前回バクガメスの育成論(育成論ソードシールド/1304)を投稿させていただいたイシガメ230です。よろしくお願いいたします。
・個体は全て理想個体とします。
・非公式な略称や単語を使用します。
・ご質問、ご指摘はぜひコメント欄にていただけると嬉しいです。
・ダメージ計算はポケマス様とポケソル様を使用しています。
この育成論の投稿経緯
元々カメがモチーフのポケモンが好きで、亀パでランクマに潜っています。冠の雪原で新たに内定した亀ポケのアバゴーラをあえて殻を破らない育成でカジュアルで潜っていた所、殻やぶ型とは別の可能性があると考え、投稿しました。
採用理由と役割
従来までの主流であった殻やぶをし上から3縦を狙う型とは違い、耐久に厚くふる事で相手の物理弱点技をうけ弱点保険を発動しながら、殻やぶ型では相手をするのが難しい地面アタッカー・格闘アタッカーたちの突破を狙う型になります。この型において最も合うポケモンがアバゴーラだと考え、育成しました。
殻やぶ型との差別点
- 殻やぶを狙ったS下降系の妨害を受けても機能停止になりづらい
USUMまでにおいてアバゴーラの型の8割以上が殻やぶ型であることから、こちらのアバゴーラに対して、多くの対面において殻やぶを読んだダイジェットによるS上昇、もしくはランドロス(霊獣)やボルトロス(霊獣)・ドラパルトによるでんじはやがんせきふうじ、オーロンゲ等によるしっぽトリックでのS低下を狙ってきます。
殻やぶ型であれば特にいたずらごころ電磁波やトリックなどがあると動かすのが非常に難しいのですが今回の型はSは殆ど関係ないため動かしやすく、1ターンの猶予が生まれやすくなります。
- 高速環境可での動かしやすさ
S二段階上昇の最速アバゴーラが抜ける範囲は最速115族まであり、剣盾のようなダイジェットによりSを積みやすかったり、レジエレキやフェローチェのような素早さの高いポケモンが多い高速環境下では上から叩かれてしまう事が多いです。
そこで耐久にふる事で殻やぶ型とは違った動きが可能です。
- トリル相手への対抗
殻やぶのような積みポケモン対策としてトリルによる切り替えしがあります。アバゴーラ自身の元々のSは32族であり、最遅にすることでトリル可においてガラガラやドサイドンのようなS55族を抜く事が可能です。完全なトリル対策とは言い難いですが一考の余地はあると考えます。
弱点保険型ドサイドンとの差別点
それぞれの種族値と弱点
ドサイドン
タイプ いわ じめん
HP252振り物理耐久指数
33371
HP252振り特殊耐久指数
16796
弱点
(4倍)くさ みず
じめん はがね かくとう こおり
アバゴーラ
タイプ みず いわ
HP252振り物理耐久指数
27720
HP252振り特殊耐久指数
15480
弱点
4倍 くさ
じめん かくとう でんき
このように単純な耐久だけではドサイドンと比べて見劣りしてしまいますが、技において違いがあります。
- 先制技の有無。
アバゴーラはタイプ一致アクアジェットを習得可能であり、弱点保険発動時なら等倍でも5~6割、弱点相手なら一撃で飛ばす火力を持ちます。
- 役割破壊特殊技の違い
アバゴーラとドサイドン、どちらも特殊技にふぶきを覚えますが、Cにおいてアバゴーラはドサイドンと比べて28高いです。これにより、無振りであっても確一にできる範囲が広くなっています。
- タイプの違い
アバゴーラの場合、弱点は広いですが4倍弱点が草のみ、弱点のでんき以外は物理寄りかつサブウェポンとして不一致でも持ってる事の多い技であり、攻撃を耐えやすく相手の行動を読みやすい点が挙げられます。
また攻撃面においても水技が一致技によりダイマックス技等で火力の底上げが可能です。
ブリザポスとの差別化点
鈍足で高い耐久でのじゃくほ発動を狙うタイプとしてブリザポスが存在します。
火力・耐久ともにアバゴーラより高いですが、特性のハードロックの有無により弱点技のダメージはアバゴーラの方が低く抑える事が可能です。
また、先制技の有無やダイロックでのD上昇、通常技及び役割破壊技での見る範囲の違い等でそもそも役割自体が違う物だと考えます。
他のいわ・みずタイプとの差別点
2020年10月現在剣盾に内定した他のいわ・みず複合ポケモンと比べるとジーランス以外と比べて物理耐久が高く、ジーランスと比べても特性として持つハードロックによる弱点への耐性を持つため、今回の育成論にはアバゴーラが最もあっていると考えています。
性格・個体値・努力値と調整
個体値はS以外は31に、Sは0にしているとトリル可で先制できる可能性が上がります(推奨)。逆に個体値を31にしていると無振り30族を抜く事ができます。見定めた相手に合わせて育成してください。
性格はCを下げたくはないのでA↑S↓のゆうかんに。
努力値は
H252 A212 B44
で実数値はS最遅の場合で
181-170-159-103-85-33
になります。
それぞれの配分は
防御
いじっぱりA252珠餅持ちランドロス(化身)の地震を確定耐え調整になっています。
物理耐久だけで見るならH160B160の配分の方が高くなりますが、特殊技にもある程度耐えるためにHPに252振りになっています。
エースバーンの珠ようきとびひざに対しては最高乱数以外耐えになっているため、(83.9~100%(乱数1発)確定耐えにしたい場合はBを60にすることで可能になります。
それ以外は少しでも攻撃面を上げたいためAに振っています。
持ち物
弱点保険
ハードロックで弱点への耐性を持ち、アバゴーラは殻やぶ以外で有効な積み技を持たず火力不足になりがちなために採用しています。地面アタッカーに繰り出た場合に積む隙がなくAC↑二段階が可能だという点がポイントです。
しろいハーブ(+殻をやぶる)
本来不利な相手に繰り出しダイマックス状態で保険を発動する、という今回の型の立ち回りと逆になりますが、有利対面でハーブと殻を破るを組み合わせる事で高耐久とAC↑2段階になる事が可能です。(さすがに不利対面で積むには壁などのサポートが必要です。)ASぶっぱ殻やぶ型と違いダイジェットやがんぷうといったS調整に強いですが挑発には弱くなってしまうので注意。
技構成
岩技
水技
役割破壊氷技
補助技
の構成になっています。それぞれの選択肢は以下の通りです。
水技
アクアジェット
貴重な先制技。ダイマックス後に最後っ屁をかますことが可能です。
アクアブレイク
水物理最大打点。
岩技
ストーンエッジ
命中不安ですが安定したダメージが出せます。
ロックブラスト
剣盾において習得。ダイマックスすればストーンエッジと同じダメージ。身代わりなどの対策に。
役割破壊技
ふぶき
ガブリアスやランドロス(化身)といった氷4倍相手に。冷凍ビームではランドロス(化身)は倒せますがガブリアスはそのままでは倒せませんが、必中を重視したい人なら。
選択技
のろい
貴重な積み技。素早さが下がるため最遅30族より遅くなる事が可能。
まもる
弱点保険を安定して発動させたりとびひざげりの透かしに。
ばかぢから・けたぐり
ダイマックス技でAを上げる事が可能。みず・いわとのタイプ補完としてはあく・はがね相手に使用することになるか。
アイアンテール
ダイマックス技でBを上げる事が可能。フェアリー相手に抜群こそ取れますが特殊が多いので相性は不利なことが多いです。
はたきおとす
剣盾では貴重な習得技ですが、今回の育成論とはミスマッチか、輝石や耐久型の食べ残しや木の実を落とす目的が多いかと思います。カビゴンやポリゴン2等
与ダメージ計算
それぞれのダメージ項目の、1つめが通常時、2つめが弱点保険(AC二段階↑)発動時、3つめがダイマックス技通常時、4つめが弱点保険(AC二段階↑)発動ダイマックス技時の物になります。
アクアジェット
H4バシャーモバシャーモ
55.1~66.6%(確定2発)
108.9~130.7%(確定1発)
123~146.1%(確定1発)
246.1~289.7%(確定1発)
H4エースバーンエースバーン(等倍時で計算)
26.9~31.4%(確定4発)
51.9~61.5%(確定2発)
58.3~69.2%(確定2発)
116~137.1%(確定1発)
H4ガラルサンダーサンダー(ガラル)
21.6~25.9%(乱数4発)
42.1~50.6%(乱数2発)
47.5~56.6%(乱数2発)
94.5~112%(乱数1発)
H4ドラパルトドラパルト
12.8~14.6%(乱数7発)
24.3~29.2%(乱数4発)
27.4~32.9%(確定4発)
54.8~65.2%(確定2発)
アクアブレイク
H4エースバーンエースバーン(等倍タイプ時計算)
54.4~65.3%(確定2発)
109.6~129.4%(確定1発)
84.6~100%(乱数1発)
167.9~198%(確定1発)
H4ガラルサンダーサンダー(ガラル)
45.1~53%(乱数2発
89.1~105.4%(乱数1発)
68.6~81.3%(確定2発)
136.1~160.8%(確定1発)
H4ドラパルトドラパルト
20.1~23.7%(確定5発)
39~46.3%(確定3発)
30.4~35.9%(乱数3発)
72.5~85.9%(確定2発)
ストーンエッジ
HP252ブリザポスブリザポス
61.8~73.4%(確定2発)
22.7~145.8%(確定1発)
81.1~95.6%(確定2発)
160.3~189.3%(確定1発)
HP252ひかえめカプ・レヒレ{カプレヒレ}
40.6~48%(確定3発)
80.2~94.9%(確定2発)
52.5~62.7%(確定2発)
105~123.7%(確定1発)
ふぶき
H4ガブリアスガブリアス
89.6~107.1%(乱数1発)
177~209.8%(確定1発)
111.4~133.3%(確定1発)
222.9~264.4%(確定1発)
H4ランドロスランドロス(化身)
104.2~123.6%(確定1発)
206~244.8%(確定1発)
133.3~157.5%(確定1発)
261.8~310.3%(確定1発)
HP4ガラルサンダーサンダー(ガラル)
46.9~56.6%(乱数2発)
93.9~110.8%(乱数1発)
60.2~71%(確定2発)
119.2~140.9%(確定1発)
基本的に、
水等倍・弱点相手には雨による威力増加を狙って水技
相手が岩弱点やタスキ・特殊である場合は砂嵐を狙い岩技
相手が氷4倍以上の場合には役割破壊のふぶき
を使い分けていく事になります。
被ダメージ計算
アバゴーラが特性ハードロック(弱点技0.75倍)として計算
1つめが通常時
2つめがダイマックス技です。
物理面
A252ようきリベロ珠エースバーンエースバーン
とびひざげり
83.9~100%(乱数1発)
62.4~74.5%(確定2発)
かえんボール
9.9~11%(乱数10発)
11~13.2%(乱数8発)
ふいうち
38.6~45.8%(確定3発)
A252いじっぱりマッシブーンマッシブーン
インファイト
74.5~87.8%(確定2発)
59.6~70.1%(確定2発)
A252いじっぱりランドロスランドロス(霊獣)
じしん
62.9~75.1%(確定2発)
82.8~97.7%(確定2発)
A252いじっぱり珠ガブリアスガブリアス
じしん
77.3~91.7%(確定2発)
100~117.6%(確定1発)
げきりん
53.5~63.5%(確定2発)
45.8~54.6%(乱数2発)
A252いじっぱりゴリランダーゴリランダー(グラスフィールド可で計算)
104.4~124.3%(確定1発)
179~210.4%(確定1発)
特殊面
1つめが通常時
2つめが砂嵐でのD1.5倍時の物です。
ひかえめC252カイリューカイリュー
10万ボルト
55.2~65.1%(確定2発)
37~44.7%(確定3発)
ひかえめC252サンダーサンダー
10万ボルト
96.6~114.3%(乱数1発)
64.6~76.7%(確定2発)
ひかえめC252カプ・テテフカプ・テテフ
サイコキネシス(サイコフィールド可計算)
64.6~76.2%(確定2発)
43.6~51.3%(乱数2発)
エナジーボール
132.5~157.4%(確定1発)
89.5~106%(乱数1発)
立ち回り例・相性のいい味方
・ダメージ軽減のため
・殻やぶ型に見せた偽装のため
の二つの理由から、壁張り要員の壁張りからの死に出しでのダイマックスが基本的な流れになります。三体目にはスイーパーとして高速アタッカーウーラオス(いちげき)エースバーン等がオススメです。ただゴリランダーナットレイに対してはほぼ勝てないため、相手に見えたら選出はひかえるのが吉です。逆に相手のゴリランダーの選出率が非常に高いためゴリランダーに有利な相手バクガメスを選出すると刺さりやすいです。よろしければそちらの育成論もご覧ください。(ダイレクトマーケティング)(育成論ソードシールド/1304)
最後に
最後まで閲覧いただきありがとうございます。
ダメージ計算など、ご意見、ご指摘いただけると幸いです。