こんにちは、みなです。先日フワライドの育成論をあげましたが、今回は机上論段階ではあるものの、特殊フェローチェの可能性について探っていきたい、という思いを込めて投稿させていただきます。
フェローチェの強み
一言で言うなればバドレックス(こくば)のS150、ザシアン(王)のS148を上回るS151という高い数値、そしてAC137という圧倒的な両刀性能の高さです。
A、C共に種族値順位は20位前半とかなり高く、素早さはレジエレキ(S200)、テッカニン(S160)に次ぐ3位となっています。
また今作からは「トリプルアクセル」を増田順一様から授かりもらい、とんぼ返りで対面操作及びタスキやミミッキュの化けの皮、カイリュー、ルギア等のマルスケを貫通しながら攻撃することもできるポケモンとなりそこそこな活躍を見せていました。
ただし、今回は特殊型で運用することを想定しており、このような強みがなくなるという点においてはかなりのデメリットとも言えましょう(後述)。
フェローチェを特殊型にする主なメリットとデメリット
- メリット
・ゴツメや鉄のとげなどによる接触技による定数ダメージ、そして静電気を受けない
これが最大のメリットだと個人的には感じています。これによってタスキを潰される心配がなくなり、安心して技を撃てるようになり、行動回数が保障されるようになります。(タスキ→バンギラスやカバルドンの砂嵐等は警戒する必要がありますが)
また、サンダーの静電気を許さないまま突破することも可能です。相手が耐久サンダーと仮定した場合フェローチェに後投げして静電気チャレンジを仕掛けてきますが、トリプルアクセルではなくれいとうビームのため安易な受けを許さず、かつ静電気を食らわないというのは大きなメリットに感じます。
・威嚇、鬼火等のAに関するデバフ系統を受けない
これがかなり大きいと個人的に思います。特に環境で多いランドロス(霊獣)や、最近使用率を伸ばしてきているガオガエン等をフェローチェが呼びやすく、奇襲を仕掛けられることができます。
・蝶の舞→ビーストブーストによる全抜きチャンスの強さ
タスキを盾にして蝶の舞→ダイマックスしてビーストブースト発動すれば、ほぼ止まるやつはいなですね。C特化(調整例2参照)を使用しているとすれば最速スカーフバドレックス(こくば)だけは止まってしまいますが、Sが1段階上がったことで準速スカーフバドレックス(こくば)の上は取れており、かつC2段階上昇、つまりC実数値414のバケモノが出来上がります。
・物理受けのサンダーなどへの奇襲攻撃
物理受けのポケモンは主にDにあまり振らないため、乱数をずらすのがHの一点のみというメリットもあると思っています。
また、物理受けとして代表的なサンダー、ナットレイ、ヌオー等に対しては奇襲を仕掛けることができ、これらのうちサンダーとナットレイには抜群をつけるため受からせない立ち回りも可能になります。
- デメリット
・技範囲がめちゃくちゃ狭くなる
元々狭かった技範囲がさらに狭くなってしまうのが特殊フェローチェの最大の弱点とも言えます。
とびはねるを採用しないことでダイマックスもしにくく、インファイト(対ラッキーなど)、ドリルライナー(対ネクロズマ(日食)、ムゲンダイナなど)、じごくづき(対バドレックス(こくば))等の禁止伝説相手への役割も薄くなってしまいます。
・特殊受け及びチョッキ持ちに対して止まってしまう
先ほども挙げましたがラッキーやHDポリゴン2等に抜群はつけるものの受けられて止まってしまいます。しかし相手は物理型と思うことで選出段階でラッキーやポリゴン2等の選出を渋らせることもできると思います
また、物理で言う「チョッキ」が存在しないため通りが良かったのですが、特殊の場合はチョッキ持ちがかなりキツくなります。
他に何か強いところ、弱いところがありましたらコメントで教えていただきたいです。
持ち物
B、D種族値は37と最高に薄いために低いため、きあいのタスキで行動回数を保障できるようになります。
ただ育成論ソードシールド/2415にもある通りこだわりメガネで採用するのもいいかと思います。レジエレキに対しては弱くなってしまいますが、他のザシアン(王)等にもタスキで運用するより火力も上がるのでこちらもおすすめです。
特性
ビーストブーストしかないのでビーストブーストで確定です。
相手を倒した時に自分の一番高い能力が上がる特性です。調整次第で色々と上がる能力を変えられるのが魅力です。
性格・努力値と調整
考えている2つの調整案を載せさせていただきます。(個体は全て理想個体値とさせていただきます。)
- 調整案1
性格:おくびょう(A↓、S↑) or せっかち(B↓、S↑)
努力値:H4、CS252
実数値:147-157-51(下降補正なしで57)-189-57-223(この時ビーストブーストで上昇するのはS)
現在ザシアン(王)ミラーを意識した最速個体が多いため、こちらも最速にして上から2回(電光石火持ちだと1回こっきりになってしまいますが)動こうとするのが目的です。ただ火力は控えめ等より低くなるため火力重視の方は調整案2の方を採用していただた方がいいと思います。
またHに4振ることで実数値147となり、4n-1となります。
せっかちにする場合ですが虫のさざめきの代わりにとんぼ返りを採用したい、れいとうビームはトリプルアクセルでいいなど両刀としての採用を考えている方はAに加工補正のかからないせっかちでいいかと思います。
- 調整案2
性格:ひかえめ(A↓、C↑) or おっとり(B↓、C↑)
努力値:H4、CS252
実数値:147-157-51(下降補正なしで57)-207-57-203(この時ビーストブーストで上昇するのはC)
こちらはCに上昇補正をかけることで火力を上げて、さらにビーストブーストでCが上がるため一匹突破すると止まらなくなるようになります。
ただ最速ザシアン(王)を他のポケモンで対策する、もしくはザシアン(王)の前のポケモンとの対面蝶の舞(後述)を積めば対策できます。
技構成
優先順位が高い順に掲載させていただきます。
- 蝶の舞(分類:変化 タイプ:虫 威力:- 命中:- PP:20)
自身のC,D,Sを1段階あげる技です。また今回のコンセプト技でもあります。
相手の変化技読みでうつ→ダイマックスして相手を倒す→ビーストブーストでC又はSをあげて全抜きを狙う、といった動きもできるため非常に強力です。
今回はタスキのためタスキを盾にして蝶の舞を積んで戦うことも可能です。
- れいとうビーム(分類:特殊 タイプ:氷 威力:90 命中:100 PP:10)
物理型との差別化点の大きな点でもあります。
物理型の場合氷技にトリプルアクセルを採用しますが、3発全て当てるのは90%の3乗、つまり72.9%しかないです。れいとうビームは命中が安定しているためこちらの方が確実と言えます。
その代わりにタスキやミミッキュの化けの皮を壊しながら攻撃したり、ルギア、カイリューのマルチスケイルを貫通して攻撃したりすることができなくなるのはネックです。
- 虫のさざめき(分類:特殊 タイプ:虫 威力:90 命中:100 PP:10)
大切な命中安定のタイプ一致技となっています。
物理型の場合虫タイプの最大威力は「とびかかる」の80に対して、こちらは威力が10高くなるため火力は出ます。また10%でDを下げる点もこのポケモンと相性が良いと言えます。
しかしとんぼ返りによる対面操作ができなくなってしまうため振り対面での直引きを強いられることになります。
- エレキネット(分類:特殊 タイプ:電気 威力:55 命中:95 PP:15)
通りがそこそこ良い電気技です。れいとうビームと合わせると半減で受けられるタイプは少なく、さらに相手のSを下げられるため、汎用性は高いと言えます。(タイプ不一致により火力は微妙)
- きあいだま(分類:特殊 威力:120 命中:70 PP:5)
こちらが特殊格闘タイプの最大打点となります。
しかし、跳び膝蹴りやインファイトより威力、命中が劣るせいで、あまり採用はできないかなと思います。
格闘打点が欲しい方は両刀方にしてインファもしくは飛び膝蹴りを採用することをお勧めします。
- はかいこうせん(分類:特殊 威力:150 命中:90 PP:5)
ダイマックスすればダイアタックとして相手のSを下げることができ、ダイマなしの時は散り際に相手にかなりのダメージを与えることができそこそこ強いかなと思います。<b>ただ動けなくなるので散り際に打つのが一番最適かと思います。
与ダメージ計算
おくびょうC252想定とさせていただきます。()内はC+1状態でのダメージとなります。←テスト忙しいので後々で許してください、、
H252ランドロス(霊獣)へ
「れいとうビーム」:130.6 ~ 155.1%()
無振りチョッキイベルタルへ
「れいとうビーム」:36.8 ~ 43.7%()
「エレキネット」:21.8 ~ 26.8%()
無振り珠イベルタルへ
「れいとうビーム」:53.7 ~ 63.6%()
「エレキネット」:33.8 ~ 39.8%()
H188D68ザシアン(王)へ
「きあいだま」:47.1 ~ 55.4%()
(C上昇なしの時72.7%で乱数2発)
H252サンダーへ
「れいとうビーム」:59.8 ~ 71%
H4カイオーガへ
「虫のさざめき」:34 ~ 40.9%
「エレキネット」:28.4 ~ 34%
H4バドレックス(こくば)へ
「虫のさざめき」:46 ~ 54.5%(50%で確定2発)
H252D60砂嵐チョッキバンギラスへ
「きあいだま」:86.9 ~ 104.3%
H252D12ポリゴン2へ
「きあいだま」:78.1 ~ 91.6%
H252D12ナットレイへ
「きあいだま」:102.7 ~ 122.6%
H252ラッキーへ
「きあいだま」:57.1 ~ 67.2%
H252ホウオウへ
「エレキネット」:21.5 ~ 26.2%
「れいとうビーム」:17.8 ~ 21.1%
無振りミミッキュへ(化けの皮なし状態)
「れいとうビーム」:38.9 ~ 46.5%
H252ルギア(マルチスケイルなし)へ
「れいとうビーム」:35.6 ~ 42.2%
「エレキネット」:21.5 ~ 26.2%
H244ネクロズマ(日食)へ
「きあいだま」:49.2 ~ 58.1%
やはり耐久、火力が共にインフレしてしまっている現環境では厳しそうですね。
被ダメージ計算
ほとんどが確定1発です。(やっぱBD37はバグレベルで低い)
なにか載せるべきものがあればコメントにてお願いいたします。
苦手なポケモン
- 先制技持ち
主に電光石火持ちのザシアン(王)や、ふいうち持ちのイベルタルが代表的な例です。両方とも巨獣斬(デスウィング)→電光石火(ふいうち)でフェローチェは1発殴ったら即終了となり特に仕事ができないままこちらは一匹持って行かれてしまいます。
- こだわりトリック持ち
上からトリックをされてタスキが奪われるとかなりきつくなってしまいます。低耐久ながらなんとか2回動くためのタスキが奪われると低耐久かつしょぼい技範囲なのにさらに狭くなってしまうため完全に腐り切ってしまいます。
相性の良い味方・構築例
フェローチェが暴れた後のスイーパー役としてザシアン(王)、カイオーガ、イベルタルは一匹は選出した方が安定しやすいです。
フェローチェが呼びやすいダイジェット(特にサンダー)に対して受けができるHDトリトドンやチョッキとの相性がよくサンダーに弱点をつけるバンギラス、ランドロス(霊獣)(岩石封じ採用推奨)、グラードン等とも良いかと思います。
最後に
まだ机上論ではあるのですが特殊フェローチェ、禁止伝説環境でなければやっていけるかと思います。
またこちらはもっと特殊フェローチェの強みを言語化したい、論理的に書きたいという意図のため下書きのみの投稿とさせていただきます。
また最後まで読んでくださりありがとうございました。