・この育成論では、ステータスをH,A,B,C,D,Sと略します。
・ダメージ計算には164さんの加算ダメージ計算機XYを使用しました。
・個体値は特に書かない場合いずれも31です。
・フワライドの個体値は31-0-31-31-31-31と設定しています・
はじめに
育成論BWでもフワライドの小さくなるバトンの育成論はありましたが、6世代に入り環境が大きく変わっていること、またそれに合わせたダメージ計算や技構成の変更などを考察する必要があると思い書くことにしました。
このフワライドについて
小さくなるを積んでから後ろのエースへバトンタッチすることで、エースが好きなだけ積み、暴れられるようにお膳立てするのがこいつの役割です。
他のポケモンで壁貼り、置き土産やS操作などの補助をして安定して積んでいける展開にするのが最も使いやすいかと思います。
他に小さくなる→バトンタッチをできるポケモンとしてドーブルがいますが、耐久面や聖なる剣、波動弾を無効化できるという点で明確に差別化できています。
特性・持ち物
- かるわざ
Sが2倍に上昇することで上から小さくなるを積んだり身代わりを貼れます。
- オボンの実
かるわざとのシナジーがいい、発動機会が他の道具より圧倒的に多い、身代わりによる回避の試行回数を稼ぎやすくなる、とメリットが非常に多いので今回はオボンの実で確定とします。
候補
- メンタルハーブ
挑発、アンコールを受けた時に発動します。挑発を受けやすいので候補。
これを持つことで挑発を覚えている可能性の高いポケモン(ゲンガー、ジャローダ、ボルトロスなど)と対面した時にマジックコートを打つかどうか、という択のリスクを減らせます。比較的発動タイミングは多いと思いますが、オボンと違い毎回発動できるわけではないので汎用性はさほど高くないです。
技構成
確定
- ちいさくなる/バトンタッチ/みがわり
候補
- マジックコート
6世代で「ほえる」が必中技となったこと、カバルドンやスイクン、バンギラスといった「ほえる」「ふきとばし」持ちが一定数いること、ゲンガー、ボルトロス、ジャローダによる「ちょうはつ」への対抗策となることから、今回はこちらを採用しています。
- かなしばり
ちょうはつを避ける自信があれば使える技ですが、かなり不利な運ゲとなるので今回は見送りとしました。ノオーの多かった5世代ではこちらがほぼ確定技です。遺伝技。
努力値
- 努力値 20-0-188-0-164-132 (臆病)
- 実数値 228-76-88-x-95-128
H:身代わり2回でオボンを発動できるよう4n
B:陽気ガブリアスの岩石封じを壁込で身代わりが確定耐え
D:臆病化身ボルトロスの10万耐え
S:かるわざ込みで最速スカガブ抜き
(S1段階下降後のかるわざで最速ガブ抜き)
かなりガブリアスを意識した配分になっていますが、実際ガブリアスに岩石封じを連打されることが多かったのでそこそこ汎用性のある配分じゃないかと思います。
バトン先にも封じによる素早さのランク下降は引き継がれる(かるわざは引き継げない)ため、可能な限りその被弾回数を減らしたいという考えからこの配分としました。
現在こういった配分にしていますが、BDに振るだけで耐え方がかなり変わるのでSを削って耐久に振るのもありです。以下によく打たれる技のダメージ計算を載せておきます。また、調整のラインは
[実数値] ○○確定耐えor抜き (努力値)
という表記をしています。努力値欄の”↑”は性格補正をかけることを示しています。
相手の配分はその性格でA,Cに252振りしていると思ってください。
- B調整ライン
[69] 命の玉持ち意地ギルガルドのかげうち(36)
[74] 意地霊獣ランドロスのはたきおとす(76)
[78] 鉢巻持ち意地ファイアローのブレイブバード(108)
[83] 意地メガバシャ―モのフレアドライブ(148)
[86] 一致イカサマを壁込で身代わり耐え(172)
[88] 陽気ガブリアスの岩石封じを壁込で身代わり耐え(188)
[89] 意地メガバシャーモのはたきおとす(196,132↑)
[92] 意地メガリザードンXのフレアドライブ(220,156↑)
[99] 意地メガボーマンダのすてみタックル(204↑)
[105] 陽気メガガルーラのれいとうパンチ(親の攻撃)を
身代わりが壁込で最高乱数以外耐え(252↑)
- D調整ライン
[78] C0サンダーの10万ボルト(28)
[82] 控えめメガサーナイトのハイパーボイス(60)
[83] 臆病ゲッコウガのれいとうビーム(68)
[87] 臆病ゲンガーのシャドーボール(100)
[91] C0メガゲンガーのシャドーボール(132)
[92] 控えめ眼鏡ニンフィアのハイパーボイス
控えめメガリザードンYの晴れ下かえんほうしゃ(140)
[93] 控えめFCロトムの10万ボルト(148,84↑)
[94] 臆病シャンデラのシャドーボール(156,92↑)
[95] 臆病ボルトロスの10万ボルト(164,100↑)
[103] 控えめシャンデラのシャドーボール(228,156↑)
[106] 臆病メガゲンガーのシャドーボール、
控えめギルガルドのシャドーボ―ル(252,180↑)
[108] 珠ゲッコウガのれいとうビーム(188↑)
これらは素で確定耐えなので壁、置き土産の補助により確定3発となります。
- S調整ライン
[101] かるわざ込みで130族抜き(4)
[113] 準速60抜き(100)
[123] 準速70抜き(180,92↑)
[125] 最速バンギ抜き(196,108↑)
[128] かるわざ込みで最速スカガブ抜き(220,132↑)
[132] 図太いボルトロス抜き(252,156↑)
[135] 最速70抜き(180↑)
[138] 準速75抜き(204↑)
[141] 準速88抜き(228↑)
[145] 最速(252↑)
立ち回り
- 壁を貼るか置き土産をするかしてフワライドを出す。
- 小さくなるを2回以上積み、身代りを残しながらバトンタッチ→エースを出す。
というのが理想的な展開です。
避ける確率はこちらの方が上を取っている場合
[小さくなる+身代わり4回]>[小さくなる2回連打]>[小さくなる+身代わり3回]
です。上を取られている場合は基本的に小さくなる連打でオボン消費からかるわざ発動を待ちます。相手のポケモンを見て確率が高いものを選ぶようにしましょう。
起点をつくるポケモン
何度か述べた「壁貼り」「置き土産」をするポケモンとして使いやすいと思われるものをいくつか載せておきます
- エルフーン
エルフライドという組み合わせがそこそこ有名であるように、先制でほぼ間違いなく置き土産を決められます。壁貼ってもゲンガーのヘド爆で落ちるのが厳しいです
- ラティオス
壁も貼れる、置き土産もできる、トリックでこだわりロックもできるのでどれからくるか分かりづらい相手にとっては嫌なポケモンです。
- ライコウ
メガ前ゲンガーより速いこととフワライドが苦手なボルトロスにある程度強いのがいいです。スカーフ地面がきたらフワライドの起点にできるのもグッド。
- ジャローダ
メガ前ゲンガーより速い、へびにらみにより地面タイプにも麻痺をいれられる、という他のポケモンにはない強みを持っています。
吠える持ちのスイクン、バンギラス、カバルドンにも強いです。
バトン先
- パルシェン
制圧力の高いポケモン。最悪フワライドがバトンをつなげなくても活躍できるポテンシャルを持っています。ライコウを起点に使っていると初手地面タイプが多いのでそこに合わせて出したりもできます。
- ルカリオ
ロックブラストや氷柱針を半減できるのでバトンターンに身代わりを残しやすいです
天然ピクシーに出せるコマとしても使いやすいのがいいところですね。
- エーフィ
安心して積める吠えられないバトン先。小さくなる2+瞑想2のアシストパワーはラッキーでも受けきれないレベルで強いです。
- クレッフィ
威張られるだけでもウザいのにそこに当たらないが加わります。相手の心をへし折るためのポケモン。電磁波ではなくどくどくを仕込むことで眠らない天然ピクシーにも勝てます。
終わりに
一時期ゲンガナンスとか流行った時はもうだめだと思いましたが数を減らしてきたので使うなら今なのかなーと思います。ボルト減ったらもうちょっと使いやすいんですけどね…
追加すべきダメージ計算や訂正点、意見などありましたらコメントでお願いします。