はじめに
この育成論ではHABCDSといった、専門用語を使用します。
ダメージ計算はポケマス様を参考にさせていただきます。
紹介
今回紹介するのはガメノデスガメノデスという6世代から登場したポケモンです。
特性は「かたいツメ」「スナイパー」「わるいてぐせ」の三つで、どれもあまり環境では見かけないと思います。
持ち物
今回は殻を破る、をつむ関係上きあいのタスキがベストと判断しました。
性格
意地っ張りです。
最速にしても、抜けるところと抜けないところのラインがあまり変わらないので
特性について
前述のとおり三つの特性を持つこのポケモンですが、まずはその三つの特性について触れていきたいと思います。
- スナイパー
この特性は、急所に攻撃を当てた時の威力があがるというものです。
この特性は他にはオクタンやドラピオン、インテレオンなどがいます。
確かに、急所ランクアップをバトンタッチして殴っていく戦術もとても楽しそうですが、今回は別の育成論を紹介します。
また、この特性の育成論はせいやさんという方があげているのでそちらをご覧ください。
- かたいツメ
この特性は接触技の威力を上げる効果を持っており、ニャイキングや今は亡きメガリザードンXメガメタグロスなどと同じ特性です。
アローラの戦場を戦い抜いた方たちにはこの時点でこの特性の強さが伝わるでしょう。
そして、今回採用する特性となります。
- わるいてぐせ
この特性は自分がアイテムを持っていないときに接触技を受けると相手のアイテムを奪う、という何ともピンポイントな特性です。
ただ、耐久に振っても道具を使い切ってること、相手が接触技で攻撃してくるポケモンかつダイマックスを切らないこと、といったとんでもない限定的な状況でしか発動することはなく、もし発動しても、相手のアイテムを奪うだけという努力に見舞わない能力なため不採用です。
立ち回りについて
基本的にこのポケモンの立ち回りですが、技構成を見てのとおり殻を破るからのアタッカー型です。
今回の型ですが、状況によってダイマックスを切るかどうかを選択できる型にしました。
しかし、環境には強力なライバルが存在します。それがパルシェンパルシェンです。
パルシェン
パルシェンとガメノデス、この二匹を比べた時、微量ですがガメノデスが勝っている点もあるので、そこを紹介していきたいと思います。
1、ダイロック
パルシェンを処理される方法で、一番多いのがダイロックでタスキごと持ってかれることだと思います。しかし、このポケモンは岩タイプなので、その技は効きません。
そもそもタスキ発動後にダイマックス後にダイマックスしたパルシェンはダイロックで自滅してしまいます。
防塵パルシェンでいいじゃん、そう思ったあなた、このポケモンの、強みは他にもあります。
2、マイナー
これは単純にマイナーポケモンの強みですが、なにをしてくるのかわからない。
この一点に尽きます。
パルシェンのように、8割がた初手で殻を破ってくる(当社調べ)のであれば対策を講じれるわけですが、環境外のよくわからんポケモンのことまでは考えが回りません。
すなわち、殻やぶが通りやすいわけです。(暴論)
3、技範囲
パルシェン(殻やぶ型)のテンプレの技構成といえば、つららばり、ロックブラスト、こおりのつぶて、でしょうか。そのほかの技は使い物になりそうなものが水技と、あってミサイル針、スマートホーンとギガインパクトといったところでしょうか。一方のガメノデス君、タイプ一致の水技、岩技はもちろん格闘、ノーマル、ゴースト、地面、悪、ドラゴンに虫と、覚える層が違います。この点は十分差別化といえるのではないでしょうか。
4、特殊耐久
例として控えめサザンドラの悪の波動を見てみましょう
控えめサザンドラ→H4パルシェン 107〜126%
控えめサザンドラ→H4ガメノデス 56〜67%
タスキを持ってるから関係ないじゃん、と思うかもしれませんが、これが意外と関係があり、HPがタスキまでいっていないということは、相手の先制技を耐える可能性が出てくるということです。
グソクムシャの鉢巻き出会いがしらや、剣舞した後のキリキザンの不意打ちは耐えないにしても、ラプラスの氷のつぶてやアシレーヌのアクアジェットに倒される可能性はぐんと減るでしょう。
ここまで、ガメノデス君のできるとこアピール(になってればいいなぁ)をしてきましたが、ここからはパルシェンに負ける点を説明していきます。
1、先制技の有無
これが一番致命的です。
私もこのポケモンを育てる過程までアクアジェットはあるものだと思っていたのですが、覚えません。パルシェンとガメノデスの間にある大きな大きな溝です。
2、技単発の威力
パルシェンは特性スキルリンクにより5回打つ技を確実に最高火力で叩き込めます。
一方のガメノデスはかたいツメで直接攻撃の威力は上がるものの、そもそも岩タイプの技はほとんどが非接触なうえに、水技でも、最高火力はパルシェンに劣ります。
まあ、ダイマックスを切れば話は別なのですが。
技構成について
少しネガティブな印象を植え付けてしまったかもしれませんが、それでもこのポケモンは無双できる相手にはめっぽう強いです。
そんな無双をするための技構成。
確定枠
- からをやぶる
今回のコンセプト、確定枠です。
ダイマ時のダイウォールにもなります。
- アクアブレイク
タイプ一致、かたいツメの発動する接触技で最も高威力です。
そもそもたきのぼりも覚えないので選択肢がこれかシェルブレードしかないです。
選択技
- ロックブラスト
身代わりの破壊、命中安定?威力運しだいの技です。
選択技にしているのは下記のストーンエッジもあるからです。
- ストーンエッジ
高火力の命中不安岩技です。
これかロックブラストのどちらかはタイプ一致なので採用推奨ですが、思い切って抜いてみるのもありかもしれません。
- かわらわり
壁を割れるダイナックルのもとということで採用しました、格闘技を入れたくて、壁を気にしない威力重視なら下記のクロスチョップをお勧めします。
- クロスチョップ
高火力の格闘技です。
このポケモン馬鹿力も覚えるのですがAダウンがどうにも微妙と判断し、選択肢に入れていません。
- ギガインパクト
ダイマックス時には相手のSを下げれます。
有効打がない受けポケモンに最後っ屁として
- シャドークロー
使うならドラパルトでしょうか、ダイマックス時のBダウンは、あまり意味をなさないです。(殻やぶった後はほぼほぼ狩るか狩られるかなので)
- シザークロス
苦手な草タイプへの貴重な打点と成り経ます。
毒づきもあるのですが、ダイマックス時の威力も低いので。
- 地震
超汎用技、電気タイプを返り討ちにします。
ただ打つ相手が岩タイプと被りがちなので採用は低めかと
そのほかにもいろんな技を覚えるので好きなようにカスタマイズしてみてください。
ダメージ計算
与ダメ(殻やぶ前)
アクアブレイク
HB特化カバルドン 50〜59%
H252バンギラス 73〜86%
H252ヒートロトム 99〜118%
ストーンエッジ
H4リザードン 236〜285%
H252ギャラドス 89〜105%
H252トゲキッス 81〜97%
かわらわり
H252ダイマラプラス 24〜29%
H252バンギラス 86〜104%
HB特化ナットレイ 32〜39%
殻やぶ後
アクアブレイク
HB特化カバルドン 99〜117%
H252ダイマドサイドン 118〜144%
H252カビゴン 86〜102%
ストーンエッジ
H252ダイマトゲキッス 80〜95%
H4ダイマギャラドス 104〜124%
ロックブラスト
H4ミミッキュ ロックブラスト1発で34〜42
よって、皮ありから確定4打高乱数3打
H4ダイマリザードン ロックブラスト1発で60〜71%よって確定二打
地震
HB特化ドヒドイデ 67〜80%
汎用性の高いダメージ計算だけ載せておきました、これが足りない、などあればコメントにてご教授ください。
また、被ダメに関してはパルシェンとの比較の時に、とくぼうについて少し触れましたが、基本的にはタスキで耐えるので、最低限HPが半分程度にとどまりそうな技だけ載せておきます。
殻やぶ前(ダイマックス時は2分の1)
陽気球ミミッキュ シャドークロー 37〜45%
臆病眼鏡ドラパルト シャドーボール 65〜72%
陽気ドリュウズ アイアンヘッド 42〜50%
陽気球ダイマックスギャラドス とびはねる 42〜50%
臆病球ダイマックストゲキッス エアスラッシュ 52〜61%
殻やぶ後(ダイマックス時は2分の1)
陽気球ミミッキュ かげうち 31〜37%
意地エースバーン 不意打ち 36〜43%
C無振りドヒドイデ 熱湯 32〜38%
こちらも、何か不備があればコメントで教えてください。
相性のいいポケモン・パーティ
- バンドリ
先発バンギラスでステロ展開から、ドリュウズガメノデスで暴れまわります。
どうしてもナットレイが重いので、裏に炎タイプを置いたりする感じで。
雨下、かたいツメ、タイプ一致殻やぶアクアブレイクは、まあ強いです。
ペリルンパの裏で暴れさせるのもありです。(まあ、電気のとおりがバチバチですが)
- イエッサン
サイコフィールドさえ張ってしまえば相手は先制技を打てないッ!
しかも壁まで張れるゥ!と思っていたのですが、サイコフィールドはすぐ切れてしまうので壁や殻やぶは現実的じゃなかったです。それでも対面の先制技くらいは防げるのでお勧めです。
終わりに
今回紹介した育成論ですがどうでしょうか、パルシェンにはできない立ち回り、などは正直少なかったかもしれません。
しかし、少ないというだけで、このポケモンにしかできない動きだって少なからずあるのです。活躍できるだけのポテンシャルは持ち合わせているはずなんです。
万人のパーティに出して活躍できる!というミミッキュやドラパルトのようなポケモンではありませんが、ぜひ育成してみてください。