採用理由・強み
- ステルスロック撒き
ステルスロックとは、場に出た相手に体力の1/8(×タイプ倍率)ダメージを与える岩を設置する技である。
撒くことで、後続のエースの確定数向上、きあいのタスキ・耐久調整潰し、交代戦の抑制、ひこうタイプの牽制が可能となる。初手で撒き後続を通することを目的に採用する。
- S調整・起点回避
がんせきふうじにより、後続のSサポートが可能である。相手に削りを入れつつも、裏のDMATの起点を作りやすい。
- S102
S102により、多くの中速ポケモンを抜ける為、自身の行動回数の確保・ダイジェットの起点回避がしやすい。ひこう技の使用率が高い中ガブリアスのSを上回るのは、エースバーンカミツルギラティオスボルトロス(化身)くらいで起点にされにくい。
- 対面性能・削り性能
・A130:ウオノラゴン程度の中耐久を高乱数2にする火力
・ドラゴン・じめんの範囲:両方タイプを半減にできるのは現在の50位以内ではテッカグヤエルフーンのみで等倍を取りやすい。ただし、フェアリーやひこうに技を透かされやすい点は注意
・S102とがんせきふうじ:きあいのタスキを潰しつつ、行動回数を稼ぎやすい。
・さめはだ:先制技・接触技相手に対する削り性能
・きあいのタスキ:ガブリアスには直接関係ないが、これと高S種族値により先制技持ち以外確実な二回行動が保証される。すなあらしで潰れない。
以上を併せ持ち役割遂行後(ステルスロック+S操作)の制圧力、1:1交換性能が高い。
- ボルトチェンジ無効枠
- スケイルショット(選択肢)
新規習得技、がんせきふうじ+ステルスロックまで使うと使う暇は多くないが、体力が温存できた場合自身にSバフをかけられる。有利・不利関係の逆転、目先のポケモンを突破した後の削り、体力が温存できた場合のフィニッシャーなど使用用途は広い。
総括・差別化・短所
安定したAS種族値とがんせきふうじ、ステルスロックにより初手での場作り・対面性能が高い、エースバーンサンダー等のエースを軸とした対面構築の初手要員として採用できる。
比較対象となるのが、ガブリアスより高いSを持ちつつ、ステルスロックとがんせきふうじを両立するテラキオンコバルオンルガルガン(まひる)(2種)ダグトリオ(2種)となる。
これらとは、ボルトチェンジ無効によるレジエレキジバコイル等のけん制、きあいのタスキの潰されにくさ、この中で随一のA種族値と(環境内で多いポケモンの中では)テッカグヤエルフーン以外半減されない一致技の範囲、はがね・ドラゴン・でんきへの圧力、さめはだによる接触技相手への削り性能で差別化できているものとする。
一方それらと比較した際、つららばり+トリプルアクセル・ダイアイス耐性(コバルオンテラキオン)、S、技の透かされやすさ(ダグトリオとコバルオンテラキオンの格闘技以外無効はされない)等で劣る。
構成
努力値:H12 B92 A148 S252(S↑CorD↓)※1
実数値:185-169-127-90or100-106-154
特性:さめはだ
持ち物:きあいのタスキ※2
技構成:ステルスロック/がんせきふうじ/じしん/スケイルショット(優先)orだいもんじ※3
※1.ボーマンダウーラオス(いちげき)ミミッキュランドロス(霊獣)、その他相手のガブリアス意識でS補正+S252振りを確定とする。
性格補正は基本的にCを下げるが、だいもんじ採用時のみはやどりぎのタネを含めたナットレイの確定数変動の為、Dを落とす。
本論は確実な行動保障を得る為に、ドラパルトのようきドラゴンアロー、A特化ミミッキュのじゃれつく+かげうち耐え調整を施す。不要だと思うならAS252で構わないが252振りでもカプ・レヒレが6.2%の乱数2など、固い相手への確定数の向上の例はほぼない。
※2.耐久こそ高いものの、フェアリー技、こおり技、ドラゴン技が抜群な為種族値より脆いケースがある。積まれるリスク、スケイルショットによる耐久低下、スカーフウオノラゴン等を意識するときあいのタスキ優先となる。
それらを鑑みないなら、いのちのたまミミッキュ相手に確実に2回動けるロゼルのみ、ダイアイス耐性をつけるヤチェのみが候補となる、ただし後者を採用する際はガブリアスが受ける氷技がトリプルアクセルやつららばりが多数である(=最初の一回のみしか発動せずやられやすい)のは意識したい。
※3.コンセプト上必須のステルスロック、がんせきふうじ、竜技と比べ安定した火力・命中の一致技ででんきの遂行につながるじしんは確定。範囲が広く、ドラパルトスカーフウオノラゴン等に刺さり、自身の行動できる幅を広げられるスケイルショットの優先度が高いが、DMカミツルギが重い、ナットレイやエルフーンのやどりぎのタネを断ち切りたいのであればだいもんじも候補入り。
運用
初手出しが基本。相手のS種族値や型に合わせステロと岩石の順番を工夫しつつ、削りを入れる事で裏の圏内まで入れるのが理想。定石をパターン分けする。
- 1.自分より遅い場合
ステルスロック→じしんorスケイルショット→退場の流れが理想
スカーフウオノラゴンのようにダイジェットのケアが必要ない、単独突破が可能な場合はスケイルショット、裏で仕留める必要がある、SUPのケアをしたい場合はがんせきふうじを打つ。
裏に明確にストッパーとなりうるポケモンがいない限りがんせきふうじが安定となる。ダイジェットを連打された場合、ステルスロックを巻けず退場となるが、非DMでDMターンを枯らしつつ、最低限の削りを行えるため、撒けなくてもディスアドバンテージとなりにくい。
不利対面
- 1.フェローチェマンムーブリザポス:トリプルアクセル・つららばりで強行突破をされる。フェローチェのみはさめはだできあいのタスキを潰せるのと、先制技圏内に入るのは救い。
- 2.自分より速いダイジェット勢:エースバーンラティオスボルトロス(化身)カミツルギ
- 3.あくび+ステルスロック(カバルドンラグラージ):高物理耐久で攻撃が通らず、あくびで不利な交代戦を強いられる。
- 4.一部の先制技持ち(ゴリランダーメタグロス):高火力or氷技→先制技で落ちるリスクがある。ただし高水準の物理耐久+多少の努力値振りがある為、それら以外であれば動くことは可能、持ち物なしミミッキュのじゃれつく+かげうちや、ようきウーラオス(いちげき)のあんこくきょうだ+ふいうちは耐える。
また、ステルスロック+起点回避の役割果たせるが、いかく持ち+フェアリーや物理受けなどがいる並びだと受け出し安定となり、ガブリアスで相手に与えるダメージが減ってしまう。
これらを選出時点で抑制できる、または起点にできるエースと組ませたい。
相方一例
- ダイジェットエース・ビーストブースト全般(エースバーン/リザードン/フェローチェ/ガブリアス/トゲキッス/カミツルギ/ウツロイド)等:削りとSダウンを活かしつつ、ダイジェット+α(じしんかじょう、ビーストブーストなど)を発動させ全抜きを狙う。物理受け・起点要員・いかくを呼ぶため、特殊ダイジェッターや、ちょうはつ・草技・氷技(ランドロス(霊獣)ボーマンダ用)を覚えるなど、ガブリアスとの弱点が一貫しない構成を目指したい。
ランドロス(霊獣)等とはタイプ・種族値被りの観点から相性が悪い。
- バシャーモ:こおりタイプ・(つるぎのまい)物理受けにある程度強く、Sサポートで初速を補える。
ダメージ計算(()内は火力・耐久指数)
- がんせきふうじ(10140)
無振りサンダー:44.8~53.3%(26.1%)
いかく込みH4ランドロス(霊獣):14.5~17.5%
無振りヒヒダルマ(ガラル):56.6~67.7%
- じしん(25350)
H252カプ・レヒレ:40.6~48.0%
H4ミミッキュ:73,2~87.0%
無振りウーラオス(いちげき):45.1~53.7%
- スケイルショット(6337×α(2~5))
- だいもんじ(11000)
- 耐久(23495/19610or17575)
A特化ミミッキュのじゃれつく+かげうち:68.1~81.0%+15.1~18.3%
A252ウーラオス(いちげき)のあんこくきょうだ+ふいうち:52,4~62.1%+31.3~37.2%
A252ドラパルトのドラゴンアロー:84,3~99.4%
A特化ハッサムのこだわりハチマキバレットパンチ:43.7~51.8%
無振りウォッシュロトムのハイドロポンプ:40.5~47.5%/44.3~52.4%
以上です。