躇わせることが出来るため。
- 型破りハサミギロチンによるエアームド等の本来受けへの打点
技構成
逆鱗
命中安定かつ高威力で、等倍相手に撃って負担をかけます。
指標としては、無振りメガリザYを高乱数一発(初手対面、偶発対面でXかYか読めない場合を想定)
H252ローブシンに60.8%~72.2%など、なかなかのものだと言えます。
終盤での抜きに使えばリスクもさして気になりません。当たり前のことですがね…
地震
ギルガルド、ライボルト、ゲンガー、ヒトムやミトムへの打点として必須です。特にこの中でもギルガルドに対しては打点確保の意味で重要性が高いです。
ギルガルドには当然ながら必須で、ミトムやゲンガーも逆鱗で処理を試みるより圧倒的に安定しますからね。
型破りを能動的に活かす手段でもありますね。
岩雪崩
こちらは、ファイアローやメガリザYへの打点として採用。
撃つ相手は少ないものの、それらは厄介な相手で、対面で処理できない場合後続への負担が大きいため必須だと感じました。
ちなみに、エッジは覚えません。
エッジは覚えません………!!
ハサミギロチン
このポケモンに対して出てくるであろうエアームド、クレベース、HBスイクン等への打点。
普通の運用では殆ど撃たないでしょうが、他のドラゴンにはない差別点となる、一回でも撃てれば抑止力足り得るという理由から確定欄に持ってきました。
使ってみると意外と役に立つことが多かったです…
この四枠で確定です。
- ハサミギロチンは使用機会が少ないものの、差別化できる重要な技でもあります。ただスカーフとマッチするとは言えない技なので、差別化がそこまで気にならないという方は馬鹿力等を採用すると良いでしょう。
- 育成論的には差別化が大事な要素なのでハサミギロチンを抜く場合の選択技は書きません。
努力値配分及び性格
配分案1
性格:意地っ張り
努力値
H92-A252-B0-D0-S164
実数値
H163-A218-B110-D90-S138
- 配分案1かつ確定欄。メガライボルトを抜いて地震を叩き込みたいのでS138としましたが、ここは持たせる役割の範囲次第といったところなのでSラインを載せておきます。
※括弧内はスカーフ込みの実数値、○○抜きも同じくスカーフ込み
S114(171)→最速ガブリアス+1抜き
S121(181)→最速メガルカリオ抜き
S124(184)→準速メガバンギ@龍舞抜き
S129(193)→最速オンバーン抜き、ゲッコウガ+1抜き
S134(201)→最速130族抜き
S138(207)→最速メガライボルト+1抜き
S147(220)→1舞最速ギャラ抜き
- Sラインの意義について。Sを下げることにも相応のメリットがあります。例を挙げればSを実数値128以下にし、Bへ100回すことで特化メガルの親子愛恩返しを確定で耐えるようになります(コメント欄より)。要は耐久が上がり、動かせる回数が変わってくるということですね。PT内での役割範囲に応じて無駄なく振るのが最適と言えるでしょう。
- 性格、陽気の不採用について。陽気の場合A252で実数値199、これでは意地A252ガブの実数値とほぼ等しく、差別化要因の1つである火力が損なわれるのはオノノクスの採用理由が薄れてくることに繋がるため性格は意地一択としました。また陽気で抜きたい相手(舞った100族等)も環境にそれほど居ないので消去法でも意地一択となります。
- 先述のように、火力が低すぎるとスカガブとの差別化が厳しくなる、耐久を高めて繰り出し回数を確保するメリットよりも高火力にして抜き性能を高める方が役割にもマッチしていると考え、Aはぶっぱにしました。
- H92は余りですが、特化ファイアローの鉢巻ブレバを確定で耐えるようになっています。
配分案2
性格:意地っ張り
努力値
H44-A220-B4-D4-S236
実数値
H157-A214-B111-D91-S147
- コメント欄より配分案2。nさんありがとうございました。
調整は
S147→最速ギャラ抜き
H157-B111→陽気メガルの猫+不意打ち耐え、鉢巻アローのブレバ最高乱数以外耐え
余りA
となっています。Sを147まで上げて舞ったギャラを抜けるようにしつつ最低限の耐久を確保した形ですね。
- 配分案1と違い、Aぶっぱではないため配分案2として分けました。
運用
- 基本的には相手が削れた終盤での一掃役としての運用が主です。
また、スカーフATとして中盤で奇襲アドを取っていけばペースを握ることもできるでしょう。スカーフAT屈指の火力を持っているのでアドも取りやすいでしょう。
- PTで重いポケモン(例としてはメガルカリオ等の広範囲低耐久AT)を上から処理するのも運用の1つとなります。
ダメージ計算
- ダメージ計算についてですが、必要性のあるものだけ載せたいと思います。追加、削除等はコメントでお願いします。
- 与ダメ
補正有A252(218)で計算
げきりん
181-120メガガルーラ
68.0%~80.1%
183-116ガブリアス
138.8%~165.0%
187-192メガフシギバナ
40.6%~48.7%
185-91ファイアロー
87.6%~103.8%
157-127水ロトム
74.5%~87.9%
じしん
157-174水ロトム
61.1%~ 72.6%
146-100メガライボルト(威嚇込み)
75.3%~89.0%
136-80ゲンガー
150.0%~177.9%
167-100メガゲンガー
98.2%~116.2%
167-170ギルガルド
58.7%~69.5%
いわなだれ
185-91ファイアロー
147.0%~175.1%
154-98メガリザードンY
163.6%~194.8%
191-115トゲキッス
56.5%~67.0%
※コメント欄の意見を元に馬鹿力のダメ計を載せておきます。
ばかぢから
181-120メガガルーラ
90.6%~107.2%(乱数一発:43.75%)
181-151ナットレイ
72.9%~86.2%
- 被ダメ
補正無H92-B0-D0(163-110-90)で計算
A194メガガルーラ
おんがえし(親子愛込み)→93.9%~111.0%
C155変幻ゲッコウガ
冷凍ビーム→108.0%~128.8%
C126ミトム
ハイドロポンプ→26.4%~31.3%
C187メガライボルト
めざパ氷→57.7%~68.7%
A146鉢巻ファイアロー
ブレイブバード→82.8%~98.2%
C200ヒードラン
だいもんじ→42.3%~49.7%
他にもいくつか仮想敵は居ますが、この計算からおおよその見当はつくでしょう。
後書き
ここまで読んでくださったことに感謝です。
どうでしたでしょうか…前回の反省を活かして様々な点を改善できたと思います。分量多い感じは否めない
また、提案等あればコメントにてお願いしたいです。
積みエースのような直接的な強さはありませんが、使ってみると器用に動く面白いポケモンなのでぜひ使ってみて欲しいです。では。