はじめに
二作目の投稿になります、ridenと申します。S2の構築で個人的にアツいと思っていたドヒドヌケニンのヌケニンが、S4に入って解禁されたキョダイラプラス+ラプラスメタに採用される事の多いパッチラゴンに対して強いと感じたので、S4版のフォークとして投稿させて頂くことにしました。
- この育成論ではHABCDS、特化等の、非公式なものの一般的な略称を使わせて頂きます。
- ダメージ計算はポケマス様(https://pokemass.com/swsh/dc)を使用させて頂きました。
- 本文は全て常態とさせて頂きます。
- 何かありましたらコメントにて指摘して頂けると幸いです。
ヌケニンについて
H種族値1というとんでもない数値と、抜群以外の技を全て無効化する特性「ふしぎなまもり」によって約890匹のポケモンの中でも唯一性を保ち続けているポケモンである。本論ではぼうじんゴーグルを持たせることにより、弱点である砂嵐や霰に対する耐性を付けたヌケニンを紹介する。
ヌケニンの長所と考察の経緯
なんといっても特性による唯一無二の耐性である。これによりほぼすべてのポケモンとの差別化を可能にしている。剣盾ではダイマックス技の空かしを行える点等が評価されている。S2で使用されたドヒドヌケニン構築(https://www.asamipoke.com/entry/2020/01/20/102331)では、ドヒドイデでは見れないポケモンのダイマックスに対して後投げし、ダイマックスターンを枯らすことを主目的として採用されていた。本論ではその役割を拡張し、増えていくことが予想されるキョダイラプラスを完全に封殺できることに着目したヌケニンを考察していく。
もちもの
- ぼうじんゴーグル
確定欄はこれ。ラプラスやカバルドンを重く見たとき、対策として増えるであろう砂嵐を無効化するアイテム。ついでにフシギバナの眠り粉なんかも防げる。
- きあいのタスキ
フォーク元(育成論ソードシールド/217)はこちら。行動保証がもらえる他、無理やりダイマックスターンを枯らす際にも切っていける。発動してもHPが減らないためお得感がある。
- あつぞこブーツ
天候の次にメジャーなヌケニン対策である、ステルスロック等への回答。この考察はドヒドイデとのサイクルに主眼を置いて展開しているので、サイクルの中で撒かれる隙を作ってしまうことに対するケアになる。
なぜぼうじんゴーグルなのか
今はまだメタが回っていないが、今後ヌケニンへのメタとしてダイロック(ダイげんしのちから)が流行った場合の回答に成り得るからである。例えば下のように展開することによりラプラスのダイマックスターンを枯らすことができる
- 自:交代ヌケニン出し 相手:ラプラスキョダイセンリツ
- 自:ヌケニンこらえる 相手:ラプラスダイロック
- 自:交代ドヒドイデ 相手:ラプラスダイロック
以上の工程により、ラプラスにオーロラベールを貼られることなくダイマックスをやり過ごせる。この際例え相手がげんしのちからを採用していなくても、こらえるによる様子見も可能なので、柔軟に対応することができるだろう。
特性
ふしぎなまもりで確定。それ以外の特性はない。
性格・努力値
さみしがりまたはやんちゃ、AS252で確定。
実数値:1-156-65-×-50-92
耐久に振る意味はないし、Sに補正をかけて抜きたいポケモンも存在しない。
※3/13追記
調整案2
むじゃきorやんちゃ
AS252
実数値:1-142-65-x-50-101
うらみでPPを枯らす場合や、ヌケニンに火力を求めていない場合はこちら優勢。麻痺後のポケモンなら130族まで抜ける。
技構成
確定枠と選択枠の二つに分けて考察する。
- 確定枠
ゴーストダイブ
威力90命中100 1ターン溜め
命中安定のメインウェポン。地味に守る貫通も偉い。
こらえる
1ターンHP1で耐える
コンセプト上確定。様子見に最適。
- 選択枠
おにび
命中85 やけど
受けサイクル中での削り兼後続の負担軽減。削りの速度は遅いので、不意の急所に注意。
かげうち
威力40命中100 優先度+1
汎用性の高い先制技。ダイブより即効性があるが、ターン稼ぎできない点は注意。
すなあらし
個人的MVP。おにびだけでは時間のかかる削りを迅速に行える。後続の岩タイプの特殊耐久が上がる点も見逃せない。ぼうじんゴーグルの優位点でもある。
うらみ
最後に使った技のPP-4
相手の打点を減らすことができる。特にバタフリーのぼうふう、エースバーンのかえんボールなどはPPを増やしていない場合一撃で機能停止に持っていける。
ダメージ計算
被ダメは意味がないので与ダメのみいくつか記載。
- ゴーストダイブ
相性のいいポケモン
- ドヒドイデドヒドイデ
ヌケニンの苦手なポケモンを大体見れる秀才。特性さいせいりょくにより、サイクル適正も◎。
- ドサイドンドサイドン
ドサイドンに限らず、高耐久の岩タイプと相性がいい。ドヒドヌケニンの苦手なトゲキッスに強く出られる。また、ヌケニンのすなあらしによるD上昇もいい感じ。
※3/13追記
- アーマーガアアーマーガア
ヌケニンの苦手とするドリュウズに対して強く出られる。またうらみ採用であればプレッシャーとのシナジーがあり、おにび採用型ならばビルドアップやてっぺきの起点を作ることができる。
苦手なポケモン
- カバルドンなどのステルスロック撒き
一回撒かれると死ぬしかなくなる。特におにびで火力を削げないジュラルドンは厳しい。あつぞこブーツにより対処可能。
- ドリュウズ
ステロや岩打点を持つことが多く、タスキ持ちでもダイロックで貫通し、裏のドヒドイデ諸共抜いていくやべーやつ。そもそも型破ってくることもあるためメタとして強力。アーマーガア等の対策枠を用意してやるといい。ドリル持ちは知らん。
※3/13追記
- ガラルマタドガス
特性かがくへんかガスによって特性をなかったことにされるため、ヌケニンを最大の長所ともいえるふしぎなまもりを剥がされてしまう。素直に裏で戦うが吉。
おわりに
いかがだったでしょうか。ヌケニンは単体性能というよりも、並びとしての強さが際立つポケモンです。適切な相棒と組ませると強い局面ではとんでもなく強いので、是非育成してみて下さい。ご意見等コメントして下さると嬉しいです。