- この育成論ではHABCDSなどの略称を用います。
- 個体値は全て理想個体を前提としています。
- ダメージ計算はトレーナー天国様を使用させていただいています。
はじめに
kryuです。2回目の投稿になります。
前回はカプ・テテフを胡〇忍に見立てて育成論書かせていただきました。
育成論ソードシールド/2256
今回は、打って変わって鬼:まけんきボルトロス(化身)の育成論です。
まけんきボルトロス(化身)の育成論は既に投稿されておりますが、あちらが純粋なAS型の積みエースであるのに対して、今回は耐久調整を施した育成論になります。
努力値、技構成が異なるためフォークという形をとらせていただきました。
今回の耐久調整のコンセプトはエースバーンに対する安定性です。
ボルトロス(化身)とは
電気・飛行タイプであり、半減無効6つ、弱点が岩、氷のみと良耐性を持ったポケモン。
特性いたずらごころによる先制みがわりや電磁波が強力であり、多くのダイマエースを止めることのできるストッパーとして優秀です。
更に今作ではタイプ一致ダイジェットが打てる物理アタッカーとしても活躍が見込めるようになりました。
採用理由と役割
Q. ダイジェットアタッカーとしてのボルトロス(化身)の強みは何か?
A. ボルトロス(化身)は電気タイプなので、ダイジェットアタッカーの天敵である麻痺にならず、また、隠れ特性である"まけんき"によって、物理アタッカーの天敵である
ランドロス(霊獣)などのいかくで逆にAが上昇する。
本論のボルトロス(化身)でA1up ダイジェット
→H4ランドロス(霊獣)に120.0~141.8% 確1!
この物理ダイジェットアタッカーに対する、一般的な対策が効きにくいことはボルトロス(化身)にしかない明確な強みです。
Q. では、ボルトロス(化身)は3タテできるような抜きエースになれるか?
A. 抜きエースとしては、あと一歩..!!の性能。Aが上がればできるかも。
何故、あと一歩なのか
具体的には環境トップのダイジェットアタッカーの種族値がエースバーン80-116-75-(65)-75-119 に対して
ボルトロス(化身)79-115-70-(125)-80-111 となります。
ボルトロス(化身)は、AとSの種族値がそれぞれ劣っていることから、
エースバーンのダイジェット耐え調整は、自動的に
ボルトロス(化身)のダイジェット耐え調整となり、
エースバーン抜き調整は、自動的に
ボルトロス(化身)抜き調整になってしまいます。
また耐久もほぼ同じなため、エースバーン確1や確2は大抵
ボルトロス(化身)でもそうなります。
更に、エースバーンは特性リベロでサブウェポンの威力も1.5倍になること、専用技のキョダイカキュウの威力が160かつ特性無視なことも強力です。
さすが炎柱
このように、抜きエースとしてバンバン敵を薙ぎ払っていけるか!?というと、あと一歩性能が足りなくなります。
しかし、ランドロス(霊獣)と対面するなどで、Aが上昇すれば、抜きエースとしての性能を得ることができます。
Q. じゃあ結局、AS振りがいいの?
A. AS振りでも可。ただ、耐久調整すると、エースバーンに対する安定度が上昇します。
ASボルトロス(化身)が
エースバーンと対面したとします。
お互いが対面した時、エースバーン側としては
ボルトロス(化身)がいたずらごころの可能性もあるのでダイマックスしにくいですが、いざ相手がダイマックスしてくると、、
択ゲーがはじまります。
ASボルトロス(化身)は
エースバーンのダイジェット+キョダイカキュウで落ちます。
ただ、飛行半減なことや電気技を恐れて、キョダイカキュウから入ってくることもあるでしょう。
エースバーンの行動2パターン
ダイジェット→キョダイカキュウ
キョダイカキュウ→キョダイカキュウorダイジェット
この場合、ボルトロス(化身)側はどうすべきでしょうか。
前者ならば、ダイサンダーで抜群をついて勝ち。
後者ならば、ダイジェット(S逆転)→ダイジェットで勝ちとなりますが、逆ならば負けに直結します。
この択ゲーを回避するにはどうしたらいいか?
→エースバーンのダイジェット+キョダイカキュウを耐えればいいんだ!
→耐久調整だ!となるのが、本論のボルトロス(化身)のはじまりです。
やっとスタートに立ちました。
鬼のような疲労感ですね..
まだまだ先は長いです。全集中していきましょう。
元々まけんきボルトロス(化身)は、電気・飛行と耐性に優れたタイプであり、相手のダイジェットを半減にできたり、ダイホロウなど相手のダイマ技の能力ダウンで逆にAが上昇したりとダイマ同士の打ち合い性能は高いポケモンだと考えています。
そのボルトロス(化身)に耐久調整を施すということは、単純にタイマン性能を高めることにつながります。
では、ここで採用理由をまとめて書き出してみましょう。
ボルトロス(化身)の採用理由
以上のことから
本論のボルトロス(化身)が目指すのは、
元々まけんきボルトロス(化身)が持っている
ランドロス(霊獣)や
カプ・レヒレなどへの役割といった長所を保ちつつ、ダイマ同士などのタイマン性能を重視した耐久調整型となります。
持ち物
するどいくちばし or いのちのたまエースバーン
ランドロス(霊獣)に対するダイジェットの威力底上げに必須です。
それぞれ調整案1,2で使用します。
特性
まけんき
相手の技や攻撃で能力が下がった際に、Aが2段階上昇します。
技構成
そらをとぶ ワイルドボルト ビルドアップ とんぼがえり
- 確定枠
そらをとぶ ワイルドボルト
メインウェポン。
この2タイプを両方半減以下にできるポケモンで対戦環境にいそうなのは、レジエレキ
カプ・コケコ
ボルトロス(霊獣)
ジバコイル
ヒートロトム
パッチラゴン
ドリュウズ
ドサイドンのみとなります。
- 選択枠
ビルドアップ ボルトチェンジ とんぼがえり ばかぢから ちょうはつ
ビルドアップは、威嚇などがない時に、有利対面などで自身でAを上げる手段として有用になってきます。また、ダイウォールの元となります。
ボルトチェンジは単純に対面操作が強く、ミミッキュに対しても安定打となります。ボルトチェンジの際、ランドロスが出てきてもそのまま居座り、起点にできます。
とんぼがえりは同じく対面操作技です。ボルチェンを無効されることが気になる方はこちら。サンダーに対して、ダイワームでCを下げることもできます。火力はボルトチェンジの方が上です。
ばかぢからはサブウェポンとして欲しくなりますが、最も打ちたい相手であるポリゴン2に対して有効とは言い切れないため選択技となります。
まず、この型のボルトロス(化身)がDL対策ができておらず、
C1up 無振りポリゴン2の冷凍ビーム
→本論のボルトロス(化身)に79.7~94.9%
となり、削れていたり、Cに振っている個体も考慮すると、ほぼほぼ倒されます。
また、図太いH244B252輝石ポリゴン2に対して
(ばかぢから、ダイナックル)は
A0up (34.6~40.8%、27.2~32.5%)
A1up (50.3~59.7%、40.8~48.2%)
A2up (67.0~79.6%、53.4~62.8%)
となり、火力が足りません。
ばかぢからはAが下がるので、回復技連打に弱いことも気になります。
ちょうはつは耐久ポケモンに打ち、自ら起点にしていける有用な技です。
これを採用する場合は、抜き性能の高いAS型の方が相性がいいと思います。
性格・努力値と調整
持ち物別に2パターン提案させていただきます。
調整案1
持ち物: するどいくちばし
技:そらをとぶ ワイルドボルト ビルドアップ ボルトチェンジ
性格:いじっぱり
努力値:H28 A116 B108 D4 S252
実数値:158-165-104-x-101-163
- 調整意図
A : 性格補正効率の良い11n
ダイジェットで無振りダイマックスエースバーンを超高乱2 (98.92%)
A1up ダイジェットで多くのランドロス(霊獣)(H244-B12、実数値195-112ラインまで)を確1
ワイルドボルトでB特化カプ・レヒレを食べ残し込み超高乱2 (98.56%)
H-B : 陽気A252珠リベロエースバーンのダイジェット+キョダイカキュウを確定耐え。
S : 最速ミミッキュ抜き
Sはミミッキュ対面でボルトチェンジが安定となるように、最速
ミミッキュ抜き。
役割遂行に必要な最低限のAを確保し、残りでコンセプトであるエースバーン対面に必要な耐久調整を達成しています。
エースバーンは命の珠を持っていた場合、超高乱2→確2となります。
調整案2
持ち物: いのちのたま
技:そらをとぶ ワイルドボルト ビルドアップ 選択技
性格:いじっぱり
努力値:H36 A116 B140 D4 S212
実数値:159-165-108-x-101-158
- 調整意図
H : 珠ダメージ最小の10n-1かつ、天候ダメなど最小の16n-1(副産物)
A : 性格補正効率の良い11n
ダイジェットで無振りダイマックスエースバーンを確2
A1up ダイジェットで多くのランドロス(霊獣)(H244-B84、実数値195-121ラインまで)を確1
A1up ワイルドボルトでB特化カプ・レヒレを確1
H-B : 陽気A252珠リベロエースバーンのダイジェット+キョダイカキュウを珠ダメ込み最高乱数2連以外耐え。(※)
S : 最速ランドロス(霊獣)抜き
※ポケモンは乱数によって16通りのダメージが出るため、最高乱数2連以外2耐えというのは、ダメージの最も高い1/16の確率を2回連続で引かない限り耐えるということです。
つまり256回に1回しか倒されないよ。ということになります(急所を除く)。
Sを役割対象であるランドロス(霊獣)抜きまで落とし、
H-Bで前述のエースバーンに対しての耐久調整を達成しています。
Aはカプ・レヒレに対して、ダイマックスせずとも役割を果たせるようになっています。
確定欄は珠に比べて、場持ちがよく、環境にいまだ多いミミッキュを意識した調整案1としています。
差別化
ASボルトロス(化身)との差別化を行います。
実数値は
陽気ASボルトロス(化身)
155-167-90-x-100-179
本論のボルトロス(化身)
158-165-104-x-101-163 (調整案1)
159-165-108-x-101-158 (調整案2)
Aを維持したまま、Sを削り耐久に回しました。B方面が約1.2倍硬くなっています。
これにより、エースバーンに対し、択ゲーを回避することができ、安定度が大きく変わってきます。
実際には
調整案1
ダイジェット→キョダイカキュウの場合、
被ダメージは計265~315ダメージとなり、ボルトロス(化身)のダイマ時のHPは316なので、突破となります。
キョダイカキュウ→キョダイカキュウorダイジェットの場合、
Sが逆転するため突破です。
調整案2
ダイジェット→キョダイカキュウの場合、
2回目の珠ダメで計287~333ダメージとなり、ボルトロス(化身)のHPは318なので、突破または相打ちとなります。
キョダイカキュウ→キョダイカキュウorダイジェットの場合、
Sが逆転するため突破です。
以上です。
サンダーとはそもそも物理アタッカーと特殊アタッカーの違いがあるため差別化は不要と思いますが、自身で積み技を使える点や、ばかぢから採用時は技範囲も変わってきます。
サンダーが増加して特殊受けよりの調整のポケモンが増えれば、今より動きやすくなるかもしれません。
与ダメージ計算
()内は急所率込みの値です。
調整案1
無振りエースバーンに
ダイジェット 98.7~116.8% ダイマ時、超高乱2 (98.92%)
B特化カプ・レヒレに
ワイルドボルト 52.0~62.1% 食べ残し込み超高乱2 (98.56%)
A1up ワイルドボルト 78.0~92.7%
ダイサンダー 75.7~89.3%
A1up ダイサンダー 113.0~133.3%
ボルトチェンジ 38.4~47.5%
H228ミミッキュに
ダイジェット 91.2~108.2% 化けの皮ダメージ込み 確1
そらをとぶ 64.2~75.5%
ボルトチェンジ 26.4~32.1%
H244テッカグヤに
ワイルドボルト 68.0~80.8%
A1up ワイルドボルト 100.5~119.2% 確1
ダイサンダー 97.5~1115.3% 乱1 (82.03%)
A1up ダイサンダー 144.8~171.4%
ボルトチェンジ 42.4~51.2%
図太いH244B252輝石ポリゴン2に
A1up ダイジェット 48.7~58.1% 乱2 (95.69%) A1upで受け出しは困難です。
(ばかぢから、ダイナックル)
A0up (34.6~40.8%、27.2~32.5%)
A1up (50.3~59.7%、40.8~48.2%)
A2up (67.0~79.6%、53.4~62.8%)
H84ウツロイドに
ダイジェット 55.4~65.6%
ダイサンダー 92.3~109.2% 乱1 (58.07%)
B4サンダーに
ワイルドボルト47.9~57.0%
ダイサンダー 69.7~82.4%
ダイワーム 21.2~25.5%
H252バンギラスに
ばかぢから 112.1~133.3%
調整案2
無振りエースバーンに
ダイジェット 106.5~126.5% 確1
B特化カプ・レヒレに
A1up ワイルドボルト 101.1~120.3% 確1
H228ミミッキュに
ダイジェット 98.7~117.6% 化けの皮ダメージ込み 確1
そらをとぶ 68.6~81.8%
H244テッカグヤに
ワイルドボルト 88.2~104.9% 乱1(40.1%)
A1up ワイルドボルト 130.5~155.2% 確1
ダイサンダー 126.6~149.8% 確1
A1up ダイサンダー 188.2~222.7% ダイマ状態で乱1(70.05%)
図太いH244B252輝石ポリゴン2に
A1up ダイジェット 52.9~63.4% 確2 A1upで受け出しはできなくなります。
(ばかぢから、ダイナックル)
A0up (45.0~52.9%、35.6~42.4%)
A1up (65.4~77.5%、52.9~62.8%)
A2up (86.3~103.7%、69.6~81.7%)
H84ウツロイドに
ダイジェット 60.0~70.8%
ダイサンダー 120.0~142.1%
B4サンダーに
ダイサンダー 90.3~107.3% 乱1 (46.09%)
H252バンギラスに
ばかぢから 145.9~173.4%
被ダメージ計算
()内は急所率込みの値です。
調整案1
特化ランドロス(霊獣)の
ダイロック(ストーンエッジ) 129.1~151.9%
いわなだれ(スカーフ想定) 74.7~88.6%
C特化カプ・レヒレの
ムーンフォース 53.8~64.6%
冷凍ビーム 69.6~82.3%
陽気A252珠リベロエースバーンの
ダイジェット 48.7~57.6%
キョダイカキュウ 119.0~141.8%
陽気A252珠ミミッキュの
ダイフェアリー 84.2~98.7%
A特化テッカグヤの
威力120ヘビーボンバー 34.2~41.1%
ストーンエッジ 78.5~92.4%
ダイロック 100.0~119.0%
無振りポリゴン2の
C1up 冷凍ビーム 79.7~94.9%
臆病C172ウツロイド(ビーストブーストでS上昇調整)の
パワージェム 96.2~113.9%
メテオビーム 144.3~170.9%
ダイロック(パワージェム) 155.7~183.5%
ダイロック(メテオビーム) 168.4~198.7%
控えめC252珠サンダー
10万ボルト 81.6~96.2%
ダイサンダー(10万ボルト) 115.8~136.7%
調整案2
特化ランドロス(霊獣)の
ダイロック(ストーンエッジ) 123.3~145.9%
いわなだれ(スカーフ想定) 71.7~85.5%
C特化カプ・レヒレの
ムーンフォース 53.5~64.2%
冷凍ビーム 69.2~81.8%
陽気A252珠リベロエースバーンの
ダイジェット 46.5~54.7%
キョダイカキュウ 115.1~135.8%
陽気A252珠ミミッキュの
ダイフェアリー 79.2~93.7% (珠ダメ1回込みで28.13% 乱1)
A特化テッカグヤの
威力120ヘビーボンバー 33.3~39.6%
ストーンエッジ 74.2~88.1%
ダイロック(ストーンエッジ) 95.6~113.2% 乱1(76.04%)
無振りポリゴン2の
C1up 冷凍ビーム 79.2~94.2% (珠ダメ1回込みで34.11% 乱1)
臆病C172ウツロイド(ビーストブーストでS上昇調整)の
パワージェム 95.6~113.2%
メテオビーム 143.4~169.8%
ダイロック(パワージェム) 154.7~182.4%
ダイロック(メテオビーム) 167.3~197.5%
控えめC252珠サンダー
10万ボルト 81.1~95.6%
ダイサンダー(10万ボルト) 115.1~135.8%
苦手なポケモン
ポリゴン2や、メインウェポン半減の
レジエレキ
カプ・コケコ
ボルトロス(霊獣)
ジバコイル
ヒートロトム
ドリュウズ
ドサイドンなど。
相性の良い味方
ドリュウズなど電気技を無効や半減にできるポケモンや、特殊方面に強い
ウツロイドなど
最後に
閲覧ありがとうございました。
使ってみたいと思っていただけたら幸いです。
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