はじめに
こんにちは、ヒナタです。以前投稿した弱点保険サンダー(ガラル)の育成論では沢山の閲覧、並びに高評価を頂けて非常に嬉しいです。
今回は、みんな大好き中二病患者グラジオくんの相棒ビーストキラーこと、シルヴァディシルヴァディの育成論を投稿させていただきます。闇の炎に抱かれていたあの頃を思い出したい方はぜひご覧下さい。
*諸注意
・H、Aなどの略称や努力値などの用語が頻出します。ご了承下さい。
・本育成論は一から自分で考えたものになっています。偶然似通った育成論が世にあるかもしれませんが、違うものとしてご覧下さい。
・ご意見、ご感想がありましたらコメントお願いします。
シルヴァディというポケモンについて
シルヴァディの種族値
まずこのシルヴァディというポケモン、なんと合計種族値が570もあります(衝撃の事実)
しかしその実態は、6つの種族値すべてが95という、なんとも器用貧乏なステータスをしています。耐久は結構高く、Sはそこそこ速いがミミッキュなどに少し及ばず、A・Cともに火力も半端であり、お世辞にもいい配分とは言いにくいです。
- 「ARシステム」「マルチアタック」という個性
なんといってもこの2つがシルヴァディの最大の特徴です。
いつもいつも大爆発ばっかしてる彼ですがメモリという専用アイテムを持たせることにより、好きな単タイプになることができるこの特性により、見せ合い時点ではタイプすら読めないという情報アドバンテージを得られます。
また、専用技のマルチアタックもメモリによってタイプが変わり、デメリット無し威力120命中100という破格の性能です。
この読まれにくさと安定したメインウェポンがシルヴァディ最大の個性です。
- 技範囲の広さ
元がノーマルタイプだけあって、非常に技範囲が広いです。そもそもマルチアタックのおかげでどんなタイプの技でも使えるのですが、多彩さは多くのポケモンの中でも群を抜いています。
- サポート力の高さ
シルヴァディは覚える技が結構多く、その中には「すてゼリフ」「きんぞくおん」「こわいかお」「でんじは」など、多くのサポートに向いた技があります。これらによる起点作成能力も
シルヴァディの魅力です。
そして、相手の能力ダウンはウルトラビーストの格好のエサです。本育成論は、それを活かした型となります。
エレクトロメモリを持たせる理由
本育成論では、シルヴァディをでんきタイプに変化させるエレクトロメモリを持たせています。
その理由を挙げていきます。
テッカグヤ
カプ・レヒレはマルチアタック(でんきタイプ)で確定2発に収められる他、
ランドロス(霊獣)へは「れいとうビーム」という有効打があり、こちらもそこそこの種族値のおかげで確定1発にできます。
そのS種族値のおかげでランドロス(霊獣)より速く動けるので、柔軟に動けます。
- でんきタイプの有用姓
でんき単タイプは、弱点がじめん1つしかなく、ダイジェットを半減できる点が非常に魅力的です。シルヴァディは弱点を突かれなければ大抵は耐えてくれる耐久を持つので、エレクトロメモリが最も相性がいいと考えます。
採用理由
- 採用理由
この3つが行える唯一のポケモンであることが採用理由になります。
・すばやさがランドロス(霊獣)より速い
・ランドロス(霊獣)
テッカグヤ
カプ・レヒレに打点がある
・相手の特殊耐久や火力を下げる、適度な削りを入れるなどしてビーストブーストのエサを作る。
・そこそこの耐久があり、行動回数を確保しやすい
・ダイジェットの起点にされない(ひこうタイプに耐性がある)
以上の点を満たせるポケモンはエレクトロメモリを持ったシルヴァディくらいしか居ません。
同じ技範囲を持つパッチルドンはダイマックスを切るか、事前にあられを降らせないといけない条件があり、その点で
シルヴァディとの差別化は可能かと思われます。
また、相手からは選出時にタイプがわからないことからの撹乱性能も実戦では役に立ちます。
持ち物
性格・努力値と調整の意図
性格 せっかちorむじゃき
努力値 H68 A60 C148 D4 S228
・調整の意図
A マルチアタック(でんきタイプ)でHB特化テッカグヤを確定2発(50〜58.8%)
C れいとうビームでH212 D220ランドロス(霊獣)(とつげきチョッキ)を確定2発(きんぞくおん後なら確定1発)
S 最速ランドロス(霊獣)抜き
残りは耐久
S以外の調整はかなり自由度が高く、耐久を高めたり物理に偏らせたりなど、自分好みにカスタムが可能です。
*性格に関してはポリゴン2のダウンロード対策になるせっかちを推奨しますが、お好みでどうぞ。BかDに下降補正がかかっていても、無振りで実数値が103あるため結構耐えます。
技構成
- 確定枠
マルチアタック(でんきタイプ)
タイプ一致の役割遂行技であり、メインウェポンです。
れいとうビームランドロス(霊獣)などへの有効打。でんき技と両立できるポケモンは少なく、他との差別化のためにも確定とします。
きんぞくおん
今回のコンセプト技です。Dダウンをすることで後続のアーゴヨン
ズガドーン
ウツロイドなどの特殊ウルトラビーストの起点を作ります。命中率が85なのがネックですが、そこは割り切りましょう。
- 選択枠
すてゼリフ
こちらも起点作りに向いている技です。
後続を安全に繰り出せる上に、シルヴァディをクッションとして残すことができるので非常に使いやすいです。1番優先度は高く、本育成論ではこれを採用したという仮定で論を進めています。
でんじは こわいかお
相手のSを下げることで、シルヴァディ自身や後続の行動回数を増やします。じめんタイプやでんきタイプに通らないが退いても消えないでんじはと、基本的に誰にでも通るが「まけんき」などを発動させる恐れがあるこわいかお、好きな方を選びましょう。
立ち回り
基本的には先発に繰り出し、後続の特殊アタッカーに繋げます。
特にビーストブーストやくろのいななきなどを持つアーゴヨン
ウツロイド
レイスポスなどが望ましいです。
多くの場合、相手のパーティのじめん枠はランドロス(霊獣)であるので、それを想定しています。
1.ランドロス(霊獣)と対面した場合
タスキだった場合
HP1のランドロス(霊獣)を後続のビーストブーストや自身過剰のエサにします。
スカーフだった場合
じめん技で固定されるので、テッカグヤや自身過剰の
ギャラドスの起点ができあがります。相手に後ろに引くか
ランドロス(霊獣)を捨てるかダイマックスで対抗するかの3択を迫れるので、強い動きです。
チョッキだった場合
耐えられて返しの地震で倒される可能性が高いですが、初手に投げられるランドロス(霊獣)はタスキかスカーフの場合が多いので稀だとは思います。
じめんタイプ以外と対面した場合
基本的には1発は耐えてくれます。動きのパターンとしては
- 1発殴って削ってから「きんぞくおん」や「すてゼリフ」でビーストブーストの起点を作る
- 「きんぞくおん」+「すてゼリフ」で起点を作りつつ後ろに引き、後々のクッション役にする
- 初手からすてゼリフで退いて雑に起点にする
の3つが考えられます。
また、でんきで弱点を突ける相手であれば普通に殴り倒すという選択肢も考えられます。
簡潔にまとめると
ランドロス(霊獣)と対面したられいとうビームをぶっぱ
- 自分より速い相手には1発耐えてきんぞくおんorすてゼリフ
- 行動回数が2回確保できる相手にはきんぞくおん+すてゼリフ、または1発殴ってすてゼリフ
そしてウルトラビーストに繋ぐ、ことが軸になってきます。
相手の特殊耐久を下げるor丁度いいところまで削ることができビーストブーストの餌を作りやすい、なおかつランドロス(霊獣)
テッカグヤ
カプ・レヒレに対して1匹で圧をかけられる
シルヴァディにしかできない立ち回りと言えます。
与ダメージ計算
- マルチアタック(でんきタイプ)
HB特化カプ・レヒレ 51.9〜62.1%(確定2発)
HB特化テッカグヤ 50〜58.8%(確定2発)
無振りフェローチェ 99.3〜117.8%(15/16高乱数1発)
無振りエースバーン 56.7〜67.7%(確定2発)
無振りウーラオス(れんげき)(れんげきのかた) 80〜96%
H252スイクン 60.8〜72.4%(確定2発)
無振りサンダー(ガラル) 92.1〜110.3%(9/16中乱数1発)
H252振りギャラドス (いかく込み) 112.8〜132.6%(確定1発)
- れいとうビーム
無振りランドロス(霊獣) 111.5〜133.3%(確定1発)
H212 B220ランドロス(霊獣)(とつげきチョッキ) 50.2〜60.7%(確定2発)
無振りカイリュー(マルチスケイル) 46.9〜55.4%(中乱数2発)
無振りゴリランダー 49.2〜57.9%(高乱数2発)
無振りサンダー 50.9〜60.6%(確定2発)
H252振りカバルドン 46.4〜54.8%(中乱数2発)
無振りガブリアス 96.1〜113.6%(3/4高乱数2発)
被ダメージ計算
*性格が「せっかち」であることを想定しています。
- 物理耐久
ようきA252ランドロス(霊獣)じしん 121.7〜144.1%(確定1発)
ようきA252ガブリアスじしん 111.7〜131.8%(確定1発)
A特化カイリューじしん 83.7〜99.4%(確定2発)
ようきA252エースバーン(いのちのたま)
とびひざげり 87.1〜103.3%(低乱数1発)
A特化ゴリランダー(こだわりハチマキ)
グラススライダー 81〜96%(確定2発)(フィールド込み)
ようきA252ミミッキュ(いのちのたま)
ダイフェアリー(130) 74.3〜87.1%(確定2発)
- 特殊耐久
C特化ヒードランダイアース(130)
94.9〜111.7%(11/16高乱数1発)
同上 だいちのちから 65.9〜78.2%(確定2発)
おくびょうC252アーゴヨン(いのちのたま)
ダイドラグーン 89.3〜105%(1/4低乱数1発)
おくびょうC252ウツロイドC1段階上昇
メテオビーム 87.1〜102.7%(3/16低乱数1発)
おくびょうC252サンダー(いのちのたま)
ダイジェット(140) 43.5〜51.3%(低乱数2発)
C無振りカプ・レヒレムーンフォース 30.1〜35.7%(乱数3発)
苦手なポケモン
これらの相手には対面からではまず何もできないのでパーティにこれらのポケモンが居るときは選出しづらくなります。交代読みのれいとうビームやきんぞくおんで負荷はかけられますが、対面からでは厳しいので先発はオススメできません。ただし、選出時に相手からはタイプが分からないことは覚えておきましょう。
他のポケモンに対しては、そこそこの耐久と速さのおかげで基本的には何かしらの仕事ができます。
相性の良い味方
コンセプトにもなっているウルトラビーストとの相性が良く、ビーストブーストを初めとする特性を持つポケモンを倒したときに能力が上昇する特殊アタッカーを後続に控えさせ、きんぞくおん+すてゼリフで繋ぐことができます。
- パワフルハーブ持ち
テッカグヤ
前述の通りウルトラビーストとの相性が良いのですが、その中でもテッカグヤは特に相性がいいです。きんぞくおんやすてゼリフで退場したあと、エレクトロメモリ持ち
シルヴァディの唯一の弱点であるじめん技を透かしながら出ることができます。きんぞくおんを入れた後なら、大抵の
ランドロス(霊獣)はメテオビームで確定1発に入れることができます。
(C特化テッカグヤC1段階上昇メテオビームで、Dが2段階下がったH252振り
ランドロス(霊獣)を119.8〜141.3%で確定1発)
前述のテッカグヤと同じく、じめんを透かせるアタッカーです。きんぞくおんとのシナジーはありませんが、削り+すてゼリフからでも充分強力です。いかくで相手の火力をさらに下げてから余裕を持ってりゅうのまいを積むか、削れた相手を自身過剰+ダイジェットで起点にする動きが
シルヴァディのおかげでしやすくなるので、サブプランとしてかなり強いです。
おわりに
エレクトロメモリシルヴァディの育成論、いかがでしたでしょうか。机上の空論かと思われるかもしれませんが、実際に使うと
アーゴヨンや
ギャラドスなどのエースのサポートに長けており、なおかつ
ランドロス(霊獣)や
カプ・レヒレに不可をかけられる点が存分に活かせます(体験談)
シルヴァディを好きな方はもちろん、環境に刺さっていてサポーターと削り役を両立できる贅沢なポケモンを使いたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
また、再三になりますが、ご指摘やご感想ありましたらコメントよろしくお願いします。