はじめに
はじめましての方ははじめまして。以前ルチャブルルチャブルの育成論を投稿させていただいた者です。(ご覧いただいた方はありがとうございます。)
今回はカメックスカメックスの育成論を投稿させていただきますが、まず注意書きです。
- 努力値、HABCDSなど一般に使われる略称を使います。ご了承ください。一部の用語には補足説明を入れています。
- 特に指定のない場合、登場するポケモンの個体値はV(さいこう!)とします。
- コメントにて指摘、質問など歓迎します。本論を読んだうえで何かあればぜひお願いします。
本論のコンセプト
タイトル通り、カメックスでからをやぶって相手に大きな負担をかけ、あわよくば全抜きしようというものです。カメックスは耐久力のあるポケモンで素の攻撃性能は低めですが、わざ「からをやぶる」を使うことで格段に攻撃性能が上がり、耐久力をそこまで下げることなく運用することができます。
私がカメックスを使おうと思った理由は、ダイマックスがなく、高速アタッカーが少ない環境ならS+2で上からげきりゅう込みの超火力を叩き込めば止まらないのではないか??と思ったからです。
パルシェンとの差別化
同じからやぶアタッカーで技範囲も近いため、何か差別点を挙げなければ「それパルシェンでよくね?」となってしまいます。
- Sライン
パルシェンはS70に対し、カメックスはS78です。8だけの差ですが、からをやぶると2倍になるため意外と差は開きます。具体的にはパルシェンは準速だと最速スカーフラティオスや最速スカーフゲンガーに、最速でも準速雨キングドラに勝てません。最速カメックスはこれらより速く動けます。
- 技範囲
パルシェンはみずタイプの物理最大火力がシェルブレード(威力75)、特殊はとくこうの種族値が同じでハイドロポンプがありますが、とくせいも考慮すると両刀型にする必要があり、努力値配分が難しくなります。
- 耐久面
私はここが一番大きい差別化ポイントだと思います。
パルシェンはBこそ格段に高いものの、H,Dがとても低く、それ故に持ち物がタスキで固定されるデメリットがあります。カメックスはB,Dともにそこそこ高いことで中途半端な火力では倒されず、また持ち物も選ぶことができます。
- まとめ
ここではカメックスがパルシェンに勝っている点を中心に挙げましたが、逆に対「みがわり」などカメックスが負ける点もあるので使い分け、ということでどうでしょうか。なんならPTにどちらも入れてどっちの方が刺さるかをその都度考える使い方もいいと思います。
持ち物
- ソクノのみ
確定欄はこちら。
眼鏡ラティオス、ジバコイルなどを対面から起点にできるようになります。
- ラムのみ
PTによってはこちらの方がいいこともあります。
キノガッサやブラッキーを相手にできます。
- しんぴのしずく
相方で「ひかりのかべ」を使えたり、後述の「みがわり」を使う隙をつくれるなら不利相性でも大ダメージを与えることができます。
特性
「からをやぶる」や「みがわり」を使える都合上、HPを1/3以下にしやすいためげきりゅうで確定。
性格
からやぶ後に最速スカーフラティオスや、準速雨キングドラを抜ける点を評価し、おくびょうとします。
ひかえめにすると対面で最速スカーフラティオスに勝てなくなるものの、H32振りまでのカイリューをC+2れいとうビームでマルスケから確定1発で倒せます。今回はラティオスの方が使用率が高いこと、また別ポケでステロを撒くことも考えておくびょうにさせていただきます。
努力値と調整
20-0-12-252-4-220
C・・・積みアタッカーであるため不利対面でも負担をかけられるようにぶっぱ。
S・・・準速雨キングドラをS+2で抜けるようになります。
H・・・CS振りの余りで、「みがわり」を使うことも考え4n+1に調整。
B,D・・・余りで、ようきハチマキカイリューのげきりんを耐える確率を上げるためBに寄せています。
技構成
- 確定枠
からをやぶる
コンセプト上確定。
れいとうビーム
主にカイリュー、ボーマンダに対する有効打となるため確定。
- 自由枠
ハイドロポンプ、ハイドロカノン、なみのり
みず技枠。命中率と威力(、反動)に関してそれぞれに強みがあり弱みがあります。私は命中率と威力を両立したかったためハイドロポンプを採用しています。
みがわり
とくせい「かそく」持ちが「まもる」でSを上げられると勝てなくなる恐れがあるため採用枠にはこちら。うまくかみあった暁には脳汁ブシャーです
BDの種族値がもともと高いため、スイクンのねっとうやグライオンのとんぼがえりなどを割られずに残すこともできます。
はどうだん
命中安定の中威力技で、サブウェポンとしての採用もアリです。
しかしタイプ一致のハイドロポンプが実質威力165、ハイドロカノンが実質威力225であり、とくせい「げきりゅう」が発動すればさらに1.5倍なので意外と打つ場面がなかったりします。なみのり採用ならワンチャン...?
立ち回り・相方例
基本的には
- 起点づくり役でステロなどを展開する
- カメックスを出してからをやぶる
- 無双
...といった感じです。からをやぶったカメックスがうまく展開できればなかなか止められないので、起点づくり役はとても大事です。
- 相方
積みアタッカーという性質上、タスキ持ちやがんじょう持ちには弱くなりがちです。
私は相方として最遅ユクシーを採用しています。軽く型紹介をしておきます。
ユクシーユクシー
せいかく:のんき
個体値:31-X-31-31-31-0
努力値:252-0-4-252-0-0
もちもの:オボンのみ
わざ:あくび ステルスロック とんぼがえり サイコキネシス
基本的にはステロとあくびで起点をつくり、頃合いを見て後攻とんぼがえりで安全にカメックスを着地させます。
C252振りのサイキネで大抵のグライオンのみがわりを壊せるようにしています。
ステロは必須で他の補助技は壁を張って苦手なポケモンをメタったりするなどいろいろ選択肢があると思います。
与ダメージ計算
(被ダメージ計算も含めてポケソル様のダメージ計算サイトを利用させていただいています。)
注)カメックスのとくこうのランクは+2とします。
H4マルスケカイリュー れいとうビーム 93.4~110.1%(乱数1発)
H4ラティオス れいとうビーム 92.3~108.9%(乱数1発)[ステロ込み確定1発]
H252カバルドン なみのり 140.4~165.5%(確定1発)
H252スイクン ハイドロポンプ 30.4~36.2%(乱数3発)
H252バンギラスハイドロポンプ 90.8~108.2%(乱数1発)[ステロ込み確定1発]
H4トゲキッスれいとうビーム 85.7~101.8%(乱数1発)[ステロ込み確定1発]
H4マリルリげきりゅうハイドロポンプ 72.1~85.2%(確定2発)
H252D4ブラッキーげきりゅうハイドロポンプ 83.6~98.5%(確定2発)[ステロ込み乱数1発]
H4D252ハピナスげきりゅうハイドロポンプ 38~44.7%(確定3発)
被ダメージ計算
(B,Dランク-1の計算結果は[]で表記します)
A特化カイリューげきりん 72.6~85.9%(確定2発)[107.6~128%(確定1発)]
C特化眼鏡ラティオス10まんボルト(ソクノのみ無し) 103.1~122.2%(確定1発)[154.1~182.1%(確定1発)]
C特化眼鏡ラティオスりゅうせいぐん 111.4~131.8%(確定1発)[166.8~196.8%(確定1発)]
C252スイクンねっとう 15.9~19.1%(乱数6発)[24.2~28.6%(乱数4発)]
A特化ちからもちマリルリじゃれつく 59.2~70.7%(確定2発)[89.8~105.7%(乱数1発)]
C特化眼鏡ジバコイル10まんボルト(ソクノのみ無し) 154.1~183.4%(確定1発)[230.5~272.6%(確定1発)]
A特化テクニシャンハッサムバレットパンチ 17.8~21%(乱数5発)[26.7~31.8%(確定4発)]
C特化ウォッシュロトム10まんボルト 89.1~107%(乱数1発)[133.7~157.9%(確定1発)]
- 補足
A/C特化とはせいかくによる上昇補正がかかっていて努力値も252振られているという意味となっています。
また、必要以上に火力を高めているポケモンもいますが、最大値の指標にするためとなっています。
苦手なポケモン
起点をうまく作れないとタスキやがんじょうで簡単に止まってしまうので、起点づくりを阻止するようなポケモンは苦手です。
例)とくせい「マジックミラー」のエーフィなど(一敗)
また、からをやぶる前の火力では倒せない高火力ポケモンは壁を貼ってあげないと何もできずに倒されてしまいます。
例)C特化眼鏡ラティオスなど
ちなみに対受けループはみがわりも組み合わせることで崩壊させることができました。火力が低いポケモン対面になったタイミングでもう一度からをやぶればかなり有利に立ち回れます。(ハイドロポンプやハイドロカノンはPP増やしておくべきです。絶対。)
終わりに
カメックスカメックスはいままで目立った活躍のなかったポケモンだとは思いますが、今環境ではそこそこやれると思っています!興味の湧いた人はぜひ育成してみてください!
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!コメント等も大歓迎です!