ゴルーグ - ポケモン育成論ORAS・XY

挨拶

四回目の投稿となりました 蛍と申します
前に投稿したゴーゴートでも高評価をいただき、嬉しい限りです 今後ともよろしくお願いします

• この育成論は指定がないかぎり個体値が31(理想個体)を想定しています

• HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さはそれぞれH-A-B-C-D-Sと省略されており、ほかにも漢字で表示したり愛称で表示したりしています

• 至らぬ点がありましたらコメント何卒よろしくお願いします

ゴルーグについて

今回私が考察するのは見た目種族値優秀なゴルーグです
ゴルーグは五世代で登場した初の地面/霊のポケモンです 見た目だけでタイプを見切れた人はまずいないかと思われます(私は格闘/地面かと思ってました)
ゼクロムレシラムの映画でも大活躍しており、腕からジェットを出して空を飛んでいる姿はロマンが溢れていました
バトルのほうでは地面/霊という固有のタイプで無効タイプが3つもあり、格闘無効・地面等倍・岩半減と格闘や岩受けに向いていますが弱点は5つと多く、格闘がサブウェボンに入れやすい冷凍パンチやはたき落とすで抜群を取られてしまいます
また、不意打ちが抜群なのも痛く地面技で倒したいメガクチートや格闘技で倒したいメガガルーラに返り討ちにあってしまいます
種族値も見た目の割には控えめでAは124とあるもののHBDはそれぞれ89-80-80と並、Sは55と鈍足です
攻撃技は豊富で命中・威力ともに安定の地震、鉄の拳と相性の良いシャドパン・三色パンチ・ドレパン・アムハン、ほかにもナイトヘッド、エッジ、雪崩、爆パン、馬鹿力、ヘビーボンバー、思念の頭突き、空を飛ぶなど範囲は広いですがその反面、マッパ・影打ち・バレパンなどの先制技を覚えてくれません
変化技は霊ポケモンとしては珍しくあまり覚えませんが、マジックコートやステロ、ロッカ、重力など特徴的な技を覚えます
そんなゴルーグの基本的な型はチョッキを持たせて対特殊性能を強めた型や襷、弱点保険などを持たせてロッカを積む型ですが今回は敢えて即効性と奇襲性を重視したスカーフを巻いたゴルーグを考察していきます

• スカーフ型について

(>>3の方からのコメントをいただき、枠を準備しました)
採用理由は
1.電気、ノーマル、格闘、毒などの一貫性を消すため
2.広い範囲の技によるアタッカー性能
3.ゴルーグを使いたいという気持ち
採用理由は愛タグをつけさせていただいているので少なくとも「ゴルーグを使いたい」と思っている方に向けての育成論となっております
ガブリアスやドリュウズなどと比べてもこのゴルーグの汎用性はそれらを上回るものではありません それをご理解の上お読み下さい

次は持ち物をスカーフにする理由です このポケモンは耐久が決して優れているわけではなく、耐性がとてもいいとは言えません
チョッキ型では足の遅さと微妙な耐久な故本来有利な格闘や岩などのサブウェボンで上から殴られてしまい、押され気味になってしまいます
ロッカ型はスカーフでは抜けないような相手(準速でも余裕で130族を抜ける)を抜けるので爆裂パンチや一致地震など大きな負荷をかけることが出来ますし、なによりカイリキーとの重要な差別点になります
それをあえてスカーフにした理由は
1.ガブリアスを確実に倒すため
2.サイクルになったときにゴルーグを後出しし易い

ロッカ型の場合
襷ガブリアス対面だと、
ガブの逆鱗
↓
ゴルーグのロッカ
↓
ゴルーグの冷凍パンチ
↓
襷で耐えてガブの地震
で倒されてしまいます

スカーフゴルーグなら
ゴルーグの冷凍パンチ
↓
ガブの逆鱗
↓
ゴルーグの冷凍パンチ
で倒すことが出来ます
A特化スカーフガブリアスの逆鱗だとこのスカーフゴルーグでは乱数次第で相打ちになってしまいますがロッカ型でも最速近くまでSに振られないと抜けないので結局相打ちに終わってしまいます
またサイクル戦になったとき、積んだロッカや襷が無駄になってしまいます スカーフならそんなことはないです もちろんゴルーグがサイクル戦向きという訳ではないですが無効タイプが3つもあり全て合わせて6つあるので比較的出しやすいです

考察

• 努力値

H68...奇数調整、6n-1(ゴツメダメ最小)、8n-3(鮫肌ダメ最小から二番目)
A196...残りを全振り
B4...陽気ガブリアスの逆鱗+鮫肌ダメ確定耐え、A特化鉢巻きファイアローのブレバ最高乱数以外耐え
D12...B＜Dでダウンロード対策
S228...最速ガブ抜き抜き調整

Aを削りBに44振ることでA特化ガブリアスの逆鱗+鮫肌ダメージを耐えられます 初手逆鱗の意地っ張りスカーフのガブリアスを意識する場合はこちらの方がいいかと思います
S全振りで106族抜き抜きまでになります
Aを下げたくないという方はAS252でも十分使えます その場合残りの4はBかDに4振った方が堅くなりますのでご注意を（ダウンロードされないように基本はDに振りましょう)

• 性格

陽気
今回はこれで確定 これにより激戦区である100族のみならずガブリアスも抜くことが出来ます
意地っ張りだと全振りしても93族までしか抜けません

• 特性

鉄の拳
陽気で火力不足気味なサブウェボンの威力を上げてくれる特性 今回はこちらを採用しています
具体的には鉄拳なしだと無振りガブリアスへの冷凍パンチが乱数1 (56.3％)、H全振り輝石ポリゴン2へのアームハンマーが確定3になります
ガブリアスを確実に倒すためこちらを推奨します

ノーガード
爆パンやエッジを使いたいときの候補です 心臓に優しいエッジ必中や上からの爆パンによる運ゲもできます
小さくなる持ちの相手にも強気に出れますがゴーストダイブや空を飛ぶが使いにくくなります
カイリキーと違い一撃技は地割れと零度しか効かないです

• 持ち物

こだわりスカーフ
今回の要 これにより鈍足というイメージの強いゴルーグでの奇襲性が高くなります
ロッカ型と違い、即効性が高い分自由度が狭まります

• 確定技

※は鉄の拳補正がかかる技 計算は鉄の拳補正ありで計算 ただし爆裂パンチは補正なしで計算
地震
威力命中ともに安定した一致技
ノーガードでも確定技です
拘っているのがバレて地面無効に変えられないよう注意

冷凍パンチ ※
地面技と相性の良い優秀なサブウェボン
鉄の拳冷パンでガブリアスを確定1に出来ます
地震読みで出された飛行に刺さるのでほぼ必須技です
ノーガードの場合はエッジを冷パン代わりに採用するのもありです

(ノーガードの場合）
爆裂パンチ ※
ノーガードの採用理由
高火力+確定混乱を必中で行えるのはカイリキーとゴルーグだけ カイリキーより一撃技耐性がありますが火力はカイリキーの方が上でドロポン、吹雪、眠り粉、催眠術、鬼火、宿り木の種などの弱点技や命中不安技も必中になってしまうのは痛いです
飛行が出てきても混乱を残して後続に繋げられるのは地震では出来ない長所

ストーンエッジ、岩雪崩
ノーガードの採用理由その2
地震と相性補完に優れており、何より命中安定の岩技が打てるのは大きいです 鉄の拳でも選択肢になります
上の技構成では岩雪崩を採用
アローや最近増えているガモスに有効で雪崩なら怯みも狙えます

• 選択技

シャドーパンチ、ゴーストダイブ
※シャドーパンチのみ

メガ進化を除いて全ポケモン1位の威力がある物理ゴースト技
スカーフではゴーストダイブはだいぶ使いづらいので基本シャドーパンチ 鉄の拳補正ありでも火力不足が目立ちます
打ちたい相手は最速スカーフでも抜けない場合が多い(ゲンガー、ラティなど)ので、ロッカ型やチョッキ型で使う方が良いと思われます

アームハンマー、ドレインパンチ※
地面技の次に威力の高い格闘技
アームハンマーは鉄の拳補正で馬鹿力と同じ威力になり、ドレインパンチは効果が優秀
今回は無振りメガバンギラスを確定1出来るアームハンマーを採用
アームハンマーはスカーフと相性が悪いですがH振り輝石ポリゴン2も視野に入れると馬鹿力やドレインパンチ、けたぐりよりも有効です
打った後引っ込めるのは馬鹿力も同じなので連発出来ることを優先しました

炎のパンチ※
炎四倍に対して
ナットレイやメガハッサムを一撃で持っていけないので優先度は若干低い

雷パンチ※
水ポケモン、エアームドなどに対して
火力が足りないため優先度は低い

ヘビーボンバー
フェアリーへの有効打
フェアリーは軽いポケモンが多く、乱数次第では一撃で持っていけるので優先度は若干高め

呪い
半自主退場技 火傷で機能停止したときや起点にされた時に強引に交換させられる
スカーフなので使い勝手はあまりよくない

• 耐久

参考までに鮫肌のダメージは12.1％
物理耐久

不一致イカサマ→確定2[70.5〜83.2％]
特殊耐久

一致等倍技なら耐えてくれますし不一致弱点も相手次第では耐えてくれます 火力UPアイテム持ちは厳しいです
追加して欲しいダメージ計算がありましたらコメントよろしくお願いします

• 他のポケモンとの比較

カイリキー
メリット
・地面技の火力が上
・飛行等倍のためファイアローに強い
・電磁波無効によりスカーフを活かしやすい

デメリット
・格闘技の威力が負けている
・弱点が多い(特に不意打ち、アクジェなどの先制技が軒並み抜群を取られる)
・鬼火を呼びやすい

ダゲキ
メリット
・地面技の火力が上
・ゴツメ、鮫肌で特性が無効化されない
・電磁波無効によりスカーフを活かしやすい

デメリット
・格闘技の威力で負けている
・一致弱点などを受けると一発で倒される危険性がある
・スカーフで抜ける範囲が小さい

ドリュウズ
メリット
・氷技の有無によりガブリアス、グライオンなどに強い
・格闘技読みで後出しが出来る
・格闘技の威力が高いためメガバンギラス、ポリゴン2などに強い

デメリット
・地面技の威力で負けている
・ロトムで止まってしまう
・スカーフで抜ける範囲が小さい

ガブリアス
・四倍弱点がないので不一致弱点なら耐えてくれる
・氷技の有無によりガブリアス、グライオンに強い
・格闘技の有無によりメガバンギラス、ポリゴン2などに強い

デメリット
・一致技の火力が負けている
・先制技に軒並み弱い(不意打ち、アクジェ、影うちなど)
・スカーフで抜ける範囲が小さい

• 立ち回り

死にだしか電気技、格闘技、無技、毒技、電磁波などを読んで繰り出します
具体的にはボルトロスの電磁波やボルチェン、テラキオンのインファイトやエッジ、コジョンドの飛び膝やねこだまし、ローブシンのマッパやドレパンなどです
交代読み冷凍パンチやはたき落とす、目覚めるパワーなどに注意してください
ガルーラ、クチートからは逃げた方がいいでしょう
欠点としてはすぐにスカーフだとバレてしまうので飛行や浮遊で空かされる地震が打ちづらかったこととゲンガーやゲッコウガ、マニューラ、他のスカーフ持ちに弱い所です
そこは他のポケモン達でカバーしてあげましょう

• 相性のいいポケモン

トゲキッス
ゴルーグが苦手とする草、悪を受けてくれるほか、特殊メインなのでいざという時は鬼火を受けて貰います トゲキッスが苦手な電気、毒、岩、電磁波にはゴルーグを出すことが出来ます
氷技の一貫性には注意

バルジーナ
ゴルーグが苦手とする霊、悪、草を受けてくれます
バルジーナが苦手な電気、岩にはゴルーグを出すことが出来ます
こちらも氷技に注意

カエンジシ
鬼火や氷、草、霊を受けてくれます カエンジシが苦手な格闘、岩、ヒードラン、電磁波にはゴルーグを出すことが出来ます
どちらも耐久があるとは言えないのであくまで相性補完として

シザリガー
氷、水、悪、霊を受けてくれます ゴルーグが削りきれなかった相手をアクジェで仕留めたりも出来ます シザリガーが苦手な格闘、電気にはゴルーグを出すことが出来ます
鬼火、草技の一貫性に注意

キリキザン
悪、氷、霊、草を受けてくれます ゴルーグが削りきれなかった相手を不意打ちで仕留めたりも出来ます
キリキザンの苦手な格闘にはゴルーグを出すことができます
鬼火、水、地面の一貫性に注意

最後に

いかがでしたか？
このゴルーグはS逆転を武器に相手に奇襲を仕掛けることが出来ます この育成論を見て少しでもゴルーグに興味を持っていただけたら幸いです これで考察を終了させていただきます 最後までご覧いただきありがとうございました！