今回はレート環境によくいるHS瞑想スイクンの考察をしていきます。
すでにHB型が投稿されていますが、こちらはSに振るので別物と判断し、多くの方がHBと比較しながら自分のパーティーに最適な配分が見出せたらと思い投稿させていただきます。
不要との声が多ければ精神的に辛いので削除します。
初めに
- 分かるであろう範囲で略称使います
- 個体値は全て理想個体を想定しています
- 低評価の方は理由をお願いします
スイクンとは?
単水というタイプと高い耐久にそこそこのSを持ちます。数値受けが出来るクレセリアほどの耐久も無ければ耐性も微妙で火力もSも微妙に見えますが、半端な火力(主に特殊技)を起点に出来る瞑想、さらに追加効果で物理アタッカーを機能停止させ微妙な火力を火傷のスリップダメージで水増し出来る熱湯に、多くの耐久ポケの水準を一回り上回るS、そして現環境トップメタであるガブリアス、ギルガルドに有利であることから、あらゆるパーティに補完枠として採用されています。
採用理由
- 対ギルガルド
- 対耐久(クレセドランポリ2など)
大きな採用理由はこの辺りでしょう
ここから選択技ごとの+αの採用理由です
冷凍ビーム(凍風)の場合
- 対竜
冷凍ビームと凍風の比較
主な違いはガブリアス、カイリューどちらを見れるかになります。冷凍ビームの場合だと鉢巻ガブリアスと対面した時逆鱗で上から確2取られてしまいますが、こちらの冷凍ビームで確1を取れず打ち負けてしまいます。しかしカイリューの場合HAベースで調整されていても多くの場合は高乱数2発で上から落とせ(ダメ計参照)、また鉢巻逆鱗or1舞逆鱗も耐えるためカイリューに対しては割と安定します。逆に凍風であればカイリューにはダメージが足りず勝てなくなりますが、ガブリアスは高乱数2に出来るため、鉢ガブに勝てるようになります。
また、相手がスイクンに後投げしてくる場面を想定した時、凍風ならボルトロス、ライコウなどから足を奪いつつ引けますが、冷凍ビームならナットレイなどが後出しされた場合、ジャイロの威力を上げてしまうことも無く、凍りワンチャンがある冷凍ビームが勝ります。
今回は鉢巻以外であればガブに勝て、カイリューも相手が出来るということで冷凍ビームを確定欄に記載しました。
吠えるの場合
- 積み技からの展開を勝ち筋とするニャオバシャガルなどのギミックの崩壊(対バトン、積み)
- 対瞑想ミラー
なぜSに振るのか?
いくつか理由がありますが、大きな理由としては、
- 最速ドランの上を取れる、クレセドランとよくセットでいる203ガルーラなどに上から熱湯を撃てることからクレセドラン構築に強くなる
- 70族のガッサや、80族にいる、シャンデラ、マンムー、カイリュー、オニゴーリ(+1でギャラドス)など、上から瞑想、冷ビ、熱湯(火傷の試行回数稼ぎたい相手も含む)を撃ちたいかつS振りで抜ける相手が多いので単純にS振りの意義が大きい
HBベースとの比較
前回にHSスイクンの育成論を投稿した際に、現環境においてスイクンはHBのほうが動きやすいというようなコメントがあり、そもそもSに割くメリットを伝えきれていなかったので、HBと比較しながら詳しく解説していきたいと思います。(んなもん分かってるわwって方は飛ばして下さい)
まずスイクンの一番の仮想敵である、ギルガルド、クレセリア、ポリゴン2などですが、これはHBでもHSでも同じように対処できます。
ではHBだとまずい相手は誰になるでしょうか?
まず一番大きな問題は毒守ドランに勝てなくなる可能性がかなり高まるということです。
上から毒守される&身代わり守るを挟むタイミングで瞑想を積もうにもマグストの危険性を考えるとかなりシビアな拓になり、熱湯1発のダメージが半分も入らないため、拓次第ではありますが、後出しはほぼ不可能で対面からでも怪しいレベルになります。
従って「クレセドラン」を見れるかと言われると、クレセと対面して瞑想積めばドランも突破出来るという感じなので微妙になります。
逆にHBの利点としては、ガン積みした後に上からの物理技で突破されにくくなることがあります。が、HBだとカイリューやマンムー、HAベースのガルーラなどに上を取られるため、HB=物理全般に強くなるとは必ずしも一致する訳では無く、またHBに振ったからと言って物理受けが出来る訳でもありません。
メガバシャの膝やメガクチのじゃれつくあたりはかなり怪しい乱数ですし、ゴツメでも無いので接触技に繰り出すだけで相手に負担を与えるという芸当も出来ないです。
HBがダメだ、と言っている訳では無く物理環境だから、瞑想でD上がるからという曖昧な理由でHBに振るのは良くないということです。
スイクンで誰を見たいのか、自分のパーティーの穴を補完するにはどの配分が最適なのかをはっきりさせる必要があります。
HSがHBより有利な相手:マンムー、ヒードラン、DLポリ2、HBサンダー、毒守ガルド、メガバンギ、チョッキランド、準速グライオン、一部の最速ギャラ抜きなどで調整されているポケモン(へラクロス、ドリュウズ、メガサナ、メガガルなど)
HBがHSより有利な相手:ガブリアス、クチート、ランドロス、物理ギルガルド、ファイアロー、ドリュウズ、バシャーモなど
- Sラインについて
以前の育成論で、HSスイクンは最速ドラン抜き以上に振る利点は無いとのコメントがありました。私は以前なぜSに振るのかの項で述べた通り最速80、81抜きはラインは割と重要なラインであり、ギャラに上から熱湯で火傷ワンチャン狙える以外にも準速グライオン、最速80属抜き調整や、最速ギャラ抜き調整を施されたポケモンを抜けるということにも意味があり、また仮想敵であるマンムーなどから余計な負担をかけられないためにも特に他に振って○○を耐えたいなどの理由が無いのであれば、最速ドラン抜きまでわざわざ止めるよりもギャラ抜き抜きまで振ったほうが汎用性は高くなると考えていました。
しかし、色々なパターンを考えていく内に最速ドラン抜きで止めてBに回した場合にもメリットがあると判明したので今回はそちらの配分も載せようと思います。
構成
臆病@カゴの実
熱湯/瞑想/眠る/冷ビ(凍風)or吠える
大きな採用理由となっている対ガルドクレセドランポリ2を起点にするため、技構成は熱湯/瞑想/眠るまでは確定でパーティに合わせて冷凍ビーム(凍風)か吠えるを選択とします。優先度は低いですが、ドランやガルドなどを強く意識するなら身代わりも候補に入りますね。
- マンムー、最速カイリュー、オニゴーリ意識(確定欄の配分)
H252 B4 C4 D12 S236
H:16n-1
HB:ガブリアスの逆鱗高乱2耐え
B<D
S:最速ギャラドス抜き抜き
努力値はH252振りでちょうど16n-1となるのでこのラインはほぼ確定、Sは80族抜きまでは絶対で、どうせならギャラドスにも上から熱湯打てたほうがいいですがこの辺りは結構激戦区で最速ギャラドス抜きはメジャーな調整ラインであり、このラインには準速グライオンもいるのでついでにもう+1で最速ギャラドス抜き抜き。
Bに4振ると182ガブ(陽気A252振り)の逆鱗の乱数がズレるので(急所率込み2発目の瀕死率31.68%→23.44%)Bに4振り、Dに12振るとB<Dで今流行しているダウンロードポリ2に積んで行きやすくなるのでDに12、端数で4余るのでCに4振りました。
- ガブリアス、バシャーモ意識
H252 B60 S196
HB:ガブリアスの逆鱗確定2耐え、メガバシャの叩き+馬鹿力確定耐え(馬鹿力2連は60%くらいで乱数耐え)、
S:最速ヒードラン抜き抜き
Sを最速ドラン抜きまで落とし、Bに振ってガブリアスの逆鱗を高乱数耐えから確定耐えに、副産物としてバシャーモにタイマンで勝てる確立が高まりました。因みにD下降補正かけてるバシャーモは熱湯+珠ダメ2回で高乱数で落ちます。
(おまけ)図太いHBベース配分例
- クレクチポリ2意識
H252 B96 C132 S28
HB:特化メガクチのじゃれ不意打ち確定耐え
C:瞑想1積みでH252メガクチートを熱湯×2で高乱数
S:4振りクレセ抜き抜き+1
HBベースのクレクチポリ2を意識した場合の配分。クレセと対面を作れればかなり有利な試合展開に出来ます。
因みにSラインの4振りクレセ抜き抜きはクレクチの並びに入りやすい鉢巻カイリューのSラインによく使われるためここまで振りました。
運用、立ち回り
エースが苦手とするクレセなどの対策として添えて、序盤は有利対面作って熱湯ぷしゃーして火傷の試行回数稼ぎつつサイクルを回して行きます。スイクンで全抜き狙えそうな場合や、特殊が居座ってくるなら瞑想をガン積みして全抜きを狙います。眠るタイミングをギリギリまでケチってると体力削れた状態で瞑想積んでる間にガブ投げられたりするリスクもあるので注意しましょう。
妥協ライン(確定欄の配分を想定)
HBDはVでなければ実現出来ない数値なので、CSから削っていくことになります。Sは実値148(最速ギャラ抜き抜き)を実現出来ていれば良く、Cを理想の値から削るとまずい場面もあまり思い浮かばないので、熱湯と珠ダメ2発で無邪気バシャが高乱数で落ちるC実値109を妥協ラインとします。個体値で
H31 B31 C27 D31 S31
H31 B31 C28 D31 S30
これ以上の個体値であれば妥協出来る、ということになりますね。
もっと乱数を落としてもいいという方は各自調整して下さい。
ダメ計(確定欄の配分で計算)
被ダメ
ガブリアスの逆鱗
陽気A252:44%〜52.2%
意地A252:48.3%〜57%
陽気A252(鉢巻)72.5%〜85.5%
持ち物の判断に
特化メガガルーラの捨て身(子込み)
69.9%〜83%
特化メガクチートのじゃれつく
62.3%〜73.9%
不意打ち
37.2%〜44%
鉢巻アローのブレバ
52.7%〜62.8%
特化ギルガルドのシャドボ
36.2%〜42.5%
瞑想1積み
24.6%〜29%
無振りサンダーの10万
52.2%〜61.8%
瞑想1積み
35.7%〜43.5%
与ダメ
熱湯
H252ファイアロー
61.6%〜72.4%
H4メガガルーラ
23.2%〜28.2%
瞑想1積み
34.8%〜41.4%
H212D44ヒードラン(毒守の配分)
40.4%〜47.7%
瞑想1積み
60.1%〜71.5%
H252ギルガルド
18%〜21.6%
瞑想1積み
26.9%〜32.3%
※ブレードフォルム
43.1%〜50.9%
瞑想1積み
64.7%〜76%
H252メガクチート
27.4%〜33.1%
瞑想1積み
42%〜49.7%
冷凍ビーム
無振りガブ
78.7%〜94%
瞑想1積み
118%〜139.9%
H252サンダー
34.5%〜41.6%
瞑想1積み
51.8%〜61.9%
H196D20カイリュー
マルスケ込み
32.5%〜38.7%
マルスケ無し
64.9%〜77.5%
(ラティの眼鏡流星、ゲッコウガの変幻珠冷ビ耐えまで振られたHAカイリューを冷ビ2発で9割くらいの確立で突破出来る)
以上で終わります
最後まで見ていただきありがとうございました。