ツディメと申します。育成論の投稿は3回目です。今回の育成論は、次のシーズンの対戦が伝説のポケモンを1匹だけ使える竜王戦ルールということで、私が伝説の中で一番好きなポケモンであるギラティナ(オリジン)の育成論です。
この育成論では次のような略称を使用します。
攻撃=A,防御=B,特攻=C,特防=D,素早さ=S
採用理由と役割
一番の理由は、愛です。正直、ギラティナ(オリジン)は伝説の中だと運用が難しい方だと私は考えています。
その理由は主に3つあります。
1.持ち物固定
ゴースト・ドラゴン技1.2倍という強力な効果はありますが、持ち物がはっきんだまに固定されます。はたきおとす、トリック無効などの利点はあるものの、持ち物自由なギラティナ(アナザー)に汎用性、型の多様性は劣ります。また、それを活かしてアタッカーとして運用しようにもドラゴンタイプには物理、特殊ともにライバルは多く、(ムゲンダイナ、ゼクロム、ディアルガ、ドラパルトなど)ゴーストタイプにも特殊にはライバルは多いため、(種族値上は彼らの方が上であり、更に持ち物自由であることを考えると差別化が難しくなってきます。
しかし、ゴーストの物理アタッカーとしての火力と耐久はトップクラスであり、トリルアタッカーとして優秀なガラガラ(アローラ)、ダダリン等とは耐久や耐性の違い、トリック無効によって差別化できています。
2.弱点の多さ
ギラティナ(オリジン)のHPは150と非常に高く、BDも100とそれなりの数値を誇るため耐久が高く見えますが、ゴースト・ドラゴンというタイプは弱点が多く(氷バドレックス(はくば)、ドラゴンムゲンダイナ、悪イベルタル、フェアリーゼルネアス、ゴーストバドレックス(こくば))、どのタイプも環境に多くいると考えられます。そのため、ギラティナ(オリジン)の一番の強みである高HPを活かしにくいのも使いにくい理由となります。
しかし、ゴースト・ドラゴンの攻撃範囲は広く、(両方半減以下にできる最終進化系はキリキザンオーロンゲプクリンのみ)弱点が多いとはいえ半減以下にできるタイプもそれなりにあるため(草、炎、水、電気、ノーマル、格闘、虫)、タイプ自体は優秀です。
これらの弱点があります。その他、ギラティナはそこそこのSがあり、飛行技を習得するためダイジェッターとしての運用も考えられます。そこで、ダイジェットや積み技、素のすばやさによる高速アタッカーとなりうる伝説のポケモンと比較して見ると、
ネクロズマ(日食)S77
ギラティナ(オリジン)S90
ゼクロムS90
ホウオウS90
レックウザS95
ブラックキュレムS95
イベルタルS99
ルギアS110
ミュウツーS130
ムゲンダイナS130
ザシアンS147
バドレックス(こくば)S150
となります。
比べてみると、ギラティナ(オリジン)はSがそこまで速い部類ではないことが分かります。同速であるゼクロムは竜舞を習得するため、ダイジェット以外の加速手段を持ち、ダイウォールを自然に採用できます。ホウオウは飛行タイプであり、ブレイブバードを覚え、火傷が無効であるという点からギラティナ(オリジン)よりダイジェッターに向いています。(一致技の範囲などを考慮すると断言は出来ませんが。)
このことから、私はギラティナ(オリジン)を高い火力と耐久を活かしたトリルアタッカーとして採用することとしました。これにより、伝説枠を消費しており、ギラティナ(アナザー)はダイジェットを使用可能なことからギラティナ(アナザー)をダイジェッターだと勘違いさせられる可能性もあります。
持ち物
はっきんだま
オリジンを使う以上、これしかないです。
性格・努力値と調整
ゆうかん
トリルアタッカーとするため、A↑S↓の勇敢とします。
技構成
確定枠
ゴースト技
差別化を図る以上必要となる技です。
以下の技から選択です。
(
シャドーダイブ
ギラティナの専用技であり、ゴースト物理最高火力の技です。撃つまでに1ターン必要ですが、相手のダイマを枯らすと共に高火力で攻撃できる他、ダイホロウにすれば威力140となります。他のゴースト技と比べると自己再生持ちのマルスケルギアなどの処理が難しくなりますが、有用な技であり、候補としては上位になります。
ポルターガイスト
強力な攻撃ができると共に、相手の持ち物を見ることができます。命中率が90%であることや、相手に道具を消費されると不発になるのが欠点ですが、連発可能な物理ゴースト技の中では最も高火力であり、非ダイマ時のウェポンとして強力です。ダイホロウとして撃っても威力140であり、候補としては上位に入ります。
シャドークロー
ノーリスクで撃て、急所に当たりやすい技です。上記の技と違って癖はないですが、威力が低く、ダイホロウの威力も120と低いためあまりおすすめできません。
)
げきりん
自由に行動できなくなるデメリットはあるものの、はっきんだまの補正が乗る強力な物理技です。ダイドラグーンとして撃つことで攻撃ダウンの追加効果があるのも優秀です。
選択枠
ストーンエッジ
主にホウオウに対する強力な打点となります。また、砂を撒くことで相手のタスキを潰せます。
アイアンヘッド
ダイスチルとして撃つことで相手の攻撃に備えられます。ゼルネアスに対する打点になりますが、ダイスチルにしても無振りゼルネアスを一撃で落とせません。正直、素で撃つ場面はあまり考えられないため、アイアンローラーにしても良いと思います。
じしん
サブウェポンとして優秀であり、ダイアースとして使えば特殊耐久を上げることができます。
身代わり、鬼火、電磁波などの変化技
受け出ししてくる相手に対して刺さる可能性があり、ダイウォールとして使えます。
立ち回り例
相手によっぽどギラティナ(オリジン)が刺さってない限りは、ギラティナ(オリジン)、トリル役、もう一体のアタッカーという選出になります。先発にもう一体のアタッカーを置いて相手を消耗させ、トリル→ ギラティナ(オリジン)を着地させて相手を倒すのが基本戦術となります。
バドレックス(はくば)などのトリルエースが相手にいる場合、トリル役は選出せず、もう一人アタッカーや、あくびやこらえる、まもるなどの妨害ができるポケモンを選出しましょう。
与ダメージ計算 全て相手が非ダイマ時のものです。ダイマ時はこの半分だと考えてください。
シャドーダイブ(ダイホロウ)
(確定欄はポルターガイストになっているため,こちらで運用する場合はこれより少しダメージが少なくなると考えてください.)
H252振りバドレックス(こくば)
347.7〜411.3%(404.5〜479.5%)
HB特化ルナアーラファントムガード有
81.9〜96.7%(95.9〜113.1%)
HB特化ネクロズマ(日食)
57.8〜69.1%(68.1〜79.9%)
HB特化ルギアマルスケ有
35.6〜42.7%(42.2〜49.7%)
H252ミュウツー
152.7〜181.3%(179.1〜212.0%)
H252ゼルネアス
57.9〜68.2%(66.9〜78.9%)
HB特化ホウオウ
46.4〜54.9%(53.9〜63.8%)
HB特化サンダー
51.7〜61.4%(60.9〜72.0%)
HB特化ミミッキュ皮ダメ込み
143.2〜167.9%(165.4〜193.8%)
H4ザシアン
55.9〜66.6%(66.0〜78.5%)
げきりん(ダイドラグーン)
HB特化ムゲンダイナ
77.7〜92.3%(89.8〜106.8%)
H252ゼクロム
105.3〜125.6%(122.7〜145.8%)
H252イベルタル
57.9〜68.2%(66.9〜78.9%)
H252ディアルガ
44.9〜52.6%(52.1〜61.3%)
H252輝石ポリゴン2
48.4〜57.8%(56.7〜67.1%)
(物理特化だと受けられます)
H252エースバーン
86.6〜102.6%(101.0〜119.2%)
ストーンエッジ(ダイロック)
HB特化ホウオウ
86.3〜103.2%(112.6〜133.3%)
H252イベルタル
53.2〜63.5%(69.5〜82.4%)
HB特化サンダー
48.7〜57.8%(62.9〜75.1%)
アイアンヘッド(ダイスチル)
H252ゼルネアス
42.9〜50.6%(69.5〜82.4%)
じしん(ダイアース)
HB特化ヒードラン
84.8〜101.0%(109.0〜129.2%)
被ダメージ計算 全てダイマ時です
臆病C252球イベルタルダイアーク(威力130特殊)
86.2〜101.7%
(イベルタルがC特化でも低乱数で耐えます)
臆病C252球ホワイトホワイトキュレムダイドラグーン(威力140特殊)
86.2〜101.7%
意地っ張りA252球+2ミミッキュ
100.4〜118.4%
A特化+1ザシアンきょじゅうざん
66.9〜79.3%
C特化ムゲンダイナダイマックスほう
79.3〜94.1%
C特化球バドレックス(こくば)ダイホロウ(威力140特殊)
79.3〜94.1%
(A特化球バドレックス(はくば)のダイアイス(威力140物理技)も同様)
C特化球サンダーダイジェット(威力140特殊)
32.1〜38.1%
A特化球エースバーンダイアーク(威力130特殊)
52.1〜62.2%
A特化ネクロズマ(日食)+2ダイサイコ(威力130物理)
50.1〜59.1%
C特化ルギア+2ダイジェット(威力140特殊)
39.8〜47.2%
A特化鉢巻ゴリランダーはたきおとす
23.3〜27.6%
相性の良い味方
メレシー
高い耐久力を持ち、ステロ撒き、ミストバーストによる退場といったトリル展開要因として高い適性を持ちます。
性能は文句なしですが、入れた時点でトリル展開がバレる可能性が高い点に注意が必要です。(筆者はこの点を注視し、トリル役を他と比べると比較的バレにくいギギギアルにしています。正直、この採用は愛によるものが大きいです。)
ジバコイル
ギラティナが苦手としている伝説のポケモンである、イベルタルやゼルネアスにある程度強く出られる他、(ゼルネアスは厳しい気もしますが…)ギラティナ(オリジン)の弱点である氷技やドラゴン技、フェアリー技を受けられ、ジバコイルの弱点である地面、格闘をギラティナ(オリジン)は受けられるため、相性補完もいいです。
ボーマンダ、サンダーなどの初手ダイマエース
ギラティナ(オリジン)はダイマしなくてもかなりの火力を持ち、並の耐久では受け切るのが難しいです。そのため、相手に通りそうであれば初手ダイマで荒らした後、トリル→ギラティナ着地で押し切れる可能性があります。ゼルネアスのことを考えるとこの枠は物理アタッカーをオススメします。
このポケモンの対策
基本、トリルを阻止されて上から高火力の弱点技で攻められると負けます。
終わりに
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。このポケモンとの差別化点を教えてほしい、このポケモンにこの技を打たれたときのダメ計を乗せたほうがいい、などの要望、アドバイスがあれば是非コメントしてください。