はじめに
- 指定のない限り全てのポケモンは理想個体を想定します。
- H、A、B、C、D、S等の略称を使用します。
ネイティオとは
皆さんネイティオをご存知でしょうか。
第二世代から登場した無表情が売りのとても可愛いポケモンです。
一日中太陽を見つめて動かない、だとか、未来予知で知った出来事に怯えている、だとか、未来を予知できるが未来を変えるほどの力は持っていない、だとか、図鑑では散々な言われようです。
おはようからおやすみまで、未来を見つめるだけのトリという印象なのです。
しかしそこは、トレーナーのプレイスキルで、未来を変えてやろうではありませんか!僕はキメ顔でそう言った。
そうは言っても、H種族値65、BD種族値70という微妙な耐久力、A種族値75、C種族値95という謎の火力配置、さらにはS種族値95という遅すぎず速すぎない素早さ、、、
一体どうしろと言うのか。
しかしそんな彼ら彼女らの強みと言えるのが、夢特性:マジックミラー、そしてなにより、誰も知らないマイナーポケモンであること、この2点です。
これを利用して、ネイティオを舐めてかかってくるポケモンを駆逐してやろうではありませんか!ガハハ!
…おっと失敬、ネイティオならばもっと優雅に敵を屠らなければいけませんね。
それでは彼らの強さを見ていきましょう。
採用理由
- 愛
全ては愛です。愛さえあればなんでもできる。
皆さんも手持ちのポケモンを思いっきり可愛がってあげてください。
- 広い技範囲による相手への圧迫
ネイティオは、タイプ一致のサイコキネシス、サイコショック、エアスラッシュの他に、炎技ねっぷう、草技ギガドレイン、霊技シャドーボール、妖技マジカルシャイン等、それはそれは多くの技を覚えます。
ナットレイナットレイ、アイアントアイアントへの炎技、
ヌオーヌオー、トリトドントリトドン、ガマゲロゲガマゲロゲへの草技、
サザンドラサザンドラへの妖技は4倍弱点を突くことでかなりの火力を期待できます。
さらに今回は、あの憎きドラパルトドラパルトへのとどめの一撃として、不意打ちを採用しています。
- 夢特性:マジックミラーによる変化技反射
自分への変化技を反射し相手に返す特性、マジックミラー。
ステルスロックやあくび、鬼火など、変化技を撃ってくるポケモンに対して投げることで、有利な状況を作ることができます。
- 受けポケモンへの安定性
前述の技範囲と特性により、ナットレイナットレイ、ヌオーヌオー、トリトドントリトドン、アーマーガアアーマーガアなどの受けポケモンにめっぽう強いです。
変化技読みで後投げからでも役割を果たせます。
また、炎技や草技が読まれにくく、居座られることも多いというマイナーならではの嬉しさもあります。
- マイナー故の対ダイマックス性能
皆さんはネイティオを前にダイマックスを切るでしょうか。否、きっと温存するはずです。よって役割を安定して遂行できます。
逆に、ダイジェットで素早さをあげておきたい!などという輩には、襷でダイマックスを2ターン消費してもらえます。ネイティオ自身がダイマックスを切る必要がないので、後続のエースにダイマックス権を温存しておけるのも、このネイティオの強みです。
特性
マジックミラーで確定、というかほぼ一択ですね。
現環境にいる、特性マジックミラーのポケモンに、ブリムオンブリムオンとエーフィエーフィがいます。
この2体との差別化点はまず、マイナーであることが挙げられます。
そもそも選出の時点でブリムオンやエーフィがいた場合、相手は変化技による起点作成をしづらくなります。それ自体はもちろん、相手の選出を縛る“見せポケ”としてかなり優秀ではありますが、せっかくなら跳ね返してやりたいじゃないですか。これに尽きます。
また、ブリムオンブリムオンとは役割や役割対象、技範囲の点で差別化がとれます。ブリムオンはそもそもSが低く、多くの攻撃を受けてから立ち回ることになります。また、役割を持ちたいドラゴンタイプのポケモンに逃げられることがほとんどであると言えます。
ネイティオのドラゴンタイプへの役割は後述します。
さらにエーフィエーフィとは、技範囲、特に先制技の有無で大きく差別化できます。また、環境に多いカバルドンカバルドンの基本の型である、地震、あくび、ステルスロック、ふきとばしを全て無効にできる点も、ネイティオの強みと言えます。
性格
おっとり(C↑B↓)です。特殊アタッカーなのでC↑は確定。不意打ちの火力を保つため、Aに下降補正はかけられません。
そこで、襷を持つ前提でB下降とします。
D下降しない理由は、ヌオーヌオーなどの熱湯の確定数が変わるためです。
また、無振りのSでもほとんどのアーマーガアアーマーガアを抜けるため、Sも下げたくありません。
よっておっとりで確定します。
持ち物
耐久がない分、きあいのタスキ一択です。でなければ即死です。
砂などのスリップダメージをもらった場合でもギガドレインでワンチャンあります。
パーティで他のポケモンに持たせたい場合は、ゴースト半減のカシブの実や、悪半減のナモの実…とは残念ながらできません。
役割遂行のために譲ってあげてください。ほら、ネイティオもタスキをつけたそうな目でこちらを見ていますよ。
え、連続技?…君のような勘のいいガキは(ry
努力値
火力を出すためにCに252は確定です。
また、倒せるドラパルトドラパルトを増やしたいので、確定欄ではAにもぶっぱしました。お好みでHに振り分けてどうぞ。ドラパルトは自分の努力値配分を叫びながら出て来いよ。
余りはHに振り、奇数調整にしました。Sに少し振っても誰も抜けないので。
ダメージ計算は後述。
技構成
確定欄を見て不思議に思われた方も多いでしょうが、タイプ一致技が一つもありません。
役割を考えてこうなってしましましたが、“相手に未来を読ませない”という点において、こんなに強い型が他にありますか。いや、ない。(反語)
- 不意打ち
コンセプト上、確定とします。
悪タイプの先制技。相手が攻撃技を撃っていた場合、先制で動くことができます。
しかし、高度な読み合いになるかといえばそうではありません。誰がネイティオが不意打ちをしてくると思うでしょうか?誰も思いません。そこがネイティオの強みなのです。
役割後の襷潰しやミミッキュミミッキュの皮剥がしにも使えます。
モクローなどから遺伝。
与ダメ
vsドラパルトドラパルト
H4ドラパルト 72〜86(43.9〜52.4%)
H252ドラパルト 72〜86(36.9〜44.1%)
H236B20ドラパルト 68〜82(35.2〜42.4%)
ちなみにH236A236B20D4S12陽気ドラパルトは、世界ランク2位の方の調整ですね。
vsオノノクスオノノクス
H4オノノクス 31〜37(20.3〜24.3%)
H252オノノクス 31〜37(16.9〜20.2%)
vsサザンドラサザンドラ
H252サザンドラ 15〜18(7.5〜9.0%)
vsドリュウズドリュウズ
H4ドリュウズ 42〜50(22.5〜26.8%)
H252ドリュウズ 42〜50(19.3〜23.0%)
- マジカルシャイン
ドラゴンタイプへの打点。ほぼ確定枠。
追加効果がないのが悲しいですが、命中安定、威力80のフェアリー技。
ドラパルトドラパルト、オノノクスオノノクス、サザンドラサザンドラに撃ちます。
与ダメ
vsドラパルトドラパルト
H4ドラパルト 102〜122(62.1〜74.3%) 確定2発
マジシャ+不意打ちで確殺。
H252ドラパルト 102〜 122(52.3〜62.5%) 確定2発
マジシャ+不意打ちで中乱数。
H236D4ドラパルト 102〜122(52.8〜63.2%) 確定2発
マジシャ+不意打ちで中乱数。
かなりドラパルトに強いことがお分かりでしょうか。
Hに厚く振ってあるドラパルトは、みがわりや壁貼りをしてくることが多いため、マジシャ連打で勝てます。
そのため、ほとんどのドラパルトに対面から勝てます。
vsオノノクスオノノクス
H4オノノクス 108〜128(71.0〜84.2%) 確定2発
マジシャ+不意打ちで中乱数。
H252オノノクス 108〜128(59.0〜69.9%) 確定2発
vsサザンドラサザンドラ
H4サザンドラ 180〜212(107.1〜126.1%) 確定1発
H252サザンドラ 180〜212(90.4〜106.5%) 中乱数1発
マジシャ+不意打ちで高乱数。
ほぼ全てのサザンドラに対面から勝てるといっても過言ではありません。
vsブラッキーブラッキー
H252D4ブラッキー 66〜78(32.6〜38.6%)高乱数3発
ブラッキー強い。。。あくびを跳ね返したら交代読み交代をキメましょう。。。イカサマでやられます。
その他ドラゴンへ
vs H4パッチラゴン 108〜128(65.0〜77.1%) 確定2発
vs H4ウオノラゴン 98〜116(59.0〜69.8%) 確定2発
- ギガドレイン
威力75の草技。与ダメの半分のHPを回復できる。
主にヌオーヌオー、トリトドントリトドン、ガマゲロゲガマゲロゲなど水・地面タイプへの打点。
また、スリップダメージで削れてしまった場合のきあいのタスキ復活のために。
与ダメ
vsヌオーヌオー
H252D4ヌオー 212〜252(104.9〜124.7%)確定1発
H252D252補正なしヌオー 156〜188(77.2〜93.0%)確定2発
H252D252補正ありヌオー 144〜172(71.2〜85.1%)確定2発
vsトリトドントリトドン
H252D4トリトドン 180〜212(82.5〜97.2%)確定2発
H252D252補正なしトリトドン 136〜164(62.3〜75.2%)確定2発
H252D252補正ありトリトドン 128〜152(58.7〜69.7%)確定2発
H252D252補正ありチョッキトリトドン 88〜104(40.3〜47.7%)確定3発
vsガマゲロゲガマゲロゲ
H4ガマゲロゲ 192〜228(106.0〜125.9%)確定1発
H252ガマゲロゲ 192〜228(90.5〜107.5%)中乱数1発
vsロトムウォッシュロトム
H252ウォッシュロトム 72〜86(45.8〜54.7%)中乱数2発
vsカバルドンカバルドン
H252D4カバルドン 100〜118(46.5〜54.8%)中乱数2発(オボン込みで確3)
H252D252補正ありカバルドン 68〜82(31.6〜38.1%)中乱数3発
カバが居座ることはないでしょうが念のため。
受けポケに変化技を許さず役割破壊ができます。
- ねっぷう
威力95の炎技。実はこのネイティオの最大打点。命中90は若干不安だが、10%の確率で火傷にできるのが地味に美味しい。
アイアントアイアント、ナットレイナットレイ、ドリュウズドリュウズ、アーマーガアアーマーガアなどの鋼タイプへの打点。
与ダメ
vsアイアントアイアント
H4アイアント 340〜400(253.7〜298.5%)確定1発
H252アイアントがダイマックスしていても確1
vsナットレイナットレイ
H252D4ナットレイ 172〜204(95.0〜112.7%)中高乱数1発
H252D252補正ありナットレイ 128〜152(70.7〜83.9%)確定2発
vsドリュウズドリュウズ
H4ドリュウズ 136〜162(73.1〜87.0%)確定2発
ねっぷう+不意打ちで乱数
H252ドリュウズ 136〜162(62.6〜74.6%)確定2発
vsアーマーガアアーマーガア
H252D4アーマーガア 110〜130(53.6〜63.4%)確定2発
H252D252アーマーガア 86〜102(41.9〜49.7%)確定3発
H252D252補正ありアーマーガア 78〜92(38.0〜44.8%)確定3発
H252D4タラプ後アーマーガア 74〜88(36.0〜42.9%)確定3発
アーマーガアは少しきついこともありますが、半分以上ダメージを入れて次に繋げられるのは優秀です。
vsヒヒダルマ(ガラル)ガラルヒヒダルマ
H4ガラルヒヒダルマ 154〜182(85.0〜100.5%)低乱数1発
ねっぷう+不意打ちで確定
- サイコキネシス、サイコショック(入れ替え候補)
タイプ一致技。上記だけでは炎タイプに打点がないので。
ドヒドイデドヒドイデがきついという方はこちら。
与ダメ
vsドヒドイデドヒドイデ
H252D252補正ありドヒドイデ 78〜92(49.6〜58.5%)高乱数2発
特化ドヒドイデにはヘドロ回復と守る自己再生で耐え切られることがありますが、ほぼ役割破壊できていると言っていいでしょう。
- シャドーボール(入れ替え候補)
ミミッキュミミッキュやギルガルド(シールド)ギルガルドへの打点です。
ドラパルトドラパルトにはマジカルシャインがあるので採用は見送らせていただきます。
vsミミッキュミミッキュ
H4ミミッキュ 78〜94(59.5〜71.7%)確定2発
化けの皮込みだと確定3発
化けの皮+シャドボ+不意打ちで殺れるが、不意打ちより相手のかげうちの方が速いです。。。
H252ミミッキュ 78〜94(48.1〜58.0%)確定2発
化けの皮込みだと確定3発
上記と同様で安定しない。
vsギルガルド(シールド)ギルガルド
H252ギルガルド(シールド) 62〜74(37.1〜44.3%) 確定3発
(H252ギルガルド(ブレード)に不意打ちが96〜114(57.4〜68.2%)入るのでワンチャンあるかも?)
- 電磁波(入れ替え候補)
役割後の後続サポートに。
Sが大したことないのでイマイチかも…
ちなみに無振りで素早さ実数値115なので、
準速以下のアーマーガア(実数値119)よりは先に動けるはずです。準速以上のアーマーガアなんて環境にいないので。
- おいかぜ(入れ替え候補)
同じく後続サポートに。
運用方法
初手出しか、地面技読みあるいは変化技読みで交代出しします。
その際ステルスロックやあくびを跳ね返せると有利に進められます。
襷を信じて1発受けつつ攻撃し、落とされる時に不意打ちで暴れます。
計2発以上相手に攻撃できる点、相手のダイマックスを2ターン枯らせる点において非常に強力です。
むしろ不意打ちで処理した後に最も読み合いが発生する点に注意です。
不意打ち読みで相手に積み技を撃たれることもあるので、マジックミラーを残す意味で交代するか、普通に殴るか、不意打ちを撃つか…
ネイティオは未来を予知できるので、本人に聞いてみてくださいね。
被ダメージ
襷で耐える前提ですが一応。
タスキの特性上、連続技で落ちます。
H4振りで計算します。
vsドラパルトドラパルト
無振りドラゴンアロー 180〜216(128.4〜154.2%)確定1発
ドラゴンアローにしばかれます。
が、ドラパルト側は舐めきって積み技や身代わり、もしくは最大打点のゴーストダイブを撃ってくれることが多いです。
vsオノノクスオノノクス
A252補正なしダブルチョップ 156〜184(110.6〜130.4%)確定1発
Bにかなり厚く振らないと落とされるので相手がダブルチョップ採用型なら諦めです。
vsヌオーヌオー
C4熱湯 43〜52(30.7〜37.1%)中乱数3発
vsトリトドントリトドン
C4熱湯 58〜69(41.4〜49.2%)確定3発
C4冷凍ビーム 86〜102(61.4〜72.8%)確定2発
vsドヒドイデドヒドイデ
C4熱湯 37〜45(26.4〜32.1%)確定4発
vsアーマーガアアーマーガア
B252補正あり4段階上昇ボディプレス 48〜56(34.2〜40.0%)確定3発
A252アイアンヘッド 78〜93(55.7〜66.4%)確定2発
A252ブレイブバード 117〜138(83.5〜98.5%)確定2発
いわゆる受けポケモンにはめっぽう強いですね。
ちなみにここに載っていないポケモンたちからの被ダメは、基本的にほとんどタスキ発動まで削られますのであしからず。
苦手な敵
- 連続技持ち
ドラパルトドラパルト、オノノクスオノノクスに連続技があると勝てません。
逆にいえば、それがなければ倒せる可能性が十分あります。
鋼タイプやフェアリータイプと組ませてドラゴン技を牽制しましょう。
パルシェンパルシェンやマンムーマンムーのつららばり、
セキタンザンセキタンザンやドサイドンドサイドンのロックブラストなどはもう無理です勘弁してください。
- バンギラスバンギラス
砂のおかげで特防が数値以上に高い上に、下手に抜群技を撃つと弱点保険のカモにされます…。
竜の舞バンギラス等を止めるためにも、電磁波や追い風も選択肢に入るかもしれませんね。
おわりに
- 相手に逆に利用されないように
どんなポケモンもそうですが、簡単に起点にされないように注意しなければいけません。
例えばこのネイティオの場合だと、ギャラドスやバンギラスに大したことができず、竜の舞を積まれてしまった日には、全抜きされかねません。
そのあたりは、パーティでの相性補完が大切になってきますね。
相手の積みエースの選出を縛ったり、先に超火力で圧迫しておいたり、といった動きも必要かもしれません。
逆に、耐久型のポケモンや、ステロ等の起点作成型のポケモンにはとても強く出すことができます。
かゆいところに手が届く、そんなネイティオでした。
- 採用理由は愛
「つよいポケモン よわいポケモン
そんなの ひとのかって
ほんとうに つよい トレーナーなら
すきなポケモンで かてるように がんばるべき」
皆さんはこの名言をご存知でしょうか。
金銀版での四天王、カリンさんの名言です。
ほんとに、ポケモンはこれに尽きますね。
愛を込めて今日も楽しく対戦しましょう。
うちのかわいいネイティオちゃんも、皆さんと一緒に活躍させていただけたら幸いです。