- 指定がない限りお互いに6Vであるとします。
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早はH/A/B/C/D/Sという略称を用います。また、タイプのノーマル/電気/地面/格闘/エスパー/ゴースト/飛行/ドラゴン/フェアリーは無/電/地/格/超/霊/飛/竜/精という略称を用います。
- 努力値の後の±は性格補正を指します。
- 技名の前の↑↓はランク補正を指します。
前置き
こんにちは、orcaです。
今回投稿させていただくのはナットレイです。固有のタイプに優秀な種族値を持ち合わせ非常に高い性能を持つポケモンですね。
不要という声が多ければ削除します。
ナットレイとは?
第5世代で登場した鋼草タイプのポケモン。氷に強い草、地面に強い鋼という類い稀な耐性に74-131-116という高い耐久値を持ち合わせ電磁波や宿り木を絡めた受け気質のポケモンとして前作では広く使われていました。
6世代では悪霊が等倍になったことにより多少弱体化したもののメガガルーラを始めとする物理が蔓延したシーズン1では特性鉄の棘が評価されトップメタとまではいかないですが環境上位にいたことは間違いないです。
しかしナットレイを使う上で欠点となる点があります。安定した回復ができないことです。高いとは言えないA種族値や狭い技範囲と合わさって相手に複数サイクルを回されると回復が追いつかず受けきれなくなるという自体が起こりやすい訳ですね。そこで今回は鉢巻きを持たせることで後だしされる相手にできるだけ大きな負担をかけできるだけサイクルを回されにくくする所謂ヤットレイを考察していきます。
持ち物
上記の通り鉢巻きで確定とします。
今回のコンセプトであり、得意不得意がはっきりしているナットレイとはかなり好相性な道具です。また零度スイクンの行動回数を減らせるのもありがたいです。
特性
基本的に鉄の棘で確定です。接触技を受けるだけでダメージをあたえられるのはやはり優秀で依然としてメガガルーラも多いのでそこに対する牽制にもなります。
危険予知も今作からめざ炎に反応するようになったので採用価値がないわけではないですが鉄の棘を上回るメリットがあるかというと考えところです。
採用理由
1.サイクル崩し
ジャイロボール・パワーウィップといった高火力技により相手のサイクルを崩す能力に長けています。具体的にはジャイロボールがガブリアスを高乱数で落ちる火力を誇るため等倍で受けるのは難しいと言えます。ナットレイ=受けというイメージから相手の迂闊な交代を誘いやすいのもポイント。
2.後だし・流し性能
10という豊富な耐性を生かし積極的に場に出していくことができ、多くの水タイプやラティオスなどに対して高い流し性能を持ちます。サイクル崩しと合わせてナットレイの大きな長所といえるところです。
3.連続技もち
守身代使いとして名高いグライオンやスイクンに対して種マシンガンにより身代わりを潰しつつ攻撃できます。
努力値、性格
性格 勇敢
努力値 HA252,D4
実数値 181-160-151-×-137-22
火力がぎりぎりのためAは落とせずHが低いポケモンはHに振った方が効率的なのでぶっぱにしています。
個体値はジャイロボールの威力を高めるために最遅は必須となります。
技
確定技
- ジャイロボール
メインウェポン。A種族値を補う圧倒的な火力を持ちます。因みにS132以上の相手に対して最高威力の150で攻撃できます。技マシン。
- パワーウィップ
草や地面に対する遂行技。半減されやすいものの120という魅力的な火力があるため抜く理由がありません。レベル技。
- 種マシンガン
スイクンやグライオンに対して。身代わり貫通で攻撃できるので優秀です。採用理由にもなるため確定。遺伝技。
- はたき落とす
有効打がない炎や鋼に対する打点。交代読みで思考停止で使うだけでも相手に負担をかけられます。前作教え技。
他の技は上記の4つ以上の採用理由を見出すのが難しいので候補外といたします。
ダメ計
- 与ダメ
カイリューはマルスケ込み、ギャラドスは威嚇込み、ジャイロボールの威力はハッサムは100、メガフシギバナは120、他は150で計算しています。
ジャイロボール
H4(184-115)ガブリアス 96.1%~113%(75%)
H4(181-120)メガガルーラ 93.3%~111%(62.5%)
H4(155-90)ボルトロス 72.9%~85.8%
H252(187-143)メガフシギバナ 60.9%~72.1%
B4(153-132)メガリザードンX 50.3%~59.4%
H252(198-115)カイリュー 44.4%~52.5%
H236(175-120)ハッサム 32.5%~38.2%
なかなかの火力ですね。メガバナなどの中速相手にも以外と火力がでます。
パワーウィップ
H252(207-135)スイクン 115.9%~137.1%
特化(202-178)ヤドラン 92%~107.9%(43.8%)
H252(202-99)ギャラドス 53.9%~63.8%
等倍相手ならほぼ確2です。
[種マシンガン]
H252(207-135)スイクン 24.1%~29.9%
H252(182-145)グライオン 13.7%~16.4%
[はたき落とす]
H4(136-110)シャンデラ 117.6%~139.7%
H252(167-170)守ギルガルド 62.2%~74.2%
H236(175-120)ハッサム 41.7%~49.7%
特化(227-189)クレセリア 41.4%~49.3%
H252(198-126)ヒードラン 35.3%~41.9%
[地均し]
H252(198-126)ヒードラン 88.8%~105%(25%)
H252(157-145)メガクチート 48.4%~57.3%(89.1%)
- 被ダメ
メガガルーラは親子愛非考慮です。
[物理]
特化(194)メガガルーラ地震/ドレパン
→27%~32%/40.8%~48.6%
A252(182)ガブリアス地震 38.1%~45.3%
〃鉢巻き逆鱗 33.7%~39.7%
特化(204)バンギラス噛み砕く 33.7%~40.3%
A4(171)攻ギルガルド聖なる剣 43%~50.8%(2%)
特化(146)鉢巻きアローブレバ 54.6%~64.6%
特化(112)力持ちマリルリ馬鹿力 75.1%~88.3%
A252(181)テラキインファ 90.6%~107.1%(43.8%)
[特殊]
C252(177)ボルトロス10万/気合い玉
→18.2%~21.5%/65.1%~77.3%
特化(237)メガサーナイトハイボ/気合い玉
→31.4%~37.5%/87.2%~102.7%(18.8%)
C0(95)クレセリアめざ炎 37.5%~44.1%
C252(222)メガゲンガーシャドボ 41.4%~48.6%
C0-(72)メガガルーラ大文字 48.6%~59.6%
C248(190)メガフシギバナめざ炎 70.7%~83.9%
特殊技に対する耐性が豊富なのでそちら中心に後だしをしていけます。
相性のいい味方
- ブルンゲル
所謂ナットゲル。悪霊の一貫性さえ消せれば非常に優秀な組み合わせです。
- クレセリア
持ち前の耐久により多くのATに有利に立てます。トリル+三日月の舞でナットレイを補助するなんていうのも面白いかもしれません。
- マリルリ
格闘やファイアローに強くマリルリの弱点はナットレイで全て半減できるのでサイクルを回しやすいです。鈍足同士になってしまうので高火力の強化アイテム持ちに上から一貫をとられると崩されやすいので注意。
運用
典型的な重火力ATなので有利な相手に繰り出し後続に一貫する技を撃ち込んでいくのが基本的な動かし方です。タイプ的に後だしできる範囲は広いので積極的にサイクルには参加していけます。
使う上での注意点は重火力の拘りATには共通して言えることですが、まず宿り木を持たせない限りは回復手段がないので無理な受けだしをするとナットレイが本来役割を持てる相手を倒せなくなります。耐久は高めなので過労死はしにくいですがHDナットレイの感覚で使うと思いの外ダメージを受けるので大まかなダメージは把握しておくべきです。また、非常に素早さが低いため少ないHPで温存してもクッション以外では使えなくなるので場面によっては捨てて後続の死にだしの機会を作っていくことも必要です。
最後に
いかがだったでしょうか?
偉そうに書いていますが型自体はテンプレで知ってる方も多いかと思います。この育成論を読んで改めて鉢巻きナットレイの強さを実感していただけたら幸いです。
最後まで観覧いただきありがとうございました。