※指定がない限りお互いに6Vであるとします。
HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早はH/A/B/C/D/Sという略称を用います
この型の目的
ファイアローはそのチート特性「はやてのつばさ」と、強力ななタイプ一致技によってキノガッサやバシャーモなど、多くのポケモンを止められる性能のあるポケモンです
しかし、近頃では対策され、動きづらいポケモンになってきました。原因はタイプ一致技を半減するヒートロトム・ウォッシュロトム・バンギラスなどのポケモン、ヤドラン・エアームド(主にブレバ受け)などの物理受けの増加です
そこでこの型では命の珠+剣の舞によってこれらのポケモンが受けられない火力を生み出します
その火力は、
補正A252珠ファイアローのブレバ
146(A実数値)×120(威力)×1.5(タイプ一致補正)×1.3(珠補正)=34164
(剣舞後は上記の値を2倍して、68328)
補正A252珠ハッサムのバレパン
200(A実数値)×40(威力)×1.5(テクニシャン)×1.5(タイプ一致)×1.3(珠補正)=23400
無補正A252振りガブリアスの逆鱗
182(A実数値)×120(威力)×1.5(タイプ一致)
=32760
と同じように先制技で相手をなぎ倒す珠ッサムを大きく上回り、持ち物無しだけどガブリアスの逆鱗をも超える、先制技とは思えない威力となります
その上、飛行技は鋼技に比べて範囲が広くメジャーに刺さっており、加えて高い素早さからの炎技もあり、非常に止めにくいと言えます
つまり、安定性よりも決定力重視の型であることを念頭において以下の説明をご覧ください
特性・持ち物・性格・努力値
特性・持ち物→型の性質上、それぞれ疾風の翼、命の珠で安定です
しかし、ダメージ計算を見てわかるようにフレアドライブ・オバヒは中途半端なダメージなので、珠ダメが気になるようならあおぞらプレートも一応選択肢には入る
性格→少しでも決定力を上げるため、意地っ張りがオススメです。
110〜125族、または57〜67族のスカーフが気になるようなら陽気で(具体的にはマニューラ・ユキメノコの礫、ゲンガーの不意打ち、トルネロス・ボルトロスの悪戯心+補助技、ライコウ、(以下スカーフ)ギルガルド、エンペルト、アマルルガと言ったポケモンを警戒する場合です)
一応、オバヒの火力不足が気になるようならやんちゃ、無邪気にして多少Cに振ったりするのもあり
努力値
大きく分けて二つに分けられます
- ASベース
先制技の打ち合いに強く、炎技を打ちやすいタイプです(陽気ならこれ一択)
ex.)AS252B4
→最もスタンダード。H奇数且つAS最大
(意地っ張りだとSが110族と同速になる)
A252S212H44(意地っ張り)
→ゲンガーやユキメノコ、ゴウカザル、相手ファイアローとの先制技対決を捨て、代わりに少しでもHPを増やして反動で倒れるのを防ぐ型。Sは最速ライボルト抜き(剣舞に合わせて出てきてメガシンカ→威嚇をかけられても先制フレアドライブで倒せるように)
- HAベース
フレアドライブやブレバの反動ダメージや命の珠のダメージで倒れるのを防ぐため、HPに振る型
ex.)A252S12H244
Sを補正無し252振り95族抜きにして残りをHに振った型。なるべく多く振りたい人向け。
A252S52H204
Sを最速フォルムチェンジロトム抜きにし、命の珠やゴツメのダメージの効率を最大にした型。たくさん技を打つ場合、こちらがオススメ
技構成
確定技
・ブレイブバード
安定の最大火力先制技。
・剣舞
この型のコンセプト
選択技
・フレアドライブ
飛行半減の鋼・電気に刺さる技。スカーフ・先制技には注意(意外とH振りでも多くのポケモンを抜けるのでほぼ確定技)
実際にはここまではほぼ採用で後は対策したい相手次第になります
・はがねのつばさ
フェアリーや岩に対してダメージが見込める
何より反動が無い
ちなみに、
ブレイブバード、フレアドライブの指数が
146(A実数値)×120(威力)×1.5(タイプ一致補正)×1.3(珠補正)=34164
はがねのつばさが
146(A実数値)×70(威力)×1.3(珠補正)=13286
と、倍以上の差なので、はがねのつばさで一撃で倒せる場合か、ブレバフレドラを両方半減してはがねのつばさが抜群のポケモン(主に岩タイプ)に使っていくことになる
・とんぼがえり
つるぎのまいとアンチシナジーだが、これを使うことで普通のアタッカーとしても全抜き要員としても使える柔軟なポケモンになる
ただし、全抜きをする予定なのに先抜で出して蜻蛉返りでサイクルしまくると三匹倒すまえに反動やら珠ダメやらで倒れるので注意
・オーバーヒート
これまたつるぎのまいとアンチシナジーだが、エアームドやナットレイの接触ダメージ、ギルガルドのシールドを回避できる。珠なのでそれなりにダメージは見込める(詳しくはダメージ計算参照)ピンポイント感が否めないが、一応選択肢に入れておく。
ただし、現状6Vのファイアローの入手は非常に困難なのでCの個体値にこだわるなら根気が必要
↑要らないという意見が多かったですが、実際に使ってみて反動ダメージが結構痛かったので一応選択肢に入れておきます
攻撃技の使いやすさとしては、
蜻蛉返り>オバヒ>鋼の翼
だと思います(鋼の翼は明確に倒せるかどうかが分かればオバヒより便利な技です)
・はねやすめ
反動で死にかけの時に。(ただし火力の無いポケモンの前で使わないと死ぬ)
・おいかぜ
速い相手にフレアドライブを使いたい時に。たぶん採用する人はぼぼいないかと(同上)
与ダメ&被ダメ
陽気AS252B4振りとして、トレーナー天国様のサイトで計算しました
補正の有無は性格による能力の上昇の有無を表し、ダメージの後ろに括弧書きしてあるのは乱数で倒せる時にどのくらいの確率で倒せるかです(急所などの考慮なし)
与ダメ(剣舞1積みが前提)
ブレイブバード
ガブリアス
無補正H204(実数値209)B4振り 105.2〜124.8%
ボルトロス
無補正HB4振り 90.3〜107%(50%)
鉢巻補正A252振りハッサム石火2耐え調整(無補正H39B84振り) 79.2〜93.7%
無補正A252振りガブリアスエッジ耐え調整
(無補正H39B100振り) 78.6〜92.4%
ヤドラン
補正H252B4振り 88.6〜104.9%(31.3%)
補正HB252振り 71.2〜85.1%
クレセリア
無補正HB4振り 93.3〜110.2%(62.5%)
無補正H252B4振り 80.6〜95.1%
補正HB252振り 59.9〜70.9%
クレベース
無補正H252B4振り 62.3〜73.7%
補正H252B4振り 56.4〜67.3%
補正HB252振り 49〜58,4%(98.8%)
フォルムチェンジロトム(ただし、カットフォルムは除く)
無補正HB4振り 79.3〜93.6
無補正H252B4振り 63.6〜75.1%
無補正HB252振り 51.5〜60.5%
補正HB252振り 47.1〜55.4%(72.3%)
ライコウ
無補正HB4振り 80.1〜94.5%
無補正H252B4振り 67.5〜79.6%
サンダー
HB4振り 72.8〜86.1%
H252B4振り 61.4〜72.5%
無補正A252振りテラキエッジ耐え(無補正H252B156振り) 52.2〜61.4%
バンギラス
HB4振り 55.1〜65.9%
無補正A252振りガブ地震耐え(H108B4振り)
51.3〜61.3%
無補正H252B4振り 46.8〜56%(75.4%)
メガバンギラス
無補正HB4振り 42.6〜51.1%(3.9%)
無補正H252B4振り 36.2〜43.4%
メガギャラドス(威嚇込み)
無補正HB4振り 86.5〜102.3%(18.8%)
無補正H252B4振り 73.2〜86.6%
フレアドライブ
エアームド
無補正H252B4振り
補正HB252振り 141.8〜169.1%
メガライボルト(威嚇込み)
無補正A252振りガブ地震耐え(無補正H108B20振り)117.6〜139.6%
ギルガルド
無補正HD252振り 153.2〜182%
はがねのつばさ
ニンフィア
無補正H252B4振り 115.8〜136.6%
無補正HB252振り 85.1〜100.4%(6.3%)
補正HB252振り 78.7〜92.5%
バンギラス
HB4振り 86.9〜103.4%(18.8%)
無補正A252振りガブ地震耐え(H108B4振り)
80.9〜96.2%
無補正H252B4振り 73.9〜87.9%
メガバンギラス
無補正HB4振り 66.4〜79.5%
無補正H252B4振り 56.5〜67.6%
クレベース
無補正H252B4振り 49〜57.9%(95.3%)
補正H252B4振り 43.5〜52.9%(18.4%)
補正HB252振り 38.6〜46.5%
オーバーヒート←Cの個体値がVでない方はこれよりも確定数が落ちる可能性有り
エアームド
無補正H252D4振り 101.1〜122.6%
補正HD252振り 69.7〜83.1%
ナットレイ
補正HD252振り 97.7〜120.4%(93.8%)
ギルガルド(シールドフォルム)
無補正HD4振り 70.5〜86%
無補正H252D4振り 57.4〜70%
無補正HD252振り 48.5〜57.4%(96.5%)
被ダメ
補正A252振りギルガルドの影うち
35.9〜43.1%
同上珠持ち 46.4〜56.2%(73.4%)
無補正A252振りマニューラの氷の礫
27.4〜33.3%(0.02%)
無補正A4振りゲンガーの不意打ち 18.3〜22.2%←8割くらいで5発以内に落ちるらしいです
無補正A252振りゴウカザルのマッハパンチ 12.4〜15%(乱数7発)
無補正C252振りゴウカザルのしんくうは 13〜15.6%(乱数7発)
立ち回り
まず、全抜きが狙えるように全てのポケモンを確定圏内まで削る(ステロが無い場合、全員の襷潰しもできると理想的)
そして、置き土産+壁や欠伸などでお膳立てをして、ファイアローで剣舞を積む
上記が基本的な立ち回りです。しかし、積まなくても倒せるようなら積まないのもあり。
よってパートナーは、
・ステロ持ちラッキー+欠伸持ちヤドラン
・欠伸ステロ持ちユクシー(レッドカード持ちだと更に良い)
などがいいでしょう(なお、砂ダメが入るので、カバルドンはオススメしません)
あと、3タテするには2体倒した時点で生き残る必要があるので、ゴツメや天候などの定数ダメージを把握しておくと動きやすいです
ちなみにH無振りならゴツメや鉄の棘などの1/8削るもので19,天候などの1/16削るもので9です(ただし、ラスト1体ずつの状況でゴツメなどで倒れると負けになるので注意)←意識するなら2体倒した時点でHPを20以上残すようにする
ちなみに、ハピナスやラッキーなど、HPの高いポケモンにブレバやフレドラを打つと、半分以上HPを削られるので、(HP全振りのハピナスを倒すと、362÷3(反動ダメ)+15(珠ダメ)=136となり残りHP17となる)必ず他のポケモンで削っておくこと
最後に
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます
ただの思いつきで書いた型ですが、参考にして頂けたら幸いです
また、「このポケモンの与ダメ(被ダメ)が知りたい」「こういった努力値振りもありじゃない?」といったコメントがありました気軽に投稿よろしくお願いします