はじめに
こんにちは、ななみと申します。
今回はサマヨールについて。
今作のダブルバトルへの入り口
今作のダブルバトル、サマヨールが7世代では考えられないぐらい高い使用率を誇っています。
それが何故か、私なりの分析ではありますが解説していきます。
まず、サマヨール自体の特徴として
- 弱点が少ない
- 輝石込みで凄まじい耐久の高さになる
- トリックルームが貼れる、または解除出来る
これらを併せ持つポケモンが前作はいましたクレセリアポリゴン2が、今作は正直コイツぐらいしかいません。まずその時点で使用率が集中しやすいです。
持ち前の耐久を活かし、高い成功率で単独でトリックルームの展開を期待出来ます。
そして今作のダブルバトルですが
- 軸とするダイマックスポケモンは安定した耐久が欲しい→あまりS種族値が高くないポケモンが軸として焦点に当たりやすく、トリックルームを採用する機会がとても多い
- そのダイマックスするポケモンを強化する事で勝つ戦略が強い→火力の低く意外と技のタイプが豊富なサマヨールは弱点で軽く小突いて弱点保険を発動させる事が出来る
という点からも今作の環境に噛み合ってると言えます。
そして、トリックルームがそこまで環境において重要であるという事は、かなりの成功率でトリックルームを単独で成功させるこの子はトリックルームを解除する事にも一役買う事があります。
結局自分がトリックルームを使わない事を軸にした場合でも相手のトリックルームを崩すための採用も多発、現在サマヨールは使用率五本の指に入ってしまうレベルの個体数を誇っています。
今作においてトリルを貼って弱保エースで無双という戦略はとても簡単。ダブルバトルわかんねーよ!って人はとりあえずコイツとドサイドンを育てる事を個人的にはオススメします。
ダブルバトルにおけるS操作の場作りの大事さ、8世代特有の弱保ダイマックスの強さが分かる事でしょう。
構成
調整は構築にも左右されるので、今回は単純に物理特化としておきます。
細かい事はとりあえず物理か特殊片方に特化して育てて使ってみてから、考えるのをオススメします。
重いと思うポケモンによって調整したりと組み替えましょう。
- 努力値
HB252D4。理由は上の通り。
- 性格
のんきorずぶとい
最遅を目指すのんき、小突いた時のダメージを下げるずぶといの二択。
- 個体値
基本は31/0/31/×/31/0
かげうちを使う場合A31のメリットもあります、ずぶといにしてS31にしとけば相手のサマヨールより非トリルで先に動く可能性もありそれもまた良し。
構築と相談する要素はあるので、完全な脳死はやめましょう。
- 持ち物
しんかのきせきで確定、持たせるポケモンが限定されているものの効果自体は頭のおかしいアイテム。
- 特性
おみとおし一択。おみとおしのメリットに比べてプレッシャーにメリットがなさ過ぎます。
- 技選択
確定技
トリックルーム…誰が相方になろうとも採用意図になる技。
ナイトヘッド…安定した打点。多少なりとも負担が与えられないと厳しい。
選択技
じならし…ドサイドンバンギラスジュラルドン辺りの弱点保険を発動させる技。一応非トリルでのサポートも可能なものの浮いているポケモンに効かないので信用は出来ない。
かわらわり…壁が割れます、低い火力で弱点を突く事も可能。両方の要素で使うのが無難です。
がんせきふうじ…ラプラスオニシズクモ辺りの弱点を突くのが狙い目。自分のポケモンだけSを下げるので、じならしと違いトリル下でのSサポートにもなります。
かげうち…ブリムオンドラパルト辺りの弱点を突くのが狙い目。トリックルームを絡めなくても使えるのが強み。
サイドチェンジ…非トリル下でも大きな仕事をこなせるようになる技。非トリル下でも強く動けると何かと便利。
てだすけ…これもサイドチェンジと似たような理由。弱点保険を発動させる方が破壊力が高い。
のろい…トリックルーム後の退場に便利な技。削りも大きい。
かなしばり…隣のポケモンがまもるやダイウォールで有効打を防いだ後に使えば決定打が消せる事があります。ダイマックスした相手には無力。
おにび…相手の物理アタッカーの火力を削げます。
いたみわけ…ほぼ負担目的、この子はあくまでも場作りがメインなので、無駄に生き残ってもらってもただの置物になってしまい困る事もあるのでよく考えて採用しましょう。
優先度の高い技はこの辺り。もちろん書いてない技も選択肢になり得ます。
使い方
持ち前の耐久を武器にかなりトリックルームを貼るタイミングに融通を利かせる事が出来ます。トリックルームの性質上後半に出す意味は特にないですが。
初手から展開する必要性はありません。相手の初手を見て後ろから投げても十分展開が間に合う事もあります。
ダブルバトルがよく分からない人はとりあえず初手にぶん投げるのもそれはそれで問題ないです。
相性の良い味方
- 弱点保険を持たせやすいトリルエース
ドサイドンバンギラスラプラスオニシズクモ
これに尽きます。
相手のトリルを解除する目的でサマヨールを採用するにしても、何かしら入れとけば構築そのものの破壊力が上がりやすいです。
対策(追記)
何があるとトリックルームは崩されるか、というのを書いてなかったと思ったので追記です。
- 挑発
- 自分よりさらに遅いポケモン
- トリックルームふういん
- トリックルーム解除のトリックルーム
- 催眠
- 吠える等の強制交代技(強制交代技の優先度は-6、トリックルームの優先度が-7なのでトリックルーム発動より前に交代させられる)
主にこんなところ。
これらの対策を掻い潜る事が出来ればさらに上のステップへ行ける事でしょう。
対策の対策は上げ始めるとキリがないのですが、代表的にはこのゆびとまれ持ちトゲキッスを採用していればかなり信用度は上がります。
低速と高速を相手によって使い分ける事が出来る構築にするのも辿り着きやすい結論です。具体的にはコータスフシギバナを混ぜた構築等。
ダメージ計算
与ダメージは弱点保険発動時にどれだけ削れるかだけ書いておきます。
のんきA0想定
与ダメージ
- じならし
B無振りドサイドン 13〜16(ハードロック込み)
B無振りバンギラス 22〜26
- がんせきふうじ
ダイマックス込みで5〜10%ぐらい耐久削って火力を上げるといったところ。
被ダメージ
耐久指数
物理:44100
特殊:33295
参考程度にHBクレセリアが物理耐久指数42903。
8世代的に言うとHB特化サニーゴ(ガラル)で41833。相当硬いです。
なのに何故シングルでは見かけないかと言うと、回復手段に乏しいからですね。
A極ハチマキウオノラゴンエラがみ 76.1〜90.4%
A極珠ミミッキュシャドークロー 38.7〜47.6%
A極ドサイドン130ダイアース 35.3〜42.8
C252サザンドラ130ダイアーク 78.9〜93.8%
かなりさっくりと記載。耐久指数で感じ取ってもらえると幸いです。
弱点を突かれなければ大体の攻撃は半分入らず、かなりガッツリ弱点で集中攻撃をかけられない限りはほぼほぼ1ターンで落ちません。
とりあえず少し分かりやすそうな数値を出してみましたが、とにかく細かい事は置いといて使ってダメージ感覚を身に付けるのが大事。
あとがき
いかがでしたでしょうか?
8世代の環境、トゲキッスガオガエンドラパルト辺りが使用率最上位を占めているようですが、あの子達は汎用性が高いだけであって、実際に8世代の環境を大きく動かしているのはこの子と弱点保険の存在であると私は考えています。
今作のダブルは正直前作より難しいと思いますが、とりあえずこの子は育てておけば追々パーティも組みやすくなると私は思っています。
ではまた、今度もまたダブルバトルの育成論でお会いしましょう。