はじめに
こんにちは。今回はモルペコについて紹介したいと思います。モルペコは第8世代の電気ネズミ枠のポケモンで、はらぺこスイッチという固有の特性を持っています。その愛くるしい見た目から一目惚れした人も少なくないのではないでしょうか?マリィちゃんの相棒というのもグッドポイントですよね!うらら…
調整に至った経緯
モルペコを使用するにあたって最初はタスキ型で長く使っていたのですが、そこで感じた問題点を箇条書きでまとめます。
1.深刻な火力不足
2.フォルムチェンジの使いづらさ
3.競合性の高いタスキを持たせることに見合う強さが得られているかどうか
4.モルペコである必要性・無個性感
主にこれらの理由から他の型を模索することに決めました。(それぞれの理由について丁寧にまとめようとしたのですが膨大な文章量になってしまったため、より詳しい理由を知りたいという方がいればコメント欄にてご質問ください)
留意してもらいたい点なのですが上記の理由は私の個人的な感想でタスキ型の育成論や運用を意図的に貶めようとするものではありません。むしろ低耐久のモルペコに1回分の行動保証がつくきあいのタスキはオーラぐるまの追加効果と合わせてとても相性の良いものだと思います。
努力値振り
H20 実数値136で1/4ピンチベリー最高効率
A236 余りぶっぱ
S252 最速ミミッキュ抜きのため確定
他にH個体値を29または28に落とすことで無振りで実数値132になり、ピンチベリー最高効率を達成できるようになるため、ASに努力値を最大まで振ることができます。モルペコほどの低耐久であればみがわりのHPはほとんど誤差のため、あくまで好みの領域の調整になるとは思いますが最大限この型の強さにこだわるのであればH個体値を落として調整することをオススメします。
(チイラ発動下であくタイプのオーラぐるまでドリュウズを落とせる確率が約13%ほど増加します)
持ち物
コンセプトのもとチイラのみで確定とします。みがわりとはらぺこスイッチを活かした立ち回りとシナジーがあるのがまず第一の理由です。
モルペコは攻撃ランクを上げる技を覚えないため、持ち物で火力を補う必要があると思いました。しかし、ハチマキはこだわりとオーラぐるまのタイプ変更との相性が悪いと判断し、珠についてはタスキと同じく他のポケモンとの競合性が高くどうしても下位互換としての印象が拭いきれなかったため断念しました。
技構成
- オーラぐるま
威力・追加効果ともに超優秀です。むしろこれがないとはらぺこスイッチが姿が変わるだけの死に特性になります。外す理由はありません。
- ワイルドボルト
はらぺこもようを餌にする偽装技です。反動がありますが、少しでも威力を補うためかみなりパンチよりこちらを採用しています…が、専らダイサンダーとして運用することが多いです。ダイサンダーの威力は両方とも変わらないため反動が気になる人はかみなりパンチでも良いかと思います。
- イカサマ
まんぷくもようを餌にする偽装技です…とはいうものの別に偽装しなくてもタイプ一致イカサマは強いです。相手の攻撃に依存しますがドラパルトを高確率で処理できるため、かみくだくよりこちらのが良いと思います。
- みがわり
コンセプトのため確定です。チイラのみの発動条件を満たすだけでなく、モルペコは素のままでもそこそこ速いため相手のダイマックスターンを枯らしたり、みがわりを残せれば擬似的な火力アップにも繋がります。一応フォルムチェンジの調整にも使えます。
〈役割破壊技について〉
コンセプトとして採用する枠がないということもあるのですが、他にも理由があります。
モルペコは意外と多くのタイプのサブウェポンを覚えますが、正直なところどれをとっても威力が中途半端で4倍弱点相手でも落とせないことがほとんどです。草技は使えないこともない水準なのですが、水地勢を含む相手のサイクルに低耐久のモルペコがついていけるかというと非常に難しいと思います。なので、今回の調整では役割破壊技の採用は見送ることにしました。
使用感
簡潔にまとめると、フォルムチェンジを囮にした駆け引きのある戦いができるようになり、無償でみがわりを置いてオーラぐるまで加速してそのまま3タテという展開もありました。
状況の例をいくつかあげると、「まんぷくもよう」のときに相手のドリュウズやホルードへの交換に合わせてみがわりを置いて、オーラぐるまの起点にしつつ処理したり、逆に「はらぺこもよう」に合わせていかくを撒いてくるギャラドスにワイルドボルトをお見舞いしたりと、ある程度読みを必要としますが、はらぺこスイッチを逆手にとったモルペコならではの戦法がとれるようになったと思います。
ダメージ計算
オーラぐるまのタイプ変更の仕様やみがわりの有無、チイラのみの安定発動が難しいことから、様々な状況を加味した上でのダメージ計算を掲載するのは論全体の構成を著しく見にくくするものと判断したため、全体的な使用率が高いポケモンの中から個人的にこの型を使用してて対面することの多かった相手や役割対象を抜粋して掲載しておきます。ある程度の目安にして頂けると幸いです。
H4振りミミッキュにオーラぐるま(1/8込み)
81.6%〜94.6%
チイラ発動時 103.0%〜122.1%
H4振りドラパルトにオーラぐるま(あく)
114.6%〜136.5%
チイラ発動時 173.1%〜204.8%
HB特化ドヒドイデにオーラぐるま(でんき)
53.5%〜64.2%
チイラ発動時 76.4%〜91.7%
HB特化ドヒドイデにワイルドボルト
42.0%〜50.9%
チイラ発動時 64.9%〜76.4%
H4振りギャラドスにオーラぐるま(でんき)
212.8%〜252.6%
H4振りドリュウズにオーラぐるま(あく)
60.2%〜71.5%
チイラ発動時 90.8%〜106.9%
H4振りホルードにオーラぐるま(あく)
57.7%〜68.9%
チイラ発動時 86.3%〜102.4%
H252振りアシレーヌにオーラぐるま(でんき)
102.6%〜121.9%
チイラ発動時 154.0%〜180.7%
H252振りアシレーヌにワイルドボルト
84.4%〜100.5%
チイラ発動時 126.2%〜148.6%
H252振りラプラスにオーラぐるま(でんき)
76.7%〜91.1%
チイラ発動時 113.9%〜135.0%
H252振りラプラスにワイルドボルト
63.2%〜74.2%
チイラ発動時 91.9%〜109.7%
H4振りギルガルド(シールド)(シールド)にオーラぐるま(あく)
83.8%〜98.5%
チイラ発動時 123.5%〜147.0%
H4振りトゲキッスにオーラぐるま(でんき)
98.1%〜116.7%
チイラ発動時 146.5%〜172.6%
H4振りトゲキッスにワイルドボルト
79.5%〜94.4%
チイラ発動時 119.2%〜141.6%
まとめ
正直なところタスキ型に比べて広い相手に対する安定性には欠けますが、使ってて楽しめる型だと思います。環境一線級のポケモン達にモルペコのポテンシャルを見せつけてやりましょう。拙い文が多いと思いますが、指摘があれば追記・修正したいと思います。「採用理由は愛」です。ここまで読んでいただきありがとうございました!