前置き
- お互いに理想個体を想定します。
- HABCDS(HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さ)、EF(エレキフィールド)、DM(ダイマックス)等の略語を用います。
現環境のカプ・コケコの強み
- 一致技の刺さり具合:カイリューカプ・レヒレテッカグヤラティオスファイヤー(ガラル)ウーラオス(いちげき)ギャラドストゲキッスラティオス等が50位以内にランクイン、EF込みの火力で抜群を突けます。等倍範囲もナットレイカミツルギヒートロトムジバコイル以外半減される相手はなく優秀です。
- S130:現環境でドラパルトレジエレキフェローチェ以外でS130を上回るのはいない為、フィニッシャーや低耐久の制圧に向きます。
- EFによるPTへのあくび耐性付与:ねむり耐性をPT全体に付与しカバルドンラグラージ等の処理を円滑化します。
- 優秀な耐性:耐久は並ですが、飛行・悪に耐性を持つため、後述のめいそうと併せサンダーファイヤー(ガラル)等に強めです。
構成
努力値:C236 D84 S188(S↑A↓)※1
実数値:145-121-105-145-106-191
特性:エレキメイカー
持ち物:いのちのたま
技構成:10まんボルト/マジカルシャイン/めいそう/くさむすびorみがわり
※1.最速アーゴヨン抜き、ポリゴン2のDL対策、みがわり採用時ドヒドイデのねっとうを確定耐え調整。
※2.威力、命中共にEF込みで安定した10まんボルト、地面・竜・草等へのマジカルシャイン、そして後述するめいそうは確定です。
最後一枠はカバルドンラグラージドサイドンへの崩しのくさむすび、有利対面作成後、地面等の後出しにも一貫してアドバンテージを取れドヒドイデのどくどくを回避できるみがわりの選択です。
めいそう+いのちのたまの強み
- 1.抜群相手への高い縛り性能
- 2.耐久補強、延命
- 3.崩し・抜き性能の向上
強み1
EF込みでもC95と技威力の関係で耐久のある相手に耐え抜かれ、反撃に移されるのが課題ですがそれを今回いのちのたまで補います。
球だとアシレーヌボーマンダへのダメージはそれぞれ、97.3〜116.5%・101.7~119.8%に変動します、10まんボルトなら高耐久抜群、マジカルシャインなら並耐久抜群を縛れます。
またステルスロック+エースバーンを確定にしたり、アーゴヨンをダイフェアリーで落としたりなどフィニッシャー・DMせざるを得ない場面での汎用性も高まります。
強み2
いのちのたまカプ・コケコのは反動で並以下の耐久が顕在化するデメリットがあります。例えば、
本論ではこの課題をめいそうで解決します。めいそう+D84の指数は(15370*1.5=)23055、これはラティオスのサイコキネシスを2耐えする程で反動込みでも生存率が高まります。
C252ラティオスのサイコキネシス40.0~48.2%
そして積んだ後は(33081*1.5=)49622、これはC252ゲンガーのヘドロばくだん×2倍の火力指数を発揮し、H252ウォッシュロトムを中乱数で落とせます。ダイサンダー+めいそうではH252DMテッカグヤカプ・レヒレを一撃。
特殊との対面に強くなり、ファイヤー(ガラル)等じゃくてんほけんが躊躇われるDMにも一貫して打てます。
H252ウォッシュロトムへめいそう10まんボルト:92.2~110.1%
DM無振りファイヤー(ガラル)/H252テッカグヤ/H252カプ・レヒレへめいそうダイサンダー:113.3~133.0%/109.0~128.6%/101.4~119.7%
強み3
読みは絡むものの火力不足を解消でポリゴン2サニーゴ(ガラル)ランドロス(霊獣)カバルドン等の数値受け・地面を崩しやすくなりました。
また火力とS130、めいそうと、抜群範囲でステルスロック等を入れておけば単体での抜き性能も発揮できます。
まとめ
アーゴヨン以上のS+いのちのたま+EFにより低耐久や、抜群、削れた相手へ高い制圧力を有しながら、めいそうにより数値受けと特殊ATによる反撃を防止できるのが強みです。
尚この型のめいそうは抜き性能向上の意味も大きいですが、それ以上に火力範囲で制圧する運用の際に起こる火力不足を補う為に採用したいのちのたまの低耐久を補う側面の方が大きいです。
併用による抜き性能は副産物及び火力不足で選出機会が失われるのを防ぐ措置です。
差別化
S130と瞑想、飛行等に対する高火力打点を併せ持つのはカプ・コケコのみですので不要です、他の持ち物と比較するならばたつじんのおび、じしゃくが候補ですが
- 比較
・火力差
たつじんのおびだと弱点突けても火力不足です。こだわりメガネ以外は、耐久指数24000~25000台の抜群(アシレーヌテッカグヤ)の非DMを10まんボルト、DMを瞑想+ダイサンダーで落とせる可能性が40%程下がる、マジカルシャインでもボーマンダが中乱数と縛り性能が不足気味です。
・等倍火力の低さ
いのちのたまはステルスロック+10まんボルトでH164振りまでのエースバーンを確定にするのに対し、帯だと無振りでも18.7%の乱数で根本的に足りません。
・抜き性能とDM適正
いのちのたま+ダイサンダーの火力はH252ウォッシュロトムを乱数、めいそう込みならDMウツロイドを81.2%の乱2で落とすほど。
ダイフェアリーでアーゴヨンを落とすなどメインの火力も信頼可能です。
これに加えめいそうやDMで高耐久となる為、火力低下やDMとの相性の悪さで抜き性能に欠ける課題を補えます。
以上で棲み分け可能です、じしゃくらサブ技に適応されない他、たつじんのおび同様火力不足は解消できませんし。
またこれらは耐久に振り複数積む運用になりがちですが、EFと耐久の関係で速攻したいカプ・コケコがターン数をかけるのは致命的ですし、ライコウの劣化になりかねません。
構築・運用
- 構築
非DMでも一定の汎用性を有する為、他のエースとDM権の奪い合いになりにくいです。飛行・水、カプ・レヒレテッカグヤ等の並び、他ポリゴン2ラグラージ等の耐久が重いながら、汎用性の高い高速ATが欲しい場合採用となります。
DM・スカーフランドロス(霊獣)やナットレイゴリランダーレジエレキハピナス等が重いため、それらを牽制できる物理エースと相性が良いです。
- 一例
- 運用
初手は交換読みやDMの判断がしにくく扱いにくいため、他で場を荒らした後、また終盤のフィニッシャーとして死に出します。
確1圏内の相手にはそのまま攻撃、交換や特殊攻撃が予想される場合はめいそうを使い、1体以上の突破を目指しします。
DMを切れば超火力を発揮できますが、不利な相手もいるのと、ダイフェアリーとEFの相性の関係から、苦手な相手を潰したかどうかなど状況判断してください。
数値指標について
- 数値指標
論内に既に計算を乗せた為、ここでは最低限しか載せません。代わりに耐久指数(H実数値*B実数値*持ち物・ランク等補正)、火力指数(H実数値*技威力*持ち物・ランク等補正)で実戦でのダメージを想像しやすくします。
めいそう込みの与ダメは割合を1.5倍してください。
- 10まんボルト(33081)/ダイサンダー(47784)
10まんボルトは抜群24664(等倍12332)、H252テッカグヤ程度まで確定です。一積み10まんボルト、またはなしのダイサンダーでは18150、サンダー程度まで確定。
- マジカルシャイン(22620)/ダイフェアリー(36757)
H4ボーマンダ程度(17000強)のまで確定です。
ダイフェアリーだとD4アーゴヨン(13900程度)、めいそう込みだとH60振りまでのライコウ(20760程度)まで確定。
- くさむすび/ダイソウゲン(24505)
H252カバルドン:86.9~102.7%(18.7%)/94.4~111.1%(62.5%)
- 耐久:耐久指数はB15225,D15370です。めいそうなしだと下記の通り、ありだとアーゴヨンのヘドロウェーブ(抜群25507,等倍51014)までほぼ耐えます。(84.1〜100.6%)
ただし常に10%体力が削れるので実際は更に脆いです。
特殊は全てめいそう込み。
A特化ウーラオス(いちげき)のすいりゅうれんだ:86.8~101.3%
C特化カプ・レヒレのこだわりメガネムーンフォース:56.5~66.8%
C特化ポリゴン2のトライアタック:35.1~41.3%
C252サンダーのいのちのたまダイジェット39.2~46.8%
以上です。