はじめに
- 全て理想個体を前提とします。
- HABCS等一部略称を使わせていただきます。
ピカチュウについて
初めまして、エドと申します。今回は電気玉ピカチュウの育成論を投稿させていただきます。既にORASの電気玉ピカチュウの育成論が提出されていますが今回はそのフォークとして私がフリーで使っているサブウェポンに特殊技を採用したピカチュウを投稿します。初投稿ですがよろしくお願いいたします。不要という声が多ければ削除します。
ピカチュウは初代からのポケットモンスターの主役ともいえるポケモンで、非常に有名ですが、対戦面では進化前のため種族値が足りておらず、専用アイテムの「でんきだま」がありますが鉢巻や眼鏡ライチュウと大差ない火力に過ぎません。今回は補完の意味を兼ねて電気玉による高火力と小回りの利きやすさを活かし、物理寄りの両刀型を紹介したいと思います。
採用理由
愛。いくら工夫を凝らしてもやはり種族値ゆえの限界は存在します。シンプルにピカチュウの代名詞といえる電気玉+ボルテッカーで相手に後出しできない負担をかけていくことを目的とします。
持ち物
電気玉で確定。
特性
- ひらいしん
ピカチュウが安定して後出しを行うことを可能にする特性。電気技を無効化+C↑が期待でき、電気ポケに役割を持ちやすくなります。
性格・個体値・努力値
S↑D↓の無邪気。先制技に弱いためB↓のせっかちよりもD↓の無邪気を推奨。物理一本に絞るなら陽気で。
後述する技構成により変わります。
- めざ氷搭載個体:hAbCDS
- めざ氷非搭載個体:6V
A252, C6, S252
A:全振り。ボルテッカーの威力確保。
S:準速100族や最速85族を抜くために最速。
C:余り。
実数値は例として個体値hAbCDS個体なら110-107-60-71-63-156です。
技構成
はじめに指数について解説すると、
(火力指数)=(攻撃または特攻実数値)×(技威力)×(持ち物補正)×(タイプ一致補正)×(タイプ相性)
(耐久指数)=(HP実数値)×(防御または特防実数値)×(持ち物補正)÷0.44
で求められます。
さらに、(火力指数)×0.85≧(耐久指数)で高乱数1発圏内、逆に(火力指数)≦(耐久指数)で高乱数耐え以上となります。覚えておくと試合中でもダメ計をツールを使わず電卓でできるので便利です。互いのポケモンがどの程度の火力指数を出せるのか、どの程度の耐久なのかを知っておくといちいちダメ計しなくとも「あ、これは引いたほうがいいな」といった判断ができます。
- 確定技
ボルテッカー
指数38520。ピカチュウの物理最高火力。この型の主軸。
H252振りファイアローに116.7%〜137.2%(確定1発)
H252振りゲンシカイオーガに85%〜101.4%(低乱数1発)
B特化スイクンに76.3%〜90.8%(確定2発)
H252振りWロトムに72.6%〜85.9%(確定2発)
H252振りハッサムに68.3%〜81.3%(確定2発)
B特化クレセリアに33.4%〜40%(確定3発)
B特化輝石ポリゴン2に32.8%〜39%(超高乱数3発)
超火力とはいえピカチュウ自身の紙耐久もあって鉢巻ガブのようになんでもかんでもごり押せるわけではないことに注意してください。
猫騙し/電光石火
指数8560。主に襷つぶしに。ピカチュウの場合、対面だとボルテッカー→襷で耐えて相手攻撃→ピカチュウ落ちる、というパターンが多いのであらかじめ襷を潰しておける猫騙しを推奨。またピカチュウよりも速い高速紙耐久ポケモンの多くは等倍ボルテッカーが確二圏内です。両立もあり。
目安としてはA182無補正ガブリアスの逆鱗を乱数耐え調整をしているポケモンを猫騙し+ボルテッカーで確定で落とせる程度と考えて頂いて結構です。
A182ガブリアスの逆鱗の火力指数は32760でピカチュウのボルテッカーの指数38520が勝り、猫騙し+ボルテッカーでH振りニンフィアが確定、H振り程度のWロトム程度で乱数です。概ね物理耐久指数17000程度以下で確定、20000程までが乱数です。大体の目安として言えば無振りで種族値がH90-B90以下の相手なら確定圏内です。
めざめるパワー氷/草結び
指数8520。電気技が通らない地面やドラゴンに。2倍めざ氷<等倍ボルテッカーです。ダメ計はめざ氷のみ。
H4振りガブリアスに67.3%〜80.4%(確定2発)
D4振りサザンドラに34.7%〜41.9%(確定3発)
H4振りマルスケカイリューに33.5%〜39.5%(マルスケ込み確定2発)
H4振り化身ボルトロスに42.5%〜50.3%(超低乱数2発)
草結びだとH252ゲンシグラードンが超低乱数3発、ドサイドンの場合だと確定1発です。D252振りでチョッキだと84.2%〜101%の低乱数1発になります。
- 選択技
上ほど優先度が高いです。攻撃技を入れて範囲を広くするのか、補助技を採用するのかはパーティーと要相談。
攻撃技
はたき落とす
指数13910。持ち物を持っていれば×1.5。止まりやすいピカチュウが交代読みで打つことで後続に繋げることができます。
瓦割り
指数16050。受けに来たバンギラス等、めざ氷2倍の相手に刺さります。
H252振りバンギラスに90.8%〜108.2%(中乱数1発)無振りなら確定1発。
H252振りキリキザンに118.6%〜139.5%(確定1発)
補助技
アンコール
相手の補助技読みで。攻撃範囲の狭いピカチュウはとにかく相手の起点とされやすいです。その防止として。避雷針と相性がよく、電気技を打ってきた相手を流すことができます。ただし90と微妙なSのためライチュウよりは決まりにくいです。
ほっぺすりすり
交代読みで打つことで麻痺を撒きつつ襷やマルチスケイルを潰せたり、速攻アタッカーを機能停止させられるので電磁波よりも役に立つ機会は多いです。挑発にかかわらず打てるのも評価できます(ピカチュウに挑発を打つ人は殆どいませんが・・・)。地面タイプの無償降臨に注意。
身代わり
相手の補助技読みで。読み次第で起点としようとした相手に勝てる。ボルテッカーとアンチシナジーな上にピカチュウ自体の流し性能が高くなく、交代読みで身代わりを貼ってもガブが出てくる(めざ氷でも前述の通り確2)、といったことになりがちなので補助技を入れるなら無理に身代わりを貼るよりもアンコやほっぺすりすりで後続に繋げたほうが無難です。
被ダメ
- 物理耐久
耐久指数6600
A252無補正メガルカリオのバレットパンチで45.4%〜53.6%(中乱数2発)
同神速で 90%〜106.3%(中乱数1発)
A252無補正カイリューの神速で 90%〜106.3%(低乱数1発)
いじっぱりだと92.7%〜110%(中乱数1発)
A特化ファイアローのプレートブレバで90%〜106.3%(中乱数1発)
珠で97.2%〜114.5%(高乱数1発)
鉢巻で111.8%〜131.8%(確定1発)
A特化ギルガルドの影打ちで76.3%〜90.9%(確定2発)
A特化マリルリのアクアジェットで76.3%〜90.9%(確定2発)
命の珠で99%〜118.1%(高乱数1発)
鉢巻で115.4%〜136.3%(確定1発)
- 特殊耐久
耐久指数7700
C252無補正メガルカリオの真空波で76.3%〜90.9%(確定2発)
場合によっては先制技で即死もありうるのでこれらのポケモンと打ち合うのは避けましょう。
立ち回りについて
基本的に先発か死に出しで繰り出し、猫騙し→ボルテッカーを打って負担をかけていきます。役割範囲としては自分より遅い電気弱点の受けポケモンや中耐久の等倍相手です。例えばB特化ブルンゲルならばA182ガブリアスの逆鱗で44.9%〜52.6%の乱数2発ですがピカチュウならば105.3%〜124.6%で確定一発、無振りキングドラが84.6%〜100%で低乱数1発で猫騙しと合わせて確定になります。
電気技を誘うポケモンと共に選出すれば、避雷針を活かして無償降臨しアンコールで流すことができます。ライチュウよりも素早さで劣ることがデメリットですが、こちらはメインの戦法がボルテッカーなので器用さにつながります。また対電気性能にも貢献し、読みの負担を減らすことができます。
裏に交換されそうなときははたき落とす/瓦割り、あるいはめざ氷/草結びを打ちましょう。ボルテッカーの反動ダメの蓄積+ピカチュウの紙耐久のために何回も繰り出せるポケモンではないので不利対面でも交換するのではなく割りきってボルテッカーで少しでも負担を与えるか、後ろに繋げることに徹したほうがピカチュウを腐らせずに済みます。基本的にはダメージを食らったら落ちる、という認識で運用しましょう。
最後に
初投稿で至らぬ点など多々あると思いますが最後まで読んでいただきありがとうございます。