はじめに
今回初投稿となるくそえいむと申します。
ランクマッチを始めたのは剣盾が初めてです。
至らぬ点もあるとは思いますが1つの案として見ていただければ幸いです
ダメージ計算にはポケマス様を使用させていただきました。
ダメージ計算など修正点があればコメントで教えてくださるとありがたいです。
H(HP)、A(こうげき)、B(ぼうぎょ)、C(とくこう)、D(とくぼう)、S(すばやさ)と表記します。
デスバーンについて
58-95-145-50-105-30と、高い耐久と低い素早さ、そして豊富な補助技が特徴のポケモンです。また、専用特性の「さまようたましい」は、接触してきた相手の特性とこちらの「さまようたましい」を入れ替えるというもので、少し扱いは難しいものの、「いかく」を奪うなど強力な使い方ができます。
目的と役割
デスバーンの主な目的は、「トリックルーム」(通称トリル)を展開することです。
しかし、トリル展開だけで見るならミミッキュなどの優秀なポケモンがいます。
そこで、現環境使用率トップのザシアン(王)に強い点に目をつけました。特性の「さまようたましい」で接触してきたザシアン(王)の「ふとうのけん」を逆手に取り、A1段階↑の「じしん」でザシアン(王)を返り討ちにするというものです。
そもそもトリックルームって?
まず、トリックルームを軸としたパーティに馴染みがない方も居られると思います。
「トリックルーム」と言う技は、5ターンの間、素早さの序列が逆転する技です(早い話、遅いポケモンが速く、速いポケモンが遅くなります)。
この技は優先度が低く、展開するターンは必ず後手に回ることになります。
そのため、展開役のポケモンは、耐久を活かしたり、「きあいのタスキ」を利用したりして、1度相手の攻撃を受け止める必要があります。
トリックルームパーティ(通称トリルパ)は、
「トリックルーム」を利用し、素早さが低い代わりに高火力高耐久のポケモンが、場を制圧することを目的とするパーティです。
トリルパの強みとして、ほとんどのポケモンに先手を取ることができるというものがあります。
これは、素早さ含めた種族値の高い禁止級伝説がいる現環境では、より一層強みとして活きてきます。
トリックルーム(デスバーン)と相性の良い味方
「トリックルーム」の簡単な解説をしたところで、相性の良い味方を何匹か紹介します。
バドレックス(はくば)白馬バドレックス
通称白バド。禁止伝説枠です(シリーズ10では禁止級伝説が1匹だけ採用可能)。
素早さ以外は完璧とも言える種族値で、とても高い火力も魅力的ですが、注目すべきはなんと言ってもその耐久。等倍技なら1発で落ちることはまずありません。
専用技である「ブリザードランス」は、威力が130とダイマックス技レベルの火力で、命中も安定している優れモノ。
特性「しろのいななき」(敵を倒すとこうげきが1段階上昇)と合わさり、「トリックルーム」の影響下では、全抜きも狙えるエースとなります。
ドサイドンドサイドン
頼れる高耐久ポケモン。
技範囲が広く、火力耐久も高いと、トリルパに欲しい要素がすべて詰まっています。
物理耐久はかなりのもので、特性「ハードロック」(弱点技の倍率を3/4にする、2倍弱点なら1.5倍、4倍弱点なら3倍に抑えることができます)と合わせて「じゃくてんほけん」を起動し、全抜きも狙えます。
とくぼうが低く、みず、くさタイプの技が4倍の大弱点なので、「ハイドロポンプ」や「くさむすび」のような技には気を付けましょう。
ツンデツンデツンデツンデ
UB(ウルトラビースト)の一角。
物理耐久が非常に高く、ザシアン(王)の「きょじゅうざん」を急所でも耐えます。
全ポケモンで見てもワーストクラスの素早さ種族値(13)をしており、「トリックルーム」下では、ほとんどのポケモンの上を取れます。
タイプ一致の「ジャイロボール」が非常に強力で、並のポケモンでは耐えられません。
UB共通の特性「ビーストブースト」で、敵撃破時にこうげきやぼうぎょを上げることもできる優秀なポケモンです。
しかし、環境ではメジャーなじめんタイプ技が4倍の大弱点で、ランドロス(霊獣)やゴリランダーのじめん技でやられてしまう点には注意です。
ナットレイナットレイ
使用率トップ10に入る実力者。ただ、トリルパでは環境でよく見る「やどりぎのタネ」型ではなく、鈍足ジャイロボールを使用します。
ツンデツンデ同様、物理耐久が高く、タイプ一致の「ジャイロボール」も良い火力をしています。こちらはほのおタイプが4倍弱点なので、
ほのお技を打ってくるポケモンと対面した際は、ドサイドンなどで受けましょう。
ブリムオンブリムオン
鈍足特殊アタッカー。
タイプ一致のエスパー技が強力で、ムゲンダイナのようなポケモンを相手取ることもできます。「マジカルフレイム」を覚え、敵のナットレイにも強く出ることができます。
上に上げた例はほんの一部で、「トリックルーム」と相性の良いポケモンはまだまだいます。
自分だけのトリルパを組んでみてください。
持ち物について
ザシアンに後投げする場合は、オボンのみを採用です。
・追記 コメントで教えていただきましたが、あくまでザシアン(王)を倒すのは役割の1つであり、先発トリル展開もデスバーンの役割です。そのため、バドレックス(こくば)やカイオーガなどと対面した場合でも、問題なくトリル展開を行うために、きあいのタスキを採用します。
上から「ちょうはつ」を打たれると、「トリックルーム」を打てなくなってしまいますので、メンタルハーブも選択肢に入ってきます。
特性
これしかないので、「さまようたましい」一択です。
性格・努力値・個体値
トリル運用なので性格はA↑S↓のゆうかんで、個体値はH、A、B、DはVとし、Sは0です
努力値振りは、ザシアン(王)のきょじゅうざんを受けるためにH252振りです。
また、返しのじしんでH252振りのザシアン(王)を倒すため、A228振りです。
余りの28をBに振ります。
技構成
確定枠「ポルターガイスト」タイプ一致の強力なゴーストタイプの物理技です。相手が持ち物を持っていないと失敗する点や、命中90には気をつけてください。
「シャドークロー」
タイプ一致のゴーストタイプの物理技です。
対バドレックス(こくば)用での採用となります。
「ポルターガイスト」には、ドラパルトを確定1発で落とせるなどの強みがありますが、命中90に不安があることと、バドレックス(こくば)を対面で確実に落とすことを意識する点から、この論では「シャドークロー」とします。
「じしん」
タイプ一致の強力なじめんタイプの物理技です。
命中100で安定しているのも良い点です。
「トリックルーム」
5ターンの間、素早さの序列が逆転する技です。
デスバーン自体とても素早さが遅いポケモンなので、大体のポケモンに先制できます。
選択枠「ストーンエッジ」威力100のいわ技です。命中に不安がありますが、主にひこうタイプに刺さります。(サンダーなど)
追記・コメントで指摘いただいたため、修正しておきます。「ストーンエッジ」もなしではないですが、この論の努力値振りのデスバーンの火力では、HBずぶといサンダーを確定2発で落とせない点から、後続(ドサイドン、バドレックス(はくば)など)で相手取る方が良いと考え、選択枠から除外しておきます。
「おきみやげ」
自分がひんしになる代わりに、相手のポケモンのAとCを2段階下げる技です。
自分のHPがまんたんでも1でも関係なく打つことができ、確実に自主退場を行い、後続に繋げる点が非常に優秀です。タマゴ技なので忘れず遺伝させておきましょう。
「ステルスロック」
交代してきた敵にいわタイプダメージを与える技です。
裏のポケモンの火力補助や、タスキ潰しにもなるため採用はありだと思います。
「のろい」
最大HPを半分削り、相手に定数ダメージを入れる技です。
自主退場技として「おきみやげ」との主な違いは、
・HPが半分以下でないと自主退場できない点
・耐久型のポケモン(ドヒドイデ、ヌオーなど)に定数ダメージを入れられる点
などがあります。
「どくびし」
登場してきたポケモンを「どく」にする「ステルスロック」のような技です。
2回まで使用することができ、そうした場合は登場してきたポケモンを「もうどく」状態にすることができます。
ひこうタイプやはがねタイプ、とくせい「ふゆう」のポケモンには効果がない点、毒タイプのポケモンが登場するとどくびしが消えてしまう点には注意が必要です。
「おにび」
相手をやけど状態にする技です。
やけど状態のポケモンは物理攻撃力が半減し、ターン終了時に少量の定数ダメージを受けます。
デスバーンの高い耐久と合わせて大抵の物理ポケモンの攻撃を耐えることができます。
現環境に多い相手としてザシアン(王)、ウオノラゴン、ミミッキュ、一撃、連撃ウーラオス(いちげき)がいます。
特にウーラオス(いちげき)は、確定急所の仕様により壁展開や「おきみやげ」などで落とせない火力を落とす貴重な手段となるため、採用の価値は十分ありだと思います。
「くろいきり」
相手の能力変化をリセットする技です。
みがわりを貫通することができ、ムゲンダイナのような害悪型の積み状況をリセットし、相手が何ターンもかけた能力上昇を降り出しに戻すことができます。
ゼルネアスやウルガモスのような強力な積み技を持つポケモンを重く見る場合に採用すると良いでしょう。
「ちょうはつ」
3ターンの間この技を受けたポケモンは変化技が打てなくなります。
デスバーン自体が遅いので、この技を採用する場合は同じく遅いカバルドン抜き調整を行い、相手の「ステルスロック」や「あくび」、「ふきとばし」を封じる動きが効果的でしょう。
立ち回り例
先発でだす場合は、トリルを展開し、裏に繋ぎます。
先発前提の場合、選択枠の技は「のろい」や「ステルスロック」が良いでしょう。
裏に控えておく場合は、トリルでの切り返しや、ザシアン(王)への死に出しです。
追記 調整案
コメントでいただいた案を参考にしたザシアン(王)ウオノラゴンカバルドンの並びに仕事ができる調整です。
デスバーンのS個体値をVにし、Sに140振ることでS無振り個体値Vのカバルドンを抜くことができます。
カバルドンの上から「ちょうはつ」を打つことで仕事をさせない立ち回りができます。
そうして補助技が打てなくなったカバルドンはおそらく引くと思います。
そこで裏から出てきたザシアン(王)やウオノラゴンに「おにび」を打ってやけどにすることで相手の火力を大きく削ることができます。
特にザシアン(王)にやけどを入れることができれば、デスバーンの高い耐久を活かして「きょじゅうざん」を余裕を持って耐え、ふとうのけんを奪ってから返しの「じしん」で倒すことができます。
ウオノラゴンに関しては、やけどが入っても先制はちまきがんじょうあご「エラがみ」を耐えることができません(すなかきなら耐えます)。
しかし、タスキで耐えてからトリル展開につなぐことができます。(この時、接触したウオノラゴンから「がんじょうあご」または「すなかき」を没収できます。)
この調整をする場合は、
性格いじっぱり H140 A228 S140
技 じしん おにび ちょうはつ トリックルーム
が良いと思います。
・最遅ラグラージより素早さが1遅い抜かれ調整を施しているカバルドンも良く見かけます(ポケモンホームの情報では、5割強がB↑S↓の性格「のんき」)。
それを意識する場合は、Sに60降ることで最遅ラグラージと同じ素早さになり、調整されたカバルドンを抜くことができます。その場合は、
性格いじっぱり H220 A228 S60と、本来Sに割いていた努力値を耐久に回すことができます。
この調整をする場合の注意点は、S無振り個体値Vのカバルドンに先制される点です。
与ダメージ計算
性格補正ありA228 持ち物の火力補正なし
A1↑(ふとうのけん)「じしん」
H252振りザシアン(王)確定1発(100.5~118.5%)
「じしん」
HBずぶといヌオー乱数3発(29.7~35.6%)
H4連撃、一撃ウーラオス(いちげき)乱数2発(42.6~50%)
はねやすめ状態のHBずぶといサンダー確定2発(60.9~73%)
HBずぶといポリゴン2確定5発(20.3~23.9%)
「シャドークロー」
H4振りミミッキュ(ばけのかわのダメージ込み)確定1発(108.3~126.7%)
H4振りドラパルト確定2発(81.7~96.3%)
H4振りバドレックス(こくば)確定1発(143.1~170.4%)
被ダメージ計算
H252、B28振り 性格補正なし
いじっぱりA252ザシアン(王) きょじゅうざん確定2発(74.5~87.8%)
いじっぱりはちまきA252ランドロス(霊獣) じしん確定3発(40.6~47.8%)
ようきA252連撃ウーラオス(いちげき) すいりゅうれんだ乱数1発(87.2~101.8%)
いじっぱり 乱数1発(98.1~120%)
ようきA252一撃ウーラオス(いちげき) あんこくきょうだ乱数1発(88.4~105.4%)
いじっぱり 乱数1発(98.1~116.3%)
ひかえめ球C252サンダー ぼうふう確定2発(76.3~90.3%)
いじっぱりA252ゴリランダー グラススライダー確定2発(70.3~84.8%)
おくびょうC252カイオーガ れいとうビーム確定2発(66.6~78.7%)
しおふき確定1発(248.4~294.5%)
おくびょうC252バドレックス(こくば)アストラルビット確定1発(143~168.4%)
弱点・苦手なポケモン
残念なことに、環境に多いゴリランダーがグラスフィールドを展開すると、「じしん」の威力が半減してしまいます。こうなってしまってはザシアン(王)を倒すことがでできません。豊富な変化技を活かし、後続をサポートしたり、「おにび」で火力を削ぎましょう。
また、ダメージ計算の通り、いじっぱりの一撃、連撃のウーラオス(いちげき)、カイオーガ、バドレックス(こくば)が苦手です。
ウーラオス(いちげき)は、ようきなら超高乱数を引かない限り1発耐えてくれますが、いじっぱりの場合はほとんどの場合1発で落ちてしまいます。
バドレックス(こくば)、カイオーガなどの高火力特殊アタッカーにも弱めです。
バドレックス(こくば)は、タスキで耐えてからの「シャドークロー」で確定1発ではありますが、相手もタスキを持っている場合は打ち負けてしまいます。
また、環境に多いザシアン(王)受け用のヌオーも落としきれず、「じこさいせい」で粘り負けしてしまいます。
そのため、ヌオーと対面した場合には、裏に引くなどする必要があります。
終わりに
ここまでの閲覧ありがとうございました。
初めての育成論投稿で、努力値振りや、ダメージ計算にミスがあったりするかもしれませんが、コメントで指摘していただけるとありがたいです。
トリルパを組む際には、是非デスバーンを採用してあげてください。