初めまして、剣盾を2022年に始めたナゾノンです。
今回紹介するのは、初心者の僕が2022年2月シーズンにザシアン(王)カイオーガを狩りまくり、ハイパーボール級を無敗で突破し、マスターボール級に到達したときの斬り込み隊長レックウザです。
初心者なりに何度も計算して導き出した型で、当時はまったく型を読まれず、面白いほど無双していました。
マスターボール級では通用しづらくなってきましたので、その点も含めて解説できればと思います。
採用理由
ザシアン(王)カイオーガに対面で勝てるポケモンが欲しかったことが理由です。
対面で勝てるというのは、『一見こちらが不利に見えるので、相手が引かずに突っ込んでくる』という点も含めて勝てるという意味になります。
役割
先発。ダイマしません。
(竜舞も覚えますが、紙耐久の上に氷が四倍弱点なので、詰みアタッカーやダイマには向いていないと考えました)
持ち物
きあいのタスキ
(両刀の高い種族値を活かせます)
特性
エアロック
(あられや砂で落ちないので、たすきと好相性です)
性格
A特化で、Cを下げない性格です。
これ以外では、ザシアン(王)カイオーガを倒すことはできません。
後述しますが、連続技である「スケイルショット」に耐える可能性を高めるため、特防下げの「やんちゃ」推奨です。
努力値と調整
ACぶっぱ、余りSです。
タスキを持たせるので耐久振りはあまり意味がありません。
余りはBかSでお好みですが、耐久特化のザシアン受けウインディや、ジガルデ(50%)を抜ける可能性のあるSがオススメです。
技構成
ガリョウテンセイ…カイオーガを倒すために必要です。
オーバーヒート…ザシアン(王)を倒すために必要です。
しんそく…ザシアン(王)カイオーガを倒すために必要です。
りゅうせいぐん…こちらをコピーしたメタモンをワンパンできます。ムゲンダイナやランドロス(霊獣)に勝てます。マルチスケイルカイリューに勝てる可能性があります。
立ち回り例
1. 相手がカイオーガを出してきた場合
自分…ガリョウテンセイ
相手…冷凍ビーム
自分…しんそく
これで1体倒し、相手の裏を見た上で、裏にしんそくを一発当てることができます。
【補足】相手がダイマを切ってくると倒せませんが、2発削りを入れた上で、ダイマターンを2ターン枯らせます。
(ダイアイスであられになっても、エアロックなのでタスキが残ります)
2. 相手がザシアン(王)を出してきた場合
自分…オーバーヒート
相手…きょじゅうざん
自分…しんそく
これで1体倒し、相手の裏を見た上で、裏にしんそくを一発当てることができます。
3. 相手が電気タイプ(特にレジエレキ)を出してきた場合
相手は高確率で、ボルチェンでザシアン(王)を出してきます。
※こちらのタイプ一致である竜/飛行を半減できる上にフェアリーで確定一発取れるため。
基本的には2と同じくオーバーヒートを撃つのが安定です。
この動きはほぼ決まりますし、決まると気持ちいいです。
4. 相手がランドロス(霊獣)を出してきた場合
とんぼがえりするかどうかを読む必要があります。
とんぼがえりの場合は、裏からザシアン(王)を出してくることが多いため、オーバーヒートが刺さることが多いです。
とんぼがえりしない場合は、りゅうせいぐん⇒しんそくorりゅうせいぐんで倒せます。
※HB振りの場合は上からりゅうせいぐん二発で倒せます。
二発目はガリョウテンセイでもいいですが、ゴツメをケアした方が良いです。
※AS振りの場合はりゅうせいぐん⇒しんそくで落とせます。
与ダメージ計算(ダメージ数値は%単位です)
== 有利対面 ==
H4ザシアン(王)…オーバーヒート(86.9~103.6)+しんそく(14.9~17.3)確定勝ち
H4カイオーガ…ガリョウテンセイ(77.3~92)+しんそく(35.2~41.5)確定勝ち
HBランドロス(霊獣)(威嚇)…りゅうせいぐん(75.5~89.3)+りゅうせいぐん(38.3~44.9)確定勝ち
H4ランドロス(霊獣)(威嚇)…りゅうせいぐん(89.7~106.1)+しんそく(23~27.3)確定勝ち
HB耐久ムゲンダイナ…りゅうせいぐん(104.5~123.9)確定勝ち
HBわんぱくネクロズマ(日食)…オーバーヒート(75.7~89.2)+オーバーヒート(38.2~45.1)+確定勝ち
ASネクロズマ(日食)…オーバーヒート(89.5~105.7)+しんそく(13.4~15.7)確定勝ち
ダイマックスしたメタモン…りゅうせいぐん(87.1~103.2)+しんそく(20~23.5)確定勝ち
== 五分五分対面 ==
H4カイリュー(マルチスケイル)…りゅうせいぐん(74.7~88.6)+しんそく(17.5~20.5)乱数勝ち
※S無振りのカイリューはこちらが上を取れますが、相手のしんそくをケアして、りゅうせいぐん+しんそくを撃つ場合は倒せません。
== 不利 ==
H4バドレックス(こくば)…ガリョウテンセイ(86.3~101.7)低乱数勝ち
※スカーフなら倒せる可能性があります。
※しんそくが効かないので、たすきの場合やH振りの場合は倒せません。
被ダメージ計算
たすき持ちのため簡易的に書きますが、ほぼ確定2発です。
例)いじっぱりカイリューのドラゴンクロー(93.3~111.1)
重要なダメージ計算としては下記があります。
ようきガブリアスのスケイルショット(27.8~33.3)×2~5回 確定4回
※特防下げの性格にしている理由はこちらです。防御下げの性格だと(30~36.7)で乱数3回になります。
ASようきドラパルトのドラゴンアロー(50~60)×2回 確定1発
※たすきがあっても何もできず、上から倒されます。
ASようきマンムーのつららばり(55.6~66.7)×2~5回 確定1発
苦手なポケモン
ドラパルト、マンムー…何もできずワンパンされます。
バドレックス(こくば)…タスキを持っていることが多い上、しんそくが効きません。
ルギア、ディアルガ……竜飛行炎が等倍以下で、耐久が高いため、倒しきれません。
相性の良い味方・構築例
僕はイベルタルと組ませていました。
メリット1…レックウザの苦手なバドレックス(こくば)やドラパルトが、ほぼ100%先発で出てきません。
メリット2…ザシアン(王)カイオーガに弱そうに見えるので、相手が先発でカイオーガを出してきたり、電気タイプを先発させてボルチェンでザシアン(王)に繋いでくることが多かったです。
=== まとめ ===
ポケモン初心者なりに何度も計算し、ザシアン(王)カイオーガに勝てる方法を探って生まれた型です。
1体削って、相手の二体目を先に見て、二体目をしんそくで削るという働きが安定して強かったです。
現環境では色々な伝説が増えてきて少し勝ちづらくなってきましたが、まだまだザシアン(王)カイオーガは多いので、ハイパーボール級以下なら活躍できると思います。
また、使っていて非常に楽しかったのは、マイナーゆえに読まれない点です。
見た目が速そうに見えるためか、たすきを削らず、電磁波を撃ってくる相手がたくさんいました。
後出ししてきたザシアン(王)や、正面から突っ込んできたカイオーガを返り討ちにした回数は数えきれません。
壁役はとりあえずリフレクターを貼ってくれるので、りゅうせいぐんが刺さりました。
総じて、「禁止伝説級ともあろうお方がたすきを持っていて、しかも両刀」という意外性が強みになっていました。
耐久の低さ、両刀の火力、そこそこの速さ、天候無効の特性、全てがマッチしたレックウザの結論と言ってもいい気がします。
最近、実況者の方がこれに近い形を紹介してしまったので、(りゅうせいぐん⇒電磁波でしたが)今後は初見殺しが通用しなくなってしまうかもしれませんが、どちらにしてもハイパーボール級以下で使うことをお勧めします。
マスターボール級ではレックウザのオーバーヒートをケアする人がいたり、初手にあくびステロループされたり、ザシアン(王)カイオーガ以外の伝説を使っている人も多く、刺さりづらかったです。
僕は今シーズンから別の伝説に乗り換えてしまいましたが、前シーズンで活躍してくれた思い出のポケモンなので、何らかの形で残したくて記事を書かせていただきました。
何かしらお役に立てたら幸いです。
では。