はじめに
みなさんこんにちは、6回目の投稿になります。
デンチュラをこよなく愛する男・ペン銀太郎です。
彼女の相方となるポケモンを探していたところボーマンダに出会いました。
そして試行錯誤の結果、今環境に適すと判断できる型に辿り着きました。
アドバイス等は真摯に対応します。
コメントは遠慮なくしてほしいです!
注意
- この育成論に出てくるポケモン全て理想個体とします。
- ステータスの略称として以下を用います。
H=HP A=攻撃 B=防御 C=特攻 D=特防 S=素早さ
- 努力値など、非公式用語を使用します。
- ダメージ計算はポケマス様を使わせていただきます。
ボーマンダボーマンダってどんなポケモン?
第三世代に登場したドラゴン/飛行の複合ポケモン。
分類【ドラゴンポケモン】――つまりシンプルなドラゴンです。
高いAS種族値、役割破壊に適したC種族値、それでいて耐久値も申し分なしと600族として恥じぬ性能をしています。かつては後出しからの封じは不可能とさえ言われていたほどです。
他の600族と違って変化技や追加効果技が少ないですが、持ち物や物理特殊の自由度が高く結果的に型の判別がしにくいです。
弱点としては4倍弱点が存在すること。
しかし、多弱点で扱いにくい氷タイプなので一致勢が少ないです。また、サブ技として氷技を習得するのも水タイプ or 一部の風を操る奴 or スケートできそうな奴しかいないので読みやすいのが救いか。
役割と目的
まずねばねばネット構築における通常アタッカーに求められる性能は、
- S85族越え or 中速のダイジェット使い。
- 受け出しを許さない強引さ or 火力上昇の手段を持っている。
- Sを下げられない浮いている勢とやりあえる性能。
あたりが最低限であると、使用していてよく感じます。
そして、その中でも一度突破すると止められなくなる【じしんかじょう】【ビーストブースト】【くろのいななき】の特性に着目したわけですが――交代等はあまりしたくないので、一体で見れる汎用性の高いポケモンがほしいところです。
なぜボーマンダなの?
上から火力で押すと言えども、落としきれないことは普通にあります。
脆すぎるとダイマックス込みでも削るだけ退場となってしまいます。
次にネット無効の浮いている勢の対策は必須です。
特に浮いている勢は現在(3月時点)のトップ使用率に4体もいるので、これらランドロス(霊獣)サンダーイベルタルホウオウに対して動けるのは必要です。
そして最後に――そもそもネバネバネットを撒くのはなぜ?
それはザシアン(王)バドレックス(こくば)カイオーガの高速アタッカー対策です。これらに対して弱いというのは今回の目的では微妙なところです。
これらの欲しい要素を満たしているのがボーマンダということになります。
さらにプラスしてダイマックス適正が高く、物理ならダイドラグーンで疑似耐久UP、特殊ならダイアースで上げることができます。また、相手によっては起点役を出せないこともありますが、それにはダイジェットで対応することができます。
またギャラドスも良い線を行います。
こちらはSは足りないですがザシアン(王)は「ワイルドボルト」が無い限りは有利ですし、バドレックス(こくば)はDが高いため闘うことができます。また雨を降らすことにより火力の底上げが可能で、水を受ける相手も飛行&草の技範囲により破壊することもできます。
ただし電気が四倍弱点であるためサンダーロトムとの戦闘だったり、炎技がかなり低い特殊しか習得しないためナットレイが重くなってしまいます。他にも素の状態での難点が多くて、一致技が中威力だったり命中難に溜め必要などダイマックス前提なところはあります。
ただし、あくまで《幅広く見れる》であり、他のポケモンが「ネバネバネット構築に適していないというわけではないです。役目に対する適正というだけです。
実際、投稿者自身もカミツルギボーマンダを同時採用しています。
性格・努力値と調整
性格《ようき》
努力値:H20―A220―D4―C12―S252
S:激戦区なので少しの削りで大量に抜かれるように。
ここらへんはダイジェットやスカーフ持ちが多いことも加味して最速。
H&D:C一段階上昇バドレックス(こくば)の「アストラルビット」を確定耐え。
C:H252ナットレイを「ダイバーン」で確定一発。
「ほのおのきば」を採用するなら必要なし。
A:余り。
最低限に欲しいのはA188まで。
特性
じしんかじょう
効果は『相手を倒すごとにAが上昇する』。
これにより舞うことなく抜き性能を高めることができます。ボーマンダはもう一つの特性【いかく】も優秀なのでどちらが来てもおかしくないですが、出した時に特性発動するかどうかで判別される点には注意が必要です。
持ち物
とつげきチョッキ
基本的に削れた状態や火力上昇中での対面になるので、サブ技込みで弱点さえついてしまえば相手は消し飛ぶことが多いです。そこで重要になるのが等倍勢 or ダイマックス勢に対しての戦闘です。
削り合いの勝負になることが多かったのがサンダーイベルタルディアルガバドレックス(こくば)カイオーガゼルネアスなどの特殊勢ばかりで、物理勢はランドロス(霊獣)ぐらいですが「ダイドラグーン」が効きます。
参考の具体例としてはC特化ゼルネアスのダイフェアリーやC252カイオーガのダイアイスに対して、ダイマックスを切るだけで耐えるようになります。
技構成
- 確定技
げきりん
物理/ドラゴン/威力120/命中100/行動固定&数ターン後にこんらん。
タイプ無効ありの行動固定が使いにくいことも。ただし今作はダイマックスによりこのデメリットを回避することができるので、優先すべきは威力と命中の高さです。
ダブルウィング
物理/飛行/威力40/命中90/2回攻撃
きあいのタスキを警戒しなければならないウーラオス(いちげき)エースバーンフェローチェ対策になるのが評価点。落とせなくても「カウンター」のダメージは一発の分しか反映しないです。
ただし接触を二回も通すのが不安であったり、ダイマや壁を枯らしたいなら「そらをとぶ」も充分にありです。
じしん
物理/地面/威力100/命中100
デメリットのない安定技であり鋼タイプに対する打点。
またダイマックスを使うことでDを上昇させることができ、チョッキと併せることで一致4倍弱点も耐えれるようになるほど固くなる。アタッカー運用なら切ることはないほど優秀。
- 選択肢技
だいもんじ
特殊/炎/威力110/命中85
地面技等倍以下の鋼タイプハッサムエアームドテッカグヤナットレイカミツルギに対して使用。
他にも「だいもんじ」+「じしん」でザシアン(王)を落とせるので、チョッキによる特殊耐久も相まってサンダー相手に使用もできます。ドラゴン技空かしのフェアリータイプ出しに合わせるのは非常に多いです。
ほのおのきば
物理/炎/威力65/命中95
威力が抑え気味で、特性やダイマックスが絡まないうちは低火力。
逆に言えば一度乗ってしまえばこちらのほうが火力が上になるということ。
この場合はCに努力値は必要ないです。
一番の「だいもんじ」を優先で書いている理由は特殊&非接触だから。
使いたい相手はダイスチルや「てっぺき」などでBが上昇したり、【せいでんき】や【てつのとげ】と〈ゴツゴツメット〉を回避したかったり。また、ダイマックス中にウーラオス(いちげき)などの「カウンター」警戒などもできる。
立ち回り例
「ネバネバネット」役を先発に出して、あとはゴリ押すというのが一番多いムーブになります。S補強が出来ているので無理にダイジェットを挟ませる必要はないです。
選出の際に注意しなければならないのは「どのタイミングで特性を発動させるか」です。というのも耐久は確かにそれなりにありますしダイマックスで補えますが、例外であるザシアン(王)の「きょじゅうざん」を耐えるには少しばかり足りてないです。
あくまで特性を発動させてこその突破力です。
与ダメージ計算
H4ザシアンザシアン(王)
じしん → (60.7 ~ 72.6%)確定2発
ダイアース → (79.7 ~ 94%)確定2発
だいもんじ → (44 ~ 52.3%)乱数2発(16.8%)
ダイバーン(だいもんじ) → (54.7 ~ 65.4%)確定2発
ほのおのきば → (40.4 ~ 47.6%)確定3発
ダイバーン(ほのおのきば) → (73.8 ~ 86.9%)確定2発
H252サンダーサンダー
げきりん → (59.8 ~ 71.5%)確定2発
ダイドラグーン → (70 ~ 82.7%)確定2発
だいもんじ → (22.8 ~ 26.9%)乱数4発(32.1%)
ダイバーン(だいもんじ) → (28.9 ~ 34.5%)乱数3発(4.7%)
ほのおのきば → (21.8 ~ 25.8%)乱数4発(1.6%)
ダイバーン(ほのおのきば) → (40.1 ~ 47.7%)確定3発
H252ランドロスランドロス(霊獣)
げきりん → (57.1 ~ 67.8%)確定2発
ダイドラグーン → (67.3 ~ 79.5%)確定2発
ダブルウィング → (39.7 ~ 46.9%)確定3発
ダイジェット → (62.7 ~ 73.9%)確定2発
H4イベルタルイベルタル
げきりん → (53.9 ~ 63.8%)確定2発
ダイドラグーン → (62.8 ~ 74.2%)確定2発
ダブルウィング → (36.6 ~ 44.5%)確定3発
ダイジェット → (58.4 ~ 68.8%)確定2発
HB特化ナットレイナットレイ
だいもんじ → (79.5 ~ 95%)確定2発
ダイバーン(だいもんじ) → (101.6 ~ 121.5%)確定1発
ほのおのきば → (66.2 ~ 79.5%)確定2発
ダイバーン(ほのおのきば) → (121.5 ~ 143.6%)確定1発
被ダメージ計算
A252ザシアン(王)きょじょううだん → (108 ~ 128.3%)確定1発
A特化マンムーこおりのつぶて → (106.3 ~ 127.1%)確定1発
C252&珠サンダーダイジェット → (69.9 ~ 83.2%)確定2発
C252&珠イベルタルダイジェット → (67.6 ~ 79.7%)確定2発
C252&珠イベルタルダイアーク → (88.4 ~ 105.7%)乱数1発(37.5%)
C252バドレックス(こくば) → (56 ~ 66.4%)確定2発
苦手なポケモン
ボーマンダに限った話ではないが水/地複合タイプはアタッカーの壁であり、容易にダイマックスを切ることができなくなってしまいます。麻痺や火傷防止もついでにできるので〈ラムの実〉も悪くはないですが、それなら「りゅうのまい」採用した方がいいです。
それよりも絶望的な相手がメタモンです。
ネバネバネットも引っかかってから変身するので意味をなさず厄介です。
対面するときは基本が上昇後になるのでスカーフ型なら勝てないです。
さすがにドラゴン技を切るわけにもいかないので構築で対策するしかない。
ゼルネアスカプ・レヒレなどのフェアリータイプには等倍になってしまいますが、そのためにチョッキを着せており積み状態次第では突破可能。またネバネバネットのおかげで「ジオコントロール」やスカーフ型に対してダイジェットが使いやすいです。
相性の良い味方・構築例
ネバネバネットによるサポート要員。
対面のSを操作も可能で、速いor硬いにより仕事の遂行能力が高いです。
前者なら特性で命中上昇した「かみなり」により負荷をかけることができ、後者は「ステルスロック」を使うこともできるためチョッキではなく〈命の珠〉運用も考慮に入れることができるようになります。
- カミツルギカミツルギ
苦手な相手を引き受けてくれて、そのまま全抜きすらしてしまうことも。
一応、自身がボーマンダで相手しやすいのでメタモン対策にもなる。
ただし、グラスフィールドとボーマンダの相性は悪いので注意が必要。
ダイマックスをボーマンダで使うことが多いので、素で戦えるポケモンたち。ネバネバネットのおかげで努力値どころか性格も余らせることが可能で、型の幅がかなり広くなる。
- ホワイトキュレムホワイトキュレム
「フリーズドライ」「クロスフレイム」が非常に優秀。
特殊型かつ素が早いのでランドロス(霊獣)に対して強く出れる点が評価。他にも珠&ダイマックスでザシアン(王)も一撃で倒せたり、特性により【ばけのかわ】【がんじょう】【もらいび】をねじ伏せることも可能。
サイクルしにくいのが難点のネバネバネット構築のため特殊受けが不安だが、メタモン対策としてドラゴン技を切れば「ぜったいれいど」を入れる余裕も生まれラッキーハピナスに対しても(三割の確率で)勝てます。
最後に
いかがでしたでしょうか。
第八世代でも出た当初は環境上位だったのにも関わらず、今や使用率90台という落ち目に合ってしまったボーマンダ。それでも使用率に載る程度には使われていることを考えると、やはりそのスペックは無視できないものがあるのでしょう。
次世代であるSVが発売されるまで禁伝の環境になりますが、ボクは最後までデンチュラと共に戦い、それのパートナーとなりうるポケモンを探していきたいと思います。
それでは失礼します。