はじめに
初投稿となります。はじめまして紙袋と申します。
今回はアマルルガの育成論を投稿させていただきます。
美しい見た目と最悪のタイプ相性で多くの人が「使いたくても使えない」という結論に至ったのではないでしょうか?
そんな彼(彼女)をこの育成論でなんとか活躍させていきたいと思います。
- 本育成論の注意
・HP=H 攻撃=A 防御=B 特攻=C 特防=D 素早さ=S と表記します。
・個体値は特記がない限り6Vを想定します。
・ダメージ計算はポケモントレーナー天国様のダメージ計算機を使用させていただいております。
アマルルガについて
種族値 H:123 A:77 B:72 C:99 D:92 S:58
という種族値だけを見るとHPの高さも相まって耐久型として活躍させられそうなポケモンです。
しかし、いわ・こおり複合タイプのポケモンであるため
4倍弱点がはがね・かくとう
2倍弱点がじめん・いわ・みず・くさ
となっており、耐久型として運用するには弱点が多すぎます。
また、火力がそこまで高くないうえ、Sも遅くほとんどの相手に先手を取られてしまうため、アタッカーや補助役として運用するのも難しそうです。
そこで今回はその弱点を逆手に取って相手に負担をかけていく型を紹介したいと思います。
この型のコンセプト
先発で出てきやすいウォッシュロトム・ファイアローとの対面を有利に進めつつ、
相手に負担をかけていくのがこの型のコンセプトです。
特にウォッシュロトムをミラーコートで狩れるのは非常に大きいです。
警戒してボルトチェンジで逃げられてもミラーコートで後続に負担を掛けられるため、
ウォッシュロトムが刺さっているパーティに添えるだけでいい仕事をしてくれます。
性格・努力値・持ち物
- 努力値調整
おくびょう H20 A0 B4 C116 D116 S252
実数値 201-*-93-134-127-121
H20 ・・・実数値201にすることでちきゅうなげやナイトヘッドの定数ダメージ技を4回耐えます。
D116・・・H20振り・とつげきチョッキと併せて補正有C252ウォッシュロトムのハイドロポンプをこだわりメガネ持ちでも確定で耐えます。
また、無補正C252振りゲンガーのきあいだまを高乱数(乱数1発: 12.5% 割合: 87.5%〜103.4%)で耐えます。
S252・・・最速にすることで無振り100族抜きになります。ここまで努力値を振ることでヌメルゴン・メガフシギバナ・ウォッシュロトムといったSにあまり努力値を振らないポケモンに先手を取りやすくなります。
また、げんしのちからによってSが一段階上昇した場合、最速112族まで抜くことができ、最速ボルトロス・トルネロス(111族)抜きを抜くことができます。
基本的に短命なポケモンなので少しでも多くの相手を抜いておきたいため最速にしています。
C116 B4・・・上記調整後の余り努力値です。基本的な立ち回りとして物理アタッカーは相手にしないということと、相手への負担を考えるとできるだけ火力を上げておきたいため、Cに多く振っています。
- 持ち物
とつげきチョッキ
今作から新しく登場した道具です。補助技を使えない代わりに特防が1.5倍になります。
これがないとミラーコートの使用が難しくなります。
砂嵐やひかりのかべからつなげて無理やり耐久を上げるという方法もありますが、
弱点が多く短命なアマルルガでやる必要はないでしょう。
きあいのタスキ
物理アタッカーも強引に相手をしたい場合はこちらを選択。
こちらで運用する場合は努力値振りをCS特化にした方が良いです。
この2つの持ち物について比較考察したいと思います。
とつげきチョッキのメリット
・特殊アタッカー相手に強く出られる。
・ミラーコートで相手を落としても体力を多く残せるため、後続に負担をかけられる。
とつげきチョッキのデメリット
・しぜんのちから等の変化技が使えない。
・タスキと比較して物理アタッカーに強く出られない。
きあいのタスキのメリット
・強引に物理アタッカーと打ち合える。(1発は確実に耐える)
・しぜんのちから等の変化技を使える。
きあいのタスキのデメリット
・耐久は変わらないので一度体力を削られてしまうとほとんど仕事ができない。
・もともと火力不足のためタスキで強引に打ち合って勝てるのがガブリアス等4倍弱点を付けるポケモンしかいない。
この型では相手に負担を与えていくことを考えているため、ミラーコートを打った後も行動のチャンスがあるとつげきチョッキをおすすめします。
Sが足りないアマルルガは体力が1しか残っていない時点でほとんど何もできなくなってしまいます。
ガブリアス等をアマルルガで無理に相手する必要はなく、他のポケモンで相手をするのが無難です。
技構成
- 確定技
ミラーコート
本育成論の肝となる技です。この技を使わないのであれば別の型で使った方がいいです。
※遺伝技となります。サニーゴ(Lv.45)⇒ゼニガメ⇒アマルスで遺伝可能です。
- 準確定技
フリーズドライ
今作からの新技です。水タイプに抜群を取れるため、仮想敵であるウォッシュロトムに打てます。
特殊水アタッカー相手にはミラーコートが安定行動ですが、相手が落とせる体力まで削れている場合はこちらを選択した方がいいです。
また、キングドラ・トリトドン・ヌオーのような水と氷弱点の複合タイプポケモンに4倍弱点を取れるのも地味に大きいです。
げんしのちから
ファイアローとの対面を有利に運べます。(はがねのつばさ持ちは珍しいですがゼロではないので注意。)
また、確率は低いですが全能力が一段階上昇する追加効果があり、発動すれば大暴れできます。
はかいこうせん
特性フリーズスキンにより、威力1.3倍+氷タイプ一致技となります。
散り際に打つことで相手ポケモンのHPを大きく削ることができ、相手に負担をかけることができます。
- 選択技
がんせきふうじ ※ねこはんどさんより
相手のSを下げることで自身のS振りを活かしつつ後続のサポートにもつながります。
採用の場合はげんしのちからとの選択をおすすめします。ただし物理技のためダメージはあまり期待できません(仮に無補正でもAに220振らなければH252ファイアローを確定で落とせません)。
こごえるかぜ
がんせきふうじと同じく相手のSを下げるため自身のS振りを活かしつつ後続のサポートにもつながります。
採用の場合はフリーズドライかはかいこうせんとの選択をおすすめします。
ラスターカノン
フェアリーへのけん制になります。しかし準確定技に比べると優先度は低め。採用はパーティとの相談で。
サイコキネシス
格闘タイプとの対面でどうしようもなくなったとき用。
しかし無補正H252ローブシンを乱数2発 (16%)なので火力不足感はいなめません。
あくのはどう
ギルガルドへの唯一の有効打となりますがやはり火力不足感はいなめません。
10まんボルト
水・飛行にはフリーズドライで、飛行にはげんしのちからで抜群がとれるので優先度は低め。
- 注意
しぜんのちから
対戦ではトライアタックになるため特性フリーズスキンの効果が適用されますが、
変化技であるためとつげきチョッキを持った状態で使うことができません。他の型で使いましょう。
ダメージ計算
- 与ダメ
フリーズドライ
・無補正H252ウォッシュロトム 確定2発(割合: 53.5%〜64.9%)
・無補正H252ヌオー 確定1発(割合: 124.7%〜148.5%)
・無補正H252トリトドン 乱数1発(75%)(割合: 95.4%〜115.5%)
・無補正H84キングドラ 確定1発(割合: 114.2%〜136.6%)
・無補正H252トゲキッス 乱数2発(0.39%)(割合: 41.6%〜50%)
・無補正H252チョッキヌメルゴン 確定3発(割合: 33.5%〜39.5%)
げんしのちから
・無補正H252ファイアロー 確定1発(割合: 110.2%〜131.8%)
はかいこうせん
・無補正H252チョッキヌメルゴン 確定2発(割合: 58.8%〜71%)
・無補正H252トゲキッス 確定1発(割合: 113.5%〜135.4%)
・無補正H252メガフシギバナ 確定2発(割合: 57.7%〜68.4%)
・無補正H252マルスケカイリュー 確定1発(割合: 124.2%〜146.4%)※弱点保険カイリューが増えてきたので追記
- 被ダメ(とつげきチョッキ補正込み)
・補正ありC252ウォッシュロトム ハイドロポンプ
持ち物なし 確定2発(ダメージ: 114〜134 割合: 56.7%〜66.6%)
いのちのたま 確定2発(ダメージ: 148〜174 割合: 73.6%〜86.5%)
こだわりメガネ 確定2発(ダメージ: 168〜200 割合: 83.5%〜99.5%)
・無補正C252ゲッコウガ ハイドロポンプ
持ち物なし 確定2発(ダメージ: 102〜122 割合: 50.7%〜60.6%)
いのちのたま 確定2発(ダメージ: 133〜159 割合: 66.1%〜79.1%)
・補正ありC252メガフシギバナ ギガドレイン
乱数2発 (5.9%)(ダメージ: 86〜104 割合: 42.7%〜51.7%)
・補正ありC252メガリザードンY ソーラービーム
確定2発(ダメージ: 112〜132 割合: 55.7%〜65.6%)
・補正ありC252ヌメルゴン りゅうのはどう
乱数4発(ダメージ: 46〜55 割合: 22.8%〜27.3%)
・無補正C252眼鏡ラティオス なみのり
確定2発(ダメージ: 146〜174 割合: 72.6%〜86.5%)
・補正ありA252鉢巻ファイアロー ブレイブバード
乱数3発 (84.9%)(ダメージ: 63〜75 割合: 31.3%〜37.3%)
・補正ありA252カイリュー じしん※弱点保険カイリューが増えてきたので追記
確定2発(ダメージ: 166〜196 割合: 82.5%〜97.5%)
運用方法
実際に使用してみたところ先発がかなり安定します。
後出しで削られるとほとんど機能しません。
特殊アタッカーと対面した場合はミラーコートが基本的には安定します。
物理アタッカーや格闘・はがねタイプと対面してしまったときはおとなしく引きましょう。
この型のアマルルガと相性のいいポケモンとしてヤドランがあげられます。
上記のようなアマルルガと相性の悪いポケモンに対して安定して後出しができます。
また、パーティに入れておくことでウォッシュロトムを誘いやすくなります。
ただし、くさ弱点が被ってしまうので他のメンバーで補強しましょう。
マイナーポケモンの宿命だとは思いますが、上手く運用するには読みがかなり重要になってきます。
パーティ構築の時点で仮想敵を誘うことで選出を読みやすくして、有利な対面をつくり出しましょう。
おわりに
今回はアマルルガを紹介させていただきました。
この育成論がアマルルガを使ってみるきっかけになってくれれば嬉しいです。
また、初の育成論のため色々とアドバイス・ご指摘等いただければ幸いです。