ピカチュウ- ポケモン育成論ソードシールド

キョダイマックスピカチュウを考察する(先発まひ付与アタッカー、雨サポ等)

2020/04/22 18:42 / 更新:2020/07/02 21:55

ピカチュウ

HP:HP 35

攻撃:攻撃 55

防御:防御 40

特攻:特攻 50

特防:特防 50

素早:素早 90

ツイート4.714.714.714.714.714.714.714.714.714.71閲覧:79176登録:19件評価:4.71(10人)

ピカチュウ  でんき  【 ポケモン図鑑 】

性格
おくびょう(素早 攻撃)
特性
せいでんき
努力値配分(努力値とは?)
HP:4 / 特攻:252 / 素早:252
個体値:31-x-31-31-31-31
実数値:111-x-60-102-70-156 (素早さ比較)
覚えさせる技
なみのり / かみなり / ドレインキッス / かわらわり
持ち物
でんきだま

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ルール
シングルバトル
このポケモンの役割
特殊 / ダイマックスする
登録タグ

考察

※重要※ キョダイマックスレイドについて、考察を深め、その結果を本育成論に記載する予定でしたが、考察量が予想以上に増えてしまい、それに伴いピカチュウの型が変わってしまったため、フォーク投稿とさせていただきました。リンク先をご参照ください。

「キョダイマックスピカチュウを再考察する(まひもばら撒く物理ボルテッカー型)」
育成論ソードシールド/1064

 はじめまして、酢漬け梅干と申します。初投稿です。初代からポケモンをやっておりますが、本格的に対戦環境に入ったのは剣盾世代からなので、皆様のご指摘・ご指導・ご提案をお待ちしております。よろしくお願い申し上げます。

凡例

1.本考察では「種族値」「個体値」「努力値」等の非公式用語を用います。

2.考察執筆にあたり、読みやすさを考慮して以下の略称を用います。

HP → H
こうげき → A
ぼうぎょ → B
とくこう → C
とくぼう → D
すばやさ → S

3.わざの表記については以下の順序及び略称で記述します。

技名 → 「技名(ダイマックスしたときの技名)」
タイプ → タイプ名
物理技/特殊技/変化技 → 物理/特殊/変化(いずれかひとつ)
威力 → 威力 数値
ダイマックス威力 → ダイ 数値
命中 → 命中 数値
PP → PP 数値
直接攻撃か否か →直接 〇(直接攻撃である場合)/×(直接攻撃ではない場合)

4.ポケモンの個体値については、特に表記がない場合最適個体とします。

5.ダメージ計算についてはポケマス様のダメージ計算ツールを参照させていただきました。また、ダメージ計算については、相手ポケモンは全てダイマックスしてない場合の数値を掲載しております。ご了承ください。

本論

「ピカチュウ」および「キョダイマックスするピカチュウ」について

 ピカチュウピカチュウピカチュウはポケモンを代表するキャラクターの一匹であると言っても過言ではないでしょう。ただ、対戦環境で戦っていけるポケモンかどうか、という点についてはかなり工夫と愛情と根気が必要なポケモンであったと思われます。
なぜでしょうか、それは種族値の低さにあると思われます。

H35
A55(でんきだま所持、努力値252振り、性格無補正の場合の実質種族値:162)
B40
C50(でんきだま所持、努力値252振り、性格無補正の場合の実質種族値:152)
D50
S90
合計種族値320
(ただし、後述しますが本育成論ではAに努力値を振りません。ご注意ください。)

S種族値はかなり高いものの、やはり進化後のライチュウライチュウライチュウ

H60
A90
B55
C90
D80
S110
合計種族値485

と比べると、パワー不足感がぬぐえません。ゆえに対戦環境ではあまり見かけないポケモンであると言えますし、使うとなれば工夫と愛情と根気が必要だと言えます。

 さて、「キョダイマックスするピカチュウ」の入手方法ですが、二つの手段で手に入れることができます。

 一つ目は「ポケットモンスター Let`s Go! ピカチュウ」のデータがあると、ワイルドエリア駅にいる女の子からもらうことができます(モンスターボール入りです)。

 このピカチュウは必ずすべての個体値が最大(いわゆる6V)です。またとくせいは「せいでんき」となります。冒険をするにあたって頼もしい相棒になりますし、教え技の親に使うことにも有用な個体であるといえます。

 二つ目の入手方法ですが、本サイト「ポケモン徹底攻略」におけるピカチュウの項にある捕獲方法を引用いたしますと、

2020年5月12日(火)9時00分〜5月19日(火)8時59分の期間中、ネット接続しワイルドエリアニュースを受け取ると場所に関係なく細い光のレイドバトルに出やすくなる(★5は時々ボルテッカー習得)(隠れ特性、キョダイマックスあり)

となります。こちらは「とくせい:ひらいしん」の個体も出現します。

 注意事項として、キョダイマックスは遺伝しません。そのため入手チャンスは少ないですが(ほかのキョダイマックスポケモンのレイドイベントを鑑みるに、おそらくまた捕まえるチャンスが来るのではないでしょうか?)

 「キョダイマックス」するポケモンはそれぞれ対応するタイプの大技が専用技に変化します。「キョダイマックスするピカチュウ」はでんきタイプの「ダイサンダー」の代わりに「キョダイバンライ」という技に変化します。次項で説明します。

「キョダイバンライ」について

 キョダイマックスしたピカチュウのみが用いることができる、特別なでんき技です。通常にダイマックスした時に使う「ダイサンダー」と比較して、特徴を挙げていきます。

1. じめんタイプには効かない

 元がでんきタイプの技なので、タイプ相性の都合上、じめんタイプには効きません。この点は「ダイサンダー」と一緒です。

2. 相手をかならず「まひ」させる

 「キョダイバンライ」を象徴する効果であると言えます。相手の「でんきタイプ(でんき技経由のまひは効かない)」ポケモンを除いたすべてのポケモン(「とくせい:じゅうなん」については未確認のため要検証)に対して「まひ」状態を付与します。
 ダブルバトルでは「キョダイバンライ」を当てた対象以外の相手ポケモン(じめんタイプのポケモンを含む)にも「まひ」状態を付与します。
 例えばダブルバトルで「ピカチュウピカチュウピカチュウ・ブラッキーブラッキーブラッキーvsエルフーンエルフーンエルフーン・ナマズンナマズンナマズン」対面のとき、ピカチュウが相手のエルフーンにキョダイバンライを当てた場合、攻撃対象でないナマズンにもまひが入ります。(ただしナマズンにキョダイバンライを当ててもじめんタイプなので効果は発動しません)
 「まひ」によって確実に相手のスピードを落とすことができるのは大きなアドバンテージです。
ただし、まひさせたい一心でじめんタイプのポケモンにキョダイバンライを直接撃っても、1.で述べた通り「でんきタイプの技は無効化される」ため、シングル環境ではまひは付与できません。

3. エレキフィールドにしない

特徴2に隠れがちですが、通常の「ダイサンダー」との違いとして、場を「エレキフィールド」にしないことが挙げられます。
 「ダイサンダー」の追加効果は「バトル場をエレキフィールドにすること」です。「エレキフィールド」は

  • でんきタイプの技の威力が1.3倍になる
  • エレキシードを持ったポケモンはBランクが1段階上がる
  • 「ひこうタイプ」「とくせい:ふゆう」のポケモンを除いた地面にいるポケモンは「ねむり」「あくび」状態にならない

という効果があります。

 一見すると、「エレキフィールド」にできない「キョダイバンライ」は「ダイサンダー」よりも効果が少なく見えますが、逆に考えると、「あくびを使って相手ポケモンの交代を誘う」戦術や「耐久ポケモンがねむる→カゴのみで回復する」などの戦術を邪魔しない、ともいえます。

とくせい

 マックスレイドバトルの解禁により、「せいでんき」だけでなく、ゆめとくせいである「ひらいしん」も使うことができるようになりました。ただし「とくせいカプセル」での変更はできません。
 ゆえに、「どの個体のピカチュウを使うか」という問題に関しては、まず「どちらのとくせいを用いるか」が考察の第一歩となります。

 ピカチュウ使い初心者には「せいでんき」をオススメしています。

 もちろんでんき技を受けたときにノーダメージの上、Cが一段階上昇する「ひらいしん」は効果自体がとても強力ですし、筆者が
育成論ソードシールド/1064
でフォーク育成論として紹介した「物理型ピカチュウ」よりも、特殊型ピカチュウである本育成論のピカチュウの方が、明らかにシナジー効果が高いです。

 しかし、それでも筆者の意見としては、ピカチュウ使い初心者には「せいでんき」をオススメします。その理由をお話しします。

 一つ目の理由としては、単純に「とくせい:ひらいしん」の「キョダイマックス適性を持つピカチュウ」の入手は非常に限られている、ということです。
 「「ピカチュウ」および「キョダイマックスするピカチュウ」について」で前述しましたが、「ポケットモンスター Let`s Go! ピカチュウ」のデータがあれば、とりあえず「とくせい:せいでんき」の「キョダイマックス適性を持つピカチュウ」が入手できます。しかも6Vの理想的な個体です。まずはこの子を育成することで「ピカチュウの戦術に慣れた方がいい」と考えます。

 二つ目の理由としては、そもそも本育成論のピカチュウは先発起用を基本としている、ということです。先発で出てきたピカチュウに対して、相手トレーナーはよほどの深読みをしない限りでんき技を撃たないでしょう。先発ピカチュウには、「ひらいしん」の発動機会はほぼありません。

 三つ目の理由としては、「ひらいしん」はピカチュウを対戦で使い慣れ、「こちらがピカチュウをパーティーに入れている時、実際にピカチュウを選出したとき、相手がどういう行動をするか」という心理や実際の行動を読み切れるようになってから使用する方がよいと考えるからです。
 相手がでんき技を撃ってくるタイミングを読み違えたとき、ピカチュウの儚いH・B・Dでは何の意味もない一匹損に直結します。
 自信がなければ、たとえ倒されても、倒されたときの技が接触技であれば、S操作戦に持ち込める可能性が高くなる「せいでんき」にする方が無難でしょう。
 例えば相手視点でこちらのパーティーに、

ピカチュウピカチュウ「わたしは「ひらいしん」でーす」

と言わんばかりのピカチュウがいる中で、「相手はポンポンでんき技を撃つか」という、トレーナー視点で考えるべき課題があります。ここをクリアできなければ「ひらいしん」は宝の持ち腐れになってしまいます。

 もちろん、
「相手の電気技くらい(たとえば、本来ピカチュウでは相手にできる対象ではないエースバーンエースバーンエースバーンの「エレキボール」などの不意の隠し玉レベルの技まで)読み切れる。それより相手からの接触が条件で、かつ30%の確率でしかまひできない「せいでんき」なんか使うつもりはない」
あるいは
「私の得意分野はサイクル戦術です。相手のボルトチェンジなど、相手に有利なでんき技を無効にできる交換手段が欲しいです。」
という思考の持ち主なら「ひらいしん」をお勧めします。

※ サイクル戦特化の「ひらいしん」型ピカチュウに関する育成論
「【受けループ崩壊】高火力ボルチェンピカチュウ」
育成論ソードシールド/1088

キョダイマックスピカチュウのつかいどころ

 ピカチュウがキョダイマックスをする前提であれば、基本的には先発初手でダイマックスし、後続のために「まひ」や「火力」を押し付けることが一番仕事しやすい環境であるといえるでしょう。
 先発のピカチュウが倒れた後に、後続のために何を残すかが、このピカチュウの運用を左右します。
 エレキフィールドにせず、相手をまひさせる戦い方をした後、「あくびを使って相手ポケモンの交代を誘う」戦術や「耐久ポケモンがねむる→カゴのみで回復する」などの戦術を通す戦い方が考えられるでしょう。
 また後述しますが、「なみのり(ダイストリーム)」を搭載する都合上、雨を活かしたパーティーにつなげるなども考えられるでしょう。
 先発起用をしない場合、受け出しをするにはあまりにもか弱い体をしておりますので、後詰として出すならば味方のポケモンが倒れた後に安全に出す必要があります。
 エースバーンエースバーンエースバーンやドラパルトドラパルトドラパルトなど、「S補正が少なくてもピカチュウより素早く、みず・でんきタイプのわざに耐性があるか、A・Cが高い」ポケモン相手には勝てません。素直にほかの(たいていは耐久系の)ポケモンに交代しましょう。

せいかく

 結論から言えば、「おくびょう(S上昇A下降)」が最有力です。次点で「ひかえめ(C上昇A下降)」です。

 ピカチュウはA種族値がC種族値に比べて5高いものの、ピカチュウが覚えられる強力なでんき物理技は「かみなりパンチ」「ワイルドボルト」「ボルテッカー」などであり、特に後者2つは反動ダメージ技です。耐久面に不安のあるピカチュウがこの技を使うことは、基本的にはあまり有用だとは言えないでしょう。(冒頭で紹介したフォーク育成論の物理型キョダイマックスピカチュウなら話は別ですが。)

 また、「キョダイマックス」は遺伝しないため、通常ピチューのたまご技から覚える「ボルテッカー」は使用できません。期間限定のレイドバトルに出現する★5ピカチュウのうち、一部のピカチュウのみが覚えている仕様となっております。この入手難易度の高さから考えても、物理型ピカチュウはかなり限定されるといえるでしょう。

 そもそもでんき技は「10まんボルト」「ボルトチェンジ」「かみなり」など、優秀な技が特殊技に揃っているため、物理に特化させるうまみがあまりありません。
 また、ピカチュウの強みはS種族値の高さにあります。ここに下降補正をかけるような性格は避けるべきです。

 上記の理由により、実践で用いるピカチュウの性格としては、S下降補正は避け、CかAのうち、使わない方を下降させる性格であることが望ましいと言えます。また、ただでさえ低いBやDを下げる意味もありません。

 よって「ひかえめ(C上昇A下降)」「おくびょう(S上昇A下降)」が候補となります。その中で、ピカチュウとの対面で相手より先に行動したい対象が誰か、を考えた場合、「おくびょう(S上昇A下降)」で抜ける相手が魅力的であるため、本考察では「おくびょう」を推します。

(「ゆうかん(A上昇S下降)」なピカチュウや「れいせい(C上昇S下降)」なピカチュウも個性的で大変かわいらしいと思いますが、もしその子を実践で使いたいのであれば、補正ミントを使う方がよろしいでしょう。)

努力値

H4 C252 S252

 「せいかく」欄で述べた通り、本育成論においてはAに努力値を振る理由はありません。また、HBおよびHDに振りきったところで、ピカチュウの儚い耐久では「相手のエースポケモンの技を受けて出す」運用を行うことは不可能に近いです。
 消去法となりますが、ピカチュウ(と覚える技の組み合わせ)の強みになるCとSに振りきるべきでしょう。

少なくとも、このピカチュウをバトルで使うためにはS252振りは確定です。

Hに4振ることで「H実数値111」となり一応奇数にはなります。

Sに努力値を252振った時の実数値と、主な抜き対象は

「おくびょう(最速)」→156

主な抜き対象

最速ドリュウズ(S実数値154)
準速リザードン(S実数値152)
最速ヒートロトム・ウォッシュロトム・カットロトム・フロストロトム・スピンロトム(S実数値151)
準速サザンドラ、最速ジャラランガ(S実数値150)
準速モルペコ(S実数値149)
準速ミミッキュ(S実数値148)
準速シルヴァディ・準速ウインディ、準速ヒヒダルマ(S実数値147)
最速ギャラドス・最速ミロカロス(S実数値146)
最速トゲキッス・最速シャンデラ・最速オニゴーリ(S実数値145)
最速カメックス・最速ホルード(S実数値143)
準速ルカリオ・準速ピカチュウ(S実数値142)

「ひかえめ(準速)」→142

主な抜き対象

最速エビワラー・準速ドリュウズ(S実数値140)
最速パッチラゴン、最速ウオノラゴン(S実数値139)
最速アマージョ(S実数値136)
最速ジュナイパー・最速キリキザン・最速カポエラー・最速イシヘンジン(S実数値134)
最速アーマーガア(S実数値130)
最速バンギラス(S実数値124)

となります。「こだわりスカーフ」を度外視すれば、型破り型最速ドリュウズを相手にできることからも、「せいかく:おくびょう」の方がより多い範囲にダメージを与えたり、まひさせることができます。このピカチュウに対してドリュウズが先制してくるようであれば、「こだわりスカーフ持ちドリュウズ」が確定です。他のポケモンのもちものの推理にも役立ちます。)

※どうあがいても先制されるポケモンの例
テッカニン(S無振り実数値180、S最低実数値148だが、S下降補正をかける意味なし)
アギルダー(S無振り実数値165、S最低実数値135だが、S下降補正をかける意味なし)
ドラパルト(S無振り実数値162、S最低実数値132だが、S下降補正をかける意味なし)
エースバーン(S無振り実数値139、S最低実数値111だが、準速(S実数値171)・最速(S実数値188)運用が基本のため)

そのほか、S実数値が最速・および準速等で156を超え、スピードアタッカー気質のポケモンと対面した場合は、素直に引きましょう。

※こだわりスカーフホルードにだけは二度と会いたくありません

もちもの

 ピカチュウに持たせるとA及びCが2倍になる「でんきだま」が最有力です。次点でSが1.5倍になる「こだわりスカーフ」、HP最大の時に1度だけ耐えることができる「きあいのタスキ」でしょうか。
 しかしせっかくピカチュウ専用の持ち物が用意されてありますし、多くのポケモンが必要とする「こだわりスカーフ」「きあいのタスキ」などは、他のポケモンに譲ってあげた方がいいでしょう。

わざ

  • 確定わざ

なみのり(ダイストリーム)」 みず 特殊 威力90 ダイ130 命中 100 PP 15 直接 ×

 ピカチュウは初代から、いくつかの世代で特定の条件を満たすことで「なみのり」を覚えられるポケモンです。剣盾環境ではわざレコードで覚えさせられるようになっているのでより搭載率が高いかと思います。
 剣盾環境はダイマックスの仕様により、それまでの対戦環境よりも天候が書き替えられやすくなっております。この点を考慮すると、相手の「すなあらし」「ひでり」「あられ」を上書きでき、「あめ」状態にできる「ダイストリーム」を使うための「なみのり」は確定技と言えるでしょう。ただしタイプ一致ではないので、確定のサブウェポンという立ち位置です。

通常天候時に「ダイストリーム」を撃った時のダメージ計算
ドリュウズドリュウズドリュウズH44D36振り、とつげきチョッキ 77.4〜92.1% 確定二発+確定雨
リザードンリザードンリザードンHD無振り(アタッカー型) 125.4〜147.7% 確定一発+確定雨
ウインディウインディウインディH252D4振り 100.5〜118.7% 確定一発+雨
ドサイドンドサイドンドサイドンH252D52振り、特性ハードロック 164.8〜194.5% 確定一発+確定雨
バンギラスバンギラスバンギラスH252 D60振り 76.3〜89.8% 確定二発+確定雨
(バンギラスH252 D60振り すなあらし時 50.2〜59.9% 確定二発+確定雨)

天候:雨時に「なみのり」を撃った時のダメージ計算
ドリュウズドリュウズドリュウズH44D36振り、とつげきチョッキ 80.6〜95.2% 確定二発
リザードンリザードンリザードンHD無振り(アタッカー型) 129.4〜152.9% 確定一発
ウインディウインディウインディH252D4振り 103.5〜122.8% 確定一発
ドサイドンドサイドンドサイドンH252D52振り、特性ハードロック 171.6〜202.7% 確定一発
バンギラスバンギラスバンギラスH252D60振り 79.2〜93.7% 確定二発

  • 確定わざ(タイプ一致・選択)

かみなり(キョダイバンライ)」 でんき 特殊 威力 110 ダイ 140 命中 70 PP 10 直接 ×
10まんボルト(キョダイバンライ)」 でんき 特殊 威力 90 ダイ 130 命中 100 PP 15 直接 ×

 ピカチュウのタイプ一致技です。ダイマックスさせない前提なら「10まんボルト」が安定しますが、「キョダイマックスでダイストリームを撃ち、キョダイマックス後もピカチュウが居座り雨状態をキープする」ことを戦術として取り入れるなら、雨状態のときに必中となる「かみなり」がよりよい選択肢となります。

「キョダイバンライ(かみなり)」を撃った時のダメージ計算
オーロンゲオーロンゲオーロンゲH252D68振り 76.2〜90.5% 確定二発+確定まひ
ミミッキュミミッキュミミッキュH252D4振り 78.3〜93.2% 確定二発+確定まひ
バンギラスバンギラスバンギラスH252D60振り(すなあらし時) 40.5〜48.3% 確定三発+確定まひ
(次のターンで「ダイストリーム」を推奨、すなあらし時50.2〜59.9% 確定二発+確定雨)
ヒヒダルマ(ガラル)ヒヒダルマ(ガラル)ヒヒダルマ(ガラル)H188D20振り 101.4〜119.6% 確定一発
ヒヒダルマ(ガラル)ヒヒダルマ(ガラル)ヒヒダルマ(ガラル)H172D164振り 83.1〜98% 確定二発+確定まひ

「キョダイバンライ(10まんボルト)」を撃った時のダメージ計算
オーロンゲオーロンゲオーロンゲH252D68振り 71.2〜84.6% 確定二発+確定まひ
ミミッキュミミッキュミミッキュH252D4振り 72.8〜87% 確定二発+確定まひ
バンギラスバンギラスバンギラスH252D60振り(すなあらし時) 37.6〜44.9% 確定三発+確定まひ
(次のターンで「ダイストリーム」を推奨、すなあらし時50.2〜59.9% 確定二発+確定雨)
ヒヒダルマ(ガラル)ヒヒダルマ(ガラル)ヒヒダルマ(ガラル)H188D20振り 94.1〜110.7% 乱数一発(62.5%)+確定まひ
ヒヒダルマ(ガラル)ヒヒダルマ(ガラル)ヒヒダルマ(ガラル)H172D164振り 77.2〜91% 確定二発+確定まひ

  • お好みで入れるわざ

確定わざの「なみのり」「かみなり or 10まんボルト」以外でピカチュウが活躍できると考えられるわざ候補を列挙します。ちなみに筆者は「覚えさせる技」欄にあるわざを選択しています。

ボルトチェンジ(キョダイバンライ)」 でんき 特殊 威力 70 ダイ 120 命中 100 PP 20 直接 ×

 ピカチュウを含めたサイクル戦をしたいときに。一応キョダイバンライの候補技ですが、これで撃つよりは上記二種のどちらかで撃つことをお勧めします。

くさむすび(ダイソウゲン)」 くさ 特殊 威力 ― ダイ 130 命中 100 PP 20 直接 〇

 「なみのり+でんきわざ」型ピカチュウではどうしても倒せないヌオーヌオーヌオー、ガマゲロゲガマゲロゲガマゲロゲ、トリトドントリトドントリトドンなどの「みず・じめん」のポケモンを倒すためのわざとして。また、ダイマックス技ダイソウゲンはバトル場をグラスフィールドにするので回復リソースになります。

ドレインキッス(ダイフェアリー)」 フェアリー 特殊 威力 50 ダイ 100 命中 100 PP 10 直接 〇

 タチフサグマタチフサグマタチフサグマ、サザンドラサザンドラサザンドラなど対あく・対ドラゴンを視野に入れなければならないときに。威力は低いですが、攻撃したうえでピカチュウのHPだけを回復できる希少なわざです。ただし、「ダイフェアリー」として撃った場合、場をミストフィールドにしてしまうため、「まひ」や後続ポケモンによる状態異常効果が撒けなくなるため、「ダイフェアリー」として撃つことは推奨できません。

「ダイフェアリー(ドレインキッス)」を撃った時のダメージ計算
サザンドラサザンドラサザンドラH108D4振り 152.4〜181.2% 確定一発

「ドレインキッス」を撃った時のダメージ計算
サザンドラサザンドラサザンドラH108D4振り 77.3〜92.8% 確定二発

かわらわり(ダイナックル)」 かくとう 物理 威力 75 ダイ 90 命中 100 PP 15 直接 〇

 初手キョダイマックスピカチュウが相手先発の壁張り役(いたずらごころオーロンゲオーロンゲオーロンゲやキュウコン(アローラ)キュウコン(アローラ)キュウコン(アローラ)など)を倒した後に「リフレクター」「ひかりのかべ」「オーロラベール」などを掃除するわざとして。
 キョダイマックスピカチュウはA個体値も「さいこう」ですが、タイプ不一致技ですし、せいかくでAは下降させます。威力を期待して撃つわざではなく、追加効果が目当てのわざです。

さわぐ(ダイアタック)」 ノーマル 特殊 威力 90 ダイ 130 命中 100 PP 10 直接 ×

 相手の「みがわり」を貫通する技で、対戦環境でメジャーな持ち物である「じゃくてんほけん」を発動させない選択肢として有用かもしれません。

あまごい(ダイウォール)」 みず 変化 威力 ― ダイ ― 命中 ― PP 5 直接 ×

 ダイマックスしなくてもピカチュウで雨を降らせたいときに。すべてが攻撃わざになりがちなキョダイマックスピカチュウの、ダイウォールの選択肢になります。

なげつける(ダイアーク)」 あく 物理 威力 ― ダイ 100 命中 100 PP 10 直接 ×

 どうしてもピカチュウでじめんタイプにまひを入れたいときに、「でんきだま」をなげつけてしまいましょう。こうすればじめんタイプ相手にもまひは入りますが、物理わざですし、Aに下降補正をかける以上、ダメージソースとしての有用性はあまりないと思います。また、「でんきだま」消失により、A・Cがダウンします。

さいごに・注意点

 キョダイマックスピカチュウの特徴と技候補について、様々な観点から考えさせてもらいました。
 最後に注意点を挙げるならば、本考察で導き出したピカチュウは、「S補正が少なくてもピカチュウより素早く、みず・でんきタイプのわざに耐性があるか、A・Cが高い」ポケモン相手には勝てません。

努力値欄でも述べましたが、具体的には何らかの方法を使えば(使わなくても)S実数値が156を超えることができる、スピードアタッカー気質のポケモンと対面した場合は勝てません。

 そういう場合は、素直にほかの(たいていは耐久系の)ポケモンに交代しましょう。なお筆者はこのピカチュウの相棒にBD振りブラッキーブラッキーブラッキー(ドラパルト対面から引くことを想定)やHB振りヌオーヌオーヌオー(エースバーン対面から引くことを意識)などを用意しています。

 他の交代先ポケモンとしては、ピカチュウ相手にとんでくるじめん技を無効にする「ひこうタイプ」のポケモンや「とくせい:ふゆう」のポケモンが有力でしょう(筆者はピカチュウ相手に繰り出されやすい「じしん」「つのドリル」持ちドリュウズドリュウズドリュウズ交換への回答としてフワライドフワライドフワライド(両方防げる)ヨノワールヨノワールヨノワール(つのドリル無効、じしんは当たるがBが高いので受けられる)などのゴーストポケモンが適任だと考えます。

 また、「きあいのタスキ(ハチマキ)」や「こだわりスカーフ」を持たせたじめんタイプのポケモンと対面したら、たとえ「なみのり(ダイストリーム)」を選択したとしても絶対に勝てません。環境的に多い「きあいのタスキorこだわりスカーフ持ちかたやぶりドリュウズ」はともかく、「こだわりスカーフホルード」は絶対に見たくありません。筆者のトラウマです。
 この場合はほかのポケモンに交代するか、相手のポケモンの持ち物構成を探るために一匹損を覚悟の上でピカチュウを居座らせましょう。

 それ以外のポケモンに対しては、まひ付与によるS操作戦ができますし、普段の対戦環境で見かけないがゆえの、相手の考慮外からのアタッカーもこなせると考えられます。

 以上、長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでくださった皆様に感謝の言葉を申し上げます。

 またご指摘・ご指導・ご提案等ありましたら宜しくお願いいたします。

ありがとうございました!

参考育成論一覧(主に攻撃対象の努力値振りに関して)

通常天候時に「ダイストリーム」を撃った時のダメージ計算
天候:雨時に「なみのり」を撃った時のダメージ計算(共通)

ドリュウズH44D36振り
【8世代テンプレ】チョッキドリュウズ
育成論ソードシールド/54

リザードンHD無振り(アタッカー型)
ポケモン徹底攻略の育成論にHD振り型の論がないため、HD無振りで計算

ウインディH252D4振り
「【炎枠】HS木炭ウインディ【物理環境メタ】」
育成論ソードシールド/38

ドサイドンH252D52振り、特性ハードロック
ダイマックスを狩る! BMIヒーロー《ファットガム》型ドサイドン
育成論ソードシールド/254

バンギラスH252 D60振り
「[え…特殊耐久高すぎ…]壊せ!突撃バンギラス!」
育成論ソードシールド/214

「キョダイバンライ(かみなり)」を撃った時のダメージ計算
「キョダイバンライ(10まんボルト)」を撃った時のダメージ計算(共通)

オーロンゲH252D68振り
「壁張りオーロンゲ」
育成論ソードシールド/52

ミミッキュH252D4振り
「【ねぇ...遊んでよ...】結局最強メンヘラミミッキュ」
育成論ソードシールド/395

バンギラスH252D60振り
上記に同じ

ヒヒダルマ(ガラル)H188D20振り
「キ ョ ダ ル マ ッ ク ス」
育成論ソードシールド/80

ヒヒダルマ(ガラル)H172D164振り
「はらだいこ!?カムラのみ!? ギミック満載 耐久振りヒヒダルマ」育成論ソードシールド/162

ダイフェアリー(ドレインキッス)」を撃った時のダメージ計算
「ドレインキッス」を撃った時のダメージ計算(共通)

サザンドラH108D4振り
「【ダイマックス】全抜き弱保!エースと化したサザン」
育成論ソードシールド/570

考察更新日記録

2020.04.22 初版投稿 (下書き投稿機能を利用)
2020.04.23 第2版 (努力値振り参考元の掲示)
2020.05.06 下書き期間終了、通常投稿状態に。
2020.05.12 第3版 (「キョダイマックスピカチュウ」レイドバトル発生により、「とくせい:ひらいしん」「ボルテッカー(既に覚えている個体に限定)」が解禁されたため、注意書きを追加)
2020.05.14 第4版 (下書き投稿日、及び主要な訂正をした更新日の記録を追加)
2020.06.05 第5版 (注意書きの削除、「ボルテッカー型ピカチュウ」のフォーク投稿を追加、誤記載修正)
2020.06.06 第6版 (「とくせい:ひらいしん」解禁に伴い、「とくせい」欄を追加 誤記載訂正)

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コメント (27件)

20/04/23 17:42
8目覚ましpokemon (@suguokiro_nero)
ドリュウズの襷、チョッキを無警戒だったり、ヒヒダルマは五里霧中確定だったりしてるのは実体験を元にしてるか、なにかしらの対策があってのことでしょうが、読んでる側としてはそこが一番疑問になります。

どういった対策をされてますか?
20/04/23 19:15
9かっぺ
>>7
ピカチュウが欠伸を覚えないことや、ヒヒダルマがダルマモードであれば確定耐えすることは承知してます。問題はそこじゃないので、上げてもない足を取られるのは困ります。

○襷持ちを入れるのと、選出時はダイマが前提になるポケモンを入れるのでは、「パーティ内で役割を取り合うデメリット」を論点にした場合どっこいどっこいレベルだと思います。構築によってはダイマ権は襷より重要になることがままあります。

○耐久が低いことのデメリットが大きすぎます。確かに麻痺と高い火力を両立するメリットはあるのでしょう。殴り合いに強くなりますからね。しかし、その殴り合いの強さを帳消しにする耐久のせいで、メリットがメリットになってないです。エースバーンの木炭火炎ボール(持ち物無しダイバーン)、ドラパルトの珠ドラゴンアロークラスの火力でも簡単にワンパンされます。よしんば殴り勝てたとして、ダイマと非ダイマの1-1交換はただのディスアドです。逆に、誰に勝てるのか具体例が必要かと。

○殴り勝つことが目的でないなら、麻痺と火力を両立する理由はありませんよね。襷を温存したいなら頑丈トゲデマルでほっぺ擦ってもいいですし。

○実用性ではなく、論の内容になってしまいますが、そもそもこの論は何をしたいのですか?「ピカチュウを使いたいから使えそうな型を考えた」なのか、「キョダイピカチュウを使いたいから強い構成を考えた」なのか、はたまた「確定麻痺で味方のサポートをしたい」なのか。趣旨がわからないため、タイトルから、先制麻痺付与するならほっぺすりすりでよくね?という考えが浮かびました。
キョダイピカチュウを使いたい、という所から始まるのであれば、火力も速さもギリギリで耐久が圧倒的に足りてないピカチュウで「CSに振り切らない理由がありません」は考察不足ではないでしょうか。
20/04/23 19:59
10酢漬け梅干(ピカチュウ学) (@Suduke_Umeboshi)
【訂正】「キョダイバンライ」を撃つ対象の「オーロンゲ」の項において努力値振りの数値に誤りがありました。
誤:H252D4 → H252D68
それに伴い、記述及び計算結果を、急ぎ修正させていただきました。
20/04/23 21:22
11酢漬け梅干(ピカチュウ学) (@Suduke_Umeboshi)
【訂正】「なみのり(ダイストリーム)」を撃つ対象について、修正しました。また、それに伴い、計算結果も変更しました。

【更新】わざを撃つ対象の努力値振りに関して、参考にした育成論を記載しました。
20/04/23 22:33
12酢漬け梅干(ピカチュウ学) (@Suduke_Umeboshi)
8 目覚ましpokemon様

閲覧ありがとうございます!回答いたします。

 ドリュウズに関しまして、「なみのり(ダイストリーム)」の項におけるダメージ計算をチョッキ持ちドリュウズに訂正させていただきました。ご意見ありがとうございました。

 また、「ドリュウズのきあいのタスキ」に関しましては、「初手対面でドリュウズとピカチュウが対面した場合」は、当然ながらきあいのタスキで耐えられて「じしん」で倒されてしまいます。この場合交換するのが基本であると考えます。

 しかし、何らかの都合上でどうしても交換できない場合は、ダイマックスせずに「なみのり」を選択し、「こだわりスカーフ」「とつげきチョッキ」等、道具の所持情報を引き出します(最速ドリュウズ(S実数値154)は最速ピカチュウ(S実数値156)よりも遅いため、先に行動されたら「こだわりスカーフ」が確定。「とつげきチョッキ」に関してはダメージ量で判断)。

 ただし初手ピカチュウに対して「きあいのタスキドリュウズ」が受け出しされた場合は、最速ピカチュウであれば「ダイストリーム」が2発入れられるので、あまり問題にならないと考えられます(ダイマックス技の都合上、「まもる」を貫通するため)。

 最後に、「ヒヒダルマの特性」に関しましては、「最速ヒヒダルマ(S実数値161>最速ピカチュウS実数値156)」あるいは「こだわりスカーフ」持ちでさえなければ、「キョダイバンライ」を撃つことで確定でまひにできます。

 また、ダルマモードになっても「まひ」をさせれば、計算上S実数値が205÷2=102.5となるので、攻撃のチャンスがあると考えます。

 ただ、「ごりむちゅう」と「こだわりスカーフ」の組み合わせが抜群に良いので、できる限りヒヒダルマの相手はしない方がよいのかもしれません。再考させていただきます。

 以上、ドリュウズやヒヒダルマに関して、私が実際に立ち回った際の思考を開示させていただきました。回答となっていれば幸いです。
20/04/24 00:50
13酢漬け梅干(ピカチュウ学) (@Suduke_Umeboshi)
9 かっぺ様

閲覧と再指摘ありがとうございます!こちらが質問をうまく呑み込めなかったことをお詫び申し上げます。

〇そもそもこの考察はどういう趣旨なのか

 簡潔かつ正直に述べるならば、「キョダイピカチュウを使いたいから(使ううえでは)、どうすれば強みを活かせるのか考えた」というのが本考察の趣旨です。
 まず、耐久性が低い「ピカチュウ」というポケモンを使う以上、「ピカチュウよりも素早いポケモンからは逃げ、ピカチュウよりも遅いポケモンを上から攻撃する」戦術を取るしかありません。

 また、いわゆる耐久ポケモンのような優秀なH・B・Dを持っておらず、「とくせい:せいでんき」のため、「相手のでんき技を読み、それに対して「とくせい:ひらいしん」で受け出す」戦術が取れません。故に先発選出をしないのであれば受け出しではなく、味方ポケモンが倒れてから安全に出す方法しかありません。

〇ダイマックスの権利をピカチュウに渡すか否か

 当然ですが、自分と相手のパーティによります。
 相手パーティーに対してピカチュウが仕事できそうな構築をしているのであれば先発ピカチュウのキョダイマックスは有効でしょうし、そうでなければ普通のアタッカーピカチュウとして自分より遅いポケモンを特殊面から崩すか、ほかのポケモンに出番を譲る選択になります。
 私が「どんなパーティーが「ピカチュウが仕事できそうな構築」と考えているか」については本回答の後半「麻痺と火力を両立する意味について」にて述べさせていただきます。

〇火力を押し付けるメリットを帳消しにするほど耐久力が低いこと

 本考察において、考察内で、そして上記で述べた通り、絶対に削れないのは「S上昇性格+S252振り」です。ピカチュウの素早さという利点をつぶす理由がありません。

 HBかHDに252ずつ努力値を振ったとしても、たいていのポケモンのタイプ一致技を受けた場合、

BorD無振り 確定一発〜高乱数一発程度
HBかHDに252振り 乱数一発〜確定二発程度

に変わるだけであり、ピカチュウが行動できる回数が大幅に変わるわけでもありません。
 そして、本来振るはずだったCに努力値を振らないことで、確定二発(+確定雨or確定まひ)の調整だったダメージが乱数三発や確定三発まで下がってしまいます。これではかっぺ様の仰る「ダイマと非ダイマの1-1交換」にすら持っていけません。

 ゆえにまずピカチュウの最大の強みであるSを最大限補強し、次に幅広い特殊技を覚える都合上、Cに252振り、そしてHに4振ってとりあえずHPを奇数にする、という形に落ち着きました。
 「耐久面に不安が大きい」と仰るかっぺ様にとって、大変消極的な努力値振りの方針に見えるかもしれませんが、ピカチュウが最大限仕事をするには、H4CS252振り(あるいはかんづめ@鯖tube氏による「ASぶっぱ最速電気玉ピカチュウ」 育成論ソードシールド/647 のようにH4AS252振りのどちらか)になると思います。
 当然耐久面の不安は解決しているわけではありませんが、それならば「ピカチュウは相手の先発の偵察役」としてある程度割り切るか、ダイマックスして少しでも有利な乱数に持っていくしかないと思います。
 
 また、かっぺ様が提示した「ドラパルト」(S無振り実数値162)や「エースバーン」(育成論を見る限り、努力値がSに振られやすいため、準速171>最速ピカチュウ156)は、ピカチュウでは対応できないポケモンです。そういう対面になった場合、素直に交代します。その場合私は、「ドラパルト」にはBD振りブラッキー、「エースバーン」にはHB振りヌオーに交代していました。

〇麻痺と火力を両立する意味について

 「キョダイマックスするピカチュウ」が輝く瞬間、一つ目は、「雨以外の天候パに対してダイストリームを撃ち、雨に変える」瞬間だと考えます。
 例えばバンギラスやカバルドン「すなおこし」始動の「砂構築」や、ユキノオーやアローラキュウコン等の「ゆきふらし」始動の「あられ構築」を「雨」構築にすることで相手の天候操作役を攻撃し、相手の天候下エースを動かしにくくすることです。
 また、考察では選択技としていますが、二つ目の輝く瞬間は「かわらわり」を搭載し、「先発壁張り要員を確定まひさせたうえで倒し、余裕があればかわらわりで壁を壊す」瞬間でしょう。
 ダイマックスは3ターンありますので、一つ目の「天候操作」と「先発場づくり要員を倒し、ピカチュウ自身が雨下必中かみなり連発エースになるか、仕事終了として交代or倒れ、その後につなげる」動きを両立できる可能性があります。

 ここで火力、つまりCを252振りする意味がでてきます。「まひさせるだけ」なら火力が要らないのはかっぺ様の指摘通りです。しかし、Cに振れば、相手の先発要員をまひさせるだけでなく、先発要員を倒し、場づくりを崩壊させられる可能性が出てくる、ということです。

 実体験として「先発オーロンゲやアローラキュウコンに対して「キョダイバンライ」を2度撃ち、ダイマックス終了後」「リフレクター」「ひかりのかべ」「オーロラベール」を壊す」戦術を通して勝利を握っております。

 「キョダイバンライ」の項でオーロンゲやバンギラスを入れたのは、先発の壁張りやすなおこし要員を意識してのことでした。バンギラスに関してはメジャーな持ち物である「じゃくてんほけん」を発動させないために「キョダイバンライ」を撃つことを想定してます。

 最後に、対戦環境でよくみられる準速リザードンに対し、「先制して「キョダイバンライ」や「ダイストリーム」を撃つことで、弱点を突いてまひを付与したり、ほのお技を弱らせたりすることで撃ち勝てる可能性を大幅に引き上げることができる」ことが魅力であると言えます。

 以上、私が持っているありったけの情報を以て、かっぺ様の回答に答えたつもりです。これで不十分であれば、ピカチュウ、そしてキョダイマックスピカチュウを活かす為の戦術論を、考察の根本からもう一度練り直させていただきたいと思います。
20/05/10 13:55
15酢漬け梅干(ピカチュウ学) (@Suduke_Umeboshi)
14 ヤモ様

閲覧およびご意見ありがとうございます。

 たしかに、「単純な種族値」や「対戦環境での扱いやすさ」を見れば、進化後のライチュウ(ピカチュウに「でんきだま」を持たせても、ライチュウの方が合計種族値は上)や、環境トップと呼ばれるポケモンたちからは、2歩も3歩も引いたポケモンであることは間違いありません。

 ゆえに本来ピカチュウは「対戦環境に入れる価値の少ない、マイナーポケモン」であることは否めません。

 ヤモ様の仰る「弱い」を補うのは、論の冒頭でも書いた通り、トレーナーの工夫と愛情と根気(+相手の思考を読むこと)だと考えています。

 例えば、「先発自分のギャラドスvs相手のピカチュウ」という対面で、自分の控えにドリュウズなど、じめんタイプポケモンがいたら、よほどのことがない限り、交換をするでしょう。

 この交換の理由は、「相手のピカチュウがギャラドスに放つであろう電気わざをじめんタイプで無効にするため」ですね。少なくとも「こだわりスカーフ」持ちでない限り、Sでピカチュウに負けているギャラドスを無理に居座らせ、「じしん」などを撃たせる理由はありません。

 このような状況で「キョダイマックスピカチュウから放たれるダイストリーム」を警戒できる人はかなり少ないと思います。

 このような「相手の安定行動」に対して、相手の考慮外の大技を狙うことができれば、決してピカチュウは「弱い」ポケモンではなくなると信じています。

 対戦環境でピカチュウを使う上での、一つのたたき台になればと思っています。ありがとうございました。
20/05/12 16:58
16ななしのななこ
ピカチュウの波乗りはかなり有名だと思います。
マイナーポケモンの中でも型はかなり知られている方かと思います。
あと草結びも地面タイプに通る技として知られています。
あと初手ギャラ投げは無いですね。
ピカチュウが見えているのならなおさら。
実戦でめちゃくちゃ通っているのなら別ですが、少なくとも択は発生します
20/05/12 19:23
17酢漬け梅干(ピカチュウ学) (@Suduke_Umeboshi)
16 ななしのななこ様

閲覧およびご意見ありがとうございます。

 たしかにピカチュウの「なみのり」や「くさむすび」は、「ピカチュウを使ううえでは」比較的メジャーな選択肢であることは間違いありません。

 今回の「キョダイマックスピカチュウ」のレイド戦でも「なみのり(ダイストリーム)」を使ってきますし。そのまま使いやすい選択肢になると思います。

 コメント15で示した「初手ギャラドスvsピカチュウ」の対面に関しては、タイプ的に極端な例なので、「実戦ではこんな分かりやすい例はなく、適宜読める場面を増やしていきましょう」という経験の積み重ねとしての最初を示したかったので、大きな意味はございません。

・・・といいたいところなのですが、私の対戦経験上、相手視点自分のパーティーにはピカチュウが見えており、さらに相手のパーティーにはじめんタイプのポケモンがいるはずなのに、なぜか初手にギャラドスが投げられることが何戦もあったので、「普通に考えれば通るはずがないのに、なぜか実戦で何度も通ってしまっている」状況です。正直なぜ通っているか、自分でもわかりません。正直マイナー故に警戒されていないのでは?としかいいようがないです。

回答として成立しているかどうか不安ですが、このコメントをもって返答とさせていただきます。ありがとうございました。
20/05/12 19:24
18酢漬け梅干(ピカチュウ学) (@Suduke_Umeboshi)
【訂正】「かわらわり」の項を訂正いたしました。
20/05/12 20:22
19
夢出るんですが夢の方が強いと思うんですが特性どうしましょう
20/05/12 20:50
20酢漬け梅干(ピカチュウ学) (@Suduke_Umeboshi)
19 あ様

閲覧およびご意見ありがとうございます。

 現時点で「ボルテッカーが使える」「夢特性:ひらいしんがでる」など、今回のキョダイマックスピカチュウのレイドによって考察内容がかなり変わってくると思うので、ひらいしんキョダイマックスピカチュウを捕まえて、考察を更新するまで少々お待ちくださいませ。

 ひらいしんキョダイマックスピカチュウを持っていない現段階で言えるのは、相手のでんき技を安定して受けて、しかもCが上がる「ひらいしん」は、ピカチュウにとってとても魅力的であるということだけです。本考察においては、まひを付与するチャンスを増やすことができる「せいでんき」も悪くはない特性だと思います。
20/05/12 22:55
21
バンギラスの特性はほぼすなおこしなのでバンギラスへのキョダイバンライのダメージを天候すならあらしを込して書いた方が良いのではないでしょうか?
20/05/13 01:57
22
ひょっとしてキョダイバンライだとみがわり状態の相手にも
麻痺入るのかな
20/05/13 10:57
23酢漬け梅干(ピカチュウ学) (@Suduke_Umeboshi)
21 あ様
閲覧およびご意見ありがとうございます。
 ご意見を参考に、「すなおこしバンギラス」相手に関する記述を追加させていただきました。

22 い様
閲覧およびご意見ありがとうございます。
 私の対戦経験上、一度だけ「みがわり」したミミッキュ相手にキョダイバンライを撃った結果、みがわりを壊した後、ミミッキュ本体にまひを付与した事例が観測できました(「ばけのかわ」ははがれなかったと思います)。

 考察本文に載せるにはちょっと検証が不十分かつ、誤情報の場合かなり問題になるので、現時点ではコメント内での要検証事項とさせていただきたいと思います。
20/05/14 09:04
24ネリス
キョダイマックスピカチュウについてですが、
直近でこの考察が上げられていた物なのでコメントさせていただきます。

昨日5/13付のレイドで捕獲したピカチュウの中に特性ひらいしんを確認しました。
20/05/14 09:55
25q
23
ダイマックス技の追加効果のステータスダウンは身代わり張っても発動するため巨大万雷の麻痺も発動すると思われます。実際に検証はしてないですがほぼ間違いないでしょう。
20/05/14 14:40
26酢漬け梅干(ピカチュウ学) (@Suduke_Umeboshi)
24 ネリス様
閲覧およびご意見ありがとうございます。

 本考察は「下書き機能」を用いて2週間、本公開前にある程度意見をいただいた後で投稿しております。

 投稿後も何度も細かな訂正を行っているため、投稿日付が更新されてしまっていますが、4月末あたりの情報で記述し、4/22に第1版を投稿しております。ご了承ください。

(まさかこんなタイミングでキョダイマックスピカチュウのレイドが来るとは思っていませんでした・・・)

 「とくせい:ひらいしん」のキョダイマックスピカチュウについてですが、現在、筆者サイドでも数匹仲間に加わってもらい、従来の「とくせい:せいでんき」型と併せて、改めて考察を練っている段階です。
 本考察の更新まで、もう少々お待ちくださいませ。

25 q様
閲覧およびご意見ありがとうございます。

キョダイバンライのまひ付与効果については、身代わりを破壊した後付与されるのは、おそらく間違いはないとは思うのですが、

・身代わりが残った場合に貫通して付与されるのか
・身代わりを破壊した後ミミッキュの「ばけのかわ」が剥がれたかどうか(たしか剥がれなかったはず)

の2点について、記憶と記録と検証が不十分なので、まだ考察記述の段階にまで持っていけていません。

特にミミッキュ関連に関しては、誤情報だった場合とてもまずいので、慎重に記述させていただいております。

ダイマックス技そのものの効果にも着目しないといけませんね。精進させていただきます。ありがとうございます。
20/08/13 05:56
27たー (@TA_tsuno1pon)
ちょうどピカチュウピカチュウを使いたかったので、この育成論があって助かりました。
技についての提案ですが、「わるだくみ」を採用してもよいのではないでしょうか。
理由は、同じく補助技である「あまごい」との差別化点として、僕が思い付く限りでも

メリット
・C+2「10まんボルト」で、C±0「かみなり」以上の火力が出る
・C+2「なみのり」で、C±0雨「なみのり」以上の火力が出る
・「かみなり」「なみのり」以外の技にも補正がかかる
・相手の技によるC下降に対応できる
・特性「せいでんき」でもCを上げることができる

デメリット
・キョダイマックス中でない時に天候を書き換えることができなくなる
・「かみなり」採用の場合、雨状態でないと命中不安定になるので、積んでも技が当たらずに無償突破される可能性がある
・炎技を半減にできない

という点があげられるので、十分に差別化できていると思うからです。
長文失礼しました。
20/08/14 22:35
28酢漬け梅干(ピカチュウ学) (@Suduke_Umeboshi)
28 たー様

閲覧およびご意見ありがとうございます!

 「わるだくみ」等の補助技採用に関してですが、「ピカチュウ」というポケモンを対戦で使用する際に、気になる点が発生します。

 それは、ピカチュウはH・B・Dが低く、耐久面が儚いポケモンであるため、対戦場に長く居座れないポケモンである、ということです。

 本育成論で述べている先発型ピカチュウには、「わるだくみ」などの補助技を使うチャンスはほぼ0に近いといっていいでしょう。また、「わるだくみ」でせっかくCを上げても、ピカチュウより素早いポケモンに交代され、次の相手の技で落とされてしまう可能性も十分に考えられるということです。

 どうしても先発型ピカチュウに「わるだくみ」を使わせたいならば、たとえば先発壁張りオーロンゲや「つるぎのまい」を舞いたがるミミッキュなど、相手も補助技を使ってくることが濃厚な局面で使用する、というのが安定した選択肢となるでしょう。

 当方で少し調べたところ、少なくともA196振りバンギラス(育成論ソードシールド/214)相手などでは「かみくだく」で確定一発のため、「わるだくみ」をする余裕はありませんでした。

 先発型ピカチュウにとって、「わるだくみ」を使うことができる場面はかなり限られますが、ダイマックス時に使うとダイウォールとなり、「でんきだま」を奪われてもC2段階上昇(倍率2倍)を維持できるとすれば、いろいろ魅力的な点があるかもしれません。考慮に入れてみたいと思います。

(ただし「はたきおとす」をされ、「でんきだま」を奪われていた場合、ついでにピカチュウもダウンしている可能性もあるので、かなり不安の残る選択肢ではありますが・・・)

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