*この考察は3値をはじめとするポケモンの基礎知識を把握している前提で進め、ステータスはHABCDSで表記し、俗称等を使います。わからないという方はGoogleなどで調べて下さい。
*誤字、脱字などあると思いますが大目に見てください。
*ダメージ計算にはトレーナー天国さんのダメージ計算機xyを使用しています。
ヤミカラスとは
ドンカラスの進化前ポケモン。進化前ながら夢特性のいたずらごころによりドンカラスとは全く違う動き方ができる。いばる・みがわり・でんじは・おいかぜ・ちょうはつ等多彩な補助技を持ち、AC種族値は85、Sは91と低すぎることもない。
考察する型について
本育成論ではでんじはとおいかぜを利用したサポート型について考察します。まず、この型の主な目的ですが、
- でんじはなどで後続の起点を作る
- おいかぜで味方のSを上げ、後続の高火力ポケモンで全抜きを狙う
の2つだと考えています。
前者はヤミカラス以外にも多くのポケモンが行うことですが、後者は先制でおいかぜが撃てるポケモンが少なくこの2つを両立できるポケモンはさらに少ないです。
後者でのサポートをすると、擬似的に(一時的ですが)高火力、高耐久、高速の3拍子が揃ったポケモンが作れ、全抜きも狙えます。例えば、S無振りのギャラドス(S実数値101)で最速130属(S実数値200)を抜けるようになったりと役割関係を逆転させることができます。
持ち物について
これはほぼきあいのタスキ一択だと思います。進化前なのでしんかのきせきを持たせることもできますが、H種族値60、BD種族値42と元々の耐久が非常に低いのでしんかのきせきを持たせたところで高耐久を手に入れることができません。なので確実に役割を遂行できるようにするきあいのタスキがベストかと思います。
技構成について
1.あくのはどう
ここにはダメージソースとなる攻撃技を入れます。私はさめはだなどの接触ダメージで襷が潰れるのを警戒してあくのはどうとしていますがふいうち等でも良いかもしれません。その場合はcに振っている84をAに振りましょう。また、火力に振る必要がなくなるイカサマ、ナイトヘッド(イカサマなら物理の積みポケモンの相手もできます)、特殊相手に起点を作れるバークアウトも選択肢となります。
2.ちょうはつ
先制補助技その1です。型によってはいばるやみがわりでも良いかもしれませんが本育成論で紹介する型はクレセリアを意識しているので(詳しくは後述)あまり切りたくはないところですね。
3.おいかぜ
先制補助技その2です。前述の通りこのポケモンの存在意義と言っても過言ではないので確定です。
4.でんじは
先制補助技その3です。これもまた前述の通り起点作り等に必要なので欠かせません。
上記の補助技は役割遂行に支障をきたさない範囲で
・どくどく(ポリ2等の耐久型への対策)
・フェザーダンス(物理型での起点作り)
・いばる、おだてる(混乱による運ゲー、交代させての起点作り)
・嫌な音(物理受けの交代を強制)
等と入れ替えて使用しても良いでしょう。
努力値について
H-D
無振り無補正クレセリアの冷凍ビームを2耐えする調整です。こちらの方が速く、相手が補助技を使いそうならちょうはつで封じられ、こちらからはc84振りのあくのはどうがH全振りD無補正無振りに対して高乱数(約90%)3発なので有利に立ち回れます。前述の技構成についてですがpglのデータではずぶといが約94%、ゴツゴツメットが約93%(投稿時)であることからHB特化が大半だと考えられ、非接触の特殊技であるあくのはどうが安定すると思われます。
S
最速ドンファン(実数値112)抜き調整です。
- 先発で対面
- ちょうはつでステロ阻止
- ステロではなく攻撃を食らう
という場面を想定して礫より先においかぜを吹かせることを考えていたのですが、後で調べるとSに補正をかけているドンファンはほとんどいないようですね。
B、C
残りの努力値をCに振り、端数の4をBに振っています。
役割関係、立ち回りについて
この型では相手を突破することをあまり想定していない(前述のクレセリア程度)のであまり明確な役割関係はないのですが、以下のポケモンには襷を発動させても1度しか行動できない場合が多いので注意が必要です。
1.連続技で確1を取ってくるポケモン
例:メガガルーラ、パルシェン、マンムー、ヘラクロス、チラチーノ、ドサイドン等
これらのポケモンは連続技で襷を潰してきます。
2.高速先制技持ち
例:ファイアロー、ルカリオ、カイリュー、メガカイロス等
これらのポケモンには一発目で襷圏内まで削られ二発目に先制技を食らってしまいます。
3.すなおこし、ゆきふらし
例:バンギラス、ユキノオー、カバルドン等
これらのポケモンは天候ダメージで襷を潰してきます。
4.自分より早い悪戯心挑発持ち
例:ボルトロス、ニャオニクス♂等
これらのポケモンは先制でこちらの補助技を封じてきます。
1.2.3で挙げたポケモンに対してはおいかぜを吹かせるだけで退場することになったり襷を潰すだけとなるのが関の山です。おいかぜのみで良いのであればおいかぜを吹かせて退場し、場合によっては後ろのポケモンで処理してから再び場に出してサポートをしてもらいましょう。2で挙げたポケモンは2ターンに分けて処理をしてくるため初手でおいかぜをするとおいかぜのターンを2ターン消費してしまいます。相手のSにもよりますが先にでんじはを撃って相手のSを半減し、次のターンにおいかぜを吹かせれば2度行動することができます。ただし、神速やフェイントなどの優先度+2以上の先制技を使うポケモン(例:ルカリオ、カイリュー、メガカイロス等)にはこの手段は通用しませんので要警戒です。3で挙げたポケモンは別のポケモンで処理をしても天候が残っていることがあるため注意しましょう。
上のポケモン以外に対する立ち回りですが、おいかぜを吹かせることを重視する場合はおいかぜのターンに気を使わなければなりません。少しでも後続に多くのターンを残すために自分が退場するターンにおいかぜを吹かせるように心がけましょう。