ゴツメナット
一般的なナットレイは残飯を持たせてサイクル性能を上げ、鋼複合特有の優秀なタイプを生かした水、電等を広く見る型が多いが、ここではゴツメを持たせガルーラを強く意識した型を紹介する。
採用理由
- 接触技メインの物理AT、特にメガガルーラの消耗
ゴツメ+鉄棘の接触ダメージによるスリップダメージの負荷が大きく、また多くのガルーラが受け崩しの回答とするグロウ捨て身、雪崩、身代わりなどで崩されにくい。
以上の事から対ガルーラを想定した時あらゆるゴツメ枠の中でトップクラスの遂行能力を持つ。
構成
メガガルーラに対するメタ枠である事が採用理由であるため、調整は対ガルーラに特化した構成を意識していく。
まずゴツメナットでガルーラをメタる時、最も嫌なケースから想定していく
・大文字持ち
・炎のパンチ持ち
・地震持ち
こんな所だろうか?
スリップダメージが無く4倍で入る文字持ちが最悪なのは言わずもがな。炎パン持ちは嫌な型だがスリップダメージが入るのでまだマシか、地震はスリップダメージが入らない上に所持率が高いが火力はヌルい。
文字持ちには何も出来ずに死ぬが両刀、特殊の場合は本来の物理火力を犠牲にしているため物理ガルーラなら打ち負けたが特殊なら勝てる、といったケースが生じ、裏でのリカバリーが効く可能性がある。
従って本当に最悪なのは物理ガルーラに役割破壊文字で殺される場合になるため、無振り文字を耐えれるだけの特殊耐久は欲しい。
次に炎パン持ちだが、耐え抜くのは不可能なので2回接触が狙える親炎パン耐えのラインが最低ライン、欲を言えば3回接触を稼ぎたい。
最後の地震、これはスリップダメージが入らないため地震を誘う相手からは引けないが、読まれて地震連打された時に宿り木と合わせて打ち勝てるだけの耐久は欲しい。
以上を踏まえ配分を模索する。
無振り文字、親炎パン確定耐えはHに振り切れば達成出来る。
特化まで振り切ると炎パンは約6割の乱数耐えとなる。
地震はH252を確定とするとB212振り以上振れば宿守で特化ガルーラの地震を受け切る事が出来る。
調整案
H252 A28 B228
181-118-198-×-136-22
B実数値11nまで振り残りをAに回してジャイロの火力を上げている。
HB特化の場合と比較すると宿り木4回+ジャイロで4割の乱数で181-120ガルーラが落ちるため、地震連打してくるガルーラに対して消耗を抑えつつ突破出来る可能性が増える。
ただしこの配分だと特化の場合6割の確率で耐えれた炎パンの乱数が下がってしまう。(動く乱数は共に12.5%)
炎パンガルーラを意識するならHB振り切り、地震ガルーラを意識するならA28振りになるだろうか。
ただ、どちらも中乱数なのでほぼ好みの域になるかもしれない。
以降の考察はA28振りを前提として進めていく。
技構成
ジャイロ/宿り木/守る/選択技
ガルーラを見る際必須となる遂行技のジャイロボールは確定。
そして地震持ちのガルーラに打ち勝てるようになる宿守もほぼ確定となる。
・ジャイロボール火力目安
準速80族(カイリューなど)以上→威力150
無振り85族(クレセなど)以上→威力120
無振り50族(マリルリなど)以上→80
H4振りASガルーラ(ジャイロ威力150)
181-120メガガルーラ
46.4〜54.6%
203ガルーラ(ジャイロ威力150)
41.3〜48.7%
209ガルーラ(ジャイロ威力140)
37.3〜44.4%
※選択技
・ステルスロック
サイクルを回す回数が多いパーティーのダメージソースや、エースの抜き性能を高める補助技。
流し性能が高いためサイクルの中で撒きやすい。
・叩き落とす
火力が無いのでこれも機能を削ぐ補助技程度の感覚になるだろう。
因みにブレードガルドに入っても確定で耐えられる。
・パワーウィップ
水タイプが重い場合に。
Hに振りスイクン程度なら確2に出来る。
この他の技はピンポイントになりやすいので今回は省略。
運用
エースの補助、削りの役割を担うため接触攻撃に投げていき疲弊を狙っていくのが基本。
- 対ガルーラ想定
(基本的にA特化を前提として考察する)
・猫捨て身
対処は楽なほうだが、猫捨て身型はタイマン性能を重視した型であるため範囲を広げる地震を持っている事が多い。
地震に後出ししても宿り木→守る→ジャイロ→守る→ジャイロで地震を耐えつつ突破可能だが2回守るを挟むため、そのタイミングで引かれると苦しいサイクルになりやすい。
猫捨て型に限った話では無いが地震を誘う対面からのバックは避けたいところ。
・グロ捨て身
他のゴツメ枠と違いグロパンを撃たれても捨て身を耐性受け出来る上、接触ダメージを稼げるため苦にならない。
地震を持たれると苦しいが、グロ捨て身型はグロパン後の抜き性能を重視した不意打ちや、竜との対面で引かずに済む冷Pが優先されやすく地震持ちの個体は多く無い。
因みにグロパン→地震を撃たれた場合に耐える確率は50%
返しのジャイロで落とせる確率は203ガルーラの場合81.3%、209ガルーラの場合25%となり安定しないが地震持ちでも乱数次第で突破可能。
・グロ雪崩
怯みが怖いが半減で入る分他の物理受けよりは余裕がある。
グロ雪崩型はASを捨てずに耐久に対して強くした型なので、グロパンのスリップダメージ+返しのジャイロでほぼ落ちる。
グロパン→雪崩2回まで確定で耐えるため2回連続で怯まなければ突破出来る。
因みに2回連続で怯む可能性は約1/4
・秘密の力
秘密の力が非接触なのが厄介。
グロパン→秘密の力2回で7割の確率で突破されてしまうが、グロパンが入った時点で相手が最速ガッサ以上のラインまで振っていればこちらも返しのジャイロで高乱数で落とす事が出来る。
ただしこいつは調整がピンキリで鈍足の秘密ガルーラも存在するため、相手の配分次第では突破出来るくらいに考えておいて欲しい。
※メガガルーラからの被ダメ一覧
グロパン:29.8〜35.3%
捨て身:27〜32%
レンチ:23.2〜28.1%
炎パン:92.8〜112.7%(乱数56.3%)
地震:30.9〜37%
雪崩:11.6〜13.8%
秘密力:16〜19.8%
物理ガルーラに対してはメタを貼られてもある程度抵抗出来る事が分かる。
相性補完が取れる竜エースなどと並べる事でその性能を存分に発揮してくれるだろう。
※ナットレイの採用による副次的な効果
- 竜、岩、フェアリーなどの一貫切り
- 催眠耐性(粉技に限る)
以上で考察を終わります