- 指定がない限りお互いに6Vであるとします。
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早はH/A/B/C/D/Sという略称を用います。また、タイプのノーマル/電気/地面/格闘/エスパー/ゴースト/飛行/ドラゴン/フェアリーは無/電/地/格/超/霊/飛/竜/精という略称を用います。
- 努力値の後の±は性格補正を指します。
- 技名の前の↑↓はランク補正を指します。
前置き
こんにちは、orcaです。
投稿されている育成論をざっと見たところ受けループに採用されるポケモンがほとんど投稿されていないことに気づいたので今回から受けループで採用されるポケモンを中心に投稿していきます。その第1段としてBDラッキー(通称デブラッキー)を選ばせていただきました。
不要という声が多ければ削除します。
ラッキーとは?
初世代で登場した単ノーマルポケモン。4世代まではハピナスの陰に隠れがちでしたが5世代の進化の輝石の登場により破格の耐久を獲得し新・ピンクの悪魔として環境に定着しました。今作では特殊技の弱体化や格闘ポケモンの減少に伴って動きやすくなり、地球投げの遺伝技化により育成も容易になった反面、小さくなるメタの技の増加やすり抜け・毒々の強化により一部使いにくくなったところもあります。
そんなラッキーですがラッキーといえば圧倒的な特殊耐久、ということで今回はその特殊耐久を活かしたBDラッキーを紹介していきます。ハピナスと比べると火力に大きな差があり、ギルガルドなどには手も足も出ないですが耐久の差により物理攻撃にある程度強い、卵産みの施行回数減少(=相手への負担の増加)、TODを狙いやすいなどの点を差別化とさせていただきます。
採用理由
1.特殊受け
言うまでもないラッキーの一番の役割です。圧倒的な特殊耐久から多くの特殊ATを封じ込めます。
2.状態異常・ステロ撒き
高い流し性能を誇るため状態異常やステロを撒くという仕事がしやすいです。物理に対しては基本的にそれらの技を交代際に撃って後続の物理受けで消耗させるといった形になります。
3.TODによる勝ち筋
TODとは30分という制限時間を使いきることで残りのポケモンの数やHP割合の合計により勝利するという戦法です。急所倍率の低下、バトル時間の短縮により以前よりこの戦法をとりやすくなり圧倒的な特殊耐久と生半可な物理攻撃なら余裕を持って耐える物理耐久によりラッキーはこの戦術と相性が良いです。
特性
攻撃技は基本的に地球投げしか採用しないので毒々に強くなれる自然回復1択です。
努力値、性格
性格は穏やか・図太いの選択、努力値はBD252,S4で確定とします。
受けのポケモンは下手に調整すると少し天候ダメなどが入っただけで受からなくなることがあるのでぶっぱが安定します。B振りはもとのHが高すぎてHに振ってもそこまで耐久の上昇が大きくなく無駄があるのでB振りといたしました。
性格はより安定した繰り出しができ無償降臨を許すタマゴ産みの試行回数を減らせる穏やか、ガブリアスの逆鱗2耐え程度の物理耐久を持て2耐えする範囲が広がることでTODを狙いやすくなる図太いから選択してください。
確定欄では環境が物理よりであることも考慮して図太いとなっています。
実数値
穏やか 325-×-57-×-172-71
図太い 325-×-62-×-157-71
技
確定技
- 地球投げ
安定したダメージ源。この技がないとただの受けるだけの機械になってしまうので確定です。タマゴ技。
- 卵産み
優秀な高速再生技。いくらラッキーといえどこの技がないと過労死してしまいます。思考停止で使うと物理に無償降臨されるので注意。レベル技。
- 電磁波/毒々
後だしされる物理ATに負担を掛ける技。後続が動きやすくするためにも必須です。場合によっては
両立もあり。技マシン。
選択技
- ステルスロック
ラキグライでは必須、ラキムドーではムドーでも撒けるため優先度が下がります。受けループの基本でもある技なのでパーティで少なくとも一体には持たせたいです。
- 身代わり
様子見や一撃技回避で使える技。優秀な技ですがむやみに使うと受けるための数値が足りなく恐れがあるのでご利用は計画的に。技マシン。
- 小さくなる
ラッキーで全抜きを狙える可能性が出てきますが受けループのラッキーですることではなく、BSでやった方が強いというのが正直な感想。採用する際は状態異常技は抜いて身代わりと両立するようにしてください。レベル技。
ダメ計
まだ環境が安定していないのでメジャーそうなものだけ載せておきます。
穏やか/図太いとなっています。
- 被ダメ
[物理]
無振り(170)攻ギルガルド聖剣
→41.8%~49.8%/38.1%~45.5%
A252(182)ガブリアス逆鱗
→44.6%~52.9%(27.3%)/40.9%~48.3%
特化(146)鉢巻きファイアローブレバ
→53.8%~63.6%/49.2%~58.1%(97.7%)
A252(172)バシャーモ飛び膝
→91%~107.6%(43.8%)/83%~98.4%
[特殊]
特化(172)眼鏡ミトムドロポン
→19.3%~23%/21.2%~25.2%
C0(110)スイクン↑×6熱湯
→24%~28.6%/25.8%~30.7%
C252(222)メガゲンガー気合い玉
→24%~28.9%/26.4%~31.3%
C252(192)メガルカリオ適応力波動弾
→28.3%~34.4%/30.7%~36.9%
特化(232)メガリザードンYオバヒ
→30.7%~36.3%/33.5%~40%
特化(161)スナイパーキングドラ流星群
→31.6%~37.8%/35.3%~41.8%
C252(197)霊獣ボルトロス↑×2気合い玉
→42.4%~50.4%(1.2%)/46.7%~55.3%(69.1%)
C252(144)ぺラップ↑×6爆音波
→54.4%~64%/59.3%~70.1%
相性のいい味方
- グライオン/エアームド/ヤドラン
受けループに入りやすい物理受け。ただラッキーほどの安定感があるわけではないので受けられるか否かをしっかり見極める必要があります。
- ヌオー/メタモン
受けループを積み技で突破してくる相手への回答。バシャーモやガブリアスなどの積みエースを牽制します。
- ファイアロー
終盤の掃除役。定数ダメで削れた相手を一掃します。受けループが苦手とするギルガルドやゲンガーを縛れる点も優秀です。
運用
一般的な受けループなので物理には先程挙げたグライムドーを特殊にはラッキーを投げ、定数ダメを稼ぐことで相手の消耗を狙っていきます。あまり対策をしていないパーティーであれば思考停止の安定行動をしているだけで勝てるので非常に強力な構築といえるでしょう。
また、前述の通りTODが狙いやすくなったのでバトルの状況によっては有用な勝ち筋となりえます。
ただ実際には積み技や両刀・影踏みなど受けループの対策方法はいくつかあり何らかの対策をほとんどのパーティーはとっているかと思います。そのためパーティー構築の段階から苦手な相手をしっかりとメタっていくことが受けループを使う上ではかなり重要なこととなります。
最後に
いかがだったでしょうか?
ヌメルゴン・メガフシギバナの登場により受けループにおけるラッキーの必要性が相対的に下がったため以前ほどの採用率を誇るのは難しいかもしれませんが今の環境でも十分採用は可能なポケモンです。本格的に動けるようになるのはステロ解禁後となりそうですがスイクンボルトがいない今の環境の方が楽ではあるので是非使ってみてください。
最後まで観覧いただきありがとうございました。