ペルシアン- ポケモン育成論ソードシールド

差別化を考慮したハチマキすりかえ型ペルシアン

2020/12/31 12:53 / 更新:2021/01/01 18:08

ペルシアン

HP:HP 65

攻撃:攻撃 70

防御:防御 60

特攻:特攻 65

特防:特防 65

素早:素早 115

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ペルシアン  ノーマル  【 ポケモン図鑑 】

性格
せっかち(素早 防御)
特性
テクニシャン
努力値配分(努力値とは?)
HP:4 / 攻撃:180 / 特攻:4 / 特防:164 / 素早:156
個体値:31-31-31-31-31-31
実数値:141-113-72-86-106-170 (素早さ比較)
覚えさせる技
すりかえ / ダストシュート / とんぼがえり / こごえるかぜ
持ち物
こだわりハチマキ

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ルール
シングルバトル
このポケモンの役割
指定しない / ダイマックス指定なし
登録タグ

考察

最初に

  • 本育成論は、原種ペルシアンを採用することを前提に差別化も考慮して活躍方法を考察したものです。
  • 本育成論では、対戦に関する一般的な用語及び略語を使用します。また性格補正有り252振りを「特化」、性格補正無し252振りを「極振り」と表記します。
  • ダメージ計算には、ポケマス様のツールを使用しています。

原種ペルシアンについて

ペルシアンペルシアンは特殊ルールの公式戦などを除き、ペルシアンペルシアンと言えばこれ!といった型が定まってないと言えるポケモンです。
差別化を考慮して運用しようとすると、同タイプ同速のチラチーノチラチーノエテボースエテボース、第7世代から登場したペルシアン(アローラ)ペルシアン(アローラ)の存在が重くのし掛かってきます。

そんなペルシアンペルシアンですが、第7世代ではあるポケモン実況者の方が全ポケモンの中で唯一特性きんちょうかんさいみんじゅつつめとぎを両立する点に目を付けました。
カゴ&ラムのみで止まらず、つめとぎで命中率を上げ安定してさいみんじゅつを連発できる爪研ぎ催眠型ペルシアンは差別化と実用性を両立していました。

しかし、第8世代では事実上の過去作技の没収により再び差別化が困難となりました。
強力なライバルの1体であるエテボースエテボースは不参戦ですが、チラチーノチラチーノペルシアン(アローラ)ペルシアン(アローラ)は健在です。

第8世代のライバルたち

チラチーノチラチーノとは、チラチーノチラチーノが覚えないちょうはつやすりかえ、こごえるかぜ等があるので差別化には困らないでしょう。

問題なのがペルシアン(アローラ)ペルシアン(アローラ)との差別化で、今作でペルシアンペルシアンが覚えてペルシアン(アローラ)ペルシアン(アローラ)が覚えない技はきりさくとっておきしっぽをふるの3つのみです。
対してペルシアン(アローラ)ペルシアン(アローラ)限定の技はテクニシャン補正が乗りタイプ一致で使えるバークアウトの他、しっとのほのお、すてゼリフなど有用なものが多いです。

とっておきを覚えるなら、ねこだましと合わせての運用はどうか?と考える方もいると思います。
ねこだまし&とっておき型のライバルにはガルーラガルーラがいます。
素早さと特攻以外のステータスが勝っており、いかく無効&ゴーストタイプにノーマル・格闘技を当てられる強力な特性きもったまを有します。

ペルシアンペルシアンは素早さの差を活かし、タスキ持ちのデンチュラデンチュラキュウコン(アローラ)キュウコン(アローラ)といった低耐久の場作り要因を何もさせずに倒せるため、劣化にはなりません。
しかし、火力も耐久もありミミッキュミミッキュを筆頭とするゴーストで止まらず、いかくも無効のガルーラガルーラに対し素早さの差だけで優位性を示すのは困難です。
筆者も実際に使ってみましたが、実用性は正直なところ低いと言わざるを得ないものでした。

技での差別化が難しい以上、1番のライバルであるペルシアン(アローラ)ペルシアン(アローラ)に対するペルシアンペルシアンの差別化点はタイプによる耐性の違い、特性の違い、ペルシアン(アローラ)ペルシアン(アローラ)より少しは高いA、の3点になるでしょう。

アローラの姿との違い

  • 耐性・耐久

最初に耐性面から見ると、ペルシアンペルシアンは虫・フェアリー等倍である点がペルシアン(アローラ)ペルシアン(アローラ)に対する差別化点であると言えます。
しかしペルシアン(アローラ)ペルシアン(アローラ)は特性ファーコートで種族値以上の高い物理耐久を有するため、耐性を考慮しても差別化できそうなのは特殊耐久でしょう。
現環境の虫タイプはウルガモスウルガモスを除き軒並み物理型なので、特殊耐久で優位性を見出すなら対特殊フェアリーとなりそうです。

ペルシアン(アローラ)ペルシアン(アローラ)はバークアウトで擬似的に特殊耐久を補強できますが、素の耐久が低く特殊フェアリーと撃ち合うのは難しいため、フェアリー技等倍はペルシアンペルシアンの優位点と言えると思います。
しかし、上から高火力で殴られるとペルシアンペルシアンの耐久では落ちてしまうため、役割を持てるのは受け寄りのカプ・レヒレカプ・レヒレピクシーピクシーマホイップマホイップなどになるでしょう。

  • 特性

次に特性面を見るとペルシアンペルシアンはマヒ無効のじゅうなんと木の実封じのきんちょうかんを有しますが、相手依存が大きい前者2つよりも能動的に活かせるテクニシャンの採用率が高いです。

現環境にマヒ撒きをしてくる相手は多くなく、耐久が低いペルシアンペルシアンでは木の実持ち相手に居座り続けられる保証もないため、テクニシャン適用技を組み込まない際の消去法的な選択になるでしょうか。
そのためどちらの特性も、現環境でペルシアン(アローラ)ペルシアン(アローラ)に対する優位性を証明するのは難しいです。

  • 火力

最後は火力面ですがペルシアンペルシアンペルシアン(アローラ)ペルシアン(アローラ)よりAが10高く、貴重な差別化点であるため活かしていきたいです。
しかし、そのままでは火力が足りないため火力アップアイテムを持たせるなどの強化手段が必要でしょう。

  • 差別化

上記の点から、筆者はこだわりハチマキすりかえ型を提案します。
こだわりハチマキを持たせることで火力強化と同時にカプ・レヒレカプ・レヒレマホイップマホイップなど、積み技持ちの耐久型フェアリーをすりかえで機能停止させることが出来ます。
ペルシアン(アローラ)ペルシアン(アローラ)でも同じことが出来ますが、悪技以外の物理火力と特殊フェアリー対面時の居座りやすさはペルシアンペルシアンの方が上です。

持ち物

火力強化と耐久型への妨害、そして差別化のためにこだわりハチマキです。
メガネもスカーフも、よりCが高く器用なペルシアン(アローラ)ペルシアン(アローラ)と差別化することが出来ません。

技構成

  • すりかえ

本育成論のコンセプトなので確定枠。
火力強化のほか、耐久型を機能停止に追い込める。

  • とんぼがえり

ハチマキと相性の良い対面操作技なので確定枠。
不利な相手との対面時やすりかえ後の撤退に。

  • ダストシュート

フェアリー打点として。アイアンテールと選択。
本育成論ではカプ・レヒレカプ・レヒレに弱点を突ける点でダストシュートを選択。

  • こごえるかぜ

すりかえ後に交代で出てきたランドロス(霊獣)ランドロス(霊獣)など氷4倍弱点への打点の他、りゅうのまい等の起点にされるのを防ぐ。選択枠。
後述するレパルダスレパルダスとの差別化点でもある。

  • その他の選択枠

すりかえ(トリック)・とんぼがえり・ダストシュートを両立するライバルにはペルシアン(アローラ)ペルシアン(アローラ)の他にレパルダスレパルダスがいます。
レパルダスレパルダスとの差別化になり、有用そうな技を記載します。
こごえるかぜの代わりに採用するなら、特性はテクニシャンでなくじゅうなんorきんちょうかんで。

  • あなをほる

ダイマ枯らしの他には、パワフルハーブ持ちのウツロイドウツロイドピンポイント気味。

  • 10まんボルトorかみなり

ギャラドスギャラドステッカグヤテッカグヤに対する打点に。

  • パワージェム

リザードンリザードンウルガモスウルガモスに対する打点に。

  • さいみんじゅつ

すりかえ後、相手の交換に合わせて。
レパルダスレパルダスはあくびを覚える。
採用するなら特性はきんちょうかんを推奨。

  • ほしがる(わいがみ様よりご提案頂きました)

デメリットがなく連発できるノーマル物理技の中ではテクニシャンペルシアンペルシアンの最大打点。
すりかえで消費アイテムを得て使った後や、低耐久ポケモンへの打点として有効。

  • フェイント(pq様よりご提案頂きました)

テクニシャン補正が乗る優先度2の先制技。
タスキ潰しなどに。

性格と努力値

性格は素早さ↑と防御↓のせっかちを選択。
努力値:H4 A180 C4 D164 S156
実数値:H141 A113 B72 C86 D106 S170

努力値調整の意図

  • 素早さ

最速102族抜き(ガブリアスガブリアス

  • 火力

HB特化カプ・レヒレカプ・レヒレをダストシュートで高乱数3発
ハチマキダストシュートで高乱数2発
B4振りカプ・コケコカプ・コケコをハチマキダストシュートで確定1発

  • 特殊耐久

C4振りカプ・レヒレカプ・レヒレのムーンフォースを確定3発
C極振りカプ・コケコカプ・コケコの珠10まんボルトを最高乱数以外耐え

ダメージ計算

  • 与ダメ

※通常時のダメージ/ハチマキ持ちダメージ

・ダストシュート

HB特化カプ・レヒレカプ・レヒレ
高乱数3発(31.6%〜38.4%)/高乱数2発(47.4%〜56.4%)

HB特化ピクシーピクシー
確定3発(37.6%〜44.5%)/確定2発(55.4%〜66.3%)

H極振り&B4振りカプ・ブルルカプ・ブルル
超低乱数1発(85.8%〜101.6%)/確定1発(126.5%〜151.4%)

B4振りサーナイトサーナイト
確定2発(83.9%〜99.3%)/確定1発(124.4%〜146.8%)

HB特化マホイップマホイップ
超低乱数2発(43%〜51.1%)/確定2発(65.1%〜76.7%)

B4振りカットロトムカットロトム
確定2発(64%〜76.8%)/高乱数1発(96%〜113.6%)

HB特化キュワワーキュワワー
超低乱数2発(43%〜50.6%)/確定2発(63.2%〜74.6%)

・こごえるかぜ
H4振りランドロス(霊獣)ランドロス(霊獣)
確定2発(67.8%〜80%)

H4振りボーマンダボーマンダ
確定2発(65.4%〜77.1%)

D4振りガブリアスガブリアス
確定2発(56.8%〜67.7%)

  • 被ダメ

C4振りカプ・レヒレカプ・レヒレのムーンフォース
確定3発(41.1%〜49.6%)

C特化フェアリースキンニンフィアニンフィアのハイパーボイス
確定2発(72.3%〜85.8%)

C特化サーナイトサーナイトのムーンフォース
確定2発(70.2%〜82.9%)

C極振りカプ・コケコカプ・コケコのフィールド込み珠10まんボルト
超低乱数1発(85.8%〜100.7%)

C12振りポリゴン2ポリゴン2のトライアタック
確定3発(39%〜46.8%)

C特化テッカグヤテッカグヤのC1段階上昇メテオビーム
確定2発(79.4%〜93.6%)

C特化カットロトムカットロトムのリーフストーム
超低乱数1発(83.6%〜100%)

最後に

拙い文章ではありましたが、ここまで本育成論を見て下さりありがとうございます。
原種ペルシアンは第7世代から今日まで育成論が1つも投稿されなかったポケモンであり、差別化と実用性の両立が非常に難しいポケモンだと痛感しています。

正直なところ、筆者自身「これ差別化出来ているのかな?」「差別化出来ていたとしても強いのかな?」と頭を悩ませております。
しかしこの育成論を叩き台に、色々な方が原種ペルシアンというポケモンを考察するきっかけになればと思い、投稿させて頂きました。

少なくとも、実際にランクマで使ってみて「弱い」の一言で切ってしまうには惜しいポケモンであると筆者は感じました。
本育成論を見て、もし原種ペルシアンというポケモンに興味を持って頂けたなら幸いです。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。

投稿日時 : 

最終更新日時 : 2021/01/01 18:08

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コメント (9件)

  • ページ:
  • 1
20/12/31 14:42
1わいがみ (@80bxHsOkf1qCoAx)
育成論の投稿お疲れ様です。
技候補として、ほしがるはどうでしょうか?
すり替えで、消耗アイテムを持つ可能性を考慮すると、技の効果も期待することができ、
ペルシアン(アローラ)ペルシアン(アローラ)よりも高いA、ノーマルタイプ、テクニシャン、鉢巻、
すべて活かすことができます。
火力としては、H4サンダーサンダーを確定二発で倒せるほどの火力が出ます。
20/12/31 15:07
2haru (@haru45468160)
>1
わいがみ様、コメントありがとうございます。
ノーマル技は弱点が突けず役割がぼやけると思い記載していませんでした。
ですが、確かにほしがるはギガインパクト・とっておきに次ぐペルシアンの打点ですし、わいがみ様の仰る通り差別化要素を網羅しているので、記載したいと思います。
貴重なご意見をありがとうございました。
20/12/31 16:15
3pq (@pq84734563)
55555
育成論拝見しました。
ペルシアン(アローラ)ペルシアン(アローラ)や他ノーマルタイプとの差別化が細かくなされていてとても良いと感じました。

すりかえの使用感に関して、私自身がそこまで多く対戦に赴かないので良く分からないのですが、役割対象のうちの特にカプ・レヒレカプ・レヒレには眼鏡アタッカーも一定数いるかと思うのですが、実際使ってみた感じではすりかえの成功率はどのくらいだったでしょうか。
また、技候補としてフェイントはどうでしょうか。もともとSが高く、ペルシアン(アローラ)ペルシアン(アローラ)も覚えますが、タイプ一致技ですし、ミリ残しした場合などに使えそうだと思いました。
20/12/31 18:22
4haru (@haru45468160)
>3
pq様、コメントありがとうございます。
すりかえですが、カプ・レヒレを中心に役割対象への成功率は悪くありませんでした。
眼鏡の場合も、相手の火力を下げられるので悪くはないのかな?と感じています。
フェイントはタスキ潰しにもなりますし、候補に入れておこうと思います。
貴重なご意見をありがとうございました。
21/01/01 17:10
5小野芋子 (@O7FIm7ZTiOxTgvy)

他のポケモンと差別化できていることを押し出している育成論なのに、「使うなら〇〇で良いといったコメントはお控え下さい」と断りが入っているのは態度として矛盾していると思いました。差別化が甘いとのコメントがあれば、議論しながら原種ペルシアン採用のメリット、デメリットを深めれば良いだけであり、ディスカッションの場を自ら狭める必要はないのではないでしょうか。

C4 カプレヒレのムーンフォースのダメージが66〜78 (46.8%〜55.3%)で、食べ残しを加味しても確定3ではないと思いました。食べ残し依存の調整というのも微妙に感じます。
21/01/01 17:22
6haru (@haru45468160)
>5小野芋子様
コメント頂き、ありがとうございます。
上記の断りは「どう差別化しても弱いから意味がない」といった、根底から否定するのは控えて欲しいという意味だったのですが、言葉不足で申し訳ありません。

後、ダメージ計算は完全にこちらのミスでした。
上記の件と合わせて修正させて頂きます。
貴重なご意見をありがとうございました。
21/01/01 18:11
7haru (@haru45468160)
本育成論の投稿者haruです。
ご指摘頂いた点の修正、それに伴い努力値の調整も変更しています。
抜ける相手は減りましたが、より役割を遂行しやすくなったのかな?と思います。
よろしくお願いいたします。
21/01/04 23:58
8小野芋子 (@O7FIm7ZTiOxTgvy)
44444
「どう差別化しても弱いから意味がない」といった、根底から否定するのは控えて欲しいという意味だった

>それは行間を読めず失礼致しました。調整の検討ありがとうございました。
21/01/05 11:07
9haru (@haru45468160)
>8
小野芋子様
こちらこそ、文章力が足りず申し訳ありません。
ご指摘とご意見、ありがとうございました!
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