はじめに
- 初めまして。
本育成論の筆者は対戦経験は長いですが、投稿は初めてとなります。
至らない点があるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。
- 本育成論では、HABCDS等非公式の略称、用語を使用しています。
- ダメージ計算は Soldier Calc 様を使用しています。
- 個体値は6Vである事を前提としています。
日食ネクロズマについて
- ネクロズマ(日食)は採用率トップのザシアン(王)のタイプ一致技を半減に抑える耐性、全ポケモン中でも高いA種族値、HBに特化すればA特化ザシアン(王)の「インファイト」を後出しから受けられる耐久を持つ、ランクマッチにおいて高い使用率を誇る強力なポケモンです。
専用技の「メテオドライブ」も威力、特性「かたやぶり」を付与する追加効果共に優秀で使いやすく、物理型のほぼ全てに採用されています(投稿時点で約93%)。
同様の威力、追加効果に加え、更に特殊型にも採用できる「フォトンゲイザー」も強力な技ですが、とある理由により威力の劣る「サイコファング」(約28%)よりも採用率は低くなっています(約17%)。
「フォトンゲイザー」については調整意図、技構成の欄で詳しく解説します。
コンセプト
本育成論の型を考案するに至った経緯を以下に記します。
- まず現環境でオーソドックスなネクロズマ(日食)の技構成は、
攻撃技 メテオドライブ/サイコファング/ロックブラスト/じしん、
補助技 りゅうのまい/あさのひざしorつきのひかり
辺りから選択といったものがほとんどです。
この技構成はナットレイテッカグヤと言ったポケモンに打点が足りず、「てっぺき」や「やどりぎのタネ」で遅延され、ストレスの溜まる展開を強いられます。
如何なるポケモンにも苦手な相手が存在する事自体は当たり前なのですが、気になったのは私がネクロズマ(日食)を採用したパーティを組もうとした時、もう一匹の伝説枠としてゼルネアスを考えていた事です。
ゼルネアスとネクロズマ(日食)の組み合わせはザシアン(王)やイベルタルなど、お互いが苦手なポケモンに対して有利を取れ、相性補完は優れたものがありますが、構築の軸となる2匹共突破が難しいポケモンが存在するとそのポケモンが相手のパーティにいるだけで苦しい展開を強いられます。
上記のような例を挙げると、ザシアン(王)カイオーガの組み合わせです。
この2匹は採用率の高い技のみを採用しているとヌケニンに2匹共完封されてしまいますが、それを防ぐ為にザシアン(王)に「かみくだく」「ほのおのキバ」、カイオーガに「げんしのちから」「がんせきふうじ」を採用し、ヌケニンを誘って倒せるようになっているパーティが散見されます。
ゼルネアスがナットレイへ高い打点を持とうとすると命中不安定且つ他に打ちどころの少ない「きあいだま」を採用せざるを得ませんが、総合的にゼルネアスの性能を高めているとは言えず、更に「きあいだま」の採用率がそれなりに高いゼルネアスよりも、ネクロズマ(日食)に対してガンガンナットレイを後出しされて苦しくなる対戦の方が多いと感じました。
そこで、ネクロズマ(日食)に繰り出されるナットレイを「いのちのたま」持ちC振り「ねっぷう」で倒せるようにし、せっかくなら他にネクロズマ(日食)ゼルネアスの並びに対して選出されるポケモンに特化した構成にしてしまおうと考え、提唱させていただいたのが本育成論となります。
持ち物
いのちのたま
あまり数値が高いとは言えない特殊で殴っていくのが中心の型なので、持ち物は「いのちのたま」で確定です。
特性
プリズムアーマー
性格、努力値配分について
性格 うっかりや
ザシアン(王)を中心にどちらかと言えば物理技を受ける機会の方が多いと判断し、耐久も重要なポケモンなのは重々承知の上ですが他に切る所が無い為Dに下降補正をかけています。
努力値 A20 C236 S252
実数値 172-180-147-179-116-129
- 調整意図
A...A>Cにする事で「フォトンゲイザー」が物理技扱いとなる
C...「ねっぷう」でD特化ナットレイ確定一発(100.5〜120.4%)
「ダイサイコ」でH252ヌオー最低乱数以外一発(99〜117.8%)
- 「ねっぷう」でナットレイを倒したいのでCは最大限上げたいところですが、型を特殊一本にしてしまうと本来ゼルネアスを受ける為に相手が選出したラッキーハピナスを筆頭とした特殊受けポケモンが突破できなくなってしまいます。
そこで状況によって物理特殊を使い分けられる「フォトンゲイザー」に注目し、実数値をA>Cとすることで、相手の物理受けに対しては特殊の「ダイサイコ」を、次に特殊受けが出てきた辺りでダイマックスが解除されるのでその後は「サイコフィールド」の乗った物理「フォトンゲイザー」を押せるようにしました。
これにより技スぺース一つで疑似的に両刀での受け崩しを可能としています。実際に上記のように相手に何もさせず勝つレベルの理想的な流れとなる事は多くありませんが、○○受けを重視した選出に対しては想定外の痛手を負わせることができます。
幸い、少しだけCを削っても仮想敵として最優先のナットレイに対して十分なダメージは確保できています。
「必ずしもナットレイを一発で倒すほどのCにする理由は無いのでは(物理型に「ねっぷう」を入れるだけでいいのでは)?」と思うかもしれませんが、テッカグヤへの打点を可能な限り上げる為と、ナットレイは少しでもHPが残ると「やどりぎのタネ」「まもる」からの交換で受け回す展開などが絡んで非常に鬱陶しいので、火力を上げるのに越したことはありません。
S...準速
技構成
- 確定技
フォトンゲイザー
「メテオドライブ」と同様特性「かたやぶり」の効果に加え、自身の能力がA>Cならば物理技に、A≦Cであれば特殊技に変化する独特な効果を併せ持ちます。
例え「フォトンゲイザー」が物理技となる状況であっても、それを媒体とした「ダイサイコ」は特殊技となる仕様のせいで、単純な物理型に採用するには不便な場面があります。
この点がイマイチ使い辛く採用率は「サイコファング」に後れを取っているのですが、この型は「フォトンゲイザー」の仕様を最大限利用している為、確定技としています。
やりたい事に関しては調整意図の欄を参照ください。
ねっぷう
ネクロズマ(日食)に対して繰り出されるナットレイテッカグヤを筆頭とした鋼タイプへの打点です。
この技を採用するところから型を考え始めたので、ある意味タイプ一致技以上に重要なファクターとなります。
ついでに環境にいなくもないカミツルギをダイマックス状態でも余裕のワンパンです。
ロックブラスト
ネクロズマ(日食)をパーティに採用している時点で、相手のパーティにホウオウがいればまず選出される事が考えられます(ゼルネアスと組ませようとしているならなおさら)。
よってホウオウに高打点を持てる岩技の優先度は高く、「とつげきチョッキ」に引っかからない物理技、「きあいのタスキ」持ちヌケニンを貫通できる、そこそこ素打ちしやすい性能という理由から「ロックブラスト」を確定技としています。
技候補として「メテオドライブ」を採用しない寄りで考えているので、イベルタルなどへの打点としても重要となります。
- 選択技
ボディパージ
ネクロズマ(日食)とゼルネアスを組ませる場合、恐らくゼルネアスの「ジオコントロール」の積む隙を作る為に壁オーロンゲや「あくび」カバルドンなど何かしらの起点作りが入る事は多いかと思います。
起点作りポケモンを採用しながらただダイマックスで殴るだけの要員としてネクロズマ(日食)を使うのは味気ないので、積み技は何かしら採用しておきたいと考えました。
そこで、物理型としてはオーソドックスな「りゅうのまい」を積む意味がこの型においては少し薄いので、1積みで最速ザシアン(王)も悠々と抜ける「ボディパージ」を優先度高めの選択技としました。
「りゅうのまい」1積み程度では抜けないS1段階上昇最速100族や準速雨下「すいすい」ガマゲロゲなどを抜く事ができます。
非常に汎用性が高い「ダイウォール」の媒体としても使う場面は多いでしょう。
火力を必要以上に上げない事で相手のメタモンにコピーされても性能が低いという理由もあります。
ソーラービーム
とにかく初手に出してダイマックスするという使い方であれば打つ場面は多そうな技です。
初手に出てくる起点作りラグラージカバルドン、ダイマックスで殴ってくる「すいすい」ガマゲロゲを「ダイソウゲン」でほぼワンパンする事ができます。
カバルドンに関してはD特化であれば耐えられますが、現環境に存在するカバルドンはザシアン(王)や物理ガマゲロゲ意識でBに割いたものがほとんどなので、まず落とせるものとして考えてよいと思います。
メテオドライブ
攻撃範囲としてエスパー/鋼の組み合わせが半減が多い為確定技とはしていませんが、単純に技そのものの性能は強力で、バドレックス(こくば)バドレックス(はくば)など範囲的に無いと困るポケモンも存在するので選択技としておきました。
以下は選択技の中でも優先度は低いものです。
はかいこうせん
初手ダイマックス専用技です。「ダイアタック」として使う事でエースバーンウーラオス(れんげき)などを殴りながら上を取ったり「きあいのタスキ」+「カウンター」を空かしたりできます。
りゅうのまい
純粋な物理型ではないと言えど強力な積み技である事に変わりはないので選択肢としておきます。
むしろ低速が中心のホウオウ軸などに対しては打点を上げられるこちらの方が強い場面があるかもしれません。
ストーンエッジ
つるぎのまい
対低速の受けに特化させるなら「りゅうのまい」よりもこちらですが、流石に物理特化以外の型では有効に使える場面は多くなさそうです。
じしん
鋼タイプへの打点となり「ダイアース」としても優秀ですが、「ねっぷう」と範囲が被っているのであまり入れたくはありません。
でんじは
いただいたコメントより追記しました。
ダイマックスを早い段階で切った後、イベルタルなどの「ダイジェット」の起点となるのを防ぐ技です。その他手持ち無沙汰となった際に後続のゼルネアスが上から動く為の補助技として撃つ場面はありそうです。
使用場面が限定的ではありますが実戦的で採用に足る技だと思います。
他、「ダイホロウ」で相手のネクロズマ(日食)やバドレックス(こくば)に高い打点を持てる「シャドークロー」やHBサンダーを特殊「ダイロック」でワンパンできる「メテオビーム」も一考の余地はありますが、このレベルの技を考慮していると収拾がつかない程に候補が多くなってしまうので今回は除外します。
与ダメージ計算
非ダイマ時に対しての計算を記載しています。あまり環境にいないポケモンに対しての冗長な計算は省いておりますのでご了承ください。
フォトンゲイザー(物理)
ずぶといB252ハピナス
59〜69.6%(確定2発)
ずぶといB252「しんかのきせき」持ちラッキー
43.6〜52%(乱数2発)
「フォトンゲイザー」のみでの突破は難しいですが、実際は「ダイサイコ」の「サイコフィールド」が絡んだり交換戦になったりするので「この計算結果だから弱い」とは考えていません。
おくびょうH204B252ムゲンダイナ(いじっぱりエースバーン抜き残りHBの想定し得る限り最も硬い配分)
68.8〜82.1%(確定2発)
わんぱくHB252ヌオー
43〜51.9%(乱数2発)
ずぶといHB252ドヒドイデ
76.4〜91%(確定2発)
ひかえめH4カイオーガ
68.7〜81.8%(確定2発)(確定2発)
ずぶといH244D4「しんかのきせき」持ちポリゴン2
30.3〜36.6%(乱数3発)
おだやかH244D252「しんかのきせき」持ちポリゴン2
43.4〜51.8%(乱数2発)
ポリゴン2に対しては相手の配分によって与ダメージが全く違うので、「ダイサイコ」を押すか否かの判断を慎重に行う必要がありますね。
フォトンゲイザー(特殊)
ねっぷう
しんちょうHD252ナットレイ
100.5〜120.4%(確定1発)
わんぱくH252テッカグヤ
67.6〜80.3%(確定2発)
いじっぱりD252カミツルギ
201.4〜240.2%(確定1発)
環境に存在するのは「いのちのたま」持ちばかりですが、一応耐久に振られていようがダイマックスされようが「ダイバーン」を打つまでも無い事を記しておきます。
いじっぱりH252ザシアン(王)
62.8〜74.3%(確定2発)
いじっぱりH252ネクロズマ(日食)
48.5〜57.3%(乱数2発)
ロックブラスト
いじっぱりH252ホウオウ
41.3〜48.8%(確定3発)
わんぱくHB252ホウオウ
26.7〜34.2%(乱数3発)
確率的にホウオウに対してはなるべく「ダイロック」を当てたいところですね。
おくびょうH4イベルタル
20.7〜24.2%(確定5発)
おくびょうH4サンダー
26.5〜31.3%(確定4発)
ずぶといHB252サンダー
15.7〜19.7%(乱数6発)
メテオドライブ
いじっぱりH252ザシアン(王)
49.7〜58.7%(乱数2発)
ひかえめH252ゼルネアス
98.2〜117.1%(乱数1発)
最低乱数以外一発なので、かなり耐久に厚くなければワンパンと見て良いでしょう。
おくびょうH4イベルタル
56.4〜67.3%(確定2発)
いじっぱりH252バドレックス(はくば)
75.3〜90.3%(確定2発)
ストーンエッジ
ダイサイコ(フォトンゲイザー媒体)
ずぶといH252ヌオー
99〜117.8%(乱数1発)
おくびょうH252ムゲンダイナ
121〜143.3%(確定1発)
「コスモパワー」持ちでも全く間に合いません。
ひかえめH252カイオーガ
51.6〜60.8%(確定2発)
「とつげきチョッキ」の採用率が高い事を考えると厳しい火力です。
ずぶといH252サンダー
79.1〜93.9%(確定2発)
「サイコフィールド」下であればワンパン程度ですね。
ようきH4ランドロス(霊獣)
104.2〜123%(確定1発)
わんぱくH252ランドロス(霊獣)
87.7〜103.5%(乱数1発)
ずぶといH244D4「しんかのきせき」持ちポリゴン2
51.8〜61.2%(確定2発)
おだやかH244D252「しんかのきせき」持ちポリゴン2
37.1〜45%(確定3発)
ダイバーン(ねっぷう媒体)
ずぶといH252テッカグヤ
93.1〜109.8%(乱数1発)
いじっぱりH4ザシアン(王)
100.5〜119%(確定1発)
いじっぱりH252ザシアン(王)
84.9〜100.5%(乱数1発)
いじっぱりH252ネクロズマ(日食)
65.1〜77.4%(確定2発)
ダイスチル(メテオドライブ媒体)
いじっぱりH4ザシアン(王)
76.7〜90.4%(確定2発)
いじっぱりH252ザシアン(王)
64.8〜76.3%(確定2発)
いじっぱりH252バドレックス(はくば)
98〜116.9%(乱数1発)
おくびょうH4イベルタル
73.7〜87.6%(確定2発)
ダイソウゲン(ソーラービーム媒体)
いじっぱりH4ガマゲロゲ
287.2〜339.2%(確定1発)
その他草4倍勢も計算するまでもなく確定一発です。仮に相手が最速で「ダイアース」を上から撃たれても、相手が「いのちのたま」持ちであれば反動込みで返しの攻撃で落とせます。
わんぱくH252D140カバルドン
104.1〜123.2%(確定1発)
ひかえめC252「いのちのたま」持ちサンダーの「ダイジェット」耐えの配分です。これくらいの硬さのカバルドンを落とせれば十分でしょう。
しんちょうHD252カバルドン
72.5〜86%(確定2発)
現環境においては切っていいレベルの配分だと思います。
ダイアタック(はかいこうせん媒体)
いじっぱりH4ウーラオス(れんげき)
93.1〜110.2%(乱数1発)
いじっぱりH4エースバーン
89.1〜105.1%(乱数1発)
ダイロック(ロックブラスト媒体)
いじっぱりH252ホウオウ
202.8〜239.4%(確定1発)
わんぱくHB252ホウオウ
144.1〜170.8%(確定1発)
ダイマックスされると耐えられますが、HBホウオウにダイマックスを吐いて耐えられたところであまり怖さはありません。むしろ怖いのは「せいなるほのお」の「やけど」で、このネクロズマ(日食)より速い=耐久に厚くないホウオウを「やけど」状態でもワンパンできる火力があると言う事が重要です。
おくびょうH4イベルタル
101.4〜120.7%(確定1発)
おくびょうH4サンダー
136.1〜161.4%(確定1発)
ずぶといHB252サンダー
80.7〜94.9%(確定2発)
HBサンダーに対してだけは「メテオビーム」が欲しいですが、仕方ないですね。
被ダメージ計算
あまり受けを重視している型ではないので簡易的になります。
いじっぱりA1段階上昇A252ザシアン(王)「きょじゅうざん」
40.6〜48.2%(確定3発)
いじっぱりA1段階上昇A252ザシアン(王)「インファイト」
65.6〜77.3%(確定2発)
ひかえめC252カイオーガ雨下「ダイストリームorしおふき」
127.3〜150%(確定1発)
おくびょうC252「いのちのたま」持ちサンダーの「ダイサンダー(ライジングボルトorかみなり媒体)」
82.5〜97.6%(確定2発)
おくびょうC252「いのちのたま」持ちサンダーの「ねっぷう」
56.3〜66.8%(確定2発)
おくびょうC252「いのちのたま」持ちサンダーの「ダイバーン(ねっぷう媒体)」
77.3〜90.6%(確定2発)
いじっぱりA252ホウオウの「せいなるほのお」
66.2〜79%(確定2発)
いじっぱりA252ホウオウの「ダイバーン(せいなるほのお媒体)」
87.2〜102.9%(乱数1発)
ようきA252ランドロス(霊獣)の「じしん」
66.2〜78.4%(確定2発)
ようきA252「いのちのたま」持ちランドロス(霊獣)の「ダイアース(じしん媒体)」
112.2〜132.5%(確定1発)
おくびょうC252バドレックス(こくば)の「アストラルビット」
110.4〜130.8%(確定1発)
相性の良いポケモン
1.鋼タイプへの打点に乏しいポケモンゼルネアス
鋼に弱そうな伝説2匹の並びは相手のナットレイを強く呼びます。「てっぺき」持ちナットレイであればほぼネクロズマ(日食)に繰り出してくる事が想定できるので、のこのこ出てきたところを炎技で焼き払います(交換出しが見え見えであればこのタイミングで積み技も積みたいです)。鋼タイプがいなくなればその後のゼルネアスを楽に展開できます。
2.起点作りポケモンカバルドンラグラージバンギラスオーロンゲレジエレキ
「あくび」「リフレクター」「ひかりのかべ」で積み展開の補助、「ステルスロック」で足りない火力を補います。
ネクロズマ(日食)に「あさのひざし」「つきのひかり」を採用していないので、デメリットとなる「すなおこし」のポケモンも気兼ねなく採用できます。
3.「ゴツゴツメット」持ちでザシアンを削る為のポケモンサンダーヌオーランドロス(霊獣)
「ダイバーン」のザシアン(王)へのダメージが「ゴツゴツメット」のダメージが1回入ればちょうど良いくらいなので、なるべく採用したいところです。「ゴツゴツメット」持ちポケモンはゼルネアスとの組み合わせも鉄板です。
4.対カイオーガ用ポケモンラッキーハピナストリトドンガマゲロゲ
この型だと殴り合いで100%勝てないどころか後出しさえされかねないので、相手のカイオーガを見据えた対策ポケモンはパーティ単位で見れば半必須と言えます。
5.対面的な戦い方ができるポケモンメタモンエースバーンウーラオス(れんげき)マンムーミミッキュ
初手にダイマックスを吐く戦い方となった場合、後発はダイマックスを切らずに戦力として計算しやすいポケモンが必要となります。ここでは初手ダイマックスで息切れしたところを全抜きされる事を防ぐ「きあいのタスキ」や「こだわりスカーフ」と相性の良いポケモン達を例として挙げておきます。
立ち回り一例
1.雑に初手に出してダイマックスで殴っていきます。補助技の豊富なネクロズマ(日食)の初手ダイマックスは考慮する事が難しく、序盤から大きく残数アドバンテージを取れる事も多いです。
中には初手ダイマックスネクロズマ(日食)に重きを置いたパーティも稀有ながら見られますが、そのような並びはネクロズマ(日食)+ザシアンという非常に珍しい組み合わせ以外で、ある程度の順位帯以上では確認できておらず別の並びから突然使われる事はやはり想定し辛いと考えています。
2.上記の起点作りポケモン達カバルドンラグラージバンギラスオーロンゲレジエレキで起点を作ったり、サイクル要因達サンダーヌオーランドロス(霊獣)で削りを入れてから一掃を狙います。お互い体力満タンからでは弱点を突かない限り火力は高くないので、お膳立てを挟む事で相手のポケモンを圏内に入れやすくしておきます。
むしろこのネクロズマ(日食)自体がゼルネアスのお膳立て役として考えている面もありますが。
懸念点
どんな型であろうが上から超火力で殴られるカイオーガはネクロズマ(日食)にとって苦手なポケモンではありますが、この型においては耐久に性格下降補正をかけている上に最大打点が特殊の「ダイサイコ」なので、特殊方面の打ち合いに非常に強いカイオーガは正に天敵となります。
更にこの型の肝となる「ねっぷう」も特性の「あめふらし」で威力を下げられてしまいます。カイオーガに関してはいくら警戒しても足りないほどなので、パーティ構築の際は最優先の課題にしたいです。
他はイベルタルやバドレックス(こくば)も同様に打点も耐久も足りず、ネクロズマ(日食)単体ではまず相手できません。
もう一つ気になるのは体力満タンの耐久振りザシアン(王)を「ダイバーン」でワンパンできない事です。能力上昇もしないダイマックスでザシアン(王)の為だけに2ターンかけるのはスマートでないので、なるべくは「ステルスロック」や「ゴツゴツメット」などの削りで綺麗に落としたいですね。
最後に
私は単体ではなく、パーティの並びを見てその都度個体の構成を考えております。
ネクロズマ(日食)ゼルネアス入りに必要な要素を考えていた結果このような型に辿り着きましたので本育成論はゼルネアスと組ませる事前提となっておりますが、他に相性が良いポケモンがいるかもしれません。
また、本育成論はかなりの奇形となっており、環境でよく使われている型に比べると局所的には強くても使い辛い場面が目立つ事もあります。
それでも自分の中だけで終わらせておくのは惜しい程度には面白いアイデアではあると思い、投稿に至りました。
本育成論についてご意見や感想等あればコメントや評価をいただけると嬉しいです。
長くなりましたが、ここまでご覧くださりありがとうございました。