※重要※ キョダイマックスレイドについて、考察を深め、その結果を本育成論に記載する予定でしたが、考察量が予想以上に増えてしまい、それに伴いピカチュウの型が変わってしまったため、フォーク投稿とさせていただきました。リンク先をご参照ください。
↓
「キョダイマックスピカチュウを再考察する(まひもばら撒く物理ボルテッカー型)」
育成論ソードシールド/1064
はじめまして、酢漬け梅干と申します。初投稿です。初代からポケモンをやっておりますが、本格的に対戦環境に入ったのは剣盾世代からなので、皆様のご指摘・ご指導・ご提案をお待ちしております。よろしくお願い申し上げます。
凡例
1.本考察では「種族値」「個体値」「努力値」等の非公式用語を用います。
2.考察執筆にあたり、読みやすさを考慮して以下の略称を用います。
HP → H
こうげき → A
ぼうぎょ → B
とくこう → C
とくぼう → D
すばやさ → S
3.わざの表記については以下の順序及び略称で記述します。
技名 → 「技名(ダイマックスしたときの技名)」
タイプ → タイプ名
物理技/特殊技/変化技 → 物理/特殊/変化(いずれかひとつ)
威力 → 威力 数値
ダイマックス威力 → ダイ 数値
命中 → 命中 数値
PP → PP 数値
直接攻撃か否か →直接 〇(直接攻撃である場合)/×(直接攻撃ではない場合)
4.ポケモンの個体値については、特に表記がない場合最適個体とします。
5.ダメージ計算についてはポケマス様のダメージ計算ツールを参照させていただきました。また、ダメージ計算については、相手ポケモンは全てダイマックスしてない場合の数値を掲載しております。ご了承ください。
本論
「ピカチュウ」および「キョダイマックスするピカチュウ」について
ピカチュウピカチュウはポケモンを代表するキャラクターの一匹であると言っても過言ではないでしょう。ただ、対戦環境で戦っていけるポケモンかどうか、という点についてはかなり工夫と愛情と根気が必要なポケモンであったと思われます。
なぜでしょうか、それは種族値の低さにあると思われます。
H35
A55(でんきだま所持、努力値252振り、性格無補正の場合の実質種族値:162)
B40
C50(でんきだま所持、努力値252振り、性格無補正の場合の実質種族値:152)
D50
S90
合計種族値320
(ただし、後述しますが本育成論ではAに努力値を振りません。ご注意ください。)
S種族値はかなり高いものの、やはり進化後のライチュウライチュウ
H60
A90
B55
C90
D80
S110
合計種族値485
と比べると、パワー不足感がぬぐえません。ゆえに対戦環境ではあまり見かけないポケモンであると言えますし、使うとなれば工夫と愛情と根気が必要だと言えます。
さて、「キョダイマックスするピカチュウ」の入手方法ですが、二つの手段で手に入れることができます。
一つ目は「ポケットモンスター Let`s Go! ピカチュウ」のデータがあると、ワイルドエリア駅にいる女の子からもらうことができます(モンスターボール入りです)。
このピカチュウは必ずすべての個体値が最大(いわゆる6V)です。またとくせいは「せいでんき」となります。冒険をするにあたって頼もしい相棒になりますし、教え技の親に使うことにも有用な個体であるといえます。
二つ目の入手方法ですが、本サイト「ポケモン徹底攻略」におけるピカチュウの項にある捕獲方法を引用いたしますと、
2020年5月12日(火)9時00分〜5月19日(火)8時59分の期間中、ネット接続しワイルドエリアニュースを受け取ると場所に関係なく細い光のレイドバトルに出やすくなる(★5は時々ボルテッカー習得)(隠れ特性、キョダイマックスあり)
となります。こちらは「とくせい:ひらいしん」の個体も出現します。
注意事項として、キョダイマックスは遺伝しません。そのため入手チャンスは少ないですが(ほかのキョダイマックスポケモンのレイドイベントを鑑みるに、おそらくまた捕まえるチャンスが来るのではないでしょうか?)
「キョダイマックス」するポケモンはそれぞれ対応するタイプの大技が専用技に変化します。「キョダイマックスするピカチュウ」はでんきタイプの「ダイサンダー」の代わりに「キョダイバンライ」という技に変化します。次項で説明します。
「キョダイバンライ」について
キョダイマックスしたピカチュウのみが用いることができる、特別なでんき技です。通常にダイマックスした時に使う「ダイサンダー」と比較して、特徴を挙げていきます。
1. じめんタイプには効かない
元がでんきタイプの技なので、タイプ相性の都合上、じめんタイプには効きません。この点は「ダイサンダー」と一緒です。
2. 相手をかならず「まひ」させる
「キョダイバンライ」を象徴する効果であると言えます。相手の「でんきタイプ(でんき技経由のまひは効かない)」ポケモンを除いたすべてのポケモン(「とくせい:じゅうなん」については未確認のため要検証)に対して「まひ」状態を付与します。
ダブルバトルでは「キョダイバンライ」を当てた対象以外の相手ポケモン(じめんタイプのポケモンを含む)にも「まひ」状態を付与します。
例えばダブルバトルで「ピカチュウピカチュウ・
ブラッキーブラッキーvs
エルフーンエルフーン・
ナマズンナマズン」対面のとき、ピカチュウが相手のエルフーンにキョダイバンライを当てた場合、攻撃対象でないナマズンにもまひが入ります。(ただしナマズンにキョダイバンライを当ててもじめんタイプなので効果は発動しません)
「まひ」によって確実に相手のスピードを落とすことができるのは大きなアドバンテージです。
ただし、まひさせたい一心でじめんタイプのポケモンにキョダイバンライを直接撃っても、1.で述べた通り「でんきタイプの技は無効化される」ため、シングル環境ではまひは付与できません。
3. エレキフィールドにしない
特徴2に隠れがちですが、通常の「ダイサンダー」との違いとして、場を「エレキフィールド」にしないことが挙げられます。
「ダイサンダー」の追加効果は「バトル場をエレキフィールドにすること」です。「エレキフィールド」は
- でんきタイプの技の威力が1.3倍になる
- エレキシードを持ったポケモンはBランクが1段階上がる
- 「ひこうタイプ」「とくせい:ふゆう」のポケモンを除いた地面にいるポケモンは「ねむり」「あくび」状態にならない
という効果があります。
一見すると、「エレキフィールド」にできない「キョダイバンライ」は「ダイサンダー」よりも効果が少なく見えますが、逆に考えると、「あくびを使って相手ポケモンの交代を誘う」戦術や「耐久ポケモンがねむる→カゴのみで回復する」などの戦術を邪魔しない、ともいえます。
とくせい
マックスレイドバトルの解禁により、「せいでんき」だけでなく、ゆめとくせいである「ひらいしん」も使うことができるようになりました。ただし「とくせいカプセル」での変更はできません。
ゆえに、「どの個体のピカチュウを使うか」という問題に関しては、まず「どちらのとくせいを用いるか」が考察の第一歩となります。
ピカチュウ使い初心者には「せいでんき」をオススメしています。
もちろんでんき技を受けたときにノーダメージの上、Cが一段階上昇する「ひらいしん」は効果自体がとても強力ですし、筆者が
育成論ソードシールド/1064
でフォーク育成論として紹介した「物理型ピカチュウ」よりも、特殊型ピカチュウである本育成論のピカチュウの方が、明らかにシナジー効果が高いです。
しかし、それでも筆者の意見としては、ピカチュウ使い初心者には「せいでんき」をオススメします。その理由をお話しします。
一つ目の理由としては、単純に「とくせい:ひらいしん」の「キョダイマックス適性を持つピカチュウ」の入手は非常に限られている、ということです。
「「ピカチュウ」および「キョダイマックスするピカチュウ」について」で前述しましたが、「ポケットモンスター Let`s Go! ピカチュウ」のデータがあれば、とりあえず「とくせい:せいでんき」の「キョダイマックス適性を持つピカチュウ」が入手できます。しかも6Vの理想的な個体です。まずはこの子を育成することで「ピカチュウの戦術に慣れた方がいい」と考えます。
二つ目の理由としては、そもそも本育成論のピカチュウは先発起用を基本としている、ということです。先発で出てきたピカチュウに対して、相手トレーナーはよほどの深読みをしない限りでんき技を撃たないでしょう。先発ピカチュウには、「ひらいしん」の発動機会はほぼありません。
三つ目の理由としては、「ひらいしん」はピカチュウを対戦で使い慣れ、「こちらがピカチュウをパーティーに入れている時、実際にピカチュウを選出したとき、相手がどういう行動をするか」という心理や実際の行動を読み切れるようになってから使用する方がよいと考えるからです。
相手がでんき技を撃ってくるタイミングを読み違えたとき、ピカチュウの儚いH・B・Dでは何の意味もない一匹損に直結します。
自信がなければ、たとえ倒されても、倒されたときの技が接触技であれば、S操作戦に持ち込める可能性が高くなる「せいでんき」にする方が無難でしょう。
例えば相手視点でこちらのパーティーに、
ピカチュウ「わたしは「ひらいしん」でーす」
と言わんばかりのピカチュウがいる中で、「相手はポンポンでんき技を撃つか」という、トレーナー視点で考えるべき課題があります。ここをクリアできなければ「ひらいしん」は宝の持ち腐れになってしまいます。
もちろん、
「相手の電気技くらい(たとえば、本来ピカチュウでは相手にできる対象ではないエースバーンエースバーンの「エレキボール」などの不意の隠し玉レベルの技まで)読み切れる。それより相手からの接触が条件で、かつ30%の確率でしかまひできない「せいでんき」なんか使うつもりはない」
あるいは
「私の得意分野はサイクル戦術です。相手のボルトチェンジなど、相手に有利なでんき技を無効にできる交換手段が欲しいです。」
という思考の持ち主なら「ひらいしん」をお勧めします。
※ サイクル戦特化の「ひらいしん」型ピカチュウに関する育成論
「【受けループ崩壊】高火力ボルチェンピカチュウ」
育成論ソードシールド/1088
キョダイマックスピカチュウのつかいどころ
ピカチュウがキョダイマックスをする前提であれば、基本的には先発初手でダイマックスし、後続のために「まひ」や「火力」を押し付けることが一番仕事しやすい環境であるといえるでしょう。
先発のピカチュウが倒れた後に、後続のために何を残すかが、このピカチュウの運用を左右します。
エレキフィールドにせず、相手をまひさせる戦い方をした後、「あくびを使って相手ポケモンの交代を誘う」戦術や「耐久ポケモンがねむる→カゴのみで回復する」などの戦術を通す戦い方が考えられるでしょう。
また後述しますが、「なみのり(ダイストリーム)」を搭載する都合上、雨を活かしたパーティーにつなげるなども考えられるでしょう。
先発起用をしない場合、受け出しをするにはあまりにもか弱い体をしておりますので、後詰として出すならば味方のポケモンが倒れた後に安全に出す必要があります。
エースバーンエースバーンや
ドラパルトドラパルトなど、「S補正が少なくてもピカチュウより素早く、みず・でんきタイプのわざに耐性があるか、A・Cが高い」ポケモン相手には勝てません。素直にほかの(たいていは耐久系の)ポケモンに交代しましょう。
せいかく
結論から言えば、「おくびょう(S上昇A下降)」が最有力です。次点で「ひかえめ(C上昇A下降)」です。
ピカチュウはA種族値がC種族値に比べて5高いものの、ピカチュウが覚えられる強力なでんき物理技は「かみなりパンチ」「ワイルドボルト」「ボルテッカー」などであり、特に後者2つは反動ダメージ技です。耐久面に不安のあるピカチュウがこの技を使うことは、基本的にはあまり有用だとは言えないでしょう。(冒頭で紹介したフォーク育成論の物理型キョダイマックスピカチュウなら話は別ですが。)
また、「キョダイマックス」は遺伝しないため、通常ピチューのたまご技から覚える「ボルテッカー」は使用できません。期間限定のレイドバトルに出現する★5ピカチュウのうち、一部のピカチュウのみが覚えている仕様となっております。この入手難易度の高さから考えても、物理型ピカチュウはかなり限定されるといえるでしょう。
そもそもでんき技は「10まんボルト」「ボルトチェンジ」「かみなり」など、優秀な技が特殊技に揃っているため、物理に特化させるうまみがあまりありません。
また、ピカチュウの強みはS種族値の高さにあります。ここに下降補正をかけるような性格は避けるべきです。
上記の理由により、実践で用いるピカチュウの性格としては、S下降補正は避け、CかAのうち、使わない方を下降させる性格であることが望ましいと言えます。また、ただでさえ低いBやDを下げる意味もありません。
よって「ひかえめ(C上昇A下降)」「おくびょう(S上昇A下降)」が候補となります。その中で、ピカチュウとの対面で相手より先に行動したい対象が誰か、を考えた場合、「おくびょう(S上昇A下降)」で抜ける相手が魅力的であるため、本考察では「おくびょう」を推します。
(「ゆうかん(A上昇S下降)」なピカチュウや「れいせい(C上昇S下降)」なピカチュウも個性的で大変かわいらしいと思いますが、もしその子を実践で使いたいのであれば、補正ミントを使う方がよろしいでしょう。)
努力値
H4 C252 S252
「せいかく」欄で述べた通り、本育成論においてはAに努力値を振る理由はありません。また、HBおよびHDに振りきったところで、ピカチュウの儚い耐久では「相手のエースポケモンの技を受けて出す」運用を行うことは不可能に近いです。
消去法となりますが、ピカチュウ(と覚える技の組み合わせ)の強みになるCとSに振りきるべきでしょう。
少なくとも、このピカチュウをバトルで使うためにはS252振りは確定です。
Hに4振ることで「H実数値111」となり一応奇数にはなります。
Sに努力値を252振った時の実数値と、主な抜き対象は
「おくびょう(最速)」→156
主な抜き対象
最速ドリュウズ(S実数値154)
準速リザードン(S実数値152)
最速ヒートロトム・ウォッシュロトム・カットロトム・フロストロトム・スピンロトム(S実数値151)
準速サザンドラ、最速ジャラランガ(S実数値150)
準速モルペコ(S実数値149)
準速ミミッキュ(S実数値148)
準速シルヴァディ・準速ウインディ、準速ヒヒダルマ(S実数値147)
最速ギャラドス・最速ミロカロス(S実数値146)
最速トゲキッス・最速シャンデラ・最速オニゴーリ(S実数値145)
最速カメックス・最速ホルード(S実数値143)
準速ルカリオ・準速ピカチュウ(S実数値142)
「ひかえめ(準速)」→142
主な抜き対象
最速エビワラー・準速ドリュウズ(S実数値140)
最速パッチラゴン、最速ウオノラゴン(S実数値139)
最速アマージョ(S実数値136)
最速ジュナイパー・最速キリキザン・最速カポエラー・最速イシヘンジン(S実数値134)
最速アーマーガア(S実数値130)
最速バンギラス(S実数値124)
となります。「こだわりスカーフ」を度外視すれば、型破り型最速ドリュウズを相手にできることからも、「せいかく:おくびょう」の方がより多い範囲にダメージを与えたり、まひさせることができます。このピカチュウに対してドリュウズが先制してくるようであれば、「こだわりスカーフ持ちドリュウズ」が確定です。他のポケモンのもちものの推理にも役立ちます。)
※どうあがいても先制されるポケモンの例
テッカニン(S無振り実数値180、S最低実数値148だが、S下降補正をかける意味なし)
アギルダー(S無振り実数値165、S最低実数値135だが、S下降補正をかける意味なし)
ドラパルト(S無振り実数値162、S最低実数値132だが、S下降補正をかける意味なし)
エースバーン(S無振り実数値139、S最低実数値111だが、準速(S実数値171)・最速(S実数値188)運用が基本のため)
そのほか、S実数値が最速・および準速等で156を超え、スピードアタッカー気質のポケモンと対面した場合は、素直に引きましょう。
※こだわりスカーフホルードにだけは二度と会いたくありません
もちもの
ピカチュウに持たせるとA及びCが2倍になる「でんきだま」が最有力です。次点でSが1.5倍になる「こだわりスカーフ」、HP最大の時に1度だけ耐えることができる「きあいのタスキ」でしょうか。
しかしせっかくピカチュウ専用の持ち物が用意されてありますし、多くのポケモンが必要とする「こだわりスカーフ」「きあいのタスキ」などは、他のポケモンに譲ってあげた方がいいでしょう。
わざ
- 確定わざ
「なみのり(ダイストリーム)」 みず 特殊 威力90 ダイ130 命中 100 PP 15 直接 ×
ピカチュウは初代から、いくつかの世代で特定の条件を満たすことで「なみのり」を覚えられるポケモンです。剣盾環境ではわざレコードで覚えさせられるようになっているのでより搭載率が高いかと思います。
剣盾環境はダイマックスの仕様により、それまでの対戦環境よりも天候が書き替えられやすくなっております。この点を考慮すると、相手の「すなあらし」「ひでり」「あられ」を上書きでき、「あめ」状態にできる「ダイストリーム」を使うための「なみのり」は確定技と言えるでしょう。ただしタイプ一致ではないので、確定のサブウェポンという立ち位置です。
通常天候時に「ダイストリーム」を撃った時のダメージ計算ドリュウズドリュウズH44D36振り、とつげきチョッキ 77.4〜92.1% 確定二発+確定雨
リザードンリザードンHD無振り(アタッカー型) 125.4〜147.7% 確定一発+確定雨
ウインディウインディH252D4振り 100.5〜118.7% 確定一発+雨
ドサイドンドサイドンH252D52振り、特性ハードロック 164.8〜194.5% 確定一発+確定雨
バンギラスバンギラスH252 D60振り 76.3〜89.8% 確定二発+確定雨
(バンギラスH252 D60振り すなあらし時 50.2〜59.9% 確定二発+確定雨)
天候:雨時に「なみのり」を撃った時のダメージ計算ドリュウズドリュウズH44D36振り、とつげきチョッキ 80.6〜95.2% 確定二発
リザードンリザードンHD無振り(アタッカー型) 129.4〜152.9% 確定一発
ウインディウインディH252D4振り 103.5〜122.8% 確定一発
ドサイドンドサイドンH252D52振り、特性ハードロック 171.6〜202.7% 確定一発
バンギラスバンギラスH252D60振り 79.2〜93.7% 確定二発
- 確定わざ(タイプ一致・選択)
「かみなり(キョダイバンライ)」 でんき 特殊 威力 110 ダイ 140 命中 70 PP 10 直接 ×
「10まんボルト(キョダイバンライ)」 でんき 特殊 威力 90 ダイ 130 命中 100 PP 15 直接 ×
ピカチュウのタイプ一致技です。ダイマックスさせない前提なら「10まんボルト」が安定しますが、「キョダイマックスでダイストリームを撃ち、キョダイマックス後もピカチュウが居座り雨状態をキープする」ことを戦術として取り入れるなら、雨状態のときに必中となる「かみなり」がよりよい選択肢となります。
「キョダイバンライ(かみなり)」を撃った時のダメージ計算オーロンゲオーロンゲH252D68振り 76.2〜90.5% 確定二発+確定まひ
ミミッキュミミッキュH252D4振り 78.3〜93.2% 確定二発+確定まひ
バンギラスバンギラスH252D60振り(すなあらし時) 40.5〜48.3% 確定三発+確定まひ
(次のターンで「ダイストリーム」を推奨、すなあらし時50.2〜59.9% 確定二発+確定雨)ヒヒダルマ(ガラル)ヒヒダルマ(ガラル)H188D20振り 101.4〜119.6% 確定一発
ヒヒダルマ(ガラル)ヒヒダルマ(ガラル)H172D164振り 83.1〜98% 確定二発+確定まひ
「キョダイバンライ(10まんボルト)」を撃った時のダメージ計算オーロンゲオーロンゲH252D68振り 71.2〜84.6% 確定二発+確定まひ
ミミッキュミミッキュH252D4振り 72.8〜87% 確定二発+確定まひ
バンギラスバンギラスH252D60振り(すなあらし時) 37.6〜44.9% 確定三発+確定まひ
(次のターンで「ダイストリーム」を推奨、すなあらし時50.2〜59.9% 確定二発+確定雨)ヒヒダルマ(ガラルヒヒダルマ(ガラル)H188D20振り 94.1〜110.7% 乱数一発(62.5%)+確定まひ
ヒヒダルマ(ガラルヒヒダルマ(ガラル)H172D164振り 77.2〜91% 確定二発+確定まひ
- お好みで入れるわざ
確定わざの「なみのり」「かみなり or 10まんボルト」以外でピカチュウが活躍できると考えられるわざ候補を列挙します。ちなみに筆者は「覚えさせる技」欄にあるわざを選択しています。
「ボルトチェンジ(キョダイバンライ)」 でんき 特殊 威力 70 ダイ 120 命中 100 PP 20 直接 ×
ピカチュウを含めたサイクル戦をしたいときに。一応キョダイバンライの候補技ですが、これで撃つよりは上記二種のどちらかで撃つことをお勧めします。
「くさむすび(ダイソウゲン)」 くさ 特殊 威力 ― ダイ 130 命中 100 PP 20 直接 〇
「なみのり+でんきわざ」型ピカチュウではどうしても倒せないヌオーヌオー、
ガマゲロゲガマゲロゲ、
トリトドントリトドンなどの「みず・じめん」のポケモンを倒すためのわざとして。また、ダイマックス技ダイソウゲンはバトル場をグラスフィールドにするので回復リソースになります。
「ドレインキッス(ダイフェアリー)」 フェアリー 特殊 威力 50 ダイ 100 命中 100 PP 10 直接 〇
タチフサグマタチフサグマ、
サザンドラサザンドラなど対あく・対ドラゴンを視野に入れなければならないときに。威力は低いですが、攻撃したうえでピカチュウのHPだけを回復できる希少なわざです。ただし、「ダイフェアリー」として撃った場合、場をミストフィールドにしてしまうため、「まひ」や後続ポケモンによる状態異常効果が撒けなくなるため、「ダイフェアリー」として撃つことは推奨できません。
「ダイフェアリー(ドレインキッス)」を撃った時のダメージ計算サザンドラサザンドラH108D4振り 152.4〜181.2% 確定一発
「ドレインキッス」を撃った時のダメージ計算サザンドラサザンドラH108D4振り 77.3〜92.8% 確定二発
「かわらわり(ダイナックル)」 かくとう 物理 威力 75 ダイ 90 命中 100 PP 15 直接 〇
初手キョダイマックスピカチュウが相手先発の壁張り役(いたずらごころオーロンゲオーロンゲや
キュウコン(アローラ)キュウコン(アローラ)など)を倒した後に「リフレクター」「ひかりのかべ」「オーロラベール」などを掃除するわざとして。
キョダイマックスピカチュウはA個体値も「さいこう」ですが、タイプ不一致技ですし、せいかくでAは下降させます。威力を期待して撃つわざではなく、追加効果が目当てのわざです。
「さわぐ(ダイアタック)」 ノーマル 特殊 威力 90 ダイ 130 命中 100 PP 10 直接 ×
相手の「みがわり」を貫通する技で、対戦環境でメジャーな持ち物である「じゃくてんほけん」を発動させない選択肢として有用かもしれません。
「あまごい(ダイウォール)」 みず 変化 威力 ― ダイ ― 命中 ― PP 5 直接 ×
ダイマックスしなくてもピカチュウで雨を降らせたいときに。すべてが攻撃わざになりがちなキョダイマックスピカチュウの、ダイウォールの選択肢になります。
「なげつける(ダイアーク)」 あく 物理 威力 ― ダイ 100 命中 100 PP 10 直接 ×
どうしてもピカチュウでじめんタイプにまひを入れたいときに、「でんきだま」をなげつけてしまいましょう。こうすればじめんタイプ相手にもまひは入りますが、物理わざですし、Aに下降補正をかける以上、ダメージソースとしての有用性はあまりないと思います。また、「でんきだま」消失により、A・Cがダウンします。
さいごに・注意点
キョダイマックスピカチュウの特徴と技候補について、様々な観点から考えさせてもらいました。
最後に注意点を挙げるならば、本考察で導き出したピカチュウは、「S補正が少なくてもピカチュウより素早く、みず・でんきタイプのわざに耐性があるか、A・Cが高い」ポケモン相手には勝てません。
努力値欄でも述べましたが、具体的には何らかの方法を使えば(使わなくても)S実数値が156を超えることができる、スピードアタッカー気質のポケモンと対面した場合は勝てません。
そういう場合は、素直にほかの(たいていは耐久系の)ポケモンに交代しましょう。なお筆者はこのピカチュウの相棒にBD振りブラッキーブラッキー(ドラパルト対面から引くことを想定)やHB振り
ヌオーヌオー(エースバーン対面から引くことを意識)などを用意しています。
他の交代先ポケモンとしては、ピカチュウ相手にとんでくるじめん技を無効にする「ひこうタイプ」のポケモンや「とくせい:ふゆう」のポケモンが有力でしょう(筆者はピカチュウ相手に繰り出されやすい「じしん」「つのドリル」持ちドリュウズドリュウズ交換への回答として
フワライドフワライド(両方防げる)
ヨノワールヨノワール(つのドリル無効、じしんは当たるがBが高いので受けられる)などのゴーストポケモンが適任だと考えます。
また、「きあいのタスキ(ハチマキ)」や「こだわりスカーフ」を持たせたじめんタイプのポケモンと対面したら、たとえ「なみのり(ダイストリーム)」を選択したとしても絶対に勝てません。環境的に多い「きあいのタスキorこだわりスカーフ持ちかたやぶりドリュウズ」はともかく、「こだわりスカーフホルード」は絶対に見たくありません。筆者のトラウマです。
この場合はほかのポケモンに交代するか、相手のポケモンの持ち物構成を探るために一匹損を覚悟の上でピカチュウを居座らせましょう。
それ以外のポケモンに対しては、まひ付与によるS操作戦ができますし、普段の対戦環境で見かけないがゆえの、相手の考慮外からのアタッカーもこなせると考えられます。
以上、長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでくださった皆様に感謝の言葉を申し上げます。
またご指摘・ご指導・ご提案等ありましたら宜しくお願いいたします。
ありがとうございました!
参考育成論一覧(主に攻撃対象の努力値振りに関して)
通常天候時に「ダイストリーム」を撃った時のダメージ計算
天候:雨時に「なみのり」を撃った時のダメージ計算(共通)
ドリュウズH44D36振り
【8世代テンプレ】チョッキドリュウズ
育成論ソードシールド/54
リザードンHD無振り(アタッカー型)
ポケモン徹底攻略の育成論にHD振り型の論がないため、HD無振りで計算
ウインディH252D4振り
「【炎枠】HS木炭ウインディ【物理環境メタ】」
育成論ソードシールド/38
ドサイドンH252D52振り、特性ハードロック
ダイマックスを狩る! BMIヒーロー《ファットガム》型ドサイドン
育成論ソードシールド/254
バンギラスH252 D60振り
「[え…特殊耐久高すぎ…]壊せ!突撃バンギラス!」
育成論ソードシールド/214
「キョダイバンライ(かみなり)」を撃った時のダメージ計算
「キョダイバンライ(10まんボルト)」を撃った時のダメージ計算(共通)
オーロンゲH252D68振り
「壁張りオーロンゲ」
育成論ソードシールド/52
ミミッキュH252D4振り
「【ねぇ...遊んでよ...】結局最強メンヘラミミッキュ」
育成論ソードシールド/395
バンギラスH252D60振り
上記に同じ
ヒヒダルマ(ガラル)H188D20振り
「キ ョ ダ ル マ ッ ク ス」
育成論ソードシールド/80
ヒヒダルマ(ガラル)H172D164振り
「はらだいこ!?カムラのみ!? ギミック満載 耐久振りヒヒダルマ」育成論ソードシールド/162
ダイフェアリー(ドレインキッス)」を撃った時のダメージ計算
「ドレインキッス」を撃った時のダメージ計算(共通)
サザンドラH108D4振り
「【ダイマックス】全抜き弱保!エースと化したサザン」
育成論ソードシールド/570
考察更新日記録
2020.04.22 初版投稿 (下書き投稿機能を利用)
2020.04.23 第2版 (努力値振り参考元の掲示)
2020.05.06 下書き期間終了、通常投稿状態に。
2020.05.12 第3版 (「キョダイマックスピカチュウ」レイドバトル発生により、「とくせい:ひらいしん」「ボルテッカー(既に覚えている個体に限定)」が解禁されたため、注意書きを追加)
2020.05.14 第4版 (下書き投稿日、及び主要な訂正をした更新日の記録を追加)
2020.06.05 第5版 (注意書きの削除、「ボルテッカー型ピカチュウ」のフォーク投稿を追加、誤記載修正)
2020.06.06 第6版 (「とくせい:ひらいしん」解禁に伴い、「とくせい」欄を追加 誤記載訂正)