せっかくアカウントを作ったので投稿者の皆様に習い育成論を作成してみました。
遊び半分で作り始めたけどこりゃ大変だ。お手柔らかにお願いします。
- 特に指定しない限りは理想個体を想定します。
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早を略称としてH/A/B/C/D/Sと表記します。
- ノーマル/電気/地面/格闘/エスパー/ゴースト/飛行/ドラゴン/フェアリーの各タイプは無/電/地/格/超/霊/飛/竜/妖という略称にて表記します。
- 性格補正をかけて努力値を252振ったものを特化と表記します
- 本論の調整は一つの案と捉えてください。努力値の詳細な調整は各個で行って頂ければと思います。
- 本論の作成にあたり,主観での偏りが過度にならないよう本サイトの育成論や他サイト、ブログ、PGLデータを参考にさせて頂いております。
- 荒れる原因となるようなコメントは述べられている内容が正論でも削除致します。
- 初心者を対象としているためマリルリの総論を設けました。ABマリルリは各論をご参照ください。
総論
まずはマリルリの一般的な役割と育成方向を述べていく。
尚、本論では役割の大きく異なるそうしょくマリルリは除外して考えていく。
*採用理由
初めにマリルリの特徴を挙げる。
- 特性ちからもちによりA種族値は低いが高火力を実現。
- 鈍足かつ高耐久 H100BD80S50。
- 水/フェアリータイプであり独自の耐性と攻撃範囲を有する。
- タイプ一致先制技のアクアジェットを覚える。
- 積み技のはらだいこを覚える。
これらの特徴により,マリルリは一般的に以下の理由でパーティに採用される。
役割対象の処理あるいは高い打点
型次第では突破や受けだしが困難なものもあるが、メジャーな役割対象を示す。
バシャーモ、ファイアロー、ウルガモス、バンギラス、カバルドン、テラキオン、ドリュウズ、ガブリアス、マンムー、カイリュー、サザンドラ、ローブシン等。
相手のエースストッパー
バシャ,ウルガモス,ドリュウズ等にアクアジェットが抜群で刺さるためわずかにでもHPが残ればこれら相手エースの全抜きを阻止することができる。
竜技の一貫性を消す
竜技が無効なタイプであり、相手の竜技に択を迫ることができる。またげきりんストッパーとしても機能する。
積みエース(はらだいこ採用時)
積み技はらだいこと先制技アクアジェットにより鈍足ながらも積みエースになりうる。はらだいこ後のアクアジェットは特化ハチマキガブリアスのげきりんと同程度の指数であり、じゃれつくはB特化クレセリアも確1の火力となる。
対受けループ性能(はらだいこ採用時)
はらだいこを積んだマリルリはフシギバナやナットレイなど一部を除いて非常に受けづらい。比較的受けループに強い駒として機能する。
+αの役割
炎水氷竜悪闘虫を半減以下で受け、打点としては水妖の他に闘悪を持てる。持たせる道具、技、調整によって役割対象を拡大できる。
*構築
マリルリは特定の役割対象に刺す役割をもつため、構築の軸よりかは補完としてパーティに採用されることが多い。マリルリの運用上、サイクル戦を主体とする構築になじみやすい。また、見せ合いの段階で相手のバシャーモ、ウルガモス、バンドリュに圧力をかけることができるため、これらに薄い構築には採用価値が高まる。
はらだいこを用いたエース運用も可能と述べたが、上から叩ける技がほぼアクアジェットに限られるため、火力としてはやや心許ないところがある。マリルリ軸のエース構築として用いるよりは、補完として採用し、サイクルの中で隙を見つけて積んで全抜きを狙うスタイルになる。
*調整
マリルリの性能を生かすためにはなるべく高い火力と耐久が求められる。特に、ちからもちという特性の性質上、Aの数値を減らすと火力低下が著しい。そのためマリルリの努力値配分はA特化をほぼ確定として、すばやさを微調整した上で残りは耐久に回すことが多い。
*技構成
等倍最高打点かつ竜悪闘への役割遂行技となるじゃれつく。エースストッパー、削れた相手の縛り、火力補助となるアクアジェット。この2つはいずれの型でも確定。残り2枠を役割にあわせはらだいこ、たきのぼり、ばかぢから、はたきおとす、どくどく、ほろびのうた等から選ぶこととなる。
*もちもの
すばやさが低く、また耐性と耐久を生かして後出しをすることが多い。必然的に被弾が増えるためオボン、チョッキ、ラムなどが採用されやすい。特にオボンははらだいこを使いやすくするため最もよく採用されている。また瞬間火力を上げてアクアジェットでの抜き性能を高めるこだわりハチマキも採用される。オボンなどは競争率が高く、パーティ内での調整が必要となる。マイナーな持ち物としてはガブリアスへの繰り出しを容易にするふうせんや、火力を上げつつ打ち分けができるいのちのたまなどが挙げられる。
*選出と立ち回り
役割対象が相手パーティにいる場合、水技や妖技の通りがいい場合、マリルリにとって不利なポケモンが少ない場合に選出する。相手の先発が読める場合は有利対面を狙って先発でだすこともある。立ち回りとしては役割対象の半減技などを狙って繰り出し、相手の交換含め動きを読んで行動を選択する。はらだいこを狙う場合はなるべくHPを温存した立ち回りを心掛ける必要がある。
各論
以下はABマリルリについて述べていく。
*ABマリルリとは
ABマリルリは火力を保ちつつ努力値をBに厚く振ったマリルリを指す。
Dを捨ててBに回す理由としては以下のメリットがある。
- マリルリの役割対象には物理アタッカーが多いため場持ちが良くなる。
- メガガルーラ、メガボーマンダにある程度強い駒となれる。
- ほぼすべてのガブリアスに対面で勝て、繰り出しもより安定する。
また、環境を踏まえると以下の要素がある。
- そもそもが物理偏重の環境である。
- マンムー+ボーマンダの両者に打点を得られる。
- バンギラス+ドリュウズの並びに厚くなる。
*型紹介
性格 いじっぱり
努力値 H4 A252 B220 D4 S28
実数値 176-112-128-x-101-74
もちもの オボン
技構成 じゃれつく/アクアジェット/ばかぢから/選択
はらだいこ、たきのぼり、はたきおとす、どくどく、ほろびのうた等から選択
H4
オボン効率の良い4n調整。
A特化
すてみの反動+ばかぢからでH252メガガルーラもH4B252メガガルーラも確定。
すてみの反動+じゃれつくでH252メガボーマンダ高乱1。
じゃれつく+アクアジェットでH4メガボーマンダ高乱1。
性格補正をかけないと無振りガブリアスを確定で落とせない。
後続への負担や総論に記した点を踏まえ特化とする。
H4B220
特化メガマンダのすてみタックル耐え。
特化ガブのじしんをオボン込みで2耐え。
特化ハチマキガブのどくづき耐え+オボンでさめはだと毒ダメ1回を耐える。
メガガルーラのひみつのちからオボン込みで2耐え。(ばかぢからのB低下に注意)
ここまでのラインは確定とする。
残る32の努力値の振り方について、以下に簡潔に特徴を記す。
Bを伸ばす
ステロや砂嵐などを受けた際にHBラインの乱数が動く。
特化メガガルのねこだまし+すてみタックルを耐える可能性が上がる。
特化メガバンギの竜舞エッジを耐える可能性が上がる。
特化メガヘラクロスのタネマシンガンを耐える可能性が上がる。
特化ガブのじしんでオボンが発動しない可能性が生じる。
Sを伸ばす
明確な役割関係はないが同速にメガクチートとラッキーが存在する。
これらを抜く調整のカバルドンやローブシンを抜ける。
S28とS32は同値のためD4S28となる。(B220とB224も同値)
本論は最低限の耐久での調整を示したいためダメージ計算はH4B220で記載する。
技構成
じゃれつく、アクアジェットは確定。理由は総論を参照。本論ではメガガルーラ、バンギラスへの打点となるばかぢからも確定となる。残り1枠は自由選択。
もちもの
オボン込みでの耐久調整であるため本論ではオボンで確定とする。はらだいこを使いやすくなり汎用性としても最も高いもちものである。他のもちものを選択する場合は努力値振りの変更が必要となる。
注意事項
ABマリルリを使用する上で以下の点には注意したい。
- 結局いかくを入れられるとメガマンダを落とせない。
- 剣舞ガブのじしんは中乱数で落とされる。
- ステロや砂ダメなど微々たるダメージで調整は崩される。
- ポリ2のダウンロードでCが上昇する。
また、ABマリルリのデメリットはもちろんDが薄くなることだが、具体的には
- 特化メガネサザンドラのあくのはどうの確定数が変わる。
- 特化メガネニンフィアのハイパーボイスを耐えられない。
- 特化1舞ウルガモスのギガドレインを耐えられない。
などが挙げられる。
*ダメージ計算
まず、いくつか仮想敵を供覧する。
対いじっぱりH252A252メガガルーラ
実数で表記する。
マリルリはHP176(オボン込みで220)、メガガルはHP212。
おやこあい込みのダメージ。
ねこだまし 51〜63
すてみタックル 155〜185
ひみつのちから 90〜108
じゃれつく 94〜112
ばかぢから 170〜200
すてみタックルの反動 50〜59
A-1アクアジェット 28〜34
H252A252メガガルまとめ
ばかぢから+すてみタックル反動で確定。
ばかぢから+A-1アクジェは中乱数であり独力で倒すにはステロサポートが欲しい。
ねこだまし+すてみタックルを受けると高乱数で落とされてしまうので注意。
尚、Bに補正をかけるとねこすてみを耐えることができる。
ただしその場合はばかぢから+捨て身反動で中乱数となってしまう。
対いじっぱりH252A252メガボーマンダ
実数で表記する。
マリルリはHP176(オボン込みで220)、メガマンダはHP202。
すてみタックル 148〜175 (84%〜99%)
じゃれつく 152〜182 (75%〜90%)
すてみタックルの反動 49〜58
H252A252メガボーマンダまとめ
じゃれつく+すてみタックル反動でほぼ確定。
実際はここまで極端な振り方をしたマンダは少ないと思われる。
マンダが耐久調整している場合やいかくを受けた場合など踏まえステロやでんじはサポートが欲しくなる。
その他のダメージ計算
%で表記する。
特化ガブリアスじしん 50~59% ちょうどオボンが発動する
特化はちまきガブリアスどくづき 81~95% 対面ガブの最高打点
ようきガブリアス剣舞じしん 91~108%
特化メガバンギラス竜舞エッジ 89~106%
*構築のヒント
本論のマリルリは通常の役割に加え、+αの役割としてメガマンダ、メガガルーラを視野に入れ、さらにガブリアス、バンギラスに厚くすることで単体性能を高めている。いずれも採用頻度の極めて高いポケモンであるため、このマリルリはどのようなパーティに採用しても一定の活躍は見込めるものと思われる。以下に構築を組む上での留意点を記す。
- 麻痺まき、ステロまきと好相性である。本論のマリルリはメガマンダ、メガガルーラの突破を一部すてみタックルの反動に委ねている。逆に独力での突破を目指す場合、ステルスロックや麻痺サポートがあるとより安定する。特にステルスロックはサイクル戦と相性が良い。
- ボルチェンカットが必要である。本論のマリルリはDに薄いため、ボルチェンにより受ける被害が大きく、強引に居座る選択を取ることが困難である。ボルチェンをカットする要員を構築に組み込む必要がある。
- マリルリ入りの構築として、サザンガルド+マリルリ+フシギバナが有名である。相性補完に優れたサザンガルドの弱点をマリルリとフシギバナで補っている。マリルリを中心としてみると、サザンドラとフシギバナはマリルリの弱点の多くを半減で受けられるため相性がよい。ただし、とんボルチェンで回されてしまうことと、本論のマリルリがニンフィアに弱い点は注意を要す。
追記
本論はオボン込みでの調整案であり、マリルリにオボン以外を持たせる場合は努力値配分が違ってくる。当然耐久や汎用性は落ちるが、別のメリットを得られる。以下ではラムを持たせた場合の調整や特徴について記していく。
*型紹介
性格 いじっぱり
努力値 A252 B252 S4
実数値 175-112-132-x-100-71
もちもの ラム
技構成 じゃれつく/アクアジェット/ばかぢから/選択
はらだいこ、たきのぼり、はたきおとす、どくどく、ほろびのうた等から選択
H0
16n-1
ステロや砂嵐等の定数ダメが最小の割合となる数値
H0B252
オボンがないため特化メガガルのすてみを確定耐えできない。
Bに振り切ると乱数の上2つを除いて耐えることが可能。
*特徴
ラムは状態異常を受けた際の保険であり、持っていても無意味に終わることもしばしばある。極めて発動頻度の高いオボンにはどうしても汎用性で劣ってしまうが、以下のメリットがある。
- バシャーモ、ウルガモス、ヒードラン、ファイアローに多い交換読みの鬼火やどくどくへの保険となる。
- ねっとう、ほのおのからだ、ふんえん、聖なる炎で火傷を引いても機能停止しない。特にスイクンをはらだいこの起点にできる可能性がある。
- カバルドン、ラグラージのあくびループへの回答となる。
- レパルガッサ、ヤミラミ、クレッフィなど状態異常を起点とするポケモンへの対抗策となりうる。
*ダメージ計算
ここでは対スイクンを想定する。実数で表記する。
マリルリはHP175
無振りスイクンのねっとう 25〜30
ゴツゴツメット 29
はらだいこの消費 87
ねっとう2回とゴツメダメを1回を受けた際に高乱数でHPが半分残るため、はらだいこの起点にできる。ねっとうで2回とも火傷を引くか、急所を引いた場合に失敗する。
後書き
以上です。長くなってしまったのでダメージ計算は最低限にとどめました。Aは特化していますので他のマリルリ育成論の計算も参考になるかと思います。マリルリはABマリルリに限っても調整のし甲斐のあるポケモンです。ぜひ色々と試してみてください。コメント、フォーク投稿をお待ちしております。
編集履歴
2016/06/03 投稿
2016/06/04 構築のヒントを追記
2016/06/20 メガヘラクロスに関する記載を追加
2016/08/27 ダンボール山本よりマンホール坂本へ変更
2016/08/29 ラムを持たせた調整を追記