はじめに
皆様どうも、カプ・サイシンと申します。
コメントでのご質問、アドバイス等よろしくお願いします。
辛口コメントも大歓迎です。カプサイシンだけに
注意点
- この育成論は非公式の用語を使用しています。他の育成論でも使用されている程度のものです。
- この育成論のポケモンは全て6Vとしています。
- ダメージ計算はVS SWSHのダメージ計算機を使用しています。
- 他サイトやブログなどに似たような構成のものがあるかもしれません。本育成論は投稿者自身が構成を考え、実際に使用した上で投稿しています。
コンセプト
こらえる→イバンの動きにより、相手のSに関係なく、一発当てる事が出来るユキノオーです。
主にドラゴン、飛行、水タイプを対面から落とす事を目的としています。
こらえるイバンにより、従来のタスキ型で対応出来なくなったダブルウイング持ちのドラゴンを落とせるようになった他、ステロなどでHPが削れた状態であっても機能を損なう事なく立ち回ることができます。
差別化
まず、特性が同じゆきふらしであるキュウコン(アローラ)との差別化です。
必中ふぶきによりボーマンダ、ランドロス(霊獣)などユキノオーが相手をしたいポケモンに役割が持てるポケモンです。
Sが高いため、相手がダイジェット等で積まれていなければ何もさせずに倒すことが可能です。
ユキノオーの優位点としては高火力の草技が打てる点があります。
これによりカプ・レヒレなどの水タイプに対しても役割が持てるようになります。
キュウコン(アローラ)も水タイプに抜群がとれるフリーズドライを使えますが、タイプ一致とはいえ火力が低いです。ラグラージなどの4倍が取れる相手に対しては有効ですが、カプ・レヒレやスイクンなど耐久のある水に対しては高確率で2耐えされる為、有効打になり得ません。
次にユキノオーの一般的な型であるタスキ型との差別化について記載します。
ユキノオーの役割対象として挙げられるドラゴンは、大抵弱点である炎や飛行技を持っており、行動保証の観点からきあいのタスキは真っ先に候補に挙がる持ち物です。
こらえるイバン型の優位点は以下の通りです。
- 連続技(特にダブルウイング)持ちドラゴンにも対応可能
- ステルスロック状況下や強引な受け出しにより、HPが減っても機能が落ちない
- 上記理由によりカバルドンの砂ダメを気にせず倒せる
- こらえるによるダイマックス(以下DM)ターン稼ぎが可能
一方、タスキ型の優位点です。
- 攻撃→タスキ耐え→こおりのつぶての動きができる為、実質的な火力は上
- 攻撃を耐えながら行動できる為、何も出来ずに倒される相手は少ない(こらえるイバンは先制技持ちには何も出来ません。)
つまり、こらえるイバンは行動保証としてはタスキに劣るため、対面で何も出来ない相手が増えますが、その分連続技やステロに強くなる為役割対象への安定感が増しています。
性格、努力値
ひかえめ H252 C252 S4
HC特化です、イバンによりS関係を逆転できる為、Sに振る必要性は薄く、イバンを使わずとも倒せる無振りラグラージ意識の4振りで十分と考えます。
むしろHに極振りし、こらえるイバンを使うまでに耐えて一発殴れる範囲を増やしたほうが良いと思います。この振り方でC特化カプ・レヒレのムーンフォース超低乱数2となります。
Cはマルチスケイルなし(あられで潰れます)H4ダイマックス(以下DM)カイリューをふぶきで確定落ちできる事から特化としています。
なお、確定欄ではA個体値Vと記載しておりますが、技として地震を採用する場合です。それ以外であるならば、Vにする必要はありません。0が理想ですがここでは不問と致します
また、候補技としてウッドハンマーを記載しております、めいそうカプ・レヒレに対して有効となりますが、ひかえめでは若干火力が足りない為採用する場合は性格をうっかりやなどA下降補正をBまたはDに回して下さい。
特性
ゆきふらしで確定です。
タスキ、マルチスケイル潰し、火力の補助、ふぶき必中などメリットが多く、ユキノオーの強みのひとつです。
持ち物
コンセプト上イバンのみで確定とします。こらえてから打つことにより、Sが負けていようが、ダイジェットを積まれていようが関係なく先に行動できます。
但し使用する上で以下の点には注意です。
- 優先度は変わらない
イバン発動の際、技の優先度は変わりません。先制で攻撃出来るというよりは、一時的にSが1億くらい上がるみたいなイメージです。
したがって、イバンが発動してもでんこうせっかなどの先制技を相手が選択していた場合、相手が先に行動する為、こちらが落ちます。
- 相手が交代の場合でも発動する
イバンは発動するHP(1/4以下)の状態で技を選択した場合、必ず発動します。
つまり相手が交代してきてもイバンが発動し、無駄に消費するハメになってしまいます。
その為、交代という選択肢が取りやすい序盤は成功しにくいです。
ちなみにこちらが交代する場合は発動しないので、イバン圏内に入っている状態で温存させることは可能です。
技
- 確定技(2枠)
ふぶき
メインウェポンです、特性によりあられ下で撃てるため必中となり、欠点である命中不安を解消出来ます。ユキノオーは種族値的に数値が足りていないポケモンであり、火力の観点から確定です。
こらえる
コンセプト上確定です。残りHPに関係なくイバン圏内に入れることが出来ます。連続技であったとしても必ずHPが1残るため、ダブルウイング持ちでも問題ありません。まもると同様、連続だと成功率が下がる点は注意です。
- 選択肢(2枠)
リーフストーム
等倍であればふぶきよりも火力が出ます。
H252カバルドンが確定1であり、H252カプ・レヒレも一撃で落とせる可能性があります。
Cダウンする為、連発が効きづらく後続の起点にされるリスクがありますが、フリーズドライが使えるキュウコン(アローラ)との差別化を考えるとエナジーボールなどの中途半端な火力技は採用し辛いです。
ウッドハンマー
草物理技です、リーフストームの方が火力が出ますがカプ・レヒレやスイクンにめいそうを展開されると勝てません。
性格によるA下降補正を無くすことで無振りでもH252オボンカプ・レヒレを確定2に出来ます。
タスキでは無いので反動ダメもそこまで気になりません。
但しカバルドンに対して命中不安のふぶきに頼る必要があります。
炎、鋼に対してはなから無理と割り切るのであればリーフストーム、ウッドハンマー両立も考えられます。
だいちのちから
氷と草技を半減する鋼、炎タイプへの打点です。とはいえマグマストームをもつヒードランやバレットパンチを持つメタグロスなどには対面で何もできない為、打つ際は交代読みです。
また、ライコウやデンジュモクなど、一部の電気タイプには受け出しが成立するので、その際の打点にもなります。
じしん
だいちのちからと同じく地面技です、A下降補正無振りの為、だいちのちからに比べると火力は落ちてしまいますが、環境に多いウツロイドに確定1が取れるため、こらえるイバンで落とすことが出来るようになります。
ウツロイドに焦点を当てるのであれば、ひかえめでも十分機能しますが、少しでも火力を上げたいならば下降補正をBやDに回すことも考えられます。
ぜったいれいど
一撃技です。受けにくるポリゴン2クレセリアハピナスなどへの圧力になります。もちろん当たればこちらが非常に優位に立てます。
やどりぎのタネ
ユキノオーは他のポケモン以上に得意不得意がはっきりしているポケモンであり、序盤は相手に受け出しという択を取られやすいです。
ユキノオーは草タイプを呼びにくい為、交代読みやどりぎが刺さりやすく、後続受け出しの補助として役立ちます。
オーロラベール
壁はりです。この型はあくまでアタッカーですが、役割がなくなったりした場合に後続へのサポートが出来るようになります。
立ち回り
こらえるをした時点でイバンは警戒されやすく、引かれる可能性が高い為、引くという選択肢が取りやすい序盤は機能しにくいです。
その為、引くという選択肢がある程度削がれる中盤〜終盤あたりの方が活躍させやすいです。
ラグラージやカプ・レヒレなど初手こらえるをしなくても圧力をかけれる相手への先発読みか、開幕あられにしたい場合以外は後に控えさせておいた方が機能しやすいです。
主な役割としては以下の2点です
特にダイジェットエースのストッパーとして強く、ボーマンダランドロス(化身)などの氷4倍勢に対してはDM 状態であってもふぶきで一撃です。
カイリューに対しては安定しないものの(後程説明します)、こらえるのターンにあられダメによってマルチスケイルが潰れ、次ターンのイバンふぶきでDMであっても倒せます。
他にもDM残り1ターン以下の場合限定になりますがサンダー、ファイヤー(ガラル)など、ダイジェットによりSを上げ、全抜き体制を整えたポケモンに対しても、死に出しからこらえるイバンにて処理が可能です。
じしん所持であればウツロイドも処理可能となります。
ユキノオーはタスキのイメージが強く、ボーマンダカイリューあたりが殴ってくる場合はほぼダブルウイングであり、こらえるイバンふぶきが非常によく刺さります。
ランドロス(霊獣)は対面とんぼがえりでタスキを潰しつつ逃げる動きが多いですが、A特化とんぼがえりでHPが25%以上残るため、ステロが撒かれていても再登場可能、かつイバン圏内に入ります。
また、先発の起点型として多いラグラージ、カバルドンはリーフストームで一撃のため、何もさせずに落とすことが可能です。
先発カバルドン対面の場合、Sの関係上天候が砂になってしまいますが、タスキと違い砂ダメ程度では機能を損なうことがない為、一旦引っ込める事で後に仕事させることも可能となります。
但し、得意な相手には滅法強い反面、どうやっても勝てない相手も多数存在しており、汎用性はかなり低いです。
本育成論のユキノオーはあくまで特定のポケモンに対するピンポイントとして採用されるポケモンであり、構築による補完は必須です。
採用率の高い飛行、炎を撃たれやすいため、一貫性が出ないように組む必要があります。
また、お気づきの方もいると思いますがしんそく持ちのカイリュー相手には何も出来ずに落とされます。
ただ、2020年11月時点でカイリューのしんそく採用率は約26%とダブルウイング(採用率約77%)の1/3程度である点、相手がDM中であればしんそくを使われる事なく打ち勝てる点を考えると、妥協できる範中であるかと個人的には思いますが、ここは個人の認識によるラインだと考えます。
実際このユキノオーを30戦ほど選出しておりますがしんそくカイリューにやられたのは一度だけです。
なおDMについてですが、苦手な相手が多く全抜きには不向きである点、立ち回り上こらえるイバンの一発屋になりやすい点から基本的には切りません。
相性の良い味方
- 原種サンダーサンダー
ユキノオーと組ませるDMエースとしてオススメです。ウェザーボールを搭載させる事で電気、飛行、炎に加えて氷技が使える為、環境トップのほとんどに弱点がつけます。
ダイジェットにも耐性がある為、DM同士の打ち合いにも強いです。
- スイクンスイクン
ユキノオーが苦手な鋼、炎タイプに受け出しが効きます。ユキノオーの天敵であるエースバーンに対してDMでの打ち合いも可能です。
苦手なポケモン
- ヒードランヒードラン
炎、鋼は全般的に苦手ですが、特にヒードランにはマグマストームがある為、こらえるが出来ません。何も出来ずに落とされます。
- クレセリアクレセリア
H振りだけでふぶきを低乱数3で受けられるため、格好のめいそう積みの起点です。
基本的に等倍の数値受けには受けが成立してしまいます。ぜったいれいどを搭載することで起点を避けることは一応可能です。
ダメージ計算
- 与ダメ
※氷タイプ以外はターン終了時に約6%(DM時約3%)のあられダメージが入ります
ふぶき
ボーマンダH4DM
115.7〜136.8% 確定1
カイリューH4DM(マルチスケイルなし)
98.2〜116.1% 乱数1(87.5%)
※あられダメージ込で確定
ランドロス(霊獣)H252DM
101.0〜119.3% 確定1
サンダーH252
91.3〜107.6% 乱数1(50.0%)
ファイヤー(ガラル)H4
80.7〜97.5% 確定2
ゴリランダーH252
105.3〜124.6% 確定1
クレセリアH252
29.0〜34.3% 乱数3(1.66%)
エースバーンH4(等倍時)
66.0〜78.8% 確定2
リーフストーム
ラグラージH252
204.8〜243.4% 確定1
カバルドンH252
118.1〜139.5% 確定1
カプ・レヒレH252
88.1〜105.0% 乱数1(25.0%)
スイクンH252
82.1〜98.5% 確定2
バンギラスH252 すなあらしなし
93.7〜111.1% 乱数1(62.5%)
ウッドハンマー
※性格うっかりやにて計算
ラグラージHB特化
121.7〜144.9% 確定1
カバルドンHB特化
39.0〜45.5% 確定3
カプ・レヒレH252
64.4〜75.7% 確定2
スイクンH252
55.0〜64.7% 確定2
バンギラスH252
56.0〜64.7% 確定2
だいちのちから
ウツロイドH252
66.6〜79.6% 確定2
ヒードランH252
86.8〜103.0% 乱数1(12.5%)
メタグロスH252
52.4〜62.0% 確定2
デンジュモクH4
74.6〜88.6% 確定2
じしん
ウツロイドH252
103.7〜124.0% 確定1
ヒードランH252
60.6〜72.7% 確定2
メタグロスH252
27.8〜33.1% 確定4
デンジュモクH4
53.1〜63.2% 確定2
- 被ダメ
ランドロス(霊獣)A特化
とんぼがえり
61.9〜73.0% 確定2
カプ・レヒレC特化
ムーンフォース
42.6〜50.2% 乱数2(0.39%)
ポリゴン2C特化
トライアタック
38.0〜44.6% 確定3
ゴリランダーA特化
ドレインパンチ
58.8〜70.0% 確定2
デンジュモクC特化
マジカルシャイン
36.0〜42.6% 確定3
ダメージ計算についてご要望ありましたらコメントにてお願いします。
終わりに
ここまでお読みいただきありがとうございます。
雪原にて、本来の得意分野であった氷4倍勢が復帰し、活躍の場が増えると思いましたがまさかの飛行連続技を覚えたため、タスキでは対応しにくく、それでも活躍させる方法を模索した結果、本育成論の型にたどり着きました。
現環境でもしっかり対応できる型だと思います。
コメントでのご指摘、ご質問等お待ちしております。
なお、本育成論が投稿20件目となります。
ここまで投稿できたのも、今まで読んで頂き、ご評価、コメント頂いた皆様のおかげであると思っております。
本当にありがとうございます。
今後も不定期ではありますが、投稿は続けていきます、その際は宜しくお願いいたします。