6回目の投稿です。半熟卵と申します。
今回はブイズです。かわいいは正義
前置き
・個体は全て理想個体とします。
・非公式の略称や単語を使用します。不明な点がございましたらコメントにて。
・読み飽きを防ぐために冗談を挟んでいます。寛大な心でお許しください。
本論の構成
ブイズの草タイプでおなじみのポケモン。ブイズということで、特有の「欠伸」や「バトンタッチ」等の補助技を習得します。
個人で調べた限り、そのブイズ特有の種族値による「物理耐久」と「ガッサへの隙を見せづらさ」の2点から、ゴツメを持たせ、HBに多く割く型が一般的という印象です。
しかし、純粋な物理受けとして採用してみると、物理受けとして最も重要と言ってもいい対メガガルが安定しません。クレセですら返り討ちに合う可能性があるので、当たり前と言えば当たり前ですが…。(比較表参照)
そこで、本論では任せる役割を「メガガルを筆頭とした物理への削りやガッサ等の最低限の受け出し性能」までに止め、同時に他の処理ルートを作るための手段も採用することで腐りにくい構成を目指します。
具体的にどんな手段を採用するかですが、前述のとおり、自身での処理は難しいため、欠伸による後続の積みエースの為の起点作成を採用します。
- 比較表 ※指数はH×Bのみで算出。
H偶数とか配分があり得ないとかは気にしてはいけない
- HB特化リーフィア
実値 : H172-B200 / B耐久指数 : 34,400
- HB特化カバルドン
実値 : H215-B187 / B耐久指数 : 40,205
- HB特化クレセリア
実値 : H227-B189 / B耐久指数 : 42,903
- HB特化ポリゴン2@輝石
実値 : H192-B156 / B耐久指数 : 44,928
- HB特化レランド
実値 : H196-B156 / B耐久指数 : 30,576 (※威嚇込み 45,864)
「削り」と「欠伸サポ」の実用性
多少、環境の話が含まれてしまう点にご了承ください。
- 削り
投稿日(4/1)現在、環境には破壊力に長けたポケモンが数多く存在しています。受けループ等の一部の構築以外、完全に受けに特化した構築、ポケモンの激減からもそれが判断できます。大体メガガルのせい
そうした受け不能なポケモンへの対処枠としてクッションと呼ばれる「後出しから後続での処理圏内までの削り」を主な役割としたポケモンがいます。削る手段は主にゴツメや特性(ナットの鉄の棘等)が一般的です。
- その他の性能
しかしながら、そのクッションに対しても役割破壊が存在します。メガガルだけでも、秘密ガル / 雪崩ガル / 両刀ガル / etc... そこそこに存在します。
そこで、そういった被役割破壊に耐性を持つべく、他の形で処理ルートを作り、汎用性を保とうというのが本論の構成です。その処理ルートとして欠伸を採用し、後続での処理を取ります。
- 欠伸サポ
欠伸でサポートを行う利点として、後続が非常に安全な展開を望める点が大きいです。つまり、耐久に難のある積みポケモンの補完として優秀です。
また、純粋に欠伸ループに持ち込むことで、相手の選出を把握できる(=勝ちのプランを立てやすくなる)メリットもあります。
- 欠伸とシナジーのある交代技の存在
また、欠伸が入った相手の行動に合わせて後出しできるバトンタッチの同時採用により、欠伸からの有利展開の維持が容易になります。欠伸ユクシーの蜻蛉と似たようなものです。(しかし、蜻蛉やボルチェンと違い、岩封等のランク下降も引き継いでしまう為、その点には留意する必要があります。)
欠伸バトンの留意点
構成を考えるにあたって、欠伸バトンのメリットとデメリットを纏めておきます。
- メリット
・麻痺や鬼火・混乱等と比較した際、後続の起点作成としての安全性が高い。
・「1ターン後に眠る」という欠伸の遅効性が起点作成に向いている。
・胞子や催眠術など違い、草タイプにも効き、かつ命中100%なので、外しや無効化に悩むことが比較的少ない。
- デメリット
・効果が遅すぎるので、(守るやこらえると組み合わせない限り)タイマン性能には繋がりにくい。
・身代わりに対しては無効。挑発やラムカゴでも無効化される。
・後攻蜻蛉、ボルチェンには弱い。
・ランク下降を引き継いでしまう。
メリットはすでに挙げたとおりです。問題はデメリット。このデメリットは自身で対処するか他で見る必要があります。
勿論、後続の負担は少ない方がいい為、(補完的採用ということも相まって)なるべくは自身で対処できる構成を目指します。
構成案
上記のコンセプトから、欠伸とバトンタッチ、持ち物はゴツメまでが確定です。
【耐久ベース】
実数値 : 169-130-169-xx-85-147
努力値 : 228-0-28-xx-0-252
持ち物 : ゴツゴツメット
性格 : 腕白
特性 : 葉緑素(orリーフガード)
[ 欠伸 / バトンタッチ / 叩き / --(リフブレ / こらえる / 鈴 / 願い事 / 光合成 等から選択) ]
〈 主な調整先 / 目安 〉
・A特化メガガル 秘密 2耐え
・A252ガブ 逆鱗 高乱2耐え(14/256)
・最速ギャラ+1 / 準速ランド+4 / Sの甘えた身代わりメガガル意識
・HB特化ミトム リフブレ 高乱2
・B120メガガル リフブレ 55~66(身代わり破壊)
- 技構成
まず、欠伸を打った際のラムカゴ持ちの居座りに解答が可能な、叩き落とすの優先度が高いです。
残りの技は自身のptに合わせてください。
麻痺や鬼火等の状態異常を嫌うエースであれば鈴。ゴツメによる削り性能を確保したければこらえる。身代わりを割る手段やスイクンミトム等を自身で処理ルートを重く見たい場合はリフブレ。後続の行動回数も増やしたければ願い事。etc...。確定欄は、メガガルへの回答率を上げるため、リーフブレードにしています。
- HBライン
まず、コンセプトを満たすため、メガガルに後投げした際、接触技を打たれなかったとしても行動回数を確保できるよう、ここでは秘密×2を耐えることで約87%の確率で欠伸展開に持っていけるようにしました。(急所非考慮)準速以上で特殊技を持っているメガガルは切っています。(炎Pなら接触技なので削れる。)
ついでに、少し上のラインにあるガブの逆鱗2耐えラインを意識して余剰分を振っています。
- Sライン
欠伸バトンを無力化する1つである「身代わり」を意識し、Sに多めに割いています。本例では、ギャラやメガガル対面でも強気に欠伸を押せるよう、ここまで振りました。また、炎技持ち・特殊等の役割破壊ガルに行動回数を確保する為にもSに振っています。
逆に、後攻蜻蛉ルチェンを許す確率が高まっています。元々、蜻蛉持ちへの回答が難しい点、上記のメリットを維持したまま、このデメリットを解決するのは不可能に近い点。この2点から、蜻蛉ルチェンへの明確な回答は諦めました。
- 特性
空気です。あまり気にしなくて問題ありません。と言うのも、実用的なシチュがほとんど想定されないからです。(詳しくは>>2)
理想は夢特性ですが、通常特性の理想個体値が産まれた、ボックスに残っていたのが通常特性だった等の場合はそのまま採用しても構いません。
他の調整先候補
本論はメガガル意識をコンセプトとしている為、上記のような構成案を挙げましたが、環境によって妥協する際の、またはメガガル以外の調整先の指標として、いくつか挙げておきます。
※【 】=努力値 / [ ] =実数値 / + =性格上昇補正
〔耐久ライン〕
- 【H148-B0-D0】[H159-B150-D85]
A特化[A194]メガガルーラ 捨身 確耐え
A特化[A200]鉢巻ガブリアス 逆鱗 高乱耐え
C92振り[C92]メガガルーラ 文字 高乱耐え
- 【196-4+】[H165-B166]
A特化[194]メガガルーラ 秘密 2耐え
- 【252-76+】[H172-B176] B:11n
A252[A182]ガブリアス 逆鱗 2耐え
- 【252-132+】[H172-B183]
A特化[194]メガガルーラ 猫+捨身 確耐え ≒ 捨身(親急所+子通常) 確耐え
- 【252-156+】[H172-B187] B:11n
A特化[200]ガブリアス 逆鱗 高乱2耐え
- 【252-252+】[H172-B200]
A特化メガガルーラ 岩雪崩×2 +秘密 高乱耐え
〔Sライン〕
- 【S60】[S124]
準速メガバンギ+1
準速ガッサ+2
- 【164 or 68+】[S136]
最速ガッサ+2
203メガガル+1 / 最速メガバンギ+1
- 【252 or 148+】[S147]
最速80族+2
最速ギャラ+1
- 【204+】[S155]
準速100族+3
準速ガブ+1
最速ドリュ+1
必要に感じたものがあれば、随時、追記します。
差別化
欠伸+交代技を持ち、かつ耐久の高いポケモンとの比較項です。
- ユクシー
欠伸と蜻蛉返りを習得し、耐久もリーフィアの上位互換じみています。ですが、その耐性の中でもガッサ耐性はリーフィアに軍配が上がります。ユクシーも対面からであれば蜻蛉を押せますが、後出しはできませんし(ゴーグルを持ったらクッションの役割が持てない)、胞子対策を別に講じる必要があります。
また、リフブレ(メガガルの身代わりを割る手段)や鈴、願い事等の技でも差異を見出せます。
- クレセリア
欠伸も交代技も覚えませんが、三日月の舞という優秀な補助退場技を持っています。電磁波やトリルも覚えるため、ギリギリ積み起点作成としても見れます。状態異常も回復するため、鈴だけでは差異を見出せません。
比較対象としてみると苦しいですが、ここでも、ガッサへの後出し性能差で差異を見出します。と言うより、そこでしか見出せません。
つまり、ガルーラ等へのクッションを果たしつつ、ガッサにも隙を見せたくないptを補完したい場合、このリーフィアを採用する形になります。幸いと言うべきか、ガッサに隙を見せる積みポケモンは一定数居るため、採用理由が潰えることはありません。
相性のいい味方
前述の通り、積むには難のある耐久だが、積めた際の突破力に優れたポケモンを筆頭に挙げていきます。
- マリルリ
積んでしまえばガブガルゲンボルトバシャスイクンのようなptは半壊です。また、マリルリが苦手とするガッサにはリーフィアが後出しから回答を持てます。
抜き性能のみで考えれば球AS等がいいですが、リーフィアが選出できない場合のことも考えると、普通の補完選出も見たHAベース@オボンが無難です。
- メガガルーラ
いつもの親子です。格闘が重いように見えますが、ゴツメや猫によるスリップで縛れることが多々あります。
上記と同様の理由から、対面と抜きのスペックの最大を目指したASベースの 猫 / 捨身 / グロパン / 不意打ち 等を推奨します。リーフィアが無理なマンダの回答を忍ばせたい場合はグロパンを切って冷Pを入れてください。
- メガルカリオ
こちらも、耐久に難がありますが、巧みや剣舞を積めた際の突破力はすさまじいです。ガッサブシンのマッパやスカガブの地震で縛られることもありますが、同じようにリーフィアが回答を持てます。
筆者はks外しを嫌って爪とぎ型で検証しましたが、巧み型や剣舞型も相性はいいです。
運用法
無理な対象は本当に無理です。次項のダメ計ごご覧いただければ分かりますが、メガマンダ等はお手上げです。あくまでも、積みサイクルチックなptでガッサが重い際の採用であり、他のケアには限界があります。冷Pバンギや凍風襷ゲンガー等、すでに他の回答が用意されている場合に補完として採用し、メガガル等へ役割を遂行してください。
選出は基本的に後発です。ゴツメを持っていてもタイマン性能は低いためです。
後出しからの削りによる処理ルートの確保、欠伸サポートによる積み抜きルートの確保、鈴や叩き等による後続補助等、どの勝ち筋を目指すかを相手の選出から予測・判断し、勝ち筋を作っていきます。
そのため、選出段階からある程度の勝ち筋を想定し、その際にリーフィアが欲しい場合に選出していく、というシミュレーションが出来るかで活躍の度合いは大きく変わります。記載を躊躇う言葉ですが、こればかりは慣れです。
ダメージ計算
【与ダメ】
- リーフブレード
H252[207-135] スイクン → 102~120(49%~58%) 高乱2
HB特化[207-183] 〃 → 74~90(36%~43%) 確3
H252[157-127] ミトム → 108~128(63%~74%) オボン込 確2
HB特化[157-174] 〃 → 78~92(50%~62%) 高乱2
H84[191-120] メガガルーラ → 55~66(26%~32%) 確4
H180-B4[193-100] ギャラドス → 67~79(35%~41%) 確3
H4[171-129] メガギャラドス → 102~122(60%~71%) 確2
H252[207-170] メガバンギラス → 80~96(39%~46%) 確3
- 叩き落とす ※持ち物あり
HB特化[207-183] スイクン → 27~32(13%~15%)
HB特化[227-189] クレセリア → 52~62(23%~27%)
【被ダメ】
- 物理
A252[177] メガガルーラ 恩返し → 91~109(54%~64%)
※中乱以上で親+子+親耐え(ゴツメダメ×4)
A特化[194] 〃 秘密 → 68~82(40%~49%) 確2
A4[166] メガボーマンダ 恩返し → 150~176(89%~104%) 乱1
A特化[216] 〃 恩返し → 192~(114%~) 確1
A252[182] ガブリアス 逆鱗 → 73~87(43%~51%) 低乱2
A252[182] 〃 地震 → 30~36(18%~21%) ほぼ確6
A特化[200] テクニガッサ マッパ → 42~49(25%~29%) ほぼ確4
A36補正[187] 霊獣ランド 蜻蛉 → 60~72(36%~43%) 確3
A特化[222] ギルガルド シャドクロ → 52~63(31%~37%) 乱3
A特化[222] 〃 影撃ち → 31~37(18%~22%) 乱5
A特化[211] 鉄拳ブシン ドレパン → 60~72(36%~43% 確3
A特化[211] 〃 冷凍P → 86~102(51%~60%) 確2
A特化[227] メガギャラドス 氷牙 → 67~80(40%~47%) 確3
A252[207] メガバンギラス エッジ → 69~82(41%~49%) 確2
※砂ダメ×1込み 低乱2(20/256)
- 特殊
C無振り[110] スイクン 冷B → 90~103(53%~63%) 確2
C4[146] 化身ボルト めざ氷 → 78~94(46%~56%) 乱2
C92[92] メガガルーラ 大文字 → 137~162(70%~96%) 確2
C特化[222] ギルガルド シャドボ → 118~139(70%~82%) 確2
+A4影撃ち 24~28(14%~17%) → 142~167(84%~99%) 確耐え
あとがき
ここまでお読みいただき誠にありがとうございます。
貴重なお時間を割いていただき恐縮です。
この論がどなたかの参考になれていれば幸いです。
追記履歴
x4/x1 23:58 特性に関して追記。ダメ計も追記。