フワライド- ポケモン育成論ソードシールド

始めに

こんにちは、みなというものです。以前にもフワライドの育成論を投稿させていただきましたが、自分から見ても不十分な点が多く、それをコメントでも指摘されましたのでもう一度よく考えての再掲といった形とさせていただきます。

注意

• 本論内ではHABCDSといった非公式用語を使わせていただいております。

• ダメージ計算はポケマス様のものを使用させていただいています。

• 何か指摘したいことがございましたらコメントにてお願い致します。

採用理由

ランクマでザシアン(王)が大暴れしている環境の中、どうにかして受けられて機能停止にさせられるポケモンはいないかな、と探していたところこのポケモンに行き着きました。過去に小さくなるバトン戦法で害悪ポケモンとして知られていたフワライドですが、ダイマックス技(必中)の登場により小さくなるを積みづらくなり、さらには現在の禁止級伝説2体の環境で埋もれてしまっているような状況です。そのため、採用理由の中には多少の愛も必要かもしれません(あの頭のフワフワが個人的に好き)
今回の型は物理受け及びサポート型(後述)として採用していますが、他の育成論にもある通り道連れ型、追い風置き土産クッション型といった多彩な型があり、型の匿名性も非常に高いポケモンです。

役割

先ほどの採用理由欄に記したように、ザシアン(王)をはじめとした物理アタッカー受けと流し、後続へのサポート型として使っています。またこれらの役割がなくなった時でもクッションとしても使えます。
物理アタッカーに対する受け、流し性能が抜群に高く、機能停止にまで追い込めるほどの強さを誇ります。

フワライドの強み

• 高いHP種族値

最初に書くとすればこれしかありません。驚異のH150で、努力値・性格配分によりますが大体1回の行動保証があるため、

1. 物理を受ける
2. その後かるわざで上から変化技を入れる

というような感じで上から後続ポケモンの積み起点にしたり、アドを取れるのがこのポケモンの強みです。

• S80とかるわざの相性がいい

S80だけを聞くと中途半端な種族値のように感じますが、かるわざがあることで道具がなくなった際にすばやさ種族値160になれるため、この組み合わせが非常に強いです。
また、他のかるわざ持ちで有名なジュカインですが、火力がないため、タスキがむしゃら、みがわり連打チイラ等の戦術しかないため、有名っちゃ有名(そもそもジュカインがマイナーなため)なので、型バレする確率はジュカインの方が高いと言えましょう。

• 相手に「引く」という択を与えにくい

ポケモン対戦を昔からやっている方なら一度はあたったであろう「小さくなるバトン戦法」があまりにも有名で、相手側は交代側に積まれるとかなり厄介なことになってしまい、またフワライドが何をしてくるのか分からない、といった状況に陥るため,相手は突っ張ってきやすくなり、そこで鬼火等を撃つことでアドが取れる、といったことがよくあります。

• タイプの優秀さ

フワライドのタイプはゴースト/飛行となっており、無効にできるタイプがノーマル、格闘、地面の3つあり、ディアルガなどの鋼タイプとの相性補完にとても優れています。また、巨獣+石火ラインもタイプ相性上切ることができるため、やはり大体1回は行動保証ができます。

• 補助技の豊富さ

一部だけ挙げておきますが、追い風、電磁波、鬼火、小さくなる、みがわり、バトンタッチなどがあり、かつ何度も言いますがフワライド自身がマイナーなので型バレしにくいです。

• 物理受け最強の技、力を吸い取るを覚える

フワライドを採用する際に明確な理由の一つでもあります。この技と先ほど述べたH150の組み合わせで物理アタッカーをハメることが可能になります。

持ち物

本論ではアッキのみとしていますが、バトンタッチとの相性及び鬼火等の命中率も考えてからぶり保険や、弱点保険も採用するのはありです。

特性

かるわざで確定。
自身の持ち物がなくなると交代するまで素早さが2倍になる特性です。これがS80とそこそこな種族値と組み合わさることでかなり強さを発揮します。

性格・努力値等の調整

調整例を2つ紹介しておきます。

• 調整例1：最速スカーフカイオーガ意識の配分

調整意図：
まず物理耐久を上げたいのでBにぶっぱ、性格補正をかける。
またSに140振ることでフワライドのS実数値は118となり、かるわざ込みで最速スカーフカイオーガの実数値234を上回ることができます(S実数値236)。
Hは余りを振っています。
さらに、ポリゴン2のイカサマが抜群で入るためA個体値を0にし、加工補正をかけることで無振り補正なし状態の乱数3発が乱数4発に変わる。

• 調整例2：ザシアンを超意識した配分

調整意図：
H、A、Bは調整例1で述べた通りですが、今回のS配分は最速ザシアンのS実数値220をかるわざで抜けるように調整しています。
ただ、これだとカイオーガが重くなってしまうので、トリトドンやちょすいヌオー等を構築に入れておくことでカイオーガの選出を渋らせる必要があります。

技構成

被ダメージ計算

調整例1を採用し、アッキの実によるB1段階上昇はないものとします。
1.　物理アタッカー

2.　特殊アタッカー

苦手なポケモン

1. 特殊アタッカー全般
特に被ダメ欄で上げたように、カイオーガ、イベルタル、ディアルガ、サンダー、ムゲンダイナ、バドレックス(こくば)等は高火力弱点技をついてくるためワンパンされてしまいます。ただ、かるわざが発動している状態であればサンダー以外には電磁波が通るため負荷をかけていくことは可能っちゃ可能です。

2. ワイルドボルト入りのザシアン(王)
巨獣斬の威力150(100×1.5)は+1状態でも確定で耐えるのですが、ワイルドボルトは威力180(90×2)で、30高いせいで乱数1発となります。しかし、逆に言えばザシアン側はワイルドボルトを選択しないとフワライドをワンパンできないことが言えます。
この時ワイルドボルトは反動技なので、反動をくらってしまうと裏のこちらのザシアンの巨獣+石火圏内に確定で入ります。また、巨獣斬を選択していた場合は後攻鬼火又は電磁波で機能停止が可能となり、どのみちこちらでアドが取れます。

3. タイプ一致抜群高火力物理アタッカー
主にバドレックス(はくば)、ウーラオス(いちげき)やランドロス(霊獣)、マンムー、バンギラスが代表的です。特にウーラオス(いちげき)はアッキの実上昇分を無視してくる(火傷は響く模様)ため鬼火しか対策方法はないようです。乱数で耐える(耐える確率6.2%)なのでかるわざ発動していなくてもワンチャンあります。ワンチャン。
また、一部ロックブラスト持ちのネクロズマ(日食)がいますが、1発目が当たるとアッキの実が稼働するため、耐えることができます。

4. 吹き飛ばし持ちカバルドン
せっかくかるわざが発動していても吹き飛ばしでかき消されてしまうので、選出及び初手に何らかの対策が必要です。また、ステルスロックを撒かれてしまうとフワライドがザシアンの巨獣斬で落ちてしまうため、採用したいのであればカバルドンをワンパンできるカイオーガ等をカバルドン投げを読んで倒す、といった立ち回りが必要になってきます。

相性の良い味方

かなり上の方にも書きましたが、地面、格闘との相性補完のいいディアルガ、ザシアン(王)や、ステロ持ち(ラグラージカバルドンバンギラス)に強く出られるカイオーガ等もいいでしょう。
また、サンダーに対してフワライドが何もできないので、サンダー対策が必須級となります。電気技をカットでき、かつステロを撒いてあくびループで定数ダメージを稼げるカバルドン、ラグラージ等とも相性がいいです。

後書き

いかがでしたでしょうか。僕自身フワライド入り構築で850位(4/9)を達成している(結局今は3000位~4000位で沼ってますが)ので、フワライドはまだまだこの環境でもやっていけるのかなと思っている次第です。皆さんもぜひこのフワライドを使ってやってください。ここまで長かったですが読んでいただきありがとうございました。
また、何か聞きたいことがございましたらコメントにてよろしくお願いします。