こんにちは。イブです。今回は14度目の投稿になります。
アーマルドの論を書けという無茶振りリクエストが来たため、アーマルドの最善を目指した考察をしました。
その結果、一級線の活躍を見込んでのアーマルドの採用は厳しいという結論に至った故、他のポケモンの劣化ではなくとも採用理由は愛という形で投稿させていただきます。他のポケモンの劣化ではない育成論にこのタグをつけることは賛否両論ではありますが、私の考察の結論を最も簡潔に示す一言だという理由でこのタグを選択していることはご了承ください。
この育成論では、互いに理想個体であることを前提としています。
また、広く使われている程度の用語や省略表記を使用しています。
論に移る前に
アーマルドが不遇である理由から列挙していきたい。実はアーマルドの種族値自体はそこまで酷くはない。下記を見ていただければ分かるように、「無駄の無い」と言われているハッサムにかなり近い種族値配分となっている。
75-125-100-70-80-45 アーマルド
70-130-100-55-80-65 ハッサム
また、技範囲に関しても多くの汎用的な技を覚え、充分に広いと言える。数多くのポケモンに劣っていると言えるのはやはり耐性である。ノーマル・毒を半減、水・岩・鋼弱点。他等倍。指数受けできるほどの耐久もなく、再生技も覚えない。典型的な2耐え出来ない鈍足といえる。岩・虫というタイプがお互いの耐性を打ち消し合ってしまっているのである。確かに受け出ししづらく、何か個性を出せるほどの特別な技を持たないので、能動的な観点で見ればかなり使いづらいように思える。
ここでチェス盤をひっくり返す。4倍弱点を持たず、現環境の水技はミトムのドロポンを除けば主に熱湯、岩技は不一致が多い、鋼技は威力が低いうえにガルドでさえ搭載していないことも多いなど、受動的な観点から見るとアーマルドの処理に2発以上殴ることは必須である。言い換えると、襷を持たずとも最低1回の行動回数を確保できるため、持ち物に選択の余地がある。襷を持たないと話にもならないようなマイナーたちに比べるとまだ可能性がありそうではある。以上を踏まえた上で考察に移っていきたい。
採用理由
- 初手ガモスアロー対面に有利を取れるステロ撒き
初手にてこれらを流せるのであれば勝手にステロを踏んでくれるため、岩タイプを持ち、ガモスの役割破壊のギガドレ等に縛られない耐久や耐性を持つことが条件。また、初手からゴツメ鬼火アローに受けられるのでは本末転倒。ゴツメアローのテンプレであるH252B76を火傷時も信頼できる乱数で落とせる火力を持つ必要がある。
- 等倍の多さによる安定した対面性能
エッジの命中、打点の無い相手へのジリ貧具合等、不安要素はあるものの、特性により急所事故もなく大体の相手に安定し、こちらから打点のない相手は向こうからも致命打を受けることも少ないので、ステロを撒いて逃げ、以降はクッションや死に出しから一匹持って行くという選択肢も存在する。誰に対して積極的に出て行ける…といういわゆる後出し性能はほとんどないものの、初手に投げれば何らかの仕事をしてくれる。
- 愛
ポケダン空のスペシャルエピソード「てんさいププリン」にて多くの人の涙腺を崩壊させる性能を持ち、「ししょー」というNNで使いたいと一度は思った方も多いのではないだろうか。まあ、対戦には関係ないので割愛させていただく。愛だけに
持ち物・特性
持ち物に縛られず最低1回の行動を確保できるのは上で説明した通りである。持ち物を持たせることで、この行動回数を2回に増やす、もしくは1回の行動の質を上げることを目標としていきたい。前者の場合は、チョッキ、オボン、イバンなど、後者の場合は弱点保険、珠、鉢巻などが挙げられる。しかしチョッキは採用率こそ高いものの補助技を絡めずに他との差別化をするのが厳しく、イバンは中途半端に耐久があるせいで発動自体出来るか怪しい点、弱点保険+ロックカットをするにしては微妙にSが足りず虫技の範囲が狭く、珠や鉢巻で火力を上げても環境筆頭たちに確1取れない点から、最も安定して2回の行動回数を確保出来そうなオボンを推奨する。
特性はカブトアーマーで確定。水技を一致で打てないのにすいすい雨下アタッカーとするくらいなら岩技と一致水技を打てるカブトプスに軍配が上がり、すいすいアタッカーを抜けず上から水技で落とされてしまうため雨対策ともならない。カブトアーマーで急所による事故を防ぐのは行動回数を確実に確保したいこの型に合っている。
努力値・性格・個体値
性格はS個体値を28〜29にしてガルド抜かれを実現しつつ、最低限欲しいAのラインを効率よい努力値で確保するために勇敢推奨。(ナゾノハナさんのコメントより。本当にありがとうございます。)
- 安定して耐えることが第一目標であるため総合耐久を意識し、奇数での最大値であるH244振りを固定して考える。
- A20→H252B76振りゴツメアローを火傷ストーンエッジで87.5%の高乱数
ステロ搭載の岩タイプに最低限求めたい火力の指標。流した場合はステロが刺さり、鬼火で居座られた場合もステロを撒いた後にアローの処理が出来る。
- D44→C252メガゲンガー=特化ガルドのシャドボオボン込み2耐え
H252メガゲンは叩き+地震で確定、H252剣ガルドも地震で確定を取れる。
- B196→余り
努力値が4余るものの、振る場所はない。
技構成
★確定技★
- ストーンエッジ
メインウエポン。岩技の一貫性はなかなかに高く、命中不安であることを考慮しても岩技で火力を出せることの意義は大きい。A調整もこれを採用する前提のものであり、他を採用するなら努力値から見直すべきである。
火傷時H252B76アロー 99.4%〜118.9%
無振りメガバシャーモ 60%〜70.3%
図太いHB特化サンダー 61.9%〜74.1%
H4メガマンダ威嚇込み 49.1%〜57.3%
H236B240めざ氷ボルト 76%〜91.3%
- ステルスロック
受け出しが出来ないため先発で動くことが多く、一手の行動で明確なアドバンテージを取りやすい。先発の岩4倍勢を流しやすいこともあり、確定技として差し支えない。
☆選択技☆
- はたきおとす
全抜きをしていくほどの火力が出るわけではないが、道具を落としてアドバンテージを稼ぐ。ゲンガーに対する安定手でもある。下のダメ計はメガポケモン以外は道具所持時の火力。
H252メガゲンガー 47.9%〜57.4%
無振りガブリアス 28.4%〜33.8%
H236B240めざ氷ボルト 24.4%〜29.3%(図太いオボンを叩き→エッジで落とせるため、命中率を考えるとエッジ2回より安定)
- 地震
バシャドランガルド等の打ちたい相手が多く、岩技との補完も取れている。ガルド抜かれ調整の恩恵で技構成次第でガルドを対面から狩ることが出来る。
無振りメガバシャーモ 80%〜94.1%
H212B4ドラン 101.5%〜120.2%
H252盾ガルド 43.1%〜51.4%
H252剣ガルド 104.1%〜123.3%
- アクアジェット
鈍足なので先制技の欲しい場面も多い。メガバシャを地震+アクジェで落とせる。しかしメガバシャ対面は地震+フレドラ反動、馬鹿力2耐えからの地震2発等、最低でも1:1交換できるシチュエーションは多いため、不特定多数に最低限の負担をかけるという使い方のほうが多いだろう。威力はお察し。
無振りメガバシャーモ 32.2%〜38.7%
無振りガブリアス 12%〜14.2%
H252メガゲンガー 14.9%〜17.9%
- けたぐり
馬鹿力によるBダウンがなければ特化メガガルーラのグロパン+地震を急所被弾による崩しの心配なく耐えるので2発打つことが出来る。耐久振りガルーラには中乱数になるものの向こうサイドから見ても1ターン目けたぐりを見てからのガルーラ居座りはリスキーなものでしかなく、グロパンのみの負担を受けて流すといったシチュもしばしば。
H4メガガルーラ 56.3%〜67.4%
H132B116メガガルーラ 45.6%〜54.8%
無振りマンムー 78.9%〜94%
被ダメ
オボン込みだとこちらのHP割合は125%が満タンだ、程度にお考えください。
特化メガガルーラのグロウパンチ 11.6%〜13.8%+8.2%〜9.9%(2発目A1↑)
特化メガガルーラのA2↑地震 55.8%〜65.7%+27.6%〜32.5%
A252ガブリアスの逆鱗 46.9%〜56.3%
特化マリルリの滝登り 77.3%〜92.8%
特化マリルリのアクジェ 39.7%〜47.5%
特化メガバシャの馬鹿力 60.2%〜71.2% (A1↓ 40.3%〜48%)
特化鉢巻アローのブレバ 56.3%〜66.8%
無振りアローのブレバ 26.5%〜31.4%
C252メガゲンガー・特化ガルドのシャドボ 51.9%〜61.8%
特化ガルドのアイアンヘッド 76.2%~90.6%
特化ガルドのラスターカノン 103.8%〜123.7%
無振りスイクンの熱湯 53%〜62.9%
無振りサンダーの放電 34.8%〜41.4%
C4ドランのマグマストーム 44.7%〜53%
特化ミトムのハイドロポンプ 112.7%〜132.5%
最後に
ここまで見ていただきありがとうございました。
考察すればするほどどうしようもないことが浮き彫りになっていき、とにかく出来ることを探すのが難しいポケモンではありましたが、これがアーマルドの最善だと思ってもらえるような論になっていれば幸いです。
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