初めまして、海苔と申します。
始めに、本育成論における略称やダメージ計算機、その他諸々の説明を致します。
HP、こうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼう、すばやさの能力値を、順にHABCDSと呼ぶものとします。
ダメージ計算機は、こちらのアプリを使用させて頂きました。
App名: ダメージ計算SS for ポケモン ソード & シールド、デベロッパ: Kensuke Hoshikawa
個体値については、今回は全て理想個体を想定しています。
それでは今回の鉢巻オノノクスの紹介に入りましょう。
性格、努力値についてはオーソドックスな最速オノノクスだと思われます。最速はミミッキュ意識のものです。
次に持ち物ですが、今回の型のキーとなるこだわりハチマキです。技が一つしか出せなくなる代わりに物理攻撃の威力が1.5倍になります。これを持たせることによって、後述の技で多くのポケモンをワンパン出来るようになります。
技構成についてです。
まず説明するのは今回の型を投稿するきっかけともなったインファイトからです。
Aに振り切ったオノノクスが鉢巻を巻いてインファイトを撃つと、Hぶっぱのダイマックスバンギラスが確定一発で沈みます。
バンギラスは初手に出てきて高い対面性能で負荷を掛けにくることが多いので、その合わせやすいバンギラスを初手からワンパンしに行けます。他にもブラッキーやナットレイやパルシェンを破壊しにいけるので入れ得です。
次はじしんです。
こちらも基本的には初手に出てきやすいロトムを意識したものです。鉢巻オノノクスのじしんでは、HB特化の水ロトムのHPを9割ほど持っていけます。
水ロトム対面はロトム側の型やダイマックス次第で多少左右しますが、環境にはトゲキッスが多く、その対策に火ロトムが多いので私はさほど気にしていません。またドリュウズなど鋼タイプへの打点としても優秀で、更に飛行タイプ以外への受け出しからは大抵ツーパン出来る火力となります。
単純な話、かたやぶりじしんの通りの良さが強いです。ドリュウズとの差別化は素早さとインファイトで図れていると思われます。
シャドークローですが、アイアンテールでは?と思った方もいることと思います。これなのですが、鉢巻オノノクスであれば、シャドークローでも耐久無振りミミッキュをかなり余裕を持って確定一発で倒せるのです。
鋼技は基本的にダイスチルのB上昇やフェアリータイプへの打点を目的として入れるものですが、オノノクスのダイスチルでは環境に多いトゲキッスに打ち勝てず、また基本的に上からワンパンすることを想定した型であることや、アイアンテールが命中不安であることも考え、シャドークローを採用しました。
かたやぶりなのでアーマーガアのミラーアーマーを無視してダイホロウのB下降を入れられるのも稀に輝くことがあるポイントです。
最後にげきりんですが、実は特に仮想敵はいません。環境に多いドラゴンタイプというとドラパルトとサザンドラになりますが、この2体には素早さで負けている上微妙な耐久のオノノクスはこの2体のドラゴン技を絶対に耐えられません。
ただA147の一致鉢巻げきりんは等倍でもかなりの高火力になり、ダイマックスをオノノクスに切ることになった際に多くの場面でダイドラグーンが最高打点となることがあったり、ダイドラグーンのA下降で対面性能の引き上げが望めることなどからげきりんを採用しました。
実際相手の裏にフェアリーや鋼の受けがいないときに安定択となることがそこそこあったので打ちたい相手が特にいなくても外せません。
立ち回りとしては、だいたい初手に投げて高火力を振り回して圧をかけていくことが多くなります。
勝てない相手がかなりはっきりしているので、引き先はちゃんと用意しておきましょう。出し負けたからとオノノクスを切ると終盤火力不足で押し負けるパターンがままありました。
相手の初手が火ロトムやバンギラスでコンセプト通りに1体無償突破した場合、オノノクスは微妙に速いので残しておいても割と使えます。やっぱり引き先は用意しておきましょう。
またダイマックスを一回行動する前に切るかどうかがかなり重要です。じしん、インファイト、げきりんはタイプで無効化されるポケモンがこれでもかと溢れかえっている技なので、相手の裏のポケモンをよく見て使いましょう。
低耐久寄りのオノノクスですが、意外とダイナックルを積むなどした後に非ダイマックス状態で戦うことがあります。そのときの火力はロマンの一言です。積極的に狙っていけるものでもないですが、受け寄りのポケモンを相手にするときはわからせてやりましょう。
対面が怪しかったり無理だったりするドリュウズ、ギャラドス、パルシェンなどの物理アタッカーを相手するアーマーガア、トゲキッスやサザンドラなど特殊アタッカーを相手するバンギラスやチョッキ火ロトム、先に出しておいてドラパルトを処理してくれるポケモン、ミミッキュやパルシェンなどと合わせて使うと動かしやすいかと思います。
最後にダメージ計算と対面所感等を載せておきます。
ダイマックスバンギラス無補正H252B4
インファイト99.5%〜117.8%(93.7%の乱数一発)
ダイマックスバンギラスB補正H252B84でインファイトを確定耐えするようです。その場合インファイトの耐久下降もあり弱点保険でなくとも返しのダイロックが耐えられなくなりますが、そんなバンギラス滅多に見ないのでバンギラスと対面したらインファイトを通せることを祈りましょう。
じしんではダイマックスしないバンギラスもH252B4で確定耐えです。インファイトです。
インファイトというか挌闘技読みで出てきそうな受け出し先についてですが、ミミッキュはダイマックスを切って上からダイホロウで良いのですが、ドラパルトやトゲキッス、アーマーガアなどにはまず勝てないので即決インファイトは実際のところ少し勇気がいります。
ブラッキーHB特化
インファイト75.2%〜85.1%
げきりん56.4%〜66.8%
倒すのに2ターンかかるのであくびをされて裏の起点にされます。
またインファイトを打った場合返しのイカサマでそこそこの高確率で一撃死します。他のポケモンで削ってから殴りましょう。
ナットレイHB特化
インファイト75.1%〜88.3%
てつのトゲとインファイトのB下降込みで返しのジャイロボールを超低乱数でないと耐えないようです。じしんでは半分も削れないのでやどまもでハメられます。
ただナットレイとオノノクスが対面する場面はオノノクスが相手のポケモンを1体倒したタイミングなどが多かったように思います。そういう場合はオノノクスを切る選択肢でもいいと思います。ダイマックスを切ってダイナックルの起点にするのもありです。
パルシェン無補正B4
インファイト108.8%〜128.0%
どうせタスキなので負けます。からをやぶるをされるとこちらが裏にミミッキュを用意していてもばけのかわまで持っていかれるのであまり対面したくはないです。砂やステロなどでタスキを潰せると一転して一気に楽になります。
ジュラルドン無補正B4
じしん114.4%〜135.1%
ダイアース99.3%〜117.2%(93.7%の乱数一発)
げきりん102.0%〜120.6%
ダイアースを一発積めればジュラルドンのりゅうせいぐん媒体のダイドラグーンはこちらもダイマックスしていれば耐えられるようです。
ただC特化スカーフジュラルドンに上からりゅうせいぐんを撃たれるとダイマックスしていても確定一発で沈められます。
またジュラルドンが命の珠を持っていた場合りゅうせいぐんダイドラグーンで75%の乱数一発で倒されます。もしくは向こうが弱点保険持ちでも負けです。
逆にスカーフか弱点保険、命の珠持ちでなければダイアースから入れば相手にダイマックスされても対面で打ち勝てるということになります。相手がダイマックスを残していないなら尚のこと。
水ロトムHB特化
じしん82.8%〜98.0%
げきりん74.5%〜87.8%
水ロトムがダイマックスしてくると、耐久無振り水ロトムもワンパンというわけにはいきません。
またスカーフなどで上からボルチェンされたりするとじしん読みトゲキッスなどが飛んできて非常に面倒です。が、基本対面有利です。通せればかなり大きなアドバンテージになるのでじしん打ちましょう。火ロトム対面なら尚更です。
ドヒドイデHB特化
じしん64.9%〜76.4%
げきりん57.9%〜68.7%
*A1上昇ダイアース84.0%〜99.3%
熱湯の火傷が非常に怖いですが、ドヒドイデで受からない物理アタッカーというのは非常に魅力的です。
長所なので存分に振り回したいところですが、飛行タイプ、特にアーマーガアやトゲキッスなどへの受け出しのことを考えるとなかなかハイリスクです。じしんで拘ったオノノクスは言うまでもなくこいつらの起点です。
様々な場面でそうですが、拘りじしんはこれが付き纏います。
ドヒドイデ対面でダイナックルはドヒドイデ側が熱湯の試行回数を増やすことになりかねないのであまりおすすめはしませんが、積めればかなりアドバンテージなので交代読みぶちかましてもいいかもしれません。
ヌオーHB特化
げきりん66.8%〜78.7%
ダイドラグーン51.9%〜61.3%
ヌオーも鉢巻オノノクスは受かりません。
そもそもヌオーは特性の天然で積みを帳消しにして受けるポケモンなので、鉢巻による積みのない天然ものの超火力で力押しが効きます。
それ以前の話、オノノクスはかたやぶりなので天然が無効になり、ダイナックルの恩恵も受けられます。
熱湯の火傷が相変わらず怖いですが、有利対面と言っていいでしょう。こうなってくると拘らない型のりゅうのまいが恋しくなります。
アーマーガアHB特化
A1上昇ダイホロウ38.5%〜45.3%
A1上昇B1下降ダイホロウ57.0%〜67.3%
A1上昇B1下降シャドークロー49.7%〜59.0%(99.6%の乱数二発)
A2上昇インファイト76.5%〜90.2%
A1上昇B1下降インファイト85.3%〜100.9%(6.2%の乱数一発)
かなり、とても、非常に限定的な状況にはなりますが、ダイナックルを一度積んだ状態からダイホロウもしくはダイナックルを打ったタイミングで、アーマーガアが受け出しで出てくるとそのままアーマーガアを押し切れるようです。かたやぶりがこんなところでも輝くのは実際にその状況になるまで全く考えもしませんでした。
抜群で通る技が無い物理アタッカーでアーマーガアをHP満タンから倒すというのは、なかなか素晴らしいものではないでしょうか。
ギャラドス無補正H4いかく込み
げきりん79.5%〜94.7%
じしんかじょうのASギャラドスはげきりんで確定一発ですが、だいたいダイジェットが飛んできます。一発で9割ほど食らうので引きましょう。Sが上がっていない削れたギャラドスと対面したらげきりんでいいと思います。
ドリュウズ無補正B4
じしん149.1%〜176.2%
インファイト179.4%〜211.8%
これまただいたいタスキなので打ち負けます。いじっぱりでなければダイアースも一発耐えるのでスカーフドリュウズにはアイアンヘッドで怯まされずつのドリルなどを食らわなければ勝てます。
タスキの場合岩石封じから入ってくることが多いのでアーマーガアなどに引くパターンが多かったです。つのドリルは滅びろ。(1敗)
ドラパルト無補正H252
げきりん216.4%〜256.4%
シャドークロー85.1%〜100.5%
上からおにびやリフレクターをされた場合もHぶっぱくらいまでならげきりんで確定一発にできるので、ドラパルト対面は一概に無理というわけでもないかもしれません。
オノノクスがダイマックスしている場合、相手のCぶっぱドラパルトのりゅうせいぐんダイドラグーンは低乱数一発で、片やこちらのダイドラグーンはAが下降していなければ耐久無振りのダイマックスドラパルトを確定一発で倒せます。
ダイナックルを積めていて、且つオノノクスのHPが満タンで、ダイマックスターンも残っている、という状況ならワンチャンといったところです。
ミミッキュ無補正H4
シャドークロー120.6%〜141.9%
じしん86.2%〜101.5%(12.5%の乱数一発)
かたやぶりの本領発揮といったところです。
ただミミッキュがダイマックスしてきたらシャドークローを耐えてダイフェアリーでオノノクスはワンパンされます。
お互いHP満タンでダイマックスを切っていないタイミングでミミッキュと対面したらダイホロウを打つか引きましょう。
追記(2020/1/4)
ドヒドイデとヌオーとの対面について追記しました。コメントで指摘してくださった方、ありがとうございます。