マグカルゴ - ポケモン育成論ORAS・XY

はじめに

・相手は6V(個体値最高)を前提とします
・補正＝性格補正です
・HP・攻撃・防御・特攻・特防・素早さ はそれぞれ
　H・A・B・C・D・Sという略称を使います
・ダメージ計算には「ダメージ計算機XY for ポケモン X/Y/オメガルビー/アルファサファイア (XY & ORAS)」を利用しています

採用理由

• ファイアロー・ウルガモスメタ
• ナットレイ・ハッサムメタ
• ステロ撒き
• あくびによる流し、壁貼り

能力値

主にファイアローに対して繰り出していくので防御↑、物理技・特殊技両方を使うので素早さ↓の性格です
素早さ↓性格でも個体値31なら無振りナットレイを抜けます（トリパを意識する意味はほとんどありません）
特防をウルガモスの補正あり蝶舞むしのさざめき二発耐え、それ以外を防御、という努力値調整にします

特性

• ほのおのからだ

運次第ですが、とんぼがえり、バレットパンチなどを受けただけで相手をやけどにできます
あくびループではとんぼがえりを何度も受けることがあるので十分期待できます

• くだけるよろい

下降補正無振りだとランク+1でも無振り50族すら抜けません
補正なしで60振れば無振りハッサムを抜くことができます
しかし、メガハッサムや素早さ調整しているハッサムが多く、抜けたとしても防御が下がってしまうためバレットパンチで落とされてしまいます
デメリットとしても働いてしまうため、ほのおのからだより優先度は低いです

• マグマのよろい

無くても氷状態になることはほとんどありません

持ち物

シュカのみ
ウルガモスはヒードラン対策にめざパ地を搭載していることもあるので十分採用圏内です
ドリルライナー持ちのメガスピアーの相手ができるという利点も
それ以外の半減実は、耐えたところでステロ撒きあくび流しくらいしかできることがないので旨味は薄いです

オボンのみ・たべのこし
受け出し回数を増やしたり、耐久を安定させたり
珠剣舞ファイアローのブレイブバードを確定で2発耐えるためには必須です

ゴツゴツメット
ファイアロー、ハッサムに受け出ししてダメージ
あれば受け出しするだけで圧力をかけられますが、ファイアローはステロでHPの約半分削れるため無くても十分な場面が多いです

ひかりのねんど
壁を採用するなら

メンタルハーブ
補助ポケモンに持たせる定番アイテム
しかしちょうはつ、アンコール持ちに突っ張るには厳しいです
ステロ読みでちょうはつを撃ってくるファイアローに強いくらい

ふうせん・きあいのタスキ
苦手な相手との対面で、無理矢理ステロを撒いたりあくびで流したり
しかし受け出しが基本なので有用なシーンはほとんどありません

技構成

ステルスロック
このポケモンの役割であるため確定技です
得意なポケモンを流す際に撃ちます

だいもんじ
ナットレイ、ハッサムに撃ちます
彼等を強く意識して採用するので、ほぼ確定です
かえんほうしゃではH振りナットレイを確定で落とせず、威力不足です

ストーンエッジ
ファイアロー、ウルガモスに撃ちます
だいもんじ同様、得意な相手を確実に狩りたいのでほぼ確定です
無いと舞われて強引に突破されることも
他の岩タイプ攻撃技にげんしのちからがありますが、ウルガモスは防御が低く、ちょうのまいで威力を下げられてしまうので物理技で確定です

がんせきふうじ
ストーンエッジと選択
交代先に負担をかけられます
しかしウルガモスを一発で落とせないので、さざめきで突破されることも

あくび
ヒードランとの差別化その１
ステルスロックと相性がいいです
得意なポケモンを流して、さらにその交代先を流せます
得意な相手はほぼ確実に流せるので使いやすいです
ちなみに、あくびさえ撃てればみがわりを貼られても相手は眠り状態になります

ひかりのかべ・リフレクター
ヒードランとの差別化その２
得意なポケモンを流して貼ります
両方採用する技スぺは無いのでパーティと相談

おきみやげ
ヒードランとの差別化その３
壁と選択で
後続を即降臨させられる、物理特殊両方に強い、使うだけでそれ以降受けとしての役割を放棄することになるなど一長一短です

じこさいせい
ヒードランとの差別化その４
対ハッサムでは何度もとんぼがえりを撃たれるため、あればかなり安定します
アロー、ガモスはステロでHPの約半分削れるので無くても事足りることも

おにび・どくどく
交代先に負担をかけます
これらの技を採用するとヒードランの劣化になりがちなので優先度は低いです

てっぺき・とける・ドわすれ・たくわえる
弱点が多く、居座りはほとんど期待できません

パーティ構築・立ち回り

岩4倍のファイアロー、ウルガモス、炎4倍のナットレイ、ハッサムを意識して採用することになります
それ以外は火力が乏しく、弱点も多いためあまり期待できません
選出段階でそれらの選出を躊躇できますが、それらに弱いポケモンで固めていればマグカルゴを選出することになる可能性が出てきます
得意なポケモンに対して後出しをしていき、ステルスロックを撒きます
また、あくびで流せれば3体全員を見ることができます
ウルガモスはめざ地やラム襷持ちがいるため、最初は攻撃技を撃つのが一番安心です（このあたりは個人差あり）
ステロを撒いた後は、苦手な相手には素直に退き、また得意な相手が出てきたら後出ししていきます
あくびがあるため、交代先をさらに流せ、ステロの大ダメージが狙えます
交代せずに攻撃されればあっさり落ちてしまいますが、相手は眠ってしまうので、後続の龍舞マンダ、腹太鼓マリルリなど積み技の起点にしてしまいましょう
運次第ですが、ハッサムのとんぼがえり、バレットパンチを受けてやけどにできることもあります
あくび対策でとんぼがえりを何度も撃たれれば十分期待できます
壁を貼って、後続を降臨させる負担を減らすこともできます

他ポケモンとの比較

• ヒードラン

地面4倍、格闘2倍、ノーマル飛行1/2が共通ですが、
水2倍、岩等倍、エスパードラゴン1/2、草氷虫鋼フェアリー1/4、毒炎無効と、タイプ相性はマグカルゴのほぼ上位互角です
物理耐久はおろか、火力、特殊耐久、素早さも大きく劣ります
しかし、上記の「技構成」、「立ち回り」欄にあるとおり、ヒードランは覚えない技を覚えるので、差別化は十分可能です

• バンギラス・ドサイドンなどの岩タイプ

飛行・炎共に半減できるのでファイアローメタとしてよく採用されます
マグカルゴは岩・炎タイプという固有タイプを持つので、ウルガモスのむしのさざめきにも後出しできる、ナットレイ、ハッサムメタとして使えるという利点があります

• ヒートロトム

飛行を半減できる炎タイプです
岩技が無く、特殊アタッカーのためちょうのまいの起点にされることもあるので、ウルガモスメタとしてはやや弱いです（+2だいもんじで確2）

• カバルドン

あくびを覚える物理受けステロ要員
タイプが全く違うので、ウルガモスのだいもんじに受け出しできる、一致だいもんじなど異なった役割が持てます
また、特性のおかげであくび流しが苦手とするとんぼがえりに強いことも利点です

• コータス

高物理耐久炎
あくび、ストーンエッジ、ステルスロックなど覚える技も共通しています
素の物理耐久はマグカルゴに勝り、しろいけむりで威嚇を無効にできるという利点もあります
岩タイプを持たないため、ウルガモスのだいもんじ、ファイアローのブレバがマグカルゴより通るので、彼等のメタとしてはマグカルゴが勝ります
また、壁やおきみやげは覚えません

ダメージ計算

• 被ダメージ

A252補正あり　ファイアロー　こだわりハチマキ　ブレイブバード　27.3%〜32.4%
A252補正あり　ファイアロー　いのちのたま　ランク+2　ブレイブバード　47.7%〜57.3%
A252補正あり　ナットレイ　パワーウィップ　40.7%〜48.4%
A252補正あり　ナットレイ　こだわりハチマキ　パワーウィップ　61.1〜72.6%
A252補正あり　ハッサム　こだわりハチマキ　とんぼがえり　22.2%〜26.7%
A252補正あり　ハッサム　こだわりハチマキ　バレットパンチ　38.2%〜45.8%
A252補正あり　メガハッサム　ランク+2　バレットパンチ　56%〜66.8%
A252補正あり　メガスピアー　どくづき　19.7%〜23.5%
A252補正あり　メガスピアー　ドリルライナー　半減　53.5%〜63.6%

C252補正あり　ウルガモス　むしのさざめき　28.6%〜33.7%
C252補正あり　ウルガモス　ランク+1　むしのさざめき　42%〜49.6%
C252補正あり　ウルガモス　めざめるパワー地　半減　50.9%〜61.1%
C252補正あり　ウルガモス　ランク+1　めざめるパワー地　半減　76.4%〜90.4%
C252補正あり　ギルガルド　シャドーボール　54.1%〜64.9%

• 与ダメージ

だいもんじ
H252　メガハッサム　117.5%〜142.3%
H252　シュバルゴ　115.2%〜135.5%
H252　ナットレイ　101.6%〜121.5%
H252D252補正あり　ナットレイ　75.1%〜92.8%
H252　ギルガルド（ブレード）　107.7%〜126.9%

ストーンエッジ
H252　ファイアロー　92.9%〜112.4%
H252　ウルガモス　100%〜118.7%
H4　メガスピアー　95%〜112%　乱数（62.5%）一発

がんせきふうじ
H4　ファイアロー　70.1%〜85.7%
H4　ウルガモス　69.5%〜84.4%

その他の努力値調整

珠ウルガモスのめざパ地耐え（D補正あり204、B52）
C252補正あり　ウルガモス　いのちのたま　ランク+1　めざめるパワー地　半減　84.7%〜99.3%

A252補正あり　ナットレイ　パワーウィップ　47.7%〜56%（乱数80.9%二発）
A252補正あり　ハッサム　こだわりハチマキ　バレットパンチ　43.9%〜52.2%　（乱数17.2%二発）
A252補正あり　ファイアロー　ランク+2　ブレイブバード　42.6%〜50.3%　（乱数1.2%二発）

終わりに

難点、苦手なポケモンは挙げるとキリがないのでここでは述べません
種族値の低さがネックになり、「100％」「確実な」メタとは言い難いですが、岩・炎という固有タイプと覚える技を最大限活かした最善策だと思っています