はじめに
電磁波に頼るのは✟強者の翼ではない✟ので初投稿です。- 本育成論は非公式の略称を許可なく使用します。
- A↑などの矢印は性格による上昇補正がかかっていることを意味します。
- 本育成論はカジリガメと組む前提のものですので、ご了承ください。
- 本育成論は以前投稿した内容を改良したものです。(前の育成論は削除しました。)
ペリッパーについて
- 現在のガラル地方での唯一の特性雨ふらしを持つポケモンです。雨起動として使用するなら、その他のポケモンとの差別化は必要ありません。
- 合計種族値440と決して高い数値ではありませんが、優秀な耐性と、特性とかみ合った強力なタイプ一致技を持っています。
しかし、ペリッパーの残念なところは、環境トップクラスであるギャラドス対策によって簡単にやられてしまうということです。おもいもよらないところから電気技がとんでくるため、扱いが難しいです。
- 8世代の雨パ(雨起動に一枠使う価値はあるのか)
ダイマックスの登場により、7世代の時より天候が目まぐるしく変化するようになりました。
今作では雨エースがダイストリームをうつことで、自力ですいすいを発動させることができます。
では貴重な一枠をペリッパーに使う価値はあるのでしょうか。
賛否両論あると思いますが、筆者は雨エースがカジリガメなら、雨起動要因は必須だと考えています。理由は二つあります。
1.カジリガメのダイロックで天候が変わってしまう。
2.「3体目をダイマックスさせる」という選択がとれる。
理由2について、これはカジリガメが「ダイマックスエース」にも「ダイマックスした3体目のうち漏らしのスイーパー役」にもなり得るということを意味します。
相手によって役割を変えられるのは大きなメリットになります。
また理由1のように、ペリッパーには中盤以降にも「クッション兼雨再起動」の役割がありますので、本育成論は「出オチしない」ことを強く意識した型になっています。
個体値(重要)
S以外は普通の特殊アタッカーと同じくAは不問でHBCDは31です。
ただし、素早さの個体値が8か9である必要があります。
理由はSの実数値を66にするためです。
無振りカバルドンのSは67で、無振り45族のSが65、最遅ペリッパーのSが63です。
つまり、個体値の調整によって無振りカバルドンより遅く、無振りローブシン(S45族)より早いS実数値が実現可能ということです。
ペリッパーごときにそんな時間かけられるか!
という方はSの個体値が0のペリッパーに努力値を32振ってください。
実数値が66になります。
正直これでもほぼ大差ないのです。(詳しくは努力値の項目に記します。)
ですが、理想のポケモンを紹介する場だと思っているので、確定欄はSの個体値が8か9のもので進めさせて頂きます。
各種データ
- 性格
冷静
Cに上方補正をかけるのは、HD↑252カバルドンを雨下ハイドロポンプで確定1発にするためです。
Sに下方補正をかけるのは、無振りカバルドンの下から雨を上書きし、ブラッキーのあくびに対して後攻とんぼをするためです。
- 特性
あめふらし
コンセプト上確定です。
ちなみに、夢特性は「あめうけざら」、もう一つの通常特性は「するどいめ」です。かわいい
ペリッパー<キリッ
- 持ち物
きあいのタスキ
天候を雨にし、確実に生き残り、かつ裏を削られずに手持ちに戻すためにタスキを持たせます。雨パに慣れていない方はタスキを持たせることをお勧めします。
こだわりメガネ
ペリッパー単体の性能であれば、タスキペリッパーより強いです。
タスキとメガネの各々の弱みと強みは後に記述しましたので、良かったら見ていってください。
- 努力値 (5/25改良)
H76 B180 C252
(S個体値0の場合)H76 B180 C220 S32
Cに204以上振ると、HD↑252カバルドンを雨下ハイドロポンプで確定一発にできます。
削り性能を上げるためC特化にさせます。
残りを物理耐久指数が最も高く、かつHPが奇数になるようにするために、Hに76、Bに180努力値を振ります。こうすることでよくカジリガメのストッパーに出てくるタスキドリュウズのがんせきふうじが丁度確定3発になり、タイマンで勝てるようになります。
陽気A252ドリュウズがんせきふうじ41.3%~49.6%(確定3発)
1ターン目にタスキを貫通して倒される敵としては、主にA↑252珠ドラパルトのドラゴンアロー、A↑252パルシェンのロックブラストが挙げられると思いますが、この調整なら急所を引かない限り耐えます。
特殊方面はぺらっぺらなので注意してください。
Sの個体値が0の場合、Sに努力値を32振りますので、Cの努力値をSに回してください。
H76 B180 C220 S32
若干火力が落ちますが、これでもHD↑252カバルドンはハイドロポンプで確定一発なので役割は十分にこなせます。
- 技
ハイドロポンプ/ぼうふう/とんぼがえり/はねやすめ
ハイドロポンプ、ぼうふう
特性と相性ばっちり、説明不要の最強クラスのメインウェポンです。サンキューゲーフリ
なみのり
HBカバルドンなら、なみのりでも余裕で落とせます。HD↑カバルドンはあまり見かけないですし、なみのりでもいいかもしれません。ですが相手の物理受けをカジリガメ圏内まで削るのもペリッパーの仕事ですし、威力重視でハイドロポンプを採用しています。
とんぼがえり
必須です。現在ガラル地方にはいませんが、以前はニョロトノとの差別化の一つとなっていた技です。
はねやすめ
ナットレイやドヒドイデと削りあう展開がよくあるので、まもるやトーチカのタイミングで使えばサイクルの疲弊を緩和できます。
もしサイクルで削れてしまっても、有利対面で相手の交換を読んではねやすめで回復すれば、再びタスキを発動するチャンスが得られます。
この技を採用できることがメガネペリッパーとの差別化点になります。
まぁ実際はダイウォールとして使うのがほとんどです。
- 候補技
はたきおとす
以前の育成論でははたきおとすを採用していましたが、ダイウォールが使えないのが不便すぎました。相手との天候争いを制するには、ダイウォールが必要不可欠です。
まもる
様子見、雨ターン調整、ダイマ枯らしと何かと便利です
あまごい
コータスと対面してしまったとき用。ダイウォールにもなります。
こらえる
守るよりダイマ枯らしが安定します。ダイウォールにもry
おいかぜ
ほぼカジリガメとしか選出しませんし、あまり使う機会はないです。ダr
ダメージ計算
- 与ダメージ(C↑252の計算です。)
(計算は記述がない限り全て雨下のものです)
ハイドロポンプ
HD↑252カバルドン103.2~122.7%
H4ドリュウズ190.3~223.6%
H4ホルード193.7~228.5%(ダイマックスされたとき乱数81.2%)
H252バンギラス121.7~142.9%
H252D4ブラッキー49.5%~58.4%(高乱数2発98.4%)
H252カビゴン43.0~50.9%
H252チョッキヒートロトム103.1%~122.2%(確定1発)
H252アーマーガア70.2~83.4%
HD↑アーマーガア48.7~57.5%
タラプアーマーガアには勝てません。
H4ミミッキュ92.3~109.9%(皮ダメ込み確定1発)
晴れ下H252コータス62.1~74.5%
無振りリザードン188.2~223.5%(ダイマックスされたとき乱数68.7%)
なみのりはHD↑252カバルドン84.6~100.4%(超低乱数6.2%)です。
ぼうふう
H252ローブシン111.3%~131.1%
無振りドラパルト65.0~77.3%
メガネだと高乱数で落とせます。素晴らしい火力。
H252D4ナットレイ40.3~48.0%(確定3発)
H252D4ヌオー57.9~68.3%(確定2発)
H252D4トリトドン44.4~52.7%(低乱数2発23.4%)
H252D4ドヒドイデ38.8~46.4%(確定3発)
HD↑252ドヒドイデ30.5~36.3%(乱数3発42.1%)
H252チョッキゴリランダー98.5~116.9%(乱数1発87.5%)
- 被ダメージ
物理
A↑252パルシェンロックブラスト 75.8~96.5%
A↑252珠ドラパルトドラゴンアロー 60.6~75.8%
A252ドリュウズがんせきふうじ 41.3%~49.6%(確定3発)
A252珠ミミッキュじゃれつく 45.5~54.4%(乱数2発54.6%)
これを確定3発にしようとすると、ほぼHB振りになり火力が貧相になってしまいます。ミミッキュとのタイマンは勝てません。
A↑252根性発動ローブシンマッハパンチ 18.6~22.3%
無振りナットレイパワーウィップ 37.9~45.5%
特殊
C252トゲキッスエアスラッシュ 56.5~66.8%
C252サザンドラあくのはどう 62.0~73.1%
C↑ラプラスぜったいれいど媒体ダイアイス 84.8~100.0%
無振りドヒドイデねっとう 19.3~22.7%
雨の影響もあって以外と食らいます。
C↑252眼鏡ウォッシュロトムボルトチェンジ 314.4~372.4%
ペリッパー<ヤメテ!
特殊はかなりもろいです。ペリッパーでサイクル戦するのは結構難易度高い。
初手対面して危険な相手
- ロトム家電製品などのボルトチェンジ持ち
地面を投げましょう。ナットレイを後投げしても有利対面継続されて厳しいです。
ウォッシュロトムやカットロトムがいたらほぼ初手に出てくるので、逆に先発は決めやすいです。
- コータスコータス
本物の天気の子。Sが低すぎて天候が奪われます。また、雨パはあくびループに弱く、かなり危険な対面になります。
相手にコータスがいるときは、かなりの確率で初手に出てくるので、初手は挑発持ちをなげましょう。
- ドラパルトドラパルト
10万ボルト読みの行動をすると、身代わりを置かれたりして大惨事になります。
ダイロックと砂ダメで天候を奪われながら落ちます。とんぼがえり安定です。
その他初手に出てきたポケモンは、電気技を持っていると思った方がいいです。
相性のいい味方
俗に言うペリカメナットです。カジリガメの制圧力がすさまじく、くせになります。
- すりぬけ特殊ドラパルトドラパルト
エルフーンに強く、ペリッパーのとんぼがえりに身代わりを合わせられたときに心強いです。
ぶっちゃけメガネペリッパーのほうが強い
今までのは一体なんだったんだよ!と思うかもしれませんが、もう少しだけお付き合いください。
本論のタスキペリッパーと控えめメガネペリッパーの比較について記します。
まずタスキ型の方が優れている点からです。
- 扱いやすい
言い換えれば、「雑に初手に投げれる」ということです。
珠カジリガメはもろはのずつきでダイマックスギャラドストゲキッスを一撃で葬り去るとんでも火力を持っています。たとえペリッパーが雨降らしマシーンとなってしまっても、雨下のカジリガメは二匹分の働きをしてくれるでしょう。
「HPを残したまま裏を削られずに手持ちに戻る。」これが確実にこなせるタスキペリッパーはやはり安定感があります。
やや限定的ですが、これはタスキペリッパーの大きな強みです。
もしタスキ雷拳ルカリオが初手に来た時、メガネペリッパーだとなすすべなくやられてしまい、ナットレイを後出ししても、インファイトで致命傷を受けてしまいます。
しかしタスキペリッパーなら、雷拳をタスキで耐えてとんぼがえりをし、カジリガメを場に出せます。相手のタスキさえ潰せれば、カジリガメの有利対面です。ダイナックルの起点にしてやりましょう。
次は本論のペリッパーの残念なところです。
- ペリッパーのタスキ適正が低い
一般に、タスキの適正が高いポケモンとは
1.高速高火力低耐久アイアントドラパルト
2.S操作技を利用して自分より早い相手に二回行動する。ドリュウズモルペコ
3.反射技、先制技、トリルなどを利用したストッパーエースバーンキリキザンブリムオン
などです。
本論のペリッパーは残念ながらどれにも該当してません。
実数値的には、並耐久高火力低速といったところで、サイクル戦になりがちでタスキがくさりやすいです。(気休め程度にはねやすめを採用してはいますが、)
- Sを落とすデメリットがでかい
本論は初手カバルドンやブラッキーのあくびを意識してSの低い個体を使用していますが、その影響で無振り60族の上を取れなくなっています。60族にはガオガエンニンフィアや雨パの天敵アシレーヌなどがいます。この辺りを上から殴れないのは相当な痛手です。
控えめ個体ならこのポケモンたちを上から殴れますし、メガネを持たせれば砂下でもカバルドンを一撃で倒せます。
また、本論のアピールポイントである無振りローブシンよりは速いという点も、Sに少し努力値を割いた無振りカバルドン抜きローブシンがチラホラいるため、100%無傷で勝てるという訳ではないです。
他にも、メガネペリッパーならタラプアーマーガアを後出しから倒せる点、サニーゴ(ガラル)に後出しを許さないほどの火力がある点を踏まえると、メガネペリッパーの方が総合的に強いのではないかな、と思います。(他のポケモンにタスキ持たせられるし)
しかし、タスキ型が扱いやすいというのも一面の事実です。従って、雨パ初心者にはタスキペリッパーがオススメだが、雨パを使っているうちにペリッパー単体の有用性に気付いたならメガネペリッパーを試してみるのがいいだろう。というのが筆者の結論となります。
おまけ
S実数値
67 無振りカバルドン
66 本論のペリッパー
65 無振り45族 ローブシンなど
63 最遅ペリッパー 無振りクワガノン
60 無振り40族 ドサイドンなど
59 無振りトリトドン
58 最遅60族 ガオガエンギルガルド(シールド)など
57 最遅タイプ:ヌル
後攻とんぼがえりが出来るかどうかには常に注意を払ってください。
以上になります。
育成論を読んでいただきありがとうございました。