ガーメイル- ポケモン育成論ダイパリメイク

最初に

• 本育成論では、対戦に関する一般的な用語及び略語を使用します。また性格補正有り252振りを「特化」、性格補正無し252振りを「極振り」と表記します。
• ダメージ計算には、ポケマス様のツールを使用しています。

ガーメイルについて

第4世代から登場したむし・ひこうタイプで、同複合タイプでは珍しい両刀型の種族値を有しています。

また、特性いろめがねにより一致技の一貫性を高める事が出来ます。
いろめがね補正のむし技・ひこう技の両方を半減以下にできるポケモンはBDSP環境に存在しません。
このいろめがねと強力な積み技ちょうのまいを駆使して戦うのがガーメイルの一般的な型だと思います。

しかし、いろめがね持ちのむしタイプは他にバタフリーとモルフォンがいます。
この2体よりガーメイルは特攻が少し高いですが、素早さでは負けています。
ガーメイルは最速＋蝶舞1回では最速120族（フーディンなど）までしか抜けませんが、上記の2体は最速130族（サンダースなど）を抜く事ができます。
これに対し僅かな特攻差のみで優位性を示す事は困難です。

加えてバタフリーとモルフォンはねむりごなを覚え、不利対面でも眠らせて強引に突破できる可能性があります。
他にもバタフリーはおいかぜ、モルフォンはどくびしを覚えるなど、後続サポートに有用な技も有する特殊アタッカーです。
対するガーメイルはそれらの技を覚えず、上記の2体に見劣りしがちです。

そこで本育成論では、BDSP環境の同複合タイプで一番高い攻撃（全体ではメガカイロスに次ぐ2位）を活かせて後続サポートにもなるとびかかるを採用した先発起点作り型を提案します。

持ち物

低耐久のガーメイルが確実に仕事をこなすためきあいのタスキを採用します。
後述のむしのしらせとも良相性です。

特性

タスキと採用技であるスキルスワップ（後述）との相性が良いむしのしらせを採用しています。
スキルスワップを採用せず、技の通りを重視するのであればいろめがねでも良いと思います。

性格・努力値

性格は素早さ↑と特攻↓のようきを採用します。
後述のいとをはくで最速スカーフガブリアスを抜け、最速スカーフ105族（ムウマージやライボルトなど）と同速になります。

努力値はタスキ持ちのため、攻撃と素早さに極振り。
余りは一応ポリゴンZ対策でDに振っていますが、B振りでも構いません。

技構成

• とびかかる

相手の攻撃を下げつつ攻撃できるメインウェポン。
今作のとびかかる使いで一番威力を出せるのはガーメイルです。

• いとをはく

相手の素早さを2段階下げる変化技。今作でレベル技に。後続サポートには必須なので採用します。

• スキルスワップ

相手と特性を入れ替える変化技。むしタイプ以外でむし技をメインに使う事は少ないため、むしのしらせを押し付ける事でマリルリなど強特性のポケモンを弱体化させつつ、こちらを強化できます。
その他エーフィなどのマジックミラー持ちにも跳ね返されません。

• きりばらい

回避率を下げつつ、壁や設置技を除外できます。
後続に繋げやすくするため採用しています。

• その他の候補技

• つばめがえし

今作唯一の物理飛行技（カムバックアクロバット…）。
威力が低いためヘラクロスなどの4倍弱点相手やワンウェポンが不安な方に。

• しんぴのまもり

5ターンの間、状態異常を防ぎます。後続に状態異常を入れられたくない時に。

• むしのていこう

相手の特攻を下げつつ攻撃できる特殊技。威力は低いですがとびかかると同時採用で攻撃と特攻のどちらも下げられます。
採用する時は性格をむじゃきやせっかちにする事をオススメします。

• エナジーボール

両刀向きの種族値を活かし、草4倍弱点勢を相手できる可能性があります。
無補正C92振りガーメイルのエナジーボールで無補正H極振り&D4振りヌオーを確1にできる他、同じ条件のラグラージがオボンの実込みで確2です。
採用する時は性格をむじゃきやせっかちにする事をオススメします。

ダメージ計算

• とびかかる（むしのしらせ発動時）

B4振りラティオス
確定1発（127.7%〜150.9%）

H極振り&B4振りシザリガー
確定1発（109.4%〜130.5%）

H極振り&B4振りカットロトム
超高乱数1発（99.3%〜118.4%）

HB特化ブラッキー
確定2発（56.4%〜66.3%）

HB特化クレセリア
中乱数2発（45.8%〜55.5%）

最後に

拙い文章ではありましたが、ここまで本育成論を見て下さりありがとうございます。
単なる特殊アタッカーとして戦うと見劣りしがちなガーメイルの強みを考察した事、ガーメイルの育成論がBW以来投稿されていない事が本育成論を投稿しようと思った理由です。
現時点でBDSPにはランクマやレートに相当するものが無く、環境を掴みかねてはおりますが、本育成論を見て少しでもガーメイルというポケモンに興味を持って頂けたら嬉しいです。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。