はじめに
なぜナゲツケサルを使うのか?
他のポケモンではだめなのか?
どこが強いのか?
…と、疑問を投げツケといて、育成論では詳しく触れずに去る。
ナゲツケっぱなしでサル。それが本育成論です。
概要
この型を育成するに至った経緯は、以下2点です。
・高めのHB耐久、一致ドレインパンチによりバンギラス、ドリュウズ等に強い
・マニアックな立ち回りにより相手を錯乱できる
種族値を他の格闘タイプと比べると、高めの物理耐久、そこそこの攻撃・素早さがあります。また、ランクバトルでは使用率が低いため型が読まれにくい強みもあります。マスターランクでも、相手が隠れ特性のまけんきを忘れてダイマックスドラパルトでダイホロウを打ってきて…なんてことも起きます。
性格・努力値・持ち物
- A:意地っ張り+帯持ちで、H4ドラパルド確1
これにより砂パのドリュウズやバンギラスにも確1をとれます。
- HB:陽気珠ミミッキュのじゃれつくまで確定耐え
これにより、A特化ドリュウズのダイアースを最高乱数以外耐えます。
- S:残り。岩石封じ込みで、最速サザンドラまで抜き
※努力値配分は耐久・火力・素早さをいい案配となるようバランスをとりました。調整先はランクバトルに多いミミッキュ・ドラパルトを基準に記載すると分かりやすいと判断しての記載でしたが、実際にこの調整にいたった経緯としては、対ドリュウズやバンギラスへのダメージ量・被ダメージも見ておりますので、その旨を努力値調整欄とダメージ計算の欄に追記しました。
ドラパルトやミミッキュへ積極的に出していくことを想定した型ではありません。
技考察
- ドレインパンチ
高いHBSを活かせる技
バンギラス―ドリュウズの並びは火力が高いのみでなく、砂ダメージのスリップダメージも大きいので、回復の追加効果のあるドレインパンチと相性がいいです。例えばドリュウズの地震を受けた後、返しのドレインパンチが決まれば7割がたのHPが残るので、その後バンギラスへ後出しすることも可能です。
また、相手が格闘技読みで交代された後に岩石封じやはたき落とすをして後続のサポートもできることを想定した型であり、耐久が下がるインファイトとは相性が悪いです。
ASベースでインファイトをするのであれば、スカーフネギガナイトとかルチャブルの方がいいしナゲツケサルでする必要もないんじゃないかなぁとも思えます。
- はたきおとす
ゴーストタイプへの打点です。受けポケモンの持ち物落としたり器用に立ち回るためには欲しいです。
- がんせき封じ
範囲がいい岩技ですが、命中が低すぎるのが問題です。後述するアーマーガアへの打点にもなりえます。
- みがわり
様子見、対受けポケモンなどに使用できます。みがわりHPは51のため定数ダメージを1回耐えます。
- ちょうはつ
みがわりとの選択になります。他の格闘タイプと比較して、早めのSから出せます。この場合、もう少しSに厚く振る選択肢もあります。(陽気にしてパルシェン抜きとかかなぁ)
ダメージ計算
- 物理耐久
ミミッキュ(陽気いのちの珠 A142)ミミッキュ ⇒ ナゲツケサルナゲツケサル
じゃれつく(威力90)
172 ~ 203(83.9 ~ 99%) 確定2発
ドラパルト(陽気いのちの珠 A172)ドラパルト ⇒ ナゲツケサルナゲツケサル
ダイホロウ(ゴーストダイブ威力130)
148 ~ 175(72.1 ~ 85.3%) 確定2発
ドリュウズ(意地A252振205+いのちのたま) ⇒ ナゲツケサルナゲツケサル
じしん(威力100)
136 ~ 161(66.3 ~ 78.5%) 確定2発
ダイアース(じしん基準、威力130)
175 ~ 208(85.3 ~ 101.4%) 乱数1発(6.2%)
バンギラス(意地A252振204) ⇒ ナゲツケサルナゲツケサル
ストーンエッジ(威力100)
51 ~ 61(24.8 ~ 29.7%) 乱数4発
アーマーガア(A4振108) ⇒ ナゲツケサルナゲツケサル
ブレイブバード(威力120)
134 ~ 158(65.3 ~ 77%) 確定2発
一致抜群ですらおおよそ1回耐える耐久です。意地砂ドリュウズ(いのちの珠)の地震も136 ~ 161(66.3 ~ 78.5%) 確定2発 です。
- 特殊耐久
ドラパルト(臆病いのちの珠 C150)ドラパルト ⇒ ナゲツケサルナゲツケサル
りゅうせいぐん(威力130)
175 ~ 208(85.3 ~ 101.4%) 乱数1発(6.2%)
ダイドラグーン(りゅうせいぐん威力140)
191 ~ 226(93.1 ~ 110.2%) 乱数1発(56.2%)
こちらは全然耐久ないです。
- 火力(たつじんの帯込み)
ナゲツケサルナゲツケサル ⇒ ドリュウズ(H252B4振)ドリュウズ
ドレインパンチ(威力75)
223 ~ 266(102.7 ~ 122.5%) 確定1発
ナゲツケサルナゲツケサル ⇒ バンギラス(HB特化)バンギラス
ドレインパンチ(威力75)
206 ~ 250(99.5 ~ 120.7%) 乱数1発(93.7%)
ナゲツケサルナゲツケサル ⇒ ドラパルト(H4振)ドラパルト
はたきおとす(威力65×1.5)
166 ~ 197(101.2 ~ 120.1%) 確定1発
ナゲツケザルナゲツケサル ⇒ リザードン(H252B4振)リザードン
がんせき封じ(威力60)
197 ~ 235(106.4 ~ 127%) 確定1発
ナゲツケザルナゲツケサル ⇒ アーマーガア(HB特化)アーマーガア
ドレインパンチ(威力75)‐たつじんの帯補正なし
45 ~ 54(21.9 ~ 26.3%) 乱数4発
帯がないと火力が出ません。
その他
- ナゲツケサルの使い方
格闘弱点が多く全体的に刺さっている相手PTに出していきます。交代をされてもはたきおとすや岩石封じで相手のポケモンの性能を下げていけます。剣の舞を覚えず、物理受けを相手にしにくいですが、格闘が弱点のナットレイと、下に挙げるアーマーガア、サニーゴは多少相手にできる可能性があります。
・対アーマーガア
アーマーガアに対し岩石封じを打つと、ミラーアーマーと負けん気でこちらのSが下がりAが上がるので、後攻ドレインパンチができ、相手は羽休めがしにくくなります。相手のアーマーガアはブレイブバード・鉄壁・羽休め・とんぼ返りの選択に対し、こちらはドレインパンチ・岩石封じ・はたき落とす・身代わりと、選択肢が多く、読みあいになります。
多くの物理アタッカーが起点にされるアーマガアのに対し、ナゲツケサルは一矢報いる可能性があるのもあるのです。
・対サニーゴ
みがわりをすると鬼火・力を吸い取るが無効化され、ナイトヘッドも1回耐えます。はたき落とすや岩石封じでちまちま体力を削ることができます。
- 相性の良いPT・ポケモン
フェアリーはじめ特殊アタッカーを受けられるポケモンがいいです。例えば、チョッキオニシズクモなどです。また、PTでバンギラス・ドリュウズの並びが重たい場合など、このポケモンを入れておくとよいです。
- 他の格闘ポケモンを少し比較考察
・ネギガナイトネギガナイト
高めのHBSと一致ドレインパンチがないのでイマイチ安定感がありませんが、相手の鬼火に対して剣の舞+肝っ玉+空元気ができたりするので、単純な高火力かくとうアタッカーを採用したいのであればこちらがいいです。
・ルチャブルルチャブル
ダイマックスを想定した格闘アタッカ―として運用するならばこちらがいいです。ダイマックスがないと火力と耐久の両立が難しいです。
・ローブシンローブシン、ズルズキンズルズキン
岩石封じからのはたき落とすなどのサポート的な立ち回りはしにくくなります。耐久の安定度は増すので、とんぼがえりやボルトチェンジでサイクルを意識したいPTであればこちらがいいです。
つまりは、アタッカーなり受けなり、何か特化させようとすれば他のかくとうポケモンもいますが、耐久とすばやさをそこそこ活かしつつ…良く言えば器用にいろいろできるポケモン、悪く言えば中途半端な性能のポケモン、それがナゲツケサルではないかと思います。例えばネギガナイトやルチャブルを使っててPT的にもう少し耐久が欲しいと思ったとき、ローブシンやズルズキンを使っててもう少しサポートできる枠がいいと思ったとき、この型を使ってみてください。
以上となります。
個人的には、ナゲキ・ダゲキに次いで帯が似合うポケモンではないかと思ってます。体が白いからでしょうか…柔道着を着たサルっぽいです。
なぜナゲツケザルを使うのか?
他のポケモンではだめなのか?
⇒マイナーポケモンで勝てると楽しいじゃないですか? つまり採用理由は愛なんですよね。
どこが強いのか?
⇒PTで役割持っていればそれなりに活躍してくれます。
ただ、ちまちました戦術な感じがあり、ランクバトルシーズン2の制限時間短いルールだと少し使いにくいイメージはあります…。