はじめに
こんにちは。たまに変な型を投稿しているねがねがと申します。よろしくお願いします。
突然ですが、皆さんは「レンブのみ」というきのみをご存知でしょうか?
「レンブのみ」とは相手の特殊技を受けた時に、相手のHPの1/8分だけダメージを与えるどうぐです。
今回はカビゴンカビゴン、というよりそんな「レンブのみ」に焦点を当ててみた育成論です。
(育成論ソードシールド/2671 で投稿した「ジャポのみ」採用タルップルタルップルの相性補完ポケモンです。合わせてお読みいただけると嬉しいです)
至らぬ点があると思いますが、何卒ご容赦ください。
ダメ計はポケマスさんのツールをお借りしました。
注意
この記事ではHABCDSなどの非公式用語を使います。
特記事項がない限り基本的に相手は理想個体です。
レンブのみについて
前の項でも説明致しましたが、改めて「レンブのみ」について解説いたします。
ゲーム内での説明は以下の通り。
ポケモンに 持たせると 特殊技を 受けたとき 相手にも ダメージを あたえる。
そう。説明の通りです。相手の特殊技を受けた時に、相手にもダメージ(相手の最大HPの1/8)を与えることが出来るどうくなのです。
これに似たどうぐ、特性はいくつか存在します。
- まず真っ先に思い浮かぶのは「ゴツゴツメット」です。ゴツゴツメットは物理技、特殊技問わず、接触技を使ってきた相手に対してダメージを与えることが出来ます。
- 次に上げられるのは「ジャポのみ」です。こちらは「レンブのみ」の物理バージョンです。効果は物理技を受けたら〜って感じでダメージ量などは同じです。
- さらに有名どころでは「さめはだ」「てつのトゲ」などもあります。これは「ゴツゴツメット」の特性版って感じですね。
以上が類似のどうぐ、特性達になります。
まず「レンブのみ」と「ゴツゴツメット(ここから先、効果が同じなので、さめはだ、てつのトゲも含みます)」を比較してみます。
「レンブのみ」は効果が1回きりなのに対して、「ゴツゴツメット」は半永久的に効果を発動します。
しかし、「ゴツゴツメット」が対象に取れるのは接触技のみでその数は約190個。そのうち特殊技は本当に数えるしかありません(たしか8個とかそれくらい)。
対して「レンブのみ」が対象に取れるのは特殊技全般。その数は約250個と、その差は歴然です。
さらに「ジャポのみ」と「レンブのみ」は物理技と特殊技を対象に取り、お互いに効果を補完することができます。
ただし、このふたつのどうぐはきのみなので、使うと消費されてしまいます。
しかし、「リサイクル」を使えば消費した木の実も帰ってくる……!リサイクルし続ければ実質ゴツゴツメット達と同じダメージ量、しかもゴツゴツメットたちが苦手な特殊技を相手にダメージ稼げるのです!
続いてカビゴンカビゴン君について
今回使用する「レンブのみ」についてはご理解頂けたかと思いますが、その使い手になぜカビゴンカビゴン君を選んだのかについてご説明致します。
まず、カビゴンカビゴンの特性から見ていきましょう。
今回は採用するのは「あついしぼう」です。ほのお、こおりタイプの技を半減で受けれます。
「ジャポのみ」採用型のタルップルタルップル君の相方として考えているので、タルップル君の4倍弱点であるこおりタイプを受けられるように採用しました。
また、ほかの特性の「くいしんぼう」や「めんえき」は、前者はきのみの発動タイミングがHP依存ではない点、後者は後述の「ねむる」でケアできる点から考慮しなくてもいいと考えました。
続いてカビゴンカビゴンの種族値についてです。
H-160
B-65
D-110
という特殊耐久に向いた種族値の構成になっています。
努力値を極振りすれば
H-267
D-178
という実数値になります。
ダメージ計算は後述しますが、一般的な特殊技であれば充分受けきれると思います。
調整について
- せいかく
特殊耐久に振ります。ワザによる攻撃手段は「のしかかり」を採用したので、C↓D↑になるしんちょうを選択しました。
- もちもの
今回のテーマなので「レンブのみ」で確定です。
- 個体値
CとSは無視しているので31-31-31-x-31-xを前提としてます。
- 努力値
252-0-4-0-252-0
以上のように振っています。
技構成
【リサイクル(確定)/ねむる(準選択)/のしかかり(選択)/ねごと(選択)】
- リサイクル(確定)
今回の型の要になります。後述しますが、相手の交換などのタイミングを見て、ダメージが発生しないターンに回収しておきましょう。
- ねむる(準選択)
これまた今回の要です。どく、もうどく等の状態異常対策にもなる回復技です。採用した場合、ねごとの選択が必須になります。
- のみこむ(準選択)
ねむると選択です。たくわえるの採用が前提になります。たくわえて積んだBDが元に戻るのがネック。
以下、選択技です。
- のしかかり
30%でまひになるノーマル技。「レンブのみ」と併せてダメージソースになります。ゴーストで透かされるのがネックか。キョダイマックス時にはキョダイサイセイとなり、ダメージを与えつつリサイクルできる点が強みです。
- どわすれ
D2段階上昇の定番の積み技。
搭載するとわざスペースが足りないのが辛いところ。
- あくび
積みアタッカー対策。
どわすれと同様採用するとわざスペースが圧迫されるのが辛い。
- ねごと
回復技を「ねむる」にした場合必須です。
- たくわえる
回復技を「のみこむ」にした場合必須です。
基本的な立ち回り
実際の運用では、カビゴンカビゴンの他に「ジャポのみ」搭載のタルップルタルップルを使用しました。
この他に壁貼り要員or別の受け要員を用いる事で受けループを回します。
この型の最大の強みは「受け出し時に相手にダメージが入る点」です。
他の一般的な受けループでは、受け出し時には回復可能なダメージを受ける前提で受けポケモンを繰り出しますが、そのターン、こちらは相手にダメージを与えられません
しかし、「ジャポのみ」と「レンブのみ」の相互補完によって物理アタッカーには「ジャポのみ」、特殊アタッカーには「レンブのみ」というように繰り出すと、相手は最大でHPの1/8のダメージを受けることになるのです。
具体的には
1,壁貼りなどのサポート
↓
2,受け出し(相手にもダメージが入る)
↓
3,受けきれていれば相手は交換(ここでリサイクル)
↓
以下ループ
というようなループを構築することが可能になるわけです。
主な仮想敵
主な仮想敵としては一般的な受けループ、特殊アタッカーを想定しています。
受けループ対面では互いに決定打に欠けるところ、確実にDを下げつつ殴れる技と、相手の攻撃すらダメージソースにする「レンブのみ」によってダメージレースでやや優位に立てるのが大きな強みです。
例えば、ドヒドイデドヒドイデのねっとうなら19 ~ 24(7.1 ~ 8.9%)乱数12 ~ 15発と最大でもこちらの最大HPの1/12程度のダメージで受けることが出来ますが、その返しにレンブのみで与えるダメージは相手の最大HPの1/8のダメージを与えることが出来ます。
特殊アタッカーもほぼ全般を止めることができます。
使用率2位のサンダーサンダーであればぼうふうを「67 ~ 81(25 ~ 30.3%)確定4発」で受けることができます。サンダーもはねやすめを搭載していることが多いので泥試合になりますが、カビゴンカビゴンの無振りのしかかりでのダメージは「60 ~ 72(36.1 ~ 43.3%)確定3発」とダメージの割合はこちらの方が多いので「レンブのみ」と併せてTODを狙いやすいでしょう。
苦手な相手
回復手段を自前の技に頼りきりになってしまうので、通常の受けループより読み合いが重要になります。
- 超火力
メガネをかけたガリ勉野郎など、受けきれない場合はジリ貧です。一応1/8は削れます。
- 両刀
「ジャポのみ」持ちを選出していれば交代で対応しますが、リサイクルを打つタイミングが難しいです。両受けを選出するなどの対策で克服可能。
- 積みアタッカー
総じて受けループの弱点。起点にされると為す術なし。「レンブのみ」で1/8、のしかかりの麻痺などを駆使してなるべく削りたいです。どくどく搭載ポケモンやあくび搭載ポケモンで流せるようにしたい所。
- きゅうしょ
ほんとにタヒんでくれ(´;ω;`)
ダメージ計算
特に記載がない場合、Cに性格補正をかけて計算しています。
- ルカリオルカリオ
はどうだん
→96 ~ 114(35.9 ~ 42.6%)確定3発
抜群技すら確定3発で耐える超耐久力。
- ヒートロトムヒートロトム(メガネ型)
10まんボルト
→67 ~ 81(25 ~ 30.3%)確定4発
オーバーヒート
→49 ~ 58(18.3 ~ 21.7%)乱数5発(44.9%)
ほのお技は「あついしぼう」でケアできるのでより安定して受けられます。
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- カイオーガカイオーガ
しおふき
→144 ~ 171(53.9 ~ 64%)確定2発
レンブのみでダメージを与えられるので、最大火力で撃てる回数は限られてきます。
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- ウツロイドウツロイド
メテオビーム(1段階上昇)
102 ~ 121(38.2 ~ 45.3%)確定3発
ノーモーションで打てるのは1度きりなのであくび等で流したり回復のタイミングを見ていけば充分戦えます。
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- ヒヒダルマ(ガラル)ガラルヒヒダルマ
つららおとし
→90 ~ 106(33.7 ~ 39.7%)確定3発
物理アタッカーでも「あついしぼう」でほのお、こおりタイプなら強引に受けることができます。
サポート
私が使っていて相性がいいなと思ったポケモンについて記述します。
- タルップルタルップル
(育成論ソードシールド/2671)で紹介している「ジャポのみ」搭載型タルップルタルップルです。詳しくは当該記事をご覧下さい。
また、カビゴンカビゴンの「あついしぼう」でタルップルタルップルが苦手なこおりタイプを半減できるところも魅力です。
- ドヒドイデドヒドイデ
どくどく・両受け要員として。どくどくを撒いておけば自然とダメージレースも優位に立てますし、定期的な交換を促すことが出来るので無駄に相手が突っ張って来る場面を減らすことができます。
- キュウコン(アローラ)アローラキュウコン
壁貼り要員・アタッカーとして。
オーロラベールを張りつつ、地味に苦手なひこうタイプメタにもなります。また、命中不安はありますが、催眠術などでサポートすることも出来るので優秀です。
運用方法としては、先発から投げつつオーロラベールを貼りながら交代、その後は温存しつつ適度に投げれるタイミングで壁を更新するのが理想です。
- 【追記】ランドロス(化身)ランドロス
コメントで提案いただいたものです。ステロ撒き要員です。ぱっと思い浮かんだステロ撒ける奴がランドロスだっただけなので、彼じゃなくても可。カバルドンカバルドンにあくび持たせて積みアタッカー対策にする方が良いかも。要検討。
さいごに
いかがだったでしょうか。「ジャポのみ」や「レンブのみ」は対戦でも見かけることが少ないので、相手の意表をついた攻撃ができて面白いのではないかと思います。また、効果ダメージなのでタイプ相性などで無効化されることが無いのも強みです。
重ねてですが、相方となるタルップルタルップルをこちらの記事(育成論ソードシールド/2671)で紹介していますので合わせてご覧下さい。
読みにくい部分もあったかと思いますが、ここまでお読みいただきありがとうございました。ご指摘などはコメントお願いします。