タルップル- ポケモン育成論ソードシールド

はじめに

はじめまして、春眠と申します。
この育成論が初投稿です。
HABCDSなどの略称を使います。
指定しない限り全てのポケモンは6v、無振りで想定しています。
ダメ計はポケマスさんのものを利用させていただきました。
いただいたコメントを参考にして適宜修正したいと思います。返信に数日かかる可能性がありますがご了承ください。

タルップルについて

• タルップルタルップルは第8世代から追加された草/ドラゴン複合タイプで、この複合タイプはタルップルとアップリューアップリューのみです。このタイプは水・草 ・電気をそれぞれ1/4で受けられる唯一の組み合わせです。また、タルップルはアップリューより耐久面に優れ、専用技りんごさんにより受けにも比較的強いという長所があります。
• 特性もユニークで、使った木の実の効果を2倍にするじゅくせいは強力であり、リサイクルも覚えるためタルップルの多くはこの特性じゅくせいを使った耐久型だと感じます。

しかしSは30族でほとんどのポケモンから上から殴られるためリサイクルや自己再生をする隙が生まれにくく、ダイジェットや4倍弱点である氷、環境に跋扈するドラパルト サザンドラ トゲキッス親の仇 ヒヒダルマ(ガラル)破壊神 ミミッキュなどに弱いため、あまり日の当たらないポケモンになっているのが現状です。自分涙いいすか？

きっかけ

• 1番の強みである水草電気1/4という耐性を生かそうと思った時、現環境に多いウオノラゴンパッチラゴン両方に後投げでき、かつ撃ち合いで勝てないか...

そこで考えたのがこの厚い脂肪半減実タルップルです。

特性と持ち物について

• 厚い脂肪により唯一の4倍弱点である氷が2倍弱点に、炎が等倍から1/2倍になり耐久力が向上、受けが安定します。さらに今回はハバンの実を持たせることによって対ドラゴン性能を高め、対面で撃ち勝つ事が可能になります。

なぜじゅくせいではないのか

• じゅくせいは木の実の効果を2倍にする強力な特性ですが、攻撃を受け止めて木の実を発動しないと強みが生かせず、かといって攻撃を受けるとなると4倍弱点の氷技や600族の一致ドラゴン技を耐え切るだけの耐久力はないため、特性が生かせずワンパンされることもあります。
• また、じゅくせいで半減実を使えばいいかといえばそうでもなく、じゅくせいを使うならもっと強力な効果の木の実(1/3回復実など)を使うべきだと思います。

他の受けポケモンとの差別化

• この型のタルップルには4倍弱点が存在せず、技範囲も独特なため、ナットレイナットレイやカビゴンカビゴンとも違った運用ができると思います。
• また、専用技りんごさんや水草電気全てを1/4で受けられる点で特性ちょすい持ち、ちくでん持ち、地面タイプとは違った範囲で技を受けられるため差別化はできていると感じました。

技構成について

• りんごさん(草・特殊・威力80)

確定技です。この技を使えるのはタルップルだけで、追加効果により相手のDを100%で1段階下げます。この効果のおかげで、受けに出てきたポケモンに対しても負荷をかけることができます。

• りゅうせいぐん(竜・特殊・威力130)

確定技です。そこそこCがあるのであまり努力値を振らなくてもドラパルトやサザンドラなどをワンパンできます。また、りんごさんで相手のDを1段階下げた後打つとかなり威力が出ます。

• ふいうち(悪・物理・威力70)

選択枠です。襷持ちや攻撃後に落とし切れず少し残った相手対して削りを入れて先制で落とす、または襷や化けの皮を削るために採用。性格がA下降かつ無振りなので特に入れたい攻撃技がありません。入れるとしたらギガドレインか変化技枠として考えています。

• しんぴのまもり(変化)

選択枠です。ドヒドイデヌオーカバルドンなどを嵌めるために採用。当初は回復技を入れることを考えていましたが、用途がはっきりしなかったため、刺さればとても強いしんぴのまもりを採用しました。あまり想定はしていませんがダイマックスするとき、ダイウォールが出来ないとキツイので変化技1枠以上は確定です。

性格について

• ずぶとい(A↓B↑)指定です。ふいうちは襷潰し程度の認識であり、Sに下降補正を掛けないことでドヒドイデやヌオーを抜くことができます。Bに上昇補正を掛けることで、鉢巻ドラパルトのドラゴンアローの乱数を有利にすることができます。

個体値と努力値について

• 個体値

6vで想定しています。ブラッキーブラッキーなどの一致イカサマはA0でもA31でも乱数5発だったので、ふいうちでの火力を少しでも取るために6vを採用しました。みがわりを使いたい場合は調整が必要になるかもしれません。

• 努力値

H236 A0 B60 C28 D140 S44 (508)です。

• Hは実数値215で天候やどくダメージやステロダメージ最小調整、CはH4サザンドラ確定1発調整、

Sは無振りドヒドイデ(35族)抜き調整です。H252も考えましたが、確定数や乱数にあまり変化がなかったため8n-1振りにしました。

• なお、コメントにて16n-1振りはどうかとご指摘いただきましたが、意地A252珠ドラパルトのドラゴンアローが乱数になってしまうため変更はしませんでした。

被ダメ・与ダメについて

ハバン、性格、特性込みです。相手がダイマックスした時は1/2の与ダメージです。
また()内の数字はダメージの%(問題がない限り小数点以下四捨五入)を、文字はDM技の元技を表しています。
りんごさんはDダウンなし1発目のダメージ量です。

• 対ウオノラゴン 被ダメ

• 対パッチラゴン被ダメ

• 対ドラパルト被ダメ

• 対サザンドラ 被ダメ

• 対ヒートロトムウォッシュロトムカットロトム被ダメ

• その他被ダメ

• タルップル与ダメ

この型の強み

• 前述の通りこだわっているウオノラゴンとパッチラゴンには後投げしてもダイマックスを切られない、こちらが技を外さない限り勝てます。特にウオノラゴンに対してはかなり強く出られます。
• また、ウォッシュロトムミトム ヒートロトムヒトム カットロトムカットムに対して滅法強いです。性格↑C特化メガネヒートロトムのオバヒを確定3発なので、後投げからりんごさん→りゅうせいぐんで外しやダイマックスがない限り勝てます。
• ドラパルトやサザンドラはHD特化やチョッキ、半減実や回復実でない限りはかなり強く出られます。しかし、後投げは厳しいので先発読みで出すか、死に出しから処理しましょう。
• 専用技りんごさんのおかげでヌオーやナマコブシなどの特性てんねんやトリトドンなどのクリアスモッグを無視して火力補強ができる点も魅力です。タイプ的にも有利です。
• ドヒドイデを嵌められます。初手でしんぴのまもりを貼り、りんごさんをかけ続けましょう。くろいきりをしてきた場合はりゅうせいぐんを撃っても構いません。

注意する点

• トゲキッス白い悪魔には素晴らしく無力です。

またヒヒダルマ(ガラル)やアイアントなどのSがそこそこあり、お構いなしにワンパンで沈めてくる超火力アタッカーにも注意が必要です。出てきたら大人しく引きましょう。引き先？ねぇよんなもん

• ドヒドイデに関してはしんぴのまもり搭載型なら余裕で勝てますが、非搭載型だと泥沼化します。ナットレイは相手の技構成次第で負けるので、居座らず裏で焼きましょう。

相性のいい味方

• 前述のトゲキッスヒヒダルマ(ガラル)アイアントやミミッキュに強く、Sがそこそこ速いポケモンがおすすめです。
• 例えばドリュウズはタルップルの弱点を氷以外半減以下に抑えることができるため、非常に相性がいいです。ドリュウズの苦手な炎技や水技もタルップルで受ける事ができます。
• 他にはヒートロトムやギルガルド(シールド)とも相性がいいので、それなりにパーティの自由度は高くなると思います。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。
ウオノラゴンパッチラゴンドラパルトジュラルドンなど同期のドラゴンタイプが活躍する中、このタルップルが流行ることによって出世組に追いつけるといいですね。
ドラパルトのドラゴンアローは2回攻撃であり、ハバンの実は1回目のダメージのみを半減するため非常に受けにくく厄介な攻撃です。しかも特性がクリアボディやすりぬけで、りんごさんによるDダウンやしんぴのまもりを無効化してくるのでとても強いなぁと改めて感じました。種族値100くらい寄越せ
数値ミスや疑問点などがありましたらコメントにてお申し付けください。

追記

• 2/26 コメントにてフレシェット氏に努力値振りと本文のミスについてご指摘をいただいたため、文章を加筆、修正しました。ご指摘ありがとうございました。
• 2/27 コメントにてデミグラス氏からロトムへの記述についてご指摘があったため、加筆しました。ご指摘ありがとうございました。